« 老いる家、崩れる街… 自分の街を見回そう | トップページ | 前川喜平氏と寺脇研氏の対談、さいたまカフェ主催 »

2018年4月 4日 (水)

住宅過剰社会の末路-2 タワマンとサブリースそして近所

老いる家、崩れる街つづき

たまたま日経が土日に最近のマンション事情を報じていた。市況が低迷しているらしいが本書の内容を裏付けるようにタイムリーだった。

東京都心だけは人口増加を独占しているがそれは喜べないよ、というのが3/31の記事。タワマン乱立、児童あふれ小学校悲鳴・東京湾岸地区

Photo 過度な集中は弊害をもたらすという当たり前の話だ。ピーク需要に合わせて小学校建てても数十年後には高齢者の街になることはニュータウンで周知のことだが、全体計画のないタワマン開発は初めからコントロールが効かないらしい。
 記事では、最近10年間の学校建築費が以前の22倍だとか、危険なので学年別に休み時間の遊び場を指定する学校もある。最寄りの地下鉄ホームが過密で危険だとか。人気の武蔵小杉では朝の改札で通勤客が駅からあふれて行列するとも聞く。

自治体は住みよい街づくりを通して人口の奪い合いをするが、住みにくくても人が集まると言うことは、この国の有り方に問題があると思う。規制緩和がもたらした都心乱開発である。

 4/1 新築マンション「将来価値」トップ30  タワマンは2016年に⾸都圏で8000⼾弱が2020年に15000⼾へ増えるとある。

 増える理由は、同じ面積なら住戸を積み増しできるから業者が儲かるためと言う。都心の話だが、プロの視点で遠慮なく書いてあった。用地は駅徒歩『8分が限界点』。1分離れるごとの㎡単価の下落が最近激しいとか、『将来価値』への最大のポイントは駅距離にあるなどだ。

ところが本書はタワマンに否定的な見方をする。「眺望の陣取り合戦から値崩れへ」と書くが、修繕や維持コストが高くつくことや災害時の弱さについての指摘が目についた。エレベータが停電になると下へ降りられない・上の住居に戻れない高齢の住民を「高層難民」と言う。また上・中・低層という住む階の違いが所得階層の差になり、維持管理の合意形成が難しいと指摘する。

そう思う。直下型地震を経ないと本当の評価はできないだろうし、そもそも日本には適さない建物だと思う。つい先日スーパー台風の高潮被害で東京湾岸部の浸水予想が出ていた。地下機械室が完全防水とは思えない…

上尾市にもタワーマンションができた。長く販売したわりに完売できなかったようだ(賃貸が数十件ある)。不動産サイトに行くと十数件もの賃貸や売却物件がゾロゾロ出ている時もある。流動性が高いことは良いのか悪いのか知らないが、賃貸20万円が多かったのに最近15万円を見かけた。最初で最後のタワマンかもしれない。体裁は西口のライオンズタワーの方が立派に見えるんだが…。

本では住宅過剰の一つにサブリースのアパート建設も指摘している。近所でも大きい家を建てるなと思っていたら、アパートだったという事が何度かある。昔の家は100坪くらいの敷地があるからアパートに向くのだろう。その結果、駅から遠くて古いアパートは競争に負けて空き室になる。安いから外国人が入居することもあるようだ。

軽量鉄骨系の二階建てアパートが多いが、近くに三階建て鉄筋コンクリートがあって未入居が目立つ。サブリースの物件では業者は子会社等に建築させてそこで利益を取るらしい。実需なき住宅建設がうまくいくわけはない。

写真はイメージです。本文とは関係ありませんが、アパートになった・・

Img_5658

つづく

« 老いる家、崩れる街… 自分の街を見回そう | トップページ | 前川喜平氏と寺脇研氏の対談、さいたまカフェ主催 »

本・読書感想等」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

« 老いる家、崩れる街… 自分の街を見回そう | トップページ | 前川喜平氏と寺脇研氏の対談、さいたまカフェ主催 »

上尾市政をみつめるサイト

  • 上尾オンブズマン
    市民的視座から上尾の教育行政&市政を考えよう。 (情報公開請求により市政に斬り込むサイト)
  • はるかさん_かまちょ図書館
    上尾市民として市政とりわけ図書館問題を熱く語っています。ぜひ飛んでください。 かまってちょうだいの意ね。
無料ブログはココログ