東和コーポレーション2008年度経営シミュレーション
東和コーポレーション様の経営シミュレーション研修(ビジネスゲーム)の報告
昨年に続いて2回目の実施です。今回は昨年参加者の一部と新規の方で合計30名です。研修の性格からしたら、人数的には多いほうですが、大勢の人に受講させたいという会社の配慮です。
本年度は事前学習の書籍に「会計の基本がわかる本」を採用させていただきました。
コース名はPCMakerです。オフィス・DOMEXの中でも、製造業向けの経営シミュレーション(ビジネスゲーム、マネジメントゲーム)研修として、採用されることの多いコースです。
ある程度、会計用語や意味に少し慣れている方が、参加がスムーズです。
5人×6社編成で行いました。本社会議室はちょうど良い広さです。前回は管理職の方が多くいましたが今回は若い人中心です。気兼ねすることなく、議論もしやすかったようですね(笑)。
前回参加者が1/3いますから、まったく初めての研修とは様子が異なります。
なんと言っても、事務局の渡辺氏と松井氏のつばぜり合いは、はじめからすごかった…
他にも土持さんのPC販売㈱は前回のアウトプットを持参しているではないですか・・・これにはびっくり。まるで去年の答案用紙を見ながら、試験を受けているみたい(笑)。
昨年は自宅を担保に取られた、その恨みを晴らす、なんて言う高い志(?)で再挑戦の方が何人もいました。さあ、どうなったでしょうか。 普通は「返討ちに会う」のですが・・・
今回は予定よりも1期多い、7期(7か月)の経営をしました。投資の成果を見届けるのは、経営者冥利に尽きると思います。
戦略的な打ち手がある程度読めていますが、その中で一番を目指すというハイレベル(??)な戦いでした。
岐路はノートPC参入の有無ですが、それをデスク設備売却で行くか温存するか、それと、タイムラグの制約の中で、いかに資金、材料、生産、人員増強のタイミングを取りながら、スムーズに軌道に乗せるかです。
資産売却という大胆な決断と、その後の緻密な計画性がポイントなのです。
両方抱えながらやるのは、結構きついです。集中戦略をとる会社との局地戦でなかなか勝てません。このあたりは、経営戦略の要素が出るように作ったので、今回もそれがうまく再現しましたね。
ところで、一番の利益を上げた会社はというと、デスク集中の㈱HONDAでした。規模拡大のメリットを享受しました。マーケティングでも地域集中戦略、差別化を怠らずに高い利益率を得ました。
でも最大の成功要因は、他社が雪崩をうったようにノート PCへ参入したことです。「残りものに福」があるのです。
利幅のあるノートPC市場ですが、乱立は需給関係を崩しました。最終月には生産過剰体質になっています。いいところで、終わったなー、と思います。
研修中にも言いましたが、勝ち負けが目的ではありませ
ん。数字の意味やつながりの理解であり、今まで考えたことのないテーマや領域への啓発です。
現実のビジネスは、もっと複雑で怪奇です。しかし経営の成果を会計という方法で測定するのは同じです。皆さんがこの研修を通して、マネジメント面、ビジネス面で一段とレベルアップする機会となれば幸いです。
本年はもう一度、7月にお世話になります。
今度は、幹部職中心の上位コース EXCE-4 (エクセレント)です。
楽しみと心配半々です(笑)。 皆様お元気で。
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