本・読書感想等

2018年5月17日 (木)

畠山市長のジレンマ-2・・・推奨本、つながる図書館

つながる図書館: コミュニティの核をめざす試み  猪谷千香著/ちくま新書

前記事のつづき

Photo 閉館後の図書館は、昼間の図書館とはちょっと違う。子供たちがお気に入りのぬいぐるみを図書館にお泊まりさせ、翌日朝迎えに行くと、夜の図書館で遊ぶぬいぐるみたちの姿が写真に。一晩さびしかったけれど、ぬいぐるみが選んでくれた本を借り、ぬいぐるみと一緒におうちへ帰る子供たち。アメリカの公共図書館で始まったイベント「ぬいぐるみのお泊まり会」は、日本でも2010年から広まって各地で人気となっている。

えぇっと驚いたが、他市の類似施設を見るまで上尾市の現本館の子供室にある円形部屋の造りの良さは分からなかった。当時の担当者たちが良く考えたと感心する。ただ利用は少子化で減っており閑散としている…

本書は最近の図書館の成功事例、有名事例をジャーナリストが取材して書いているから読みやすい。

・年末年始も開いている、葛飾区立図書館

・住みたいと言われる図書館、武蔵野プレイス

・コンシェルジュが本を案内してくれる、千代田図書館

・公募館長のもとに町民が作った、まちとしょテラソ(小布施町)

・市民が図書館の誕生日を祝う、伊万里市民図書館

・毀誉褒貶に晒される、武雄市図書館

・公立ではない新しい公共、船橋まるごと図書館

ただし武雄市のツタヤ図書館については開館直後とあってCCCの受け売り的な内容が鼻につく。今読めば問題露呈により色あせてしまっている。当初の派手な出現に、浮かれた評価をした首長や議員が多かったように思う。今月中に最新統計が発表されるので改めて注目だ。

どういう図書館が望まれるかよりも、実現プロセスへの住民参加の質と量に関心があって読んだ。それを扱った事例は複数あり、人口数や財政力は関係ないのだということが分かる。それこそ民度なのだろう。その点では近隣の白岡市立図書館のオープンが絶好の比較対象となる。

読んで後悔する本では無いから、畠山稔市長に推薦する本である。アマゾンでは中身検索付きで立ち読みできるsign01

2018年4月10日 (火)

住宅過剰社会の末路-3 宅地拡大のデメリット

宅地開発の風景を見ると人口増加でイイなと思うこともあるが、そんな単純な話ではない。

老いる家、崩れる街…自分の街を見回そう
 住宅過剰社会の末路-2タワマンとサブリースそして近所

本書で驚いたのは、新築住宅がインフラ(道路、小学校、公園)の整わない区域でも野放図に続けられ、居住地の拡大が止まらないという指摘だ。その結果、公共施設や道路、防災対策やゴミ収集エリアの拡大を迫られて行政負担が増すという。

土砂や津波、高潮、災害危険区域という指定があっても、或いは活断層があってもマイホームを建てることは可能というほど新築規制は難しいらしい。地方都市では農地エリアにまで住宅がバラ建ちし、人口密度の希薄化が進むという。これらは各自治体の都市計画における規制緩和合戦の結果だという。国も不況対策として住宅建設を煽ることを繰り返してきた。

既存の家を壊してそこに新築するという再建築率は10%程度と低い。相続しても子供世代は他所に住んでいるから、そうなるのだろうか。

●上尾市の足元の景色

「空き家=住民の高齢化」だから、古い住民が多い中心部や早くに宅地開発された郊外地域に空き屋が目立つのは当たり前だ。三井住宅や向山辺りの分譲地にも空き家がチラホラみられる。わが近隣で目にするのは、死亡→相続→更地売却→ミニ分譲というケースが多いが、なぜか売れ行きが悪い。

Ss図は上尾市の区画整理事業の全体。スプロール化(虫食い状態)を防ぐためだがほとんど完了しており、後は大谷北部第二・第四が施工中だ。行政が懸念するのは推奨場所以外でパラパラ家が建ち外側に居住面積が広がりながら街のスポンジ化(本書の表現)が進むことなのだろう。

本書では触れていないが、空き家の増加は自営業の廃業が大きいと思う。洋服屋も八百屋も魚屋も肉屋もクリーニング屋も文房具屋も駄菓子屋も食堂も床屋も『個人商店が成り立たない経済構造』になったからだ。

例外的にFC加盟でやれる業種もあるが、一部だ。昔より増えた店は税金(医療や社会保障)が支払い手となる分野だ。なお上尾駅周辺で美容室が増えたのは女性雇用数の増加と思う一方、塾は少子化で既に減っている。

対策の妙案は乏しい。今ある居住地の再生や更新を重視せよと言う。例えば、空き家をリノベーションして公民館に替わるコミュのティの居場所にする。その収益は固定資産税を払える程度にすれば低賃料で利用できる。焼け石に水みたいだ・・・それほどこの問題は既に大きくなりすぎていて大変なんだと思う。

規制緩和が良い事ばかりではないという大問題を知った。街づくりにはむしろ規制が重要のようだ。


2018年4月 4日 (水)

住宅過剰社会の末路-2 タワマンとサブリースそして近所

老いる家、崩れる街つづき

たまたま日経が土日に最近のマンション事情を報じていた。市況が低迷しているらしいが本書の内容を裏付けるようにタイムリーだった。

東京都心だけは人口増加を独占しているがそれは喜べないよ、というのが3/31の記事。タワマン乱立、児童あふれ小学校悲鳴・東京湾岸地区

Photo 過度な集中は弊害をもたらすという当たり前の話だ。ピーク需要に合わせて小学校建てても数十年後には高齢者の街になることはニュータウンで周知のことだが、全体計画のないタワマン開発は初めからコントロールが効かないらしい。
 記事では、最近10年間の学校建築費が以前の22倍だとか、危険なので学年別に休み時間の遊び場を指定する学校もある。最寄りの地下鉄ホームが過密で危険だとか。人気の武蔵小杉では朝の改札で通勤客が駅からあふれて行列するとも聞く。

自治体は住みよい街づくりを通して人口の奪い合いをするが、住みにくくても人が集まると言うことは、この国の有り方に問題があると思う。規制緩和がもたらした都心乱開発である。

 4/1 新築マンション「将来価値」トップ30  タワマンは2016年に⾸都圏で8000⼾弱が2020年に15000⼾へ増えるとある。

 増える理由は、同じ面積なら住戸を積み増しできるから業者が儲かるためと言う。都心の話だが、プロの視点で遠慮なく書いてあった。用地は駅徒歩『8分が限界点』。1分離れるごとの㎡単価の下落が最近激しいとか、『将来価値』への最大のポイントは駅距離にあるなどだ。

ところが本書はタワマンに否定的な見方をする。「眺望の陣取り合戦から値崩れへ」と書くが、修繕や維持コストが高くつくことや災害時の弱さについての指摘が目についた。エレベータが停電になると下へ降りられない・上の住居に戻れない高齢の住民を「高層難民」と言う。また上・中・低層という住む階の違いが所得階層の差になり、維持管理の合意形成が難しいと指摘する。

そう思う。直下型地震を経ないと本当の評価はできないだろうし、そもそも日本には適さない建物だと思う。つい先日スーパー台風の高潮被害で東京湾岸部の浸水予想が出ていた。地下機械室が完全防水とは思えない…

上尾市にもタワーマンションができた。長く販売したわりに完売できなかったようだ(賃貸が数十件ある)。不動産サイトに行くと十数件もの賃貸や売却物件がゾロゾロ出ている時もある。流動性が高いことは良いのか悪いのか知らないが、賃貸20万円が多かったのに最近15万円を見かけた。最初で最後のタワマンかもしれない。体裁は西口のライオンズタワーの方が立派に見えるんだが…。

本では住宅過剰の一つにサブリースのアパート建設も指摘している。近所でも大きい家を建てるなと思っていたら、アパートだったという事が何度かある。昔の家は100坪くらいの敷地があるからアパートに向くのだろう。その結果、駅から遠くて古いアパートは競争に負けて空き室になる。安いから外国人が入居することもあるようだ。

軽量鉄骨系の二階建てアパートが多いが、近くに三階建て鉄筋コンクリートがあって未入居が目立つ。サブリースの物件では業者は子会社等に建築させてそこで利益を取るらしい。実需なき住宅建設がうまくいくわけはない。

写真はイメージです。本文とは関係ありませんが、アパートになった・・coldsweats01

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つづく

2018年4月 2日 (月)

老いる家、崩れる街… 自分の街を見回そう

本の探索は時代と共に変化する

自らの目で資料を見つけページをめくり読みながら探すという図書館ならではの醍醐味(上平移転のための基本構想案p2、2014/11)、という時代遅れな探し方をしている市民はとても少ない。というかITオンチを言い繕ったに過ぎない

最近のスタイルはネットサーフィン中に「読んでみるか」と目に留まった(書名の)文字列をマウスでドラッグ選択し、そのままグーグル検索をする。署名による検索は検索インデックスの一位にアマゾンが表示される。入るとブラウザーに組み込んだプラグイン『その本、図書館にあります』が働き、登録した図書館を検索して蔵書の有無が分かるから「予約する」をクリックして上尾市図書館HPへ入り予約をする。

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もちろんアマゾンサイトで本の概要やベスト・レビューを眺め、読む(時間をかける)に値するかをスクリーニングできるから、空振り確率は減る。

その後、本が用意できたとメールで知るわけだが、上のプロセスでは一度も書名を書く(入力)をしてないから、予約期間が長いと忘れてしまい『その本、私が予約したんですか』ってなるcoldsweats01

そのトホホな本の感想…。

老いる家、崩れる街 野澤千絵著/講談社

 本書は空き家問題を広く深く扱っている。820万戸(2013)1400万戸(2023)、空き家率21%と予想するが、自分の住む街で見かける風景とタブらせながら読むとリアルになる・・・

タワーマンション
 賃貸アパート経営(サブリース)
 焼き畑状態に増える新築
 中心部から増える空き家

つづく

2018年3月17日 (土)

本を読まない首相…三つの特徴

Photo 『田中角栄と安倍晋三』--昭和史でわかる劣化ニッポンの正体 保阪正康著/朝日新書

東条英機と安倍晋三を並べた一節があり、共に「本を読まない宰相」なのだと言う。以下引用(p64)

東条もそうなのだが、安倍晋三という人は本を読んで知識を積んだ様子がない人に共通の特徴を持ち合わせているように思える。底が浅い政治家といえるだろう。
 私は仕事柄、本を読むほうだろう。また、多くの人と接してきた。そのため、対話しているとわかるのだが、本を読まない人には三つの特徴があるように思う。

以下は要約。

 形容詞や形容句を多用する。

 立論不足…「侵略に定義がない」という風に物事を断定し、その理由や結論に至ったプロセスを説明しない。

 耳学問…どんな話をしても5分以上持たない。それ以上は言葉を換えて同じことを繰り返す。知識の吸収が耳学問だから深みに欠ける。

 さらにあえてつけ加えるなら、自らの話に権威を持たせるために、自らの地位や肩書を誇示する。例「私が最高責任者ですから」

先日「いい土地ですから、前に進めてください」の事実関係で、「妻に確認した。『そんなことは言っていない』ということだった」と"国会"説明。身内代返では説得力がないこと位、誰でも分かるから立論性の無い例かなって思ってしまう。友だちの麻生氏は本は本でもマンガで有名です。スペルミスの多いトランプも本を読みそうにない。

このテーマについては山内康一議員のブログをお勧めしたい。末尾にこう記されています。

最後に英国労働党のマイケル・フット元党首の言葉を安倍総理に送りたいと思います。
 権力の座にいる人には、本を読む時間がない。しかし、本を読まない人は、権力の座に適さない。

彼の最新のお勧め記事は下記。穏やかな口調で骨太な分析を語ります。
 3/17 いま永田町で起きていること

2017年8月22日 (火)

コミュニケーションの阻害語について想うこと

友だち幻想のつづき
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最終章に、ムカツクとうざいの問題について書かれていた。この言葉を使うと相手との関係性を深めることなく拒絶してしまうからコミュニケーション阻害語だという。
 
 ムカツクもうざいも昔からあった言葉なのに、若い人が多用するようになったのは、昔よりも社会のルール性が緩くなったためと言う。
 
 確かに、こんな言葉を言われたら話す気なんか起きないけど、相手との阻害語であるだけでなく、本人にとっては思考の遮断語になる。
 
 きっとこんな言葉を使ってばかりいると、考えることが苦手(つまりはhorse   )になってしまうはずだと思う・・・
 
 
 「それはフェイクだ」と言い張る人、 「それは印象操作だ」と言い張る人。
 
 互いを友達だと思っているが、幻想でないところが怖い。
 
 
 
きっと寅さんなら、 
 
 
「それを言っちぁおしまいよ」 と返す。
 

2017年8月21日 (月)

友だち幻想の普遍性で今の時代を考える

同調性と共存性

 著者の菅野氏は「人と人とのつながり」の常識を根本から見直したいという動機で書いたという。「メール即レスや既読スルー」のストレスに見られる友人関係に傷つきやすい中高生やその親への温かいアドバイスである。現場の大学生達の話だけでなく自らの子供の例も織り交ぜるなど、読者への親近感も伝わる。

 しかし本書の良さは世代を超えた普遍性にあると思う。

 まずは「日本人の親しさを求める方法が、いまだにムラ社会の伝統的方法を引きずり、現代に合わない」とし、「同質性を前提とする共同体作法から脱却せよ」と説く。「群れる」ことで不安から逃れる、という無意識行動が同調圧力を生んでいると警告する。

この現象は同質集団の学校で起きやすく、お互いが消耗するような友達作りから抜けるために、まずは距離感に敏感になることを勧める。

痛快なのは、「一年生になったら友達100人できるかな」という考え方を是とする日本の教育自体が子供への圧力となり、「みんな仲良くは幻想」だと喝破する。伝統や規律を重視する教育者とは大違い。

だから、無理に仲良くなる必要はない、気の合わない人でも、互いに傷つけずに、同じ空間と時間を共有できるような作法を身に付けよと諭す。どんなに親しくても他者だと意識したうえでの信頼感が大切であり、それが同調性に対する共存性だという。

やや物足りなかったこと。

一貫するのは人との距離が密接である必要はない、距離を取れというもの。しかしその人間関係論ならば導入部として「ヤマアラシのジレンマ」の方が分かりやすいはず。この寓話は一ページで説明ができ、子供でも理解できるから入れて欲しかったと思う。距離をとることが罪でも敵対でもないということを双方に理解させるために。

  さらに普遍性を求めるべく拡大解釈して振り返った。

 最近は、大震災や中韓との対立、オリンピックなどで、愛国性とか絆を重視することが同調圧力のように増えていると思う。一面では美しい面もあるが、それが高じると個人より全体の価値観を強いる雰囲気を作り出し窮屈になる。

 世界に蔓延しつつある移民排斥、○○ファースト、愛国主義のような現象は同調圧力の究極に見える。

 つまりは一般論として否定しにくいような理念を声高に叫ぶことで知らず知らずに群れを作らせ、それを利己的に利用しようとする人がいる。また、そのような人がやたらとルールを作りたがる事も、本書の「ルールのミニマム性」から想起した。

興奮しやすい今の世相を対人関係の理論から冷静に眺めることができる良い本だと思う。今は亡き著者としては想定外の読まれ方かもしれないが…


最近知ったが、Jリーグの村井チェアマンは応援の在り方でこう語ったという。

「スタジアムには郷土愛やチーム愛があふれている。だが、強い同質性や絆の裏側に、差別の芽が潜んでいるという自覚が必要だ」

2017年8月20日 (日)

友だち幻想でよみがえる記憶

友だち幻想  菅野仁 筑摩フリー新書
 人と人のつながりを考える
 
 読み始めて直ぐに、娘がいじめに悩んでいた頃を懐かしく思い出す。
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 加害者と被害者の役どころを繰り返す不思議な子供世界の様子を理解できず困っていたとき「折れない心の作り方」という本が目にとまった。当時、次々ベストセラーを出す斎藤孝教授の本と言うこともありすぐ買い求めた。
 
 イジメはダメと学校では指導しても、社会へ出れば何がしかのイジメの類はある。イジメの無い人間社会はあり得ないのだから、書名に共感を得たのも理由だ。疲弊した本人にも読んでほしい気持ちもあった。
 
 内容はほとんど忘れたが、処方箋としての安易な期待は満たされなかった。ある時、彼女の部屋にその本があったから、いつしか読んだのだろうと思う。
 
 「友だち幻想」は同じ2008年出版だった。
 「こちらを読むべきだった」。
 読み始めて直ぐの感想である。
 
 一例だが前書は「人と深く関わること」を説き、「友だち幻想」は「距離をとれ」と説く。この差こそが大きな違いであり、本書は21刷のロングセラーになっている。
 
 有名人というだけで本を選んではいけない、という教訓だ。
 
 そもそもはこの本をなぜ自分が予約したのか思い出せない。ネットサーフィンの中で見つけて予約したと思うが、待ち行列が長いために忘れた。 
 
 読み終えて、良い本に出会えたというのが感想である。若者向けを超えた普遍性のある内容だ。
 
 
つづく  
 

2017年1月15日 (日)

閉架からのプレゼント、こんな人がクビになる&値段が語る僕たちの昭和史

値段が語る僕たちの昭和史  高橋孝輝著/主婦の友社/2001
本書をいわゆる”団塊の世代”と、その貧しかった時代を知らない”団塊ジュニア”たちに捧げたい。父ちゃんたちはこんなに貧乏で、バカだったのだ。(本書より引用)
 
物価で懐古する本。
週刊少年サンデーが30円だったのは記憶違いではなかった!。
ダットサン(720cc)の80万円(1955年)は銀行員初任給の140倍、
国民車構想をへて昭和41年にカローラ49.5万円、
サニー46万円で登場し、同20倍を下回る。
大学授業料
国立大学は昭和24年の年3600円から始まり、12000円(1963/S38~1971年)。
実に安かった! 慶応や早稲田は年8万円(1966/S41~1971)
銀行初任給は2.5万(S40)。
1970年代には国立も私立も狂ったように値上げされたとある。
 
こんな人がクビになる  角川書店/2001
夕刊フジで連載したリストラ事例の生々しいルポ記事集。精神的にタフな方向けの読み物。
サブタイトルは「リストラされた78人の教訓」ですが、教訓らしいことは少ないです。
20歳代から50歳代まで幅広く収録されています。
 
『非情の解雇通告、一方では天下り受け入れ』47歳、建設コンサルタント会社
こんな感じの見出し構成で綴られます。
自分に近い例を探して読むのがお勧めかも…。
事例が一覧できないのが欠点ですが、公務員の例は無いようです。
 
関連

2016年11月28日 (月)

大統領の演説に見るパックンの視点

『大統領の演説』 パトリック・ハーラン著、角川新書
 

ただ今読書中だが、読み応えのある本。

2016/7/10出版なので、執筆は6月頃までと思う。
つまり今年の大統領選挙の夏場以降のことは触れられていない。新しい所ではオバマ大統領の広島演説が収録されている。
 
Photo_2 本書のネライは歴代アメリカ大統領の名演説とそれが生まれた背景や人となり、演説技法の分析と解説であり、その内容が大半なのだが、どうしても今年の大統領選挙のあの二人のスピーチへの分析が読みたくなる。
 
1章分書いてあるのだ!、そっちを先に読んでいる・・・
ドナルド・トランプが大統領選挙に当選した理由が良くみえてくる。選挙後にはさまざまな分析記事をみたが、日本人の書いたものは上っ面みたいでつまらなかったが、この本はアメリカ人により、しかも当選の有無とは関係なく書かれている。
 
スピーチ下手な嫌われ者ヒラリー。
デマゴーグなトランプ。
怒れる社会主義者サンダース。
 
彼らのスピーチも分析しているが、願わくば選挙を最後まで見届けてからの執筆になればもっとタイムリーな本となったことだろう。
 
既にコメディアンから一流コメンテイターヘと役どころを替えているが、それもうなずける本である。
 
大学受験にも出そうな英文もあるが、プレゼンテーション技法としても読みたい本である。

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  • はるかさん
    上尾市民として市政とりわけ図書館問題を熱く語っています。ぜひ飛んでください。 かまってちょうだいの意ね。
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