節電を要請する愚かな政治家より賢い国民が大規模停電を回避
煌々と明るい会見場で、節電を抽象的に要請する政治家と東電の甘さ
グループ3のウチは17時半ごろから計画停電となったが、意外に早く復帰した。
本日は、枝野官房長官も海江田経済相も、節電を東京電力管内の国民に要請していた。
電灯を消して見ていたテレビでは、具体的な数字は何も上げていなかった(数字を出していたようだが、TVニュースでは聞かなかった)。
なんで、各家庭では普段の30%くらいをとか、灯は一部屋にしてとか、暖房は切るか控えめにとか、1度下げるとどんな効果あるとか、具体的な行動要請をしないのだろう。
単に大規模停電になりそうだから、節電をお願いしますでは、あいまいであり、緊張感がない。
大口電力家への半強制と勤勉で真面目な国民が意をくんで電気を消したのだろう。杞憂に終わったのは、20時ごろのNHKの放送で分かった。
そのニュースでは、東電の副社長の会見で明らかにしたようだ。そこでは数値の発表もあったようだ。
その後、日経サイトでの情報では
最大供給能力は3350万キロワット、午後6~7時のピーク時に最大4000万キロワットの需要を見込んでいたが、実際は3050万キロワット
4000万が3000万になったのだ。25%も減らせたのだ。計画停電二回と大口電力家の協力、管内の国民の節電の成果だろう。
うす暗い会見場では、日本はそこまで危機なのか、と国民が単純に思ってしまうと、危惧しているのだろうか。もしそうだとしたら国民を衆愚視している。一時的に強い節電を求めるなら、その当人が節電してます、という姿勢こそが大切なのだ。
計画停電の除外地域である千代田区の住人にはそんな感覚はない、ということなのか、そもそも思慮がなさすぎるのか。
不思議なことに、東電は電力消費量を把握しているのだから、需要と供給の値を時々刻々オンラインで開示しないのだろうか。
単純に、テレビの端っこにそれこそパソコンや携帯電話のバッテリーメーターみたいに、あるいは燃料計みたいにアナログ表示すれば、あるいはデジタルメーターでもいい。見ている人は、こりゃ大変だ。電気ひとつ消そう。なんてこともしてくれる。
みんなが一斉にやったら、電力消費量のグラフがみるみる下がりだす、そして拍手喝采。
たぶん、そのくらいは日本人には朝飯前だと思う。
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