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2011年2月12日 (土)

芥川賞「苦役列車」を文芸春秋でよんだ

文芸春秋三月特別号の芥川賞の苦役列車(西村賢太氏)を読んだ。

Photo

小説を、久しぶりに買い求めて読んだ。
テレビでの受賞報道で、西村氏は変わった挙動をしていた作家だった。その後新聞での紹介では私小説としての作品らしいと知った。

書店では単行本も並んでいたが、文芸春秋は二作はいっていてお得だから、こちらを買う。「きことは」は後で読んでみようと思う。

苦役列車はすんなり読めた本だ。想像していたような退廃的生活がつづられた物語。ただ、タイトルの「苦役列車」という言葉からは、過酷で重い荷物を、節目(駅)節目(駅)に到着しながら延々と積み込みながら続く長い旅路をイメージしていた。

主人公、北町貫多は日雇い労働者である。時代背景は少し前だが、派遣とかフリーターとか今の世相にも通じるところがある。

読み始めた当初は面白かった。ふと漫画家の西原恵理子の「この世でいちばん大事な「カネ」の話」を思い出した。

平易な会話だが、やたらと読みにくい漢字が使われていると思う。週刊誌が好んで使うような漢字だと思ったのだが・・・正しい読みが分かりにくい、イメージとしては読める。これは作風なんだろう。

年齢が行っていれば、自分の若い時と重ね合わせながら、読むだろう。

学歴も職歴も、家族もない人間の、コンプレックスを覆い隠そうとするようなプライドと自堕落から抜けられない生活の日々。対人関係が不器用でありながら、それでも友達が恋しいというところに、救いようが感じられるのだが・・・

で、これからどうなるのかと、ページをめくっていたら、

突然、終わった。エ!だった

自堕落的生活から抜けられない人間物語ということ?

かすかな光明が見えるよう立ち直ろうとする何かがあるのだろうか?

あるいは、どうしようもない位に嫌悪すべき退廃の闇に堕ちるのか、徹底して堕ちてゆく人間の目から見える風情はどんなものなのか?

今日不条理な事件を引き起こす人間がいるが、その淵にたどり着くのか、

あるいは想像できないような異質な世界へと展開していくのか、と期待したのだが・・・

 

せっかく面白い話でスタートしたのに、物足りなかった。これが芥川賞なんだ、と思った読後感だ。

それにしても昨日、今日と寒い。

追記

 「きことわ」はあまりにも退屈すぎて、やめた。眠くもならないので副次効果も無い・・・

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