健全性が維持されている、とは政治家や官僚みたいな言い方
圧力容器の健全性は保たれている。なんて言い方しませんよね
朝日新聞 3/28 東電、核燃料の圧力容器損傷に言及「健全性は維持」
枝野官房長官も以前「健全性が維持されている」というような表現を使っていた。東電からの報告やレクチャーを受けて発表するからだろうか?
普通こんな言い方はしませんよね。
なんとなく安心させるけど、オブラートに包んだようなあいまい表現。原子力科学の世界でまかり通るとは、驚き。一般大衆には通用しません。
健全性って何?ようするになんなんだ?
不良債権処理の銀行経営みたいだ。
「健全性が維持されている」という、政治家や官僚が言質をとられぬような慎重な言い方はやめて、もっとハッキリ言うようにしてほしい。この局面を科学的に合理的に理解するのは難しい。だから一般人にとって楽観的に考えるのは無理だ。悲観的に考えるのが普通だろう。
抽象的な言い方はかえって不信感を増幅する。分からないことは、分からない、とはっきり言うことも大切。残念だけど。近づけないんだから(遠隔操縦観測技術はないのか)
穴は開いているけど、小さいから、今のうちは大丈夫です。となるのだろうか
原子力保安委員という組織も東電と持ちつ持たれつの立場であったら、監督はできないと思う。第三者機関が入ったほうがいいように見えてならない。
菅さん、ここはアメリカに本格的な支援を頼んだらどうだろう。当事者はメンツがあるだろうが、国民はそんなの気にしない。最前線の作業は日本人がやらざるを得ないけれど。
東電はなんとか自分たちの手で回復させたいだろうが、それは事故を起こした当事者としての責任感であって、その能力があるのか否かは別の問題ではないだろうか。この危機を完璧(完璧でないと困る)に乗り切れる力量が日本に欠けているならば他国の支援を仰ぐのは当然だろう。「フクシマ」となってはならない。
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