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2009年3月の2件の記事

2009年3月11日 (水)

公務員を身分ではなく、職業にする、という堺屋さんの意見

週刊朝日 2009.3/13日号で、堺屋太一氏と中谷巌氏の対談より

その中の、堺屋さんの意見です。(以下、一部引用します)

明治維新とは何かといえば、第一に武士の身分を廃止したこと・・・・同様に今、公務員を身分ではなく、適任者の務める職業にする。公務員は「身分」という発想だから、能力も意欲もない人でも試験合格者は高い地位につき、高給で天下りする…・・・

「怒るというより、笑っちゃうくらい」、みごとな見識だ。

中谷さんも同意されていたようだ。
もちろん誰でも直ぐに分かる。「笑うというより、怒っちゃうくらい」になる。

身分とは何だろうか・・・
身分制度といえば士農工商のような階級制度のこと。戦後は地主と小作の階級も解消された。現在は民主主義で自由平等社会だから、階級はないはすだ。
資本主義の黎明期や左翼運動の激しかった時代は、階級闘争という言葉もあったけれど、今は階級社会という言い方はしないし、そういう強い認識もないと思う。

だから今は身分など無いはずと思っていた。
「身分証を見せて」、というのはヘンで、「身元証を見せて」というべきだろう。
でも身分という言い方は、軽く広く使われている。

そして、堺屋さんが言う通り、「身分」は存在している。顔のみえない、既得権益の組織があちこちに存在している。

民間企業なら倒産リスクがあるから、緊張感もあるけれど、公務員組織にはそれはない。債務超過の自治体でも安穏としていられる。夕張市の例があちこちで起きているわけではない・・・

階級はないと思いたいが、正社員と非正規社員との抜きがたい階層はある。これが近時の政治の成果である。

売り上げ低迷で昇給なし、賃下げ、希望退職という世相を見たら、公務員の「身分」も、いっそ税収とリンクさせれば少しは変わるように思うのだが・・・

今日の閉塞した時代が、身分や階層の存在をあぶりだした。公務員の身分も、少しずつだが削がれる時期が近づいているように思える。今のままでは国も地方も持たないから。

「怒るというより、笑っちゃうくらい」で済ませられるのは彼だけだ。

似たような事を3年前も書いていた

授業料減免11人に1人--人生の岐路で子ども達は格差と出会う

結局、ひどくなっただけだ。


2009年3月 6日 (金)

ようやくグリーンスパンの「根拠なき熱狂」の水準

昨日、アメリカのダウ平均株価が6594ドルまで下げた
最高値からほぼ半分だが・・・・

グリーンスパンが「根拠なき熱狂」と警告したのは、たぶんこの当たりのような記憶だ。

ネットで調べると 1996年12月の講演だそうだ。当時と比べるとインターネットは便利だ。irrational exuberance というらしい。

たぶん当時は6000ドル台前半なのだろう。

でも彼も読み違えたようだ。

https://domex.cocolog-nifty.com/blog/2008/10/post-291b.html

GM問題にしても、GMは不況の来る前から、すでに債務超過なのだから

もうどうにもならないのではなかろうか。今更遅い

ハードランディングからの再建。ある程度政策的にやるだけやったという姿勢が国民に伝われば、つぶすのも止むえないというシナリオじゃないのかな

第4波が来るのだろうか?もう来ているのだろうか?

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