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2013年12月29日 (日)

「介護現場は、なぜ辛いのか」特養での体験レポートはリアルです

特養老人ホームの終わらない日常/本岡類/新潮社・・・少しの感想
 

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母親が介護の世話になったのを契機に、50代後半にヘルパー二級を取得して介護の世界に入った作者の半年間の奮闘記。
 
 堅苦しい介護制度の本でもないし、小説でもない。50過ぎの新人介護職ではあるけれど、出版関係に長く携わったという介護分野以外の仕事観を持った人から見た、生々しい様子が語られる。その点に一読の価値がある。
 施設や登場人物は仮名にしてあって、「松の木苑」という大きな老人ホームが舞台。デイサービスの他に、老人ホームには100人ほどが入居、平均的な要介護度は四というから、かなり重そう。あるいはこの程度が当たり前なのか。
 
 介護の現場は大変な仕事であることは、みんな知っていることでもあるけれど、実は漠然としか知らないものだったりする。 本書はそれをリアルに、著者の不平や不満も合わせて見せてくれる。とりわけ排泄介護、つまりは糞尿との戦いのような場面は、読んでいても臭ってきそうなくらいリアル。
 本人の時給は850円だったらしい。かように介護は長時間労働で低賃金だから、離職率も高い。 
 
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 介護経験はないけれと、二度ほど老人ホームの現場を見てきた。
 初めの義父の時は、有料老人ホームのバスツアーに参加した。一日で四物件ほど見学した。結局、質を優先して入居一時金がそこそこ高い老人ホームに入った。当時は入居者も少なく、立派な施設はできていても1/3程度の入居率だった。そのためか、月に一度は親族も一緒に無料の昼食会まで企画されていた。実は、提供する食事の質が良いことがウリの有料老人ホームであったから、これが立派な料理だった・・・
 
 このような施設は入居金も高いけれど、基本は月々の年金額が25-30万円位ないと長居はできない。ようするに老後はカネ次第なのだという事が良くわかった。それには良い年金制度のある会社・組織に長く属することが前提なのだ。
 それと、そのような介護ビジネスでは入居者が早く死んでくれることが一番儲かる、という仕組みも良くわかった。入居金の扱いは今は改善されているかもしれないが・・・
 
 もう一つは、田舎の母が世話になっているデイサービスやショートステイ先に見舞いに行くとき。いくら元気な老人と言えども、高齢で骨折をするとそこから要介護に転落する。
 

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