起業塾 本物の社長になる者の姿、ここにあり。
新潟ビジネス専門学校主催 起業塾
経営シミュレーション(ビジネスゲーム)研修の最後の決戦・・・・
前日とは打って変わった様な悪天候。この時期に雷がなるのはこちらならではのこと。冬の訪れを告げるようです。
当初のプログラムよりも早めの進行に切り替えました。学習効果が高まっています。P/LやB/Sはもちろんの事、製造原価報告書にも慣れていますから、今日は経営計画、経営戦略中心の運営に切り替えました。
多少、融資も緩やかにして進めますが、それでも資金繰りで右往左往の会社が現われています。
●7-9月の第二四半期をやって、2回目の発表場面です。
三社黒字、一社赤字(ただし資産売却損による赤字)。
その後は、10-12月期へと突っ走りました。このシミュレーションモデルで12月期まで行くのは初めてのこと。当初予定よりもぐんぐんスピードが上がりました。
MGK.K.や㈱エジソンなどは潰れるのではないかとヒヤヒヤしながら・・・。OEMの蟻地獄にはまり、なかなか出られない。
そして第三四半期から猛然と業績を上げたのは、DESKPCに特化し、市場選択も特化し、他社に先駆けて地道な差別
化戦略をとったYTK㈱でした。
特に、差別化戦略の効果で第三四半期の年末商戦に収穫期を迎えたのが功を奏したようです。でも、ホンと言うとその後のR&D投資を怠ったのはダメですね。休息は無いのです。また第三ラインよりもキャッシュフロー改善が優先です。債権の回収スピードを高める、もう少し売価を引き上げて機会損失とのバランスをとるが課題です。一人当たりの販売数を指標化して、空白エリアを無くすマーケティングが不可欠です。
続いてエジソンも女社長に切り替わり、旧役員陣の無策からの転換で差別化戦略で追いつこうとするが、もはやカネがない。無策(何もしない)と言う無自覚的なリスクの結果です。「カネを貸してくれ」とばかりに、資金調達に走る姿が目に付きました。
MGも似たようなものですが、より思い切った事業再構築が不可欠です。ただ「作って売る」では未来はありません。
●長いシミュレーションも終り、最後の株主総会の発表です。将来の社長候補の面々です。
スライドの作り方もサマになってきました。質問も出でます。1社だけですが配当と剰余金の処分もしました。
社長役になって発表する勇姿です。6日間で5回目の発表場面です。
池上さんは何度も登場して慣れたものですね。
小俣さんはPowerPoint作りが手馴れたモノです。まとめもグッド。大学院大学でのご活躍を祈ります。
田村さんは積極的な参加で度胸がつきました。まるでダブルワークでした。体に気をつけてください。
日馬さんはご年輩(失礼)ながらも、たいしたものですよ。企業幹部や人事の人が聞いたらビックリします。私の研修受講者としても最年長です。賞賛の拍手です。
新しい事を学ぶとかチャレンジするには、自分のキャリアやプライドに固執していては続かないと言う事を垣間見た気がします。
山口さんはクールですね。でもここの大学院生に劣らぬ潜在力があります。姿勢のよさは趣味から来るものでしょうか。なぜか後光が射していますよ。
風間さんも最後まで粘りました。終る頃、「これからです。儲かるようになったから、もっとやりたい」と言いました。その続きはご自分の起業の実現で果たせる事でしょう。
よく笑う高山さんも、本研修の入り口と出口ではずい分と変化があった方です。議論の仕方を聞いていると、既に経営者気分でしたね。
●二回目の本コースで使ったのはPCMakerというプログラムです。これは都内のA学院のMBAコースで行われるビジネスゲームよりも難易度が高い仕様です。
私としてはメーカー向けの入門コースとして作ったものですが、なぜあの程度のシンプルなゲームがMBA教材なのか疑問です。
PCMakerは複数製品・複数市場で製販財のバランスを学ぶものです。それを皆さんは、3日間堂々とやりとおしたのです。
では、皆さんごきげんよう。
[追伸]
私の大きな収穫は、大企業の教育担当者は表面的な印象で、本コースを難しいと感じて及び腰になる場合があります(上記のMBA事例も同類)が、それを覆す立証ができたことです。今回のように老若男女の多彩な人々を最後までひきつけた仕掛けこそが、コア・コンピタンスです。
後で事務局担当者から聞きましたが、全コース内で私のコースが一番ためになったとのアンケート結果を得られました。
経営シミュレーション(ビジネスゲーム、マネジメントゲーム)研修のサイト
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