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2017年3月16日 (木)

公共施設最適化事業起債計画書と上尾市図書館複合化

かんちがいを通り越した上尾市議会の喜劇…分からないと笑えない
 
追記有り。
意味的には前記事のつづき(本当に関心ある人向け)。小坂→保坂に訂正。6/16日井上議員の質疑で行政能力の水準の低さがようやく議事録化された。しかし三か月遅れは残念だ。話の内容を理解できない市長、他幹部や議員もいるだろう…。それが市政を支えている。
 
 
h27/6/16 文教経済常任委員会
◎副参事(スポーツ・文化施設担当)(鈴木利男) 
…建設された際には、現在上平公民館内にある公民館図書室が廃止されますことから、この減じられた部分を上尾地区に移転するということで検討していきたい。
 
h29/3/14 本会議 井上氏の質問と市回答(小坂部長) ・・・口述レベル
◆井上 最適化債事業の要件としては図書館面積が1㎡でも減っていれば現本館の図書館を残してよいのか
◎保坂 上尾市公共施設管理計画に基づくことが前提。
新図書館の図書館専用部分の床面積+現図書館本館に残す図書館部分の床面積 < 現図書館本館の床面積
◆井上  上平図書館の面積(133)は合計した面積に入るのでしょうか
◎保坂   入りません。
◆井上   それなら2379-2137=242が残る。約240残せますね
◎保坂  現本館に残る面積は最大限残せるよう検討します。
◆井上  最大限というと240ですね・・・
 
『あんたら、ナニ考えてるんだ』と思うから「私役所」的な考察を書いてみる・・・長いけど、図書館問題の核心的テーマだと思う。
 
1)公共施設最適化事業起債計画書
 図は総務省(例の一つ)
Photo_3
 
 この計画には瑕疵があるはずだという視点で見ている。でなけば、こんな官庁書類を見るつもりはない。県(国)に出す公式書類に疑惑があれば、上平移転はリセットになる。
何と、2016/5/13に1回目の計画書が県に提出されていた。前記事に書いたようにうかつだったが、まさか議員で今年初めて見るという人がいたら、それは素人すぎる(議事録には見つからないね)。
 ページ数が多けど核心は金額ではなく「面積条項」にある。2月修正提出の値を使うがファイルは図として一部のみ。要約が下の表。
 
 実施前の施設名延床面積廃止見込 実施後の施設名延床面積使用開始
(別館)青少年センター 816 h37.3 新図書館 2,138 h32.3
(別館)教育センター 756 新青少年センター 190
図書館(現本館) 2,379 転用 旧本館(上町) 2,379  
文化財収蔵庫 243 h37.3   うち図書館分館 (150) h34.3
市民倉庫 379   うち教育センター (600)
原市資料室 120   うち教育関係施設 (528)
上平防犯連絡所 66  
 A 面積合計 4,759
100%
    B 面積合計 4,706
99%
▲53

 左側は今の各施設の明細であり、右側は⑦は上平新館のこと。つまり左側6個を統廃合して右2個(7と2)になる。上尾市のPPAPAであるが、以下はその説明の引用(参考程度)。

青少年センター・教育センターとして昭和62年より利用されてきた別館(①)及び昭和56年より供用されてきた図書館(②)の老朽化等に伴い、青少年センター(①の一部)、図書館②を複合化した新図書館複合化施設⑦を新たに整備するとともに、 移転・複合化後の(旧)図書館(②)に教育センター(①の一部)やその他公共施設(③~⑤)の機能を移転、複合化して整備する集約化事業

別館①については、音少年センター・教育センターの移転・複合化後除却する。移転・複合化後の(旧)図書館②には、一部図書館分館機能を残すとともに、教育センター(①の一部)及び現在独立した施設として存在する文化財収蔵庫③、市民倉庫④、原市資料室⑤の機能を移転し複合化する。(各施設は移転後除却する。) また、上平防犯連絡所⑥については、新図書館複合施設(⑦)に機能を移転後除却する。

Photo_4

事業認可には二つの条件がある。
①合計面積が(1でも)小さくなること
②市の総合管理計画との整合性があること。上尾市公共施設等総合管理計画(h27/3)のp40に書いてある一文。
 
Photo_5
今回は対象建築費13億円の50%=6.5億円の交付税を、(一般に)20年分割でもらえることを当てにして飛びついた。繰り返すが(文教を大ボラした)当初の巨大単館構想案で突き進むならましだが、「もらえるものはもらおう」は邪道だ。
 
そして、それが大混乱のもとになる
①は合計面積であって個々の面積ではない(合理的に考えれば当たり前)。だから⑦新図書館が②より広くても、仮に3000㎡であっても縦計のみで判定される。
 
さらに混迷したのは②の一文「・・・規模の最適化を図ります」。
 これは自分達で書いた得意のお役所フレーズじゃないか。いくらでも解釈できる。
C  今後は高齢化と人口減が予想され、図書館も小さくすることが規模の最適化です。
 これが今の市の解釈だ。でも元文には「最適化=小さくします」とは書いてない。
D  今の本館を造ったのは人口15万人(?)の頃。これじゃあ、とても23万人規模に合いませんから、上平と現本館の増強で面積を増やすことが規模の最適可です、と胸を張れ。
 「窮屈な学生服を着ていた卒業式を思いだして」と県役人に話せばよい(得意の人口比例論だ…)。
 従って、格下げされた分館面積も2379-2138=240が上限ではない。そろいもそろってなんでそんなためにならない解釈をする。小さい方がいいなら初めから作るなよ。これが上尾市議会のレベルか?
 
2 統廃合の解説
 「複合化」とはたんに一つに寄せ集めるという意味。今回は図書館以外は除却される。別館とは警察署向かいのプレハブ庁舎のこと(上の写真)。1F教育センター(学校教育部)、2Fには青少年センター(青少年課)と職員研修所(職員課)が入居する。
子供達が通いやすい教育センターは現本館の2Fへ移転させる。跡地は売却予定かもしれない。上平公民館の図書室は重複になるから廃止するのであって、床面積が削除されるわけではない(他目的に転用)ため本事業とは無関係。
 
3 何気ない数字にでる島村市政の慢心と劣化
 民間なら相乗効果のある組み合わせをとるが、行政はそんなことお構いなし。だからこそ見落としてはいけないと思う。表のBが99%という均衡の上で成り立っており、元の動機が不純な場合は・・・
 
Photo_2
①青少年センター
馴染みない施設かもしれないが、小学生から29才までの市民の健全育成を目的とし、育成団体の打合せ会議室(74席)などがある。直接の図書館との相乗効果はないが、市内各地から大人が車で来館する(現在40台でも満車発生らしい)。
さて、上表では816㎡なのに、移転して190は事務所部分と思われる。そうでなければ、1/4で済むなら今まで何をしていたの?と問われる。結果だけでなく理由の説明が大切だ。
 
実は面積数字が粉飾気味だ。
上とは別に1F=756、2F=740、総床面積1572、建築面積837㎡という建築確認のデータがある(Google Mapの投影面積では約870)。
1F の面積は一致するから問題ない。
2Fは青少年センターと市職員研修室(2部屋)があるが、総二階なのに1Fより2F面積(816)が広いのが可笑しい。正しいのは740、表は1572-1Fを使って広く見せている(75増)。
 
しかも「研修室」を除いたり供用を案分して、仮に2/3と推定すれば500m2弱となる。これでは縦合計の目論みが崩れてしまうが、三個目として①「(別館)研修室 240」を挿入すればよい。
でも、816→740(500+240)へやり直しても縦計差額はダメになるから、右側の修正が必要になる。
  2F研修室をどう扱うかは別として、2F全てを青少年センターとしたのが市の計画表であり、816としている。しかし2006/1/23日東京新聞記事を見れば当初740㎡と認識していたことが分かる(記者が自分で調べるわけがない)。 740が正しければ違反
 今回は補助金事業ではないが、森友学園では「補助金適正化法」違反が問われている。
※ 青少年センターを現本館へ移せれば、190(57坪)を新図書館面積に追加できると思ったが、利用者実態は車来館が多いため無理。
 なお駐車台数が上平84台-青セ40=44台となる(引当済みとした日)。初めは100台とほらを吹き、現本館57台にケチ付け移転正当化を言っていたくせに(今も無垢に広報する議員はいる)、だれもツッコまない。マイナス13台 
 
②現本館(2379m2)の一部が分館化になる
現本館内に入居予定の各施設の内訳が(  )面積だが、市は「あくまでも例です、確定ではありません、今後検討します」と回答をする(3/14、井上議員へ回答も同様)。
しかし上平図書室133m2に対して人口比2倍超の上尾地区で150m2はバカか(怒りを込めて)。上尾地区はコケにされた。せめて300と書けば救いがあるものを…住民を「忖度」しないという態度だ。
 
伝聞だが、尾花あきひと議員は「分館として残るのだから、上平移転は賛成へ態度変更します」という。つまり65,000人には150で十分という意味だ。違うと言うなら、「直ちにこの数字をでかくしろ」と迫るべきだろう。
 悪いことは言わない、支持者には再考を勧める。
 
③図書館面積は前よりも狭くなっている …既出なので省略
 
4 最適化債条件への理解度不足
 全体が減ればよくて、個別施設の面積が減る必要はないのだ。そして自分で書いた総合管理計画への理解の取り違えが混乱のもとであると思う。Dで書いたように、人口は22.8万人で天井横ばい、旧施設よりは今はX割増しでも最適です、と得意の建前論を言えばよい。
イヤいままでのように、市幹部はどうして悪知恵が働かないのだろうか…。議員の頭まで汚染してないか。
細かいこと言うと、議会の答弁数字と表の数字が違う。ホントに信頼性が無い…
 
 
5 訂正案
 
  実施前の施設名 延床面積 廃止見込   実施後の施設名 延床面積 使用開始
(別館)青少年センター 500 h37.3 新図書館 2,138 h32.3
(別館)教育センター 756 新青少年センター 166
(別館)研修所 241 旧本館(上町) 2,379  
図書館 2,379 転用   うち図書館分館 (600) h34.3
文化財収蔵庫 243 h37.3   うち教育センター (600)
市民倉庫 379   うち教育関係施設 (528)
原市資料室 120        
上平防犯連絡所 66        
  A面積合計 4,684     B面積合計 4,683 ▲1
 
 青少年センター事務所がおもちゃにされた感じだが、最大値166とした。研修所の行く先は適当にやってほしい。差が1なので、会計監査院から目を付けられるに決まっている…。
分館案を600㎡に拡張した。
現こども室270、学習室100(現2F相当)、閲覧100、他130(=本案提示料金と差し替え。住民談話室にします)。
本来は1F全て870㎡を要求してもよいが控えた(下図)。
追記
イヤ、現本館の1階すべてを市民利用に要求しよう(文教と贖罪の意味で)。どうせ複合施設になるのだから。
②イヤ、さらに下図でメゾネットスタイルを要求してもよい。1Fの子供室、2Fの左半分というわけだ(駅前館もメゾネットでカウンター1つ)。 その理由は本当に教育センター利用が人数とスペースに見合う価値なのかと言う点と、そもそも悩める子に適した心理的立地であるか否かである。ハコモノパズルしか思考力がない人が、教育心理学を無視して考えているとしたら恐怖であり、その任に相応しくない。利用者(ターゲット)への深い洞察に自信があるならそれを公開せよ。でなければ、メゾネット分館も悪くない。
 
6 ハコモノ統廃合を促すアメとモラル
 本来の目的は人口減少に備えて老朽施設の統廃合を進めようという常識的なもの。その費用を交付税で半分埋めますよというものだ。h27-29/3の限定だった。目的が長期的な変化対応なのに、3年の特例というのはヘン。どうせ景気対策や公共事業促進だろうと思っていたら、なぜか最近五年延長になったらしい。ニーズがあったのだろうか。
 でも補助金事業と変わらない、という印象をもつ。自治体のモラルハザードが無いという保証は無いから、無駄を排するために、新しい無駄を作ることは起きると思う。ただしムダの定義が彼らと納税者で異なるから、それ以上の議論はムダ。
 
 
参考 現本館レイアウト図面
Photo
 
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  • はるかさん
    上尾市民として市政とりわけ図書館問題を熱く語っています。ぜひ飛んでください。 かまってちょうだいの意ね。
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