2018年4月27日 (金)

「上尾が誇れる図書館・・・」要望書のここがヤブヘビ-3

新図書館複合施設の早期開館を求める要望書

前記事のつづき  (元文書は前記事にある)
 一番は前記事の公益性欠如ですが、注目されたのは文書Cでしょう(下記引用)

上平地区が、図書館建設予定地となってから、建設に反対する団体より「田舎・辺境の地」と形容され、連日のように街宣車から心ないパッシングを受けて参りました。
根拠に乏しい主張に、悔しい思いをした地域住民も多かったのも事実であります。

非難されたことを書く意味

「連日」被害を受けたように書いた割には「建設反対団体」というだけで具体的な相手が不明です。そもそも、人の悪口は他人に言いふらすもので、当人に向かって言うとバレますからやりません。「街宣車」で叫ぶのはヘイトスピーチ団体くらいです。

1回目に書きましたが、「考える会」が要望書の代表者と面会したもののハッキリせず、後に深山議員を訪ねたら面会拒否ですから事実は不確かなままです。

例えば、車とスピーカーならば昨市長選を連想させます。しかし工事再開を主張したのは泡沫候補の一人だけ(得票数は有権者比0.7%)。よって他候補が上記宣伝をする必要はありません(そんなことしたら票にならない)。

さらに一行目に「予定地となってから」とありますが、2014/1月に正式決定、住民投票請願の否決は2016/12月です。この期間のできごとならばかなり前のことであり、その後は計画は不動のものでしたから悔しい思いは癒え、むしろ勝ち誇っていたはず。ですから今頃、持ち出すのは論理的にヘンです

百歩譲って、悪口や悪態をつく人がいたとしても、個人の問題でありその手の人はどこにでも居ます。本件がらみでは「現本館にはホームレスみたいな人、臭い」と書きながら「差別的発言するな」と書く人もいます。こちらの記事メント

注目しているのは深山孝議員が「市の外郭部」という奇妙な表現を使い始めたことです(ソース)。過去の議会レポートに頻出ならばこちらの誤解ですが、彼の議事録には一発検索で無いことが分かります。
 たぶん、この問題について上平の「ロケーション表現」に腐心して「外郭部」という気遣い表現をしたと見えます。「郊外」って差別でしょうか、ならば郊外都市は教科書にはありませんね。 (文末は市外人の分析記事。きついですよ…happy01)

●文章のネライ

一般論として、敵を想定したり被害者感情を煽ったりして集団の帰属意識を高めようとするのは政治宣伝の手口です。ありもしないことや針小棒大な宣伝です。自分の地域が侮辱されると誰でも不快になり、理知的に考えなくなり、本質をそらします。

余計なお世話ですが、不確かな事象を枕に書いて結束を訴え、地元を美しく綴り、奉加帳方式というのは"古いなー"と感じます。良識ある地域人の共感を得られるでしょうか。

●本当に非難すべき人は違うでしょう

「建設に反対する団体」ではなく島村穰市長こそ非難に値するはずです。なぜなら、彼の逮捕で建設が止まったからです。ケチな賄賂で失脚したから建設停止じゃねーか、○○ヤローってなぜ言わないの(もちろん上品にですよ)

ところがA部に「前市長の辞任」としか書きません。氏名も理由も触れずに書くところには彼への配慮が透けて見えます。辞任とは形式手続きに過ぎず、実態は逮捕失職です。民間なら辞表受理せずクビ。

私利を優先し入札ルールを捻じ曲げた」と判決は断じました。1期目からの金品接待を伝えた報道もあります。図書館問題で逮捕されたわけではありませんが、世間は同じ疑いの目を向けます。市民の多くは県警はよくやったと評価しています。だから「創る会」は本件には一点の曇りもない島村氏の優れた文教計画ですと、心情ではなく立証的に書くべきです。自信があれば書けるでしょう。ついでに当該地域人の読書量と他地域とのデータ比較も出すと説得力が増します。
 参考 議会答弁

●計画への理解度

文書末尾に「われわれ自身も・・・青少年センターや・・・を利用することを楽しみ」とあります。青少年センターは当該団体の会議室利用が主であり、地域住民や一般に開放された施設ではないため「利用が楽しみ」の意味が分かりません。

たった一枚の要望書をここまで深掘りできたのは、上尾の問題が凝縮されていたからです。

 ●薮蛇の最後に、蛇足ながら

上平に決定する前後において上平地区とか他地区の市民団体などが組織的に提言をしてきた事実はありますか。各種の参加機会(イベント)があったのに、参加してきた実態(熱意)がどれくらいあったのですか。それを克明に書くと他地域市民の理解を得られます。美しい言葉で工事再開を促す前に、どんな地道な努力をしてきたかを棚卸して欲しいものです。リンク先文書[3]参照。

私的にはPAPA内図書分室、北上尾駅前分館、予約本の受取施設などを提案した方がよほど多くの読書家市民の共感を得られると思います。ただし緑ヶ丘や原新町になっちゃいますけど・・・coldsweats01。 要望書、誰が書いたのかね?

関連 上尾の図書館移転について一言 …農作物にゲーテ読ませるのか

2018年4月24日 (火)

「上尾が誇れる図書館・・・」要望書のここがヘンだよ-2

地元愛に偏った要望

 文書を内容ごとに区分けしました。文字に色を付けたので指摘したい真意はお判りでしょう。

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本文には「上平」が5回出現し、核心であるD部にある「この地」や「地域を」とは上平を指します。「上尾」はAに一度きり、儀礼的な文章で使われています。他に「北上尾駅」が二回ですが、上平との関係で出ています。

なぜ上平が市全域から見て最適なロケーションなのか、全市民共有施設を中心部から移転させるとどんな効果があるのかについて何も訴求していません。これでは『著しく公益性に欠ける』と言わざるを得ません。
 全市民共有の公共施設だというのに、まるで分館建設要望のような認識では説得力がありません。

たぶんD部冒頭が立地理由なのでしょう。でも「地権者の協力」が選定要因とは的外れ、図書館とは関係ありません。そもそも地権者へのねぎらいも、身内意識に偏るような違和感があります(用地総額は218百万円)

例えば、Kは土地を他社から買って半年内に島村市政から打診を受け、結局は使うことなく仕入の四倍で市がお買い上げです。金融取引ならばインサイダーを疑われます(なお、この土地を除いても図書館は建てられます)

他の畑地主が土地を手放すことへの"思い"については世帯の事情なので知る由も有りません。しかし一般論として、市街化調整区域は売りにくいのではないですか。土地や住宅が余るこの時代、相続や営農継続性を考えた時には世間はラッキーな話だと思ってしまいます。それなのに犠牲的な美談のように書くのは原資を負担する納税者の理解は得られません。 

実際、上平の街並み形成が整いつつあるのは結構ですが、市の区画整理事業としては地域的に遅い方です(関連)。上平公民館前の公園には昨年、竣工記念碑が建てられました。刻まれた名は島村穰市長名です。地元の方に聞いたら建立費600万円とか。

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「上平住民とか上尾市民一同」なら意味は分かるのですが、これは公費なのでしょうか?もしも彼が上平の人々の敬愛を受けているならば寄付で頌徳碑が建てられるでしょう。

 つづく

2018年4月23日 (月)

「上尾が誇れる…会」要望書に欠ける大切なこと-1

2月に「上尾が誇れる図書館を創る会」という団体が建設再開を促す要望書と署名約3300筆を畠山市長に提出しています。

振り返ると2016年秋の「住民投票を求める」署名運動の時には、建設派が早期実現を求める請願を出しています(同一筆跡ゾロゾロ署名事件)。蛇足ながらそのメンバーから二人が昨年夏からの(上平複合施設に意見する)市民会議に指名されています(同会議は中途解散)

 二つの組織に共通するのは活動実態が不明でリアル感が無いという事です。「年寄りの集まりならインターネットができないだけでしょう」とも言い切れません。本館利用者の70代でも40%はネット使います(守る会アンケート )。つまり知の発信拠点とか文化のバロメーターと言い張るものの、ネットやSNSで広く情報発信はできないのでしょう。

市民団体の政治的活動を議員が支援するのはよくあることです。前の団体は元議長ですが彼は失脚しました。こんどの「創る会」は上平の深山議員ですが、彼のサイトには「創る会」のことは皆無のためその本気度が分かりません。

前、入手した要望書はFAXのため不鮮明でした。その後、考え公開かまちょ書館清書までしてくれました。シンプルなA4一枚です。是非読んでください。

残念なのは二つのサイトには批評(反論)が書いてないことです。なお、考える会では「田舎呼ばわりのバッシング」の事実関係を確かめるために代表者を訪ねたそうですがハッキリしなかったようです。その後、深山氏に面会に行ったが「立場が違うから議論しない」と拒絶された、と生々しくコメントしています。
 これは重大です。確か「三年間議会で議論した」と氏のレポートで読んだ記憶があるので、「立場が同じもの同士で議論していた」ことになっちゃいます。

かまちょ図書館に至っては『あきれた・・・コメントする気もしません』とけんもほろろです。

2/20に要望書と署名を提出したのは、四人の区長と深山孝議員、海老原直矢議員のようです。上在住の海老原氏は地域代表で選ばれたわけではないため頼まれたお付き合いでしょう。競合する他団体にも出席しており、中立を決め込んでいると見えます。

市長面会は5分強で終わったようです。反対派の「本館守る会」や「考える会」が市長ら5人に資料を交えて30分間説明をしたのとは差があります。明らかに熱意と工夫が欠けます。

そんな程度のモノは無視という手もありますが、この要望書には重要な欠点があるから取り上げます。市長らが読んでいるので、誤解をされたまま受け止めると危険です。「図書館問題の本質が悪気もなく書かれている」という事を、一市民としてハッキリ指摘しておきます。
 というわけで、あと数回に分けて書きます・・・

次記事 要望書ここがヘンだよ-2

関連 上尾市中央図書館移転に反対する108の理由

2018年4月18日 (水)

上尾市の定住促進HPが指摘した通り改善されていた

上尾市シティセールスの画面で指摘したことが直っていたね…scissors
 
 
2018/2/20に、「クリックされないのは理由がある・・・リンク誘導の貼り方」という記事で、定住促進の画面の不備を指摘したが、それが治っているのを本日発見した。
定住をお考えの方へで、アッピーの絵を入れて「楕円をクリック」を指示している。イイと思う。
 Photo
自分で書くのもなんだが上記の指摘を見ての修正だと思うけど、礼は無いね dash
昔の企業ではこのようなことを改善活動としてやっており、提案数を月に何件出すかとかが競われていたものだ。 
若い頃、自分はそんな活動とは無縁の所属だったが、工場の各職場はどこも提案数を競っていた。勤務していた東京工場では製造現場の人で提案件数日本一に輝いていた人がいた。
 
件数は覚えていないが、たぶん一日で10-20件書くレベルと思う。斜に構えた人なら暇だなと思うかもしれないが、日本一は違うな、と感心したものだ。仕事を細かな要素に分解したり複数の角度から観察することがコツになる。
「ああいう人は家に帰っても考えているんだよ」って先輩から聞いた記憶がある。
 
市役所の場合は縦割りだが、他部門の仕事に対しても提案箱のように自由に指摘できることが望ましいと思う。優れた提案は表彰される仕組みも欲しい。
 
この定住促進HPに久しぶりに訪れたのは「かまちょ図書館」の記事にコメントしたからだが、憤懣やるかたないみたいなことが書いてある・・・coldsweats01
 
私的には以前を知っているので、やっとまともなものを作るようになったと評価している。
 
今後も改良を加えるなら、図版をカラフルさよりもメリハリあるシンプルなものにした方が良いと思う。或いはもう少し洗練されたデザインに。今のは全体に解像度の低いボケた図に見える。
人口グラフは特にそう(ネライは分かるが二軸が異なる折れ線を比較するのは変ね)。
追記、ただし国勢調査による推計人口を使っているのは正直だと思う。
 
良い評価(?)としてもう一つ書く。
古いシティーセールス文書には上尾から東京駅までの路線しかなく、新宿方面がないという酷さだった(上の記事)。今回はその点も直っている、というか正気になった。
 
最近、私的には各自治体が「こっちの水はあまーいぞ」みたいな「少ない人口の奪い合い」をしても大した成果は得られないだろうという達観になりつつある。
 
人口増をあから様に狙うのではなく、もう少し別な観点からシティセールスをすることで結果として転入人口が増えるという方向を模索する段階だろうと思う。その方が周辺市の一歩先を行けると思うのだが・・・。
まぁ具体的には棲んでいる住民満足度の向上だろう。
 

2018年4月16日 (月)

反問権を与えたフリより劣る痴呆議会

埼玉県では半数の地方議会で、行政側が議員に逆質問する反問権が与えられているという朝日の記事には驚いた。上尾市には無いからね。

ところが、読み進むとそれは形式的なものだと知ったときは二度驚いた、のではなくやっぱりなだった。 2018/4/1 朝日新聞 反問権OKは半数どまり

2013/1/19 読売新聞 「反問権」首長、議員にズレ 

 議会は執行部と議員の「議論をする場」じゃないよ、と読売は書くが傍聴をした事が無い人には分かりにくいだろう。議員は執行部に質問や再質問をするが、執行部からは議員に問い返すことはできない。だから一方通行となり本当の議論はできないと言うわけだ。

反問権の導入は行政側と議員を対等に扱うことで、議会の緊張感を高めて馴れ合いを防ぐことになる。ところが記事にあるように、反問権を多用すると議会が委縮するとか、攻撃道具になるとか、時間稼ぎに使われると懸念すると言う人が現れる。つまり「まだやってもいない、起きてもいないこと」を否定材料にして逃げ回る。

読売記事の最後に「議員は個人。執行部との情報量の差は歴然だからまともに議論したら勝てるはずがない」とある。

執行部「では先生、○○はどう思われますか?」

つまり『みっともない姿をさらしたくない』が本音だろう。だから(制限付きの)反問権を与えて議会改革をしたフリをしているだけなのかもしれない。情報量は行政の方が多いが、年数カ月実働という議員の方が暇は多い。それでできないのは、怠慢か無能かのいずれかだろう。

そんなわけだから、事前に質疑と回答のすり合わせをする朗読劇の方が「楽」と思っている双方には議会制形式主義こそが居心地よい。だがそれは子供議会にも劣り、やがて痴呆議会となる。

本当に議会では「朗読します」と平気で言うからね。「読み上げる」と言った方がましだよ。

«キリン・ザ・ストロング9%のコーラ味は一体何だこりゃ

かまちょ図書館

  • はるかさん
    上尾市民として市政とりわけ図書館問題を熱く語っています。ぜひ飛んでください。 かまってちょうだいの意ね。
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