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2015年10月

2015年10月31日 (土)

eラーニングの事例発表はネット配信で十分です

eラーニングアワード2015フォーラムで想ったこと
 
 秋晴れの良い天気だった。少し汗ばむくらい・・・
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恒例のEーラーニングの初日セミナーにでかけたが、例年より人出が少ない印象だった。昨年の進学高校のタブレット授業導入例が満席だったり、キャンセル待ちもあった気がする。
e-ラーニングの普及前から関わっている身としては、この停滞感は寂しい。まあ自分のやっているネット研修もリアル研修の脇役でしかないのだが・・・。
初期の根拠なき期待感の時は、eラーニングはインターネット時代のキラーコンテンツになると喧伝されたものだが・・・あれから10数年、それは嘘だった・・・
 
学校分野はCAIの発展形として普及していくけど、一般の社会人教育・企業内教育での普及は遅い。参入していた大手IT会社が撤退したのもうなずける。今のベンダーは専業の中堅企業が多い。
 
ムークスと言うとんでもない学習環境の登場には驚き、岩盤で守られた大学教育市場にまでインターネット革命が押し寄せて既得権益を破壊していくのかと期待したが、御茶ノ水へ来るまでの中央線の車窓から見る景色からは、びくともしないという現実だ。
法政や中央、東京理科大・・・等々の高層化した大学ビル群の姿からはリアル大学の威光を見せつけられ、同時に日本人は形に拘りすぎているのではとも想えてならない。
 
皮肉にも今回のセミナーを受講していて同じ感覚を覚えた。
eラーニングの発表会なのだから、ネット配信すれば済むじゃないかって。なにせ、どのセミナーも質疑応答は無かったのだ。これならネット画面で視聴すれば済むレベル。コスト削減で元々レジメすら無いし、主催者も高い会場費を負担する必要もない。混雑する都心に集う必要もない。そもそもリアルでも居眠りしたり、話しを聴くよりもスライドのメモに夢中な人も多い・・・。
 
しかしそれではだめなのだろう。
リアル世界での対面商談できる機会を狙って、主催者や出展者は旧態依然とした立派な集客会場に拘るのだろうと想う。
 
今年はグロービスとそれとエバーノート、それともう一つ(もう記憶が薄れた)の発表を聞いた。
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エバーノートのアメリカでの話は興味深かった。アメリカのオフィスではPowerPointを禁止する会社が増えているという。生産性が悪いからだ。察しが付くが、PowerPointはスライドに過剰な演出をして凝りすぎることによる時間的な無駄のことらしい。なるほどネー、と感心し納得した。
 
他にもクラウドサービスを使う時は、一番良いものを選び、決して自社仕様にカスタマイズしない。自社業務をベストな標準仕様に徹底的に合わせる。日本の真逆だが、これなら生産性が高まるのは当然だろう。
 
個人的には相当に凝ったスライドやプレゼンテーションをしているから、アメリカ人が見たら呆れるな、と内心想いながら、先ずはエバーノート無料版を使ってみようと思った。
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ニコライ堂の写真を撮ってから、大学の食堂へ行った。

2015年10月30日 (金)

イオンモール上尾の交通渋滞対策案のループ道路

そこまでして出店したいのか!…井上しげる議員の議会レポートから引用

文中の井上議員へのURL変更済み
 
9月にオープンしたヤマダ電機上尾店では駐車場の出入口に、平日でも数名の誘導員を常駐しています。一円を競う業界なのに余計な運営コストがかかるのだなと、通るたびに呆れ気味に感心しますが、イオンモール上尾の場合はそのレベルではないようです。 
 
イオンモール上尾の建設計画が進まない理由が見えてこないので不思議でしたが(前記事)、どうやら周辺道路の渋滞対策が大きいようです。片側一車線の狭い中仙道はこの界隈の商業施設の隘路です。
先日ポストに入っていた井上議員の議会レポートにその当たりの報告がありました。
下図は同市議のレポートからの引用です(クリックで拡大)。
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市の答弁(案)のようですが要約すると。
 
イオンモールへの出入りは中仙道のみとし、左折入場のみしか認めない。上尾駅側からの車の左折による渋滞回避に敷地内道路を作る(この程度は普通ですね)。
宮原方面からの車は左折して回転道路ゾーンに入り、中仙道の上を渡ってイオンへ入る。
これは立体駐車場で見られるループ状道路みたいです。ある高さまで昇って中山道の上を横断してイオン側へ入る。つまり中仙道の上を渡る道路を作る。
上尾駅方面へ帰る時はこのループ道路を使って降りるために対面二車線となる。しかも歩道付とあります。
 
図の回転道路ゾーンは、今は上尾中学校の立て替え工事に伴う先生たちの仮駐車場になっていた所みたいです。
元々はシーアイ化成の土地と思っていたのですが、スーパーバリューが開業時から暫く外部駐車場に借りてました。借りるのやめたようで空き地状態ですが、一体誰の土地なのかと不思議です・・・。
 
なおこのような案は、去年、某書込みで見た気がします(行政関係者が個人で書込みしているのかな・・・)。
 
いずれにしても、この案の建設費はイオンが負担するのでしょうね。上尾市が一部負担などとなったらもめますね。 郊外ではなく人口集積地域への大型ショッピングモール建設になると、このようなとんでもない付帯設備を作らないと開業にこぎ着けないということなのでしょうか。
 
まあ、イオンのモール開発ではこの程度は織り込み済みなのでしょうね。
 
ついでにこの界隈の、歩道(兼自転車)ももう少し拡幅してほしいです。特にスーパーバリュー側が狭いですね。
また上尾駅方面からSVへの右折入場は「ご遠慮ください」ですが、実態としては対面が空いているために利用されています。本案が実現したら実質的に不可能となり商売にはマイナスです。
 
 
 

2015年10月28日 (水)

キリンのボトル缶コーヒー別格(希少珈琲)が破格の値段です

飲料の世界で成功するヒット商品はほんの僅か、希少です
 

以前にネット記事でキリンの別格というボトル缶コーヒーがプレミアムコーヒーとか高級缶コーヒーらしいことがなんとなく頭の隅に残っていました。

 
Photo_3楽天ポイントの期限切れ防止のために飲料を探していたら、別格がリストに出てきたので24缶ケースを注文しました。通常の小売価格を知りませんが、とんでもない激安です。
在庫のたたき売り処分みたいです。
昨年秋発売で当初は200円とか220円位の高価格帯らしいですが、楽天市場では59円、しかも税込!です。
業者の仕入れは30円以下ですかね・・・
 
届いた現物を見て二度目のびっくり。こんな大容量とは思いませんでした。普通の缶コーヒーの二倍くらいあるから値段二倍でも割高ではないような気がしました。
お得感を狙ったのか、と思うくらいです。でも高級な嗜好品は小容量が多いから、大容量は大味という負のイメージを連想しますね。
高級感を演出した黄金パッケージのデザインは好みが分かれるところです。中国人が好みそうな感じです・・・
 
あらためて元の値段を知るためにネット検索したら、なんと初期の売行きだけで誉めそやすようなマーケティング記事に遭遇。書いた人は見る目が無いことを露呈するようで恥ずかしいでしょうね。
 
飲料の新製品はメーカーが初期の売行きを恣意的に宣伝し、飢餓感を煽る手口が横行しています。たった二日で売り切れとか・・・。
 
キリンの希少珈琲が失敗(?)したのは味が悪いわけではなく、缶コーヒーにそんな価格を払いたくないという人が多いのでしょう。本日はジョージアの缶コーヒーがヨーカドーで在庫処分売りしていました。65円だったかな・・・
 
デフレは根強いという証でしょうか。
 
飲んでみました。
59円のコーヒーにしては格別なおいしさです。
たぶん生産終了なので本当に希少珈琲になりました 

2015年10月26日 (月)

2015上尾シティマラソンはさいたま国際マラソンと同じ日にかぶった

同日開催のライバル出現ですが、どちらが長く続けられるか
 
 
11月15日に、昨年までの横浜国際女子マラソンを引き継く形で、さいたま国際マラソンの第一回大会が行われます。
 
この時期は毎週のように全国各地で市民マラソンが開かれていますが、11月中旬の日曜日には上尾市民マラソン大会(上尾シティマラソン)が行なわれ、今年で28回目。8000人の参加者は近隣や他県からもマラソン愛好家が集まってきます。市としては最大のイベントです。
 

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しかし今年は、こともあろうか11/15日曜日、さいたま国際マラソンと同じ日にかぶりました。あちらは第一回の新参者ですが、女子のフルマ ラソンで海外選手も招待されています。しかもオリンピック派遣選考も兼ねたりして格上。日本テレビのTV中継もあります。
 
一般の部の男女フルマラソン、3kmの中高生の部、1.5Kmの親子マラソンもあり総定員1万人です。市民マラソン風なのも被ります。これでは上尾シティマラソンへの注目度や人気が離散しそうです。
 
「なにも同じ日にやること無いだろー」っていう上尾主催者のボヤキが聞こえそうですが、レース設定はフルマラソンとハーフマラソンなので性格は違うようですね。
 
上尾側はハーフマラソンと5km、3kmなど中距離主体なので、棲み分けはできているように思います。元々は町おこしであったり健康増進目的でしょうから、外からの参加者よりも市民が歩行者天国のように走れれば良いのです。でも、さいたま国際へ参加する上尾市民ランナーもいるでしょうね・・・
 

2015

近年の上尾シティマラソンの特徴は、箱根駅伝に出場する関東圏の大学が一堂に参加することです。正月前の予行演習として最適のようです。校内選抜にも使われるのでしょうか、本気で走っています。
狭い中仙道を同じユニホームの大学生たちが隊列を組んで走る様は圧巻です。 もう一つは、市民ランナーの星と親しまれ尊敬も集める川内優輝選手が毎年のように参加することです。一流ランナーの走る姿は見ていてイイものです。
それに必ず日本人が一位になります
 
しかし川内君は埼玉県庁職員です。まさか、「おい川内君、来年からは上尾なんかでは走らないで、さいたま国際に出たら」なーんて、上田知事から言われたら、どうするんでしょうか。
そんな彼の葛藤を想うと心が痛みます・・・(^-^?)
そうなったら、県庁辞めて上尾市役所にリクルートしましょう。
 
来年の上尾シティマラソン開催は、さいたま国際よりも一週間早めにやる方がイイでしょう、って一市民は勝手に思うのですが…
大きなライバル出現で上尾シティマラソンの参加人数が例年と比べてどうなのか気になります、もし定員割れの屈辱的なことになるようでしたら、
私も出ます
 
なんてことは無理です。
 
本日、ランニングマシンの上を歩いただけでクタクタ・・・。失った貴重なカロリーをで回復中です。
 
まあ、問題なのは横浜国際女子マラソンが打ち切りとなったのはおカネの問題だったということ。巨大な大会を毎年開催するのは主催者には重荷です。ジョギングと同じくずーと長く続けるには、身の丈に合った規模が良さそうですね。
 
追記 毎日新聞 2015年04月24日 地方版
 
さいたま市はさいたま国際マラソンに赤字が出ても市予算の1億5000万円以上は支出しないとした。内訳、国際大会に約5000万円、同時開催の市民マラソンフル化に約1億円とのこと。埼玉県も5000万円の支出を今年度当初予算で決めている。

2015年10月25日 (日)

上尾市議会選挙にみる世襲化は民主主義の劣化だよね

世襲議員を応援する利益は昔よりも希薄だから、天に唾するようなもの
 
数か月前に何度も家族それぞれあてのダイレクトメールが来ていた。ある議員の後援会からのもの。年末(2015/12/6?)の上尾市議会選挙でよろしく、という意味だろう。
本来、ウチの住所を知っているのは別の目的のためなのに、これは個人情報の乱用だと思う。そのうち電話がかかってきたら言ってやろうと思う…
 「個人情報保護法に抵触しないか法的に説明してくれ」って。
 
それはともかく、手紙の内容に驚いた。
ムカシ現職が市議選に出る時には先代(爺さん)も議員だったらしい。今回の手紙は、その息子が家業を継いで日が浅いにもかかわらず、今度は上尾市議選に立候補するらしい。 なんとこの家は三代続けて議員をやるつもりだ。市議会議員が家業になっている・・・
 
二世議員や世襲議員なんて地方・田舎の話しと思っていたが(上尾も田舎、と言う人も居るかもしれないが)、それでも東京の郊外都市であり、人口23万人の多くはよそ者ばかりのはず。
 
地縁、血縁は希薄化していると思っていたのでビックリ。 DMには三代目の経歴が書いてあった。トーゼン見るべきものがナイ・・・ 
何か論文でも書いているかと期待したが大学名からも理知的な感じは受けない。 もっとも東大法学部出身でも「法的安定性は関係ない」と言う国会議員もいるから、学歴で人を判断してはいけない。 そもそも、先代も先々代もどんな能力があったのかなんて知る由もない。
 
若いのに親から言われるままに自分の将来を決めたことに葛藤は無かったのだろうか。親とは違う道を志そうと思ったことは無かったのか、と尋ねたい。そういう葛藤を経て人間は成長すると思うのだが、他人様の家のことだから余計なお世話かな
 
そしたら別の議員のチラシが来た。珍しい苗字だから知っているが写真は若く別人のものだった。そこには書いてないが、察するに二世議員候補だろう。こんな地方議会にも世襲の流か、と驚きを通り越して、危機感を感じる。
 
そもそも有権者からして、地縁血縁で議員を擁することにどんなメリットがあるというのか。今時、公共事業で潤えるはずは無いだろう。強いて、冠婚葬祭に議員からの電報でもくれば得意げな顔ができる?、なんてレベルか!。或いは、贔屓のチームが勝利することで他人同士が一体感でも得られるアレに近いものか。
つまり幻想だと思う。 
 
若い人が政治家を志すことに異論はない。しかし、政治屋ではなく政治家として実行できる見識やスキルは身についているのか?。それを客観的に有権者に示すことができるのか?。議員になってから勉強します、では詐欺だ。
 
カネや生活の苦労も無いまま育った人間に政治的な権力を持たせることにリスクがあることは国会議員を見ていれば分るはず。渡る世間の酸いも甘いも体験したり、矛盾と葛藤を経てから立候補すべきだ。その点こそ二世議員の致命的な欠点だろう。
だから世襲議員は若くても、周りの年寄りに媚びへつらうようになる。若いのに、若い人の代表にはなれない。
でもそれが可能なのが議員と言う職業だ。能力ではなく知名度や組織票が優先される。世襲議員の比率は国会議員で自民党40%、民主党は20%らしい。
 
上尾市議選の当落分岐点は四年前では1600票くらい。それだけの人数に自分の名前を書いてもらうには、やはり知名度が必要だ。本当は、筆記試験と討論会でも課したほうが良い人物が選べるというものだ。
 
デーブスペクターのダジャレが的を射ている。
 
世襲議員とかけて、夏目漱石の小説ととく。
 
そのココロは
 
「坊ちゃん」は「吾輩はコネである」。
 
 
競争の希薄な所から生まれるのは衰退だ、って最近もTPPでよく言ってたね。
 
だからそんな人物に投票しても、天に唾することになる。それで政治に不満を言うのは道理が通らない。

2015年10月17日 (土)

箱根駅伝の予選会、東大などの国公立大学にも駅伝チームあるんだね

東大、一ツ橋、東工大、埼玉大などの国公立大学だけじゃない、日本薬科大学も駅伝やっていたと感心

 
2016年正月の箱根駅伝の予選会を初めてテレビで見た。
20kmを約50大学から各10人以上の選手が出場して総勢で500人位が隊列をなして一斉スタート。けっこう壮観だった。
 
各チームの上位10人の合計タイムで、10校までが箱根駅伝に出られるというルール。
なかなか面白い。
しかも20kmだから、1時間程度で終るので見るのは楽。ユニホームのマークで知らないチームは何処の大学だろう、などと気になるのも面白い。
 
データ放送でどんな大学が出ているのか見ていたら、当たり前だけど国立大学も出ているんだ、という新鮮な驚き。
日本薬科大学の名前には驚いた。上尾市の郊外にあるけど、薬科大学だから規模が小さいのに駅伝チームが編成できることに驚く。順位は21位だからたいしたものだ。
 
私立大学の運動部は、高校のエリート選手を学費無料のスポーツ推薦で入学させて力を得ることができるけど、国立大学はそんなことはできない。
そのハンディは大きいと思うが・・・なかなか健闘していた。東大は国公立では二位だ。凄いね。
それにしても、上位校を見ていると日本人じゃなくてアフリカからスポーツ推薦入学させたら、もっと手っ取り早そうだな・・・
 
 
第92会箱根駅伝予選会の結果
 
1日本大
2帝京大
3日本体育大
4順天堂大
5神奈川大
6拓殖大
7法政大
8中央大
9東京国際大
10上武大
---------------
11国士舘大  ・・・ 上武大との差が10秒、つまり一人一秒差がニュースに!
12東京農業大
13國學院大
14創価大
15専修大
16亜細亜大
17平成国際大
18麗澤大
19駿河台大
20流通経済大
 
21日本薬科大
22筑波大●
23関東学院大
24武蔵野学院大
25東京経済大
26東京情報大
27松蔭大
28明治学院大
29東京大●
30桜美林大
 
31慶應義塾大
32立教大
33芝浦工業大
34埼玉大●
35東京理科大
36学習院大
37東京学芸大●
38千葉大●
39東京工業大●
40国際武道大
 
41東京大学大学院●
42横浜国立大●
43一橋大●
44高崎経済大●
45首都大東京●
46防衛大●
47上智大
48帝京平成大
 
さて、お次は上尾市民ハーフマラソン大会で、箱根駅伝の予行練習を兼ねた走りが見られそうです。
 

2015年10月10日 (土)

大げさでも他人事でもなく増えている「ニッポンの貧困」

慈善よりも投資という視点だが、普遍的救済と選別的救済のジレンマ
 
ニッポンの貧困 日経BP社 中川雅之著 
 
Photo_2 日経からでた貧困問題の本ということで、朝日や毎日とは違った視点で扱っている。 日経ビジネスオンライン上でも読めるが、8月に出版されたばかりで図書館にリクエストしたら蔵書として買ってくれた。
 
相対的貧困率で2000万人、2014/4月消費増税時に一万円の特別給付対象となった人は2400万人いるという。
 
慈善よりも投資」というように、可哀想だから助けてあげる、ではなく貧困対策へ投資をすることで、社会全体として経済的メリットがあるという事を訴えていた。でも、それは最後の方にゴールドマンサックスや西友など外資企業のCSR活動として出ているだけでやや物足りない。ちなみに、日本企業ではあまりやらないらしい。
 
目についたのは首都大学東京、阿部彩教授の話。「貧困投資は一人当たり、7000万円から一億円の社会的利益を生む」という試算。
例えば、高校中退の18才の人が、職に就けず20歳から65歳まで生活保護を受給した場合5000万から6000万くらいのコストになる。
しかし2年間の職業訓練(460万円)を経て、20から60歳まで働き続けられれれば、納付する税金や社会保険料は非正規なら2400~2700万円、正規雇用なら4500~5100万円になるという。
つまり支えられる側から支える側(納税者)へ転換することが重要だという。メリットは医療費削減や犯罪抑止にもつながる。
 
なるほどと思ったのは、シングルマザーの子育てや進学等々の事例は良く扱われる可哀想な例だ。つまりマスコミが取り上げる貧困問題のルポルタージュ記事は読者の共感を呼びやすい例に限られるという指摘。
実際に子供の貧困は子供に過失が無いことが明瞭だから福祉で無条件に救済すべきだろう。だが大人の場合は選別されるかも、と言う見方だ。たしかに酒、借金、暴力で貧困に陥る例は記事にしないらしい。普遍主義と選別主義と言う考えがあることを知った。
 
2章「教育ゲームが将来を奪う」や足立区の教育支援の取り組みも良い内容だった。
 年間一兆二千億円の奨学金という数字は、裏返せば学生が背負う借金のこと。しかし1980年と2014年比較で国立大学(18万円が54万円)、東京の私立大学で30万円が74万円へ。実際は施設費等もあるから文系では100万円強位だが、大学授業料が2-3倍高くなったという。この間の物価上昇と比べても際立つ。
しかし現実はもっと増えそうだ。都内の私大ではグローバル化対応で入学後に留学を必須化する動きがあり、ますます学費負担は重くなる。
そしてなによりも、そんな高い学費を投じても卒業後にきちんと回収できるような職業に就ける人は3割程度しかいないという。つまり大学卒に期待するものは人々の幻想だと言う。
 
奨学金の延滞率(いわば不良債権比率)を大学別に公表する動きがあるらしい。是非やってほしい。 延滞率が高い→就職率が低いとか経営不安な求人会社が多い→この大学を出ても稼げない、という評価につながる。淘汰されるか、自己革新を迫られるだろう。
ついで言えば、個人的には塾ほど無駄で不要なものは無いと思う(まあ塾講師の教えるスキルは評価するけど)。
 
安定雇用が崩れ、核家族化が進み、財政も悪化しすぎて支援余力が限られる、そういう時代に入っている。
アベノミクスは脱デフレを目指す円安誘導に偏った金融政策でしかないため国民生活レベルでは功よりも罪のが多いだろう。もはや輸出製造業の国ではない。消費増税や円安による輸入商材の値上げがインフレ的にマイナス作用している。しかも日銀は自分のメンツのために金融緩和継続をして、物価上昇を目論んでいる。
 
賃上げも政府が口先介入して大企業は応じたが、中小企業への広がりは薄そうだ。雇用拡大といっても低賃金の派遣や非正規労働者が急増しただけで、最近も派遣の恒常化を目指す法案が通ったばかり。
 
話しはそれるが、小泉元総理は3.11以後に原発推進は間違いだったとして(謝罪したのかは知らないが)脱原発に転じた。理由の一つが、御用学者や業界専門家に安全だ低コストだと騙されてきたためと言うもの。その潔さは立派だと思うが、彼はもう一度転向し謝らなくてはならないだろう。派遣の自由化・拡大は小泉・竹中政治からだ。
 
そんな時代に入っているのに、「一億総活躍社会」という浮いた言葉で「三本の矢」の総括もしないで話しをそらそうとしている。前後の話しがつながらない漫画を見せられているようだから、政治の力はもっと貧困化している。
まさか一億総貧困社会ですか・・・

2015年10月 5日 (月)

4-しらこばと団地に見る、高齢化した団地再生の行方

建物と住民の高齢化が進む団地の再生と入居収入条件

追記 3/17 アクセス多いため上尾市民なら前記事の10団地比較をどうぞ…
 
 
夏に訪れたときの感想文です・・・今頃書いてますし、タイトル負けした内容です。団地人口に関する統計話しの最後になる予定です。
上尾市しらこばと団地は給水塔がランドマークですね。
広いなーというのが第一印象、つづいて人の気配が無いなーが第二印象・・・。
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全部で何棟あるのでしょうか。・・・34棟でした。
古い公的機関の建てた団地は、棟の間隔が広くてゆったりした配置です。民間だとこうはいきません。ベランダの柵にはサビも目立つところがありますが、建物はそんなに古い感じは受けません。公的な建物なのでメンテナンス計画があるためしょうかね。
さすがに児童用の遊具公園は誰も使わないためか朽ちた風景でした。
 
東京都だけで築40年以上の老朽マンションは12万戸、その中には管理不全の物件もあり、廃墟化しているものがあると聞きます。いわゆる限界マンション化です。その点では公団系の物件は建物がしっかりしている、という印象はありますから安心かもしれません。
 
余談ですが、この手の団地はエレベーターがありません。今となっては致命的ですが、そうも言えない面もあります。老朽化した民間マンションで改修工事をするときにエレベーターの部品交換ができないということがあったそうです。(部品保存の年数が切れてか不明ですが)修理部品が無いそうです。だからと言ってエレベーターを新品へ全面交換なんてことはできない・・・という深刻な問題があるそうです。
 

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ぶらっと歩くと、一目で空き室が目立ちます。ざっと25%が空き家と言われています。
 
2015年/1/1 世帯数 人口 世帯人数 10年前比
人口減少
30年前比
人口減少
建築年 築年数
しらこばと団地 606 1,256 2.1 -39.2% -57.0% 1967-1968 48
 
 
しらこばと団地が誕生した1968年頃と比べると、半世紀後の今は周辺環境の利便性は良くなったのでしょうか。
当時を知らないので何とも言えませんが、北上尾駅ができたのはメリットだと思います。近くにはホームセンターのビバホーム(旧トステムビバ)もあります。反面、中小商店は廃業していったのかもしれませんが・・・
 
さて人口減少とW高齢化(住民と建物)、空き室の増加が進んでいるのが郊外型団地に共通する問題です。
大家である埼玉県住宅公社の看板が目につきます。内容は古いものです・・・
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礼金と更新料無しで、家賃は安いです。
公営住宅は高収入の人が入れないのは当たり前ですが、下限の条件もあるようです。知りませんでした。
ある程度の収入が必要ですが、この敷居が今のデフレ時代にそぐわず高いのではと思うのですが・・・建設時からの法的縛りや特定事業としての会計基準があるのでしょうか。
 
しかし建物は耐用年数(建設当時の税法では今より長いけど、今は50年)に近いのですから、入居者の収入条件を思い切り下げても良いのではと思います。
空き部屋が多いから、公共資産の効率的運用と言う単純な理由です。
 
最近は、やたらと高齢化問題と貧困問題がクローズアップされます。下流老人なんてへんな言葉も流布してますが、極端な話しではなく普遍性のある問題です。
国民年金だけに頼る高齢者は月7万円位の受給ですから、ほとんど家賃に消えます。その点では団地の空き部屋の活用は社会的ニーズがあると思うのですが・・・。人が住まない建物は傷みが早いです。
 
団地のリニューアルを目指した試みもされています。しらこばと団地は行田市にある「ものつくり大学」と埼玉県が共同で団地再生らしきことをしているのを以前NHKテレビで見ました。
 
 
団地が近隣大学と共同して空き部屋対策を試みる例は、そこそこあります。学生用に部屋を貸し出すとか、団地行事に参加して住民と交流するとか。URの原市団地には芝浦工業大学の施設があります。
 
実は訪問したときにものつくり大学の学生と偶然会い、話しができました。放送内容を裏付けることも聞けたけど、いろいろと悩みも抱えているようでした。大学側には実践的なよい研究対象にもなるし社会貢献的な意義もあるので参加しているのだと思いますが、やや自腹的なとこもあるようで大変みたいです・・・埼玉県のオール補助金事業と思いきや 
 
予算上、彼らが手がけるリフォーム戸数が限られるのは当然としても、若い世代向けの間取り案のためか上層階の部屋でした。
 
若い世帯を呼び込むのもよいですが、高齢者向けに一階の間取り改善とかのが良いように思いました。構造壁がなければ、二戸ぶち抜きでグループホーム風なんてのも出来そうに思うのですが・・・無理ですかね。
 
まあそれ以前に、入居者の収入条件の緩和という法改正をやるべきと思います。福祉住宅ではない、という体面にとらわれずに。それが政治でしょう。
 
 
前記事:
 
 
 



2015年10月 4日 (日)

右三菱モニター映らない時のトラブル対策

画面の解像度の設定
右、三菱モニタ映らないとき。 2 D-SUB   no signal だった
パソコン本体問題なし。rgbケーブル正常
一度ケーブル抜き差ししたらなのか、解像度設定を少しいじったからなのか映像映る。
 
正常時の設定画面
Photo

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