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2013年12月14日 (土)

母と娘の確執がテーマの小説本が売れるらしいという変なブーム

小説、母の遺産と冥土めぐりに見られる不思議な類似点

先日、NHKの番組でやっていた。最近はやたらと母と娘の確執・葛藤を描いた小説が多いという。ヘンなブームだ。
 その中でも、母の遺産は大佛次郎賞、冥土めぐりは2012年の芥川賞ということで注目された作品だと思う。
 
 他の『母VS娘本』は知らないけれど、この二冊では母は良妻賢母でも善人でもなく、異常な位の虚飾的な女として描かれている。(他の本では毒婦ならぬ毒母なんてのもあるらしい)。
自分(娘)は母に抗うことができない従順な娘として描かれている。
 
 実の母子だから縁切るわけでもなく、振り回されてしまう関係のようだ。傍から見ると母は娘に依存しているが、内実は支配に近い関係だ。だから娘には強い葛藤が生じて、小説としては描きやすいのかもしれない。
 でも、二冊の小説には似ている点が多いのが気になった。
                                           
 

 

 
 

母の遺産

 
 

冥土めぐり

 
 

主人公の名前

 

 

 
 

主人公は美津紀、その姉は奈津紀

 
 

奈津子

 
 

祖父の代からの三代に渡る物語

 
 

三代に渡る一家の物語として描かれている。その内容はこの本のが卓越。

 
 

一財産を築く祖父の死後は、凋落する。家の歴史についてはさらっと書いてある。

 
 

母の特徴

 
 

異常な見栄っ張り

 
 

元スチュワーデス、今は狡猾な老女

 
 

物語の場所

これは対照的な感じ

 
 

世田谷、横浜、パリ、箱根、銀座、井之頭等々お洒落感満載だが通俗的な感じ

 
 

地名は一切なく、連想させない。

 
 

旅行が大きな共通点

 
 

箱根のホテルに2週間ほどの長逗留

 
 

昔の高級リゾートホテルが格安ホテルに凋落し、一泊二日の旅

 
 

父親の存在

 

共に父に対しては良い記憶がある。

 
 

若いころに病死。母に変り看病する。

 
 

幼い時に病死

 
 

共に子供がいない

その方が女性物語として書きやすいのだろう。

なんとなく気になった点を挙げたけれど、この程度は似ていても問題ないのだろうか?少し不思議な感じがした。
 
 本の読み易さでは言えば、平易な文体の冥土めぐりの方がすぐに読めてしまう。物語の凝った構成は母の遺産の方が面白いだろう。
 ともに「母VS娘」本の今日的な代表作だから、父親の存在が希薄なのは仕方ないね・・・・
 
所が、毎日新聞の記事が目についた。三代に渡る祖母・母・娘の実話の前では、小説など「お嬢様」の生ぬるい物語にすぎないようだ。 
 

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  • はるかさん
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