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2015年11月 8日 (日)

2014年版の上尾市図書館要覧にみる利用状況 (政策の弾力性)

図書館要覧を見た、私家版の図書館白書です
 
 2016/1 内容追加・変更中・・・
 
 上尾市図書館白書なんてものはありませんから、ネーミングは早い者勝ちです 
統計対象期間は2014/4/1から2015/3/31です。
 
(1) 前年比で横ばい、図書館利用が大きく増えたり、減ったはしていない。
 
施設の増減や稼働日数、市人口に大きく変化が無いので、概ね前年並みです。実数では蔵書数596千冊、貸出数は1,335千冊(点数)、貸出利用者数は423千人。
 
前年比で蔵書数は1.1%増、貸出利用者数は1.3%の増加(5,600人)となりプラスに転じましたが、貸出数は-0.8%の減少です(その内訳には深刻なものが有ります)。
総じて、去年よりも利用者は増えたが、読書数は減ったとなります。なお利用人数とは貸出手続き回数のことです。人数の増加要因は後述します。
Photo_2
グラフが右下がりにならなかったのは良かったですが、貸出数は二年連続マイナス、過去のピーク2009年比では10%減です。
 (『良かった』と書きましたが図書館要覧はデータの羅列であり、一年間の活動総括という視点での評価は一切ありません。行政の欠点です)
 
(2) 各種指標も前年並みの横ばいです。
 
蔵書回転率2.3、利用者一回当たりの貸出数3.2冊、予約に占めるWeb予約の比率は1ポイント上がって69%です。
 
(3) 主要三館の状況
 本館、駅前分館、大石分館のみで利用者数と貸出数はともに全体の78%を占めます。
2014_2
グラフは貸出数の前年比推移です。三館は2-3年連続マイナスです。特に大石分館のマイナス幅が大きいです。(1)で全体の変化なしと見ましたが、分館レベルでは減少が見られます。なお本館は利用者数22万人、貸出数69万冊です。
 
(4) 年代別の貸出数では大きな変化…読書離れか?
 年代別の借りた数のグラフです。昨年とあまり変わらないように見えますが・・・
 
2014
 2013年から2014年の変化では全体が-1%程度の減少ですが、内訳では大きな変動がありました。
Photo
 たとえば、0-6才は28%増、7-12歳(小学生)は19%増(去年より2万冊増)と子供世代が突出して増えました。
 元の値が小さいので変化率も高くでますが、男の幼児は41%増です。ついで70歳以上が6%増、高齢人口が増えるので今後も貸出増加が期待されます。
 
 人生の両端に位置する年齢層で37千冊増え、他の世代は全て減少です。特に母数の多い30代の13%減(32千冊)が全体の貸出数を減らした要因です(男女とも減少)。一過性なら良いですが、中核ユーザーである30-40代層が減るのは深刻です。なぜでしょう、女性の就労が増えたとかでしょうか。上尾市民の読書離れの兆しなのでしょうか・・・
 
(5) 本館の利用人数の変化について
 
新図書館の上平建設案がありますから、現本館の利用状況を見ます。
本館の利用人数 2013年 2014年 増加人数 前年比伸率
児童(0-12) 21,319 25,269 3,950 18.5%
一般(13以上 ) 193,395 195,201 1,806 0.9%
合計 214,714 220,470 5,756 2.7%
児童のシェア 9.9% 11.5%    

Photo  
全体の利用者数が増えたのは本館利用の増加が寄与していますが、中身は0-12歳の子供たちの利用拡大です。児童の読書を増やすため何かの施策をしたらしく、その点は関係者を高く評価したいです。
幼児や小学生世代は他の世代よりも図書館利用において政策の弾力性が高いのかもしれません。
 しかし、小学生の読書が増えても中学・高校生になると一気に4分の一まで激減し読書離れしますから、このまま利用が増えると言えなのが辛いところ。やはり30-50代の働く世代への刺激策が不可欠と思われます。
 
 

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