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2011年10月の9件の記事

2011年10月29日 (土)

Excel2010のマクロはExcel2002/2003より速度が遅くて困る

Excel2010,2007,2002の三世代同居だが、マクロの処理スピードが速いのはExcel2002(XP)だ

最近は少しずつExcel2002から、Excel2010へ切り替えている。リボンインターフェースのカスタマイズができない不評のExcel2007はパスだ。Office2007はほとんど使わない。

Excel2002のあるマクロでは1秒もかからない、つまりアッと言う間に処理が終わるのだが、そのファイルをExcel2010のマクロで走らせると、5秒もかかる。Debug. Printで測った。

元々自動計算の停止などを入れてあるのだが、それでもExcel2010のマクロ処理は圧倒的に遅い。ネットで調べると同様な意見が多い。

上位バージョンほど性能が低いなんて、ひどい話しだ。馬鹿にしている。

マイクロソフトはリボンインターフェースを変えるつもりはないようだ。その問題は、こちらも諦めつつあるが、マクロの実行速度くらいは直してほしい。

幸い、自分の場合はプリンタ出力との併用時の問題だから実害はない。でもネットで見ていると、問題は深刻のようだ。
業務システムのように大量データを扱うマクロでは、その処理スピードの遅さでExcel2002/2003を使い続けざるを得ないという声がある。気の毒だと思う。

Excelはとても優れたソフトだと思ってずーと使っている。しかしマイクロソフトの開発陣や企画屋は様変わりしているのだろう。
グラフィック機能を付加した見てくれ依存のバージョンアップよりも基本性能のアップに心がけてほしい。

Office97以来のユーザーとしては、次期オフィスはどうなるのだろうか、気がかりだ。
オフィスソフトに期待される基本性能とは、実行スピードの向上と操作性の改善、特にリボンインターフェースの柔軟なカスタマイズを望む。

Windows XP/Vista/7などのWindows OSを使いやすくしたりスピードを速めることは、ハウツウ的に雑誌特集の定番だが、Excelマクロのスピードを上げる特集はみないな。ニーズが少ないのか・・・残念。




2011年10月27日 (木)

入門ビジネスゲーム研修の感想

ビジネスゲーム研修を体験した幹部候補者や独立志向の人の感想

ビジネスゲームのコースはHarf-BG。専用サイトはビジネスゲーム研修 

・社長をやって経営者としての責任感や怖さを体験できたことが良かった。一つの判断ミスで大きく業績が変わってしまう難しさや、計画と資金のバランスを考えるなど、本当に良い体験になった

・目標の達成とチームでうまく理解でき、数字にも積極的に取り組んでいけそう

・数字のつながりなどの勉強になった

・今日1日では足りないと思った

・楽しかった分、もっと時間がほしかった

・初めて聞く言葉がたくさんあり、最初は何をやっていいのかわからなかったが、やっているうちに少しずつだがわかった気がする

・仕入れ(小売業)の流れ、P/LB/Sの作成等、理解しやすく楽しく学べた

・この業界の資金繰りをもう少しやってほしかったです

・最初はどのようなことをするのかと不安でしたが、時間が足りなく感じるほど集中できました

・ゲーム形式でやれたので楽しく学べました

B/SP/Lの見方、利用の方法が理解できた

・現金を残すこと、利益を出すことが難しいと思った

・会社でのお金の流れが非常にわかりやすく勉強になりました

・ゲーム形式で楽しく学べた。チームで協力しあい、シミュレーションを重ねることで理解できるようになった

・楽しみながら研修を受けられましたが、ゲームでなければぞっとする場面もあり、本当に勉強になりました

・これから経営者になるためには大事な部分であり、参考になりました

P/LB/S、キャッシュフローなど、実際の数字を入れて作ることで大変勉強になった。1日も早く独立し、今回の研修内容を活かしてみたいと思った

・実際に経営をしてみて大変だと思いました。非常に楽しかったです。

・とにかくあっという間でした。もう少し長く1年間くらいシミュレーションすれば結果も違ったかな、と。4ヶ月では短かった

--------- 先日の研修での感想例である -----------------

築地での販売代理店の上級幹部社員向けビジネスゲーム研修は最短時間 

今回の研修目的や参加者プロフィールからすると、入門レベルのビジネスゲームではミスマッチなのだ。最低でも標準レベルの経営モデルPRIMO-2が最適。理解度が高ければ上位コースのMARK-4もある。
でも事情で5時間半しかないため、入門ビジネスゲームのHarf-BGを使った。

 少し懸念していたのは、「経営モデルが簡単すぎて、つまらない」、という不満があるかと思いきや、実際の意見や感想は正反対だ。・・・入門と言っているが、あくまでもオフィス・DOMEX の中での相対的な位置づけだ。他団体の経営モデルと比べたらリアルで難易度は高い、というか他は計数概念が欠落したお手軽なお遊びゲーム研修が多い。

 大企業の中堅社員で、経営マネジメントに関心がない人(つまり無理やり参加した人)なら、こんな短時間でやれば、否定的な感想もでるかもしれない。

 今回の参加者はサラリーマンではあるが、中小企業の幹部候補者であり、二世もいれば、のれん分けの独立開業志向の人もいる。だから、同じことを体験しても教訓抽出の質が違う。

 入門ビジネスゲームのHarf-BGでも、かなり通用するなというのが、私の感想である。実際、参加者の水準はかなりバラつき、決算書を初めて見る人もいた。
 だからと言って、下に合わせていたら研修目的は果たせないし、上記の感想は得られない。

 
 「十分な時間だった」などと言われるようではだめ。時間が足りない、「もっとやりたい」は良い感想である。「もっとやりたい」と言ってもらえる研修など、そうざらにはない。
 ふつうは、もう十分、早く終わりたい、というのが落ち。

それにしても忙しかったから、参加者とあまり交流はできなかったのが残念だ。上記感想へのさらなるコメントもできたろうに・・・

 想定した新入社員教育で、しかもギリギリ4四時間でやるときは、3サイクル回すだけだ。テーマも限定して理解度の下層に合わせた運営をするが、ビジネスゲームの目的は経営数字の体験や企業活動の仕組みの理解でもあるから、最低一日は欲しいものである



●参加者の真剣な感想を得て、昔やった新潟の

起業塾 経営シミュレーション(第1会合)・・・・・新潟ビジネス専門学校/事業創造大学院大学

のことを思い出した。

2011年10月26日 (水)

AsusのウルトラブックZENBOOKはMac Airみたいに薄い・軽い・安いノートパソコン

東芝に続き、ASUSも国内販売を開始。ZENBOOK

薄い、軽い、安い。

Asus_ultra

デザインと性能のトレードオフを断ち切るとのことだ。なるほどね。

インテルのウルトラブック構想により、薄型モバイルノートパソコンは日本のお家芸ではなくなった。
普通のPCになる。

それにしてもMac Airに似ている。似てしまうと言うべきか。

Img_keyvisual

東芝のdynabook R631が一番乗りだったけれど、これからどんどん他社からも発売されるだろう。東芝はもう少しましなネーミングで攻めたら良かったと思う。

この間レッツノート買ったばかりだから、当面は見ているだけかも。

SSDが標準になると、体感スピードが増すから、使い勝手はかなり良さそうだと思う。そこがうらやましい。


薄型ノートパソコン(PC)戦争が始まった気がする

 

2011年10月21日 (金)

築地での販売代理店の上級幹部社員向けビジネスゲーム研修は最短時間

研修室が地下1階にあるという珍しい部屋での幹部社員向けビジネスゲーム研修

Img_3687_3

 

まあ、研修中に外が見えても役には立たないので、問題はないけれど・・・
築地にある某大企業の販売代理店に対する支援研修である。
販売代理店の規模は中小様々らしいが、将来を嘱望された各社の候補者が参加されていた。年齢は20代から40代まで幅広い。事業二世の人もいる。

東京地区のディーラーが多いが、関東近県からも参加していたようだ。今回は30名の参加。6人で5社編成でやった。

ずーと月一で集まる長期研修の中の一コマである。
ところが今回は短時間のセミナーになった。午前10時開始、昼は45分、午後は4時15分で終わりという制約。この後、他のショートセミナーが1時間ほど入るという変則的なカリキュラムの日だ。Img_3685

都合、ビジネスゲーム研修は5時間30分しかない。
これだとキツイ。カード型やすごろく型のビジネスゲームならこの程度の時間でもできるだろうけど、まともな経営モデルでやるのは無理だ。

本来なら上位コースでやりたいところだが、ここは時間の制約を優先してHarf-BGコースにした。

先月の研修の時に、Harf-BGの経営シミュレーション(ビジネスゲーム)研修テキストを配って、事前学習の課題を与えておいた。これは参加者にはよい刺激となる。

Img_3688_3


一通り目を通したようだが、それでもイントロの理解度は様々だ。

限られた時間なのでタイムスケジュールをキチンと立ててやった。

本番のビジネスゲーム研修が始まると、他の研修よりも熱心に参加していたという事務局の感想が聞こえた。無理もない、勝ち負けが気になるからね…

 

Harfbgmodel

Harf-BGは一番シンプルな経営モデルなのだが、それでも資産・キャッシュフロー、損益の全体がつながっているし、資金繰り項目は10数個もある。マーケティング戦略要素もあるから、経営数字に接したことのない人には高い学習目標になる。

日頃数字に疎い方でも、会社の中で上のポジションへ進むにはこうしたテーマへも関心を向けなくてはならないことの意味を感じ取れたようだ。

あまり詳細は出せないので、この程度の写真でおしまい。

2011年10月15日 (土)

薄型テレビの価格は1インチ1000円切る。40インチで4万円とか価格下落が止まらない

40インチ薄型テレビが4万円台で売られている。1インチ1000円は暴落じゃない

先日大手量販店で品定めしていていたので液晶大型テレビの価格下落が凄いのは実感として分かっていた。
エコポイントで駆け込み特需が発生したのは一年前だが、エコポイントなど目じゃない。もっと安くなっている。でも予想されていたことだ。

でも今日の日経のニュース記事ではその先を取り上げていた。たぶんに一番の下落機種あたりをネタにしているのだろうけれど・・・。1インチ1000円を切るらしい。

録画機能付きのHDD内臓または外付けタイプがいいなーと見ていた。

東芝レグザ LED REGZA 42Z2 [42インチ]が実質8万円台で売られている。
結構いい機種のようだが在庫がだぶついているのじゃないかと言うくらいの投げ売りみたいな感覚に見えた。

いろいろ調べると、こっちの方が質的にはよさそうだ。リモコンの文字が大きい
HDD内臓にもかかわらず、日立の Wooo L42-XP07 [42インチ] は8万円そこそこで売られているらしい。でもモデルチェンジで在庫希少で店頭にはないかもしれない。
それにしても標準スピーカーをもっと良いものにしてほしいと思った。

液晶テレビは登場時には一インチ1万円強していた。10年もしないうちに10分の1とは。
こんなにかさばるくせに、儲からない商品というのは、作る方も売る方も地獄だね。消費者はありがたいけど・・・


2011年10月10日 (月)

薄型ノートパソコン(PC)戦争が始まった気がする

インテル提唱のUltrabookの到来やタブレットも交えてモバイル系ノートPCは薄型化がトレンドになりそう

薄型のノートPCの例は数年前までは結構あったのだが、例えば東芝ダイナブックのSSSモデルなどはスリムだった。でも処理性能は低かった

その後は、MacBook Air が先端を行き、Windowsパソコンではたいした機種は出ていなかったように思う。

最近の薄型ノートの例は、ソニーVAIO-Z。これは高級機であり、セパレート型のノートPCだ。その前にVAIO-Xもあったけど、後継はなかった。

●富士通から薄型ノートPCの新製品LIFEBOOK SHシリーズ
光学ドライブ搭載の13.3型で最薄との触れ込み、約23.2mm(最厚部、従来モデルは32.3mm)、重量は1.34kg。光学ドライブはモバイルマルチベイ構造のため取外して約1.22kg。
標準電圧版のcore i5を載せて、オールインワンタイプとしては薄くて軽いと思う。

いよいよインテルが旗振りで、ウルトラブックが登場する。こちらは光学ドライブはないタイプだ。

●ウルトラブックの国産第一号は、東芝dynabook R631

Img_keyvisual_2

13.3型ワイド液晶のコンシューマー向けノートPCとして最軽量の1.12kg、最薄の8.3mm~15.9mm。Core i5-2467M (1.6GHz - TB 2.3GHz)、4GB RAM、128GB SSD
体感的には、ssdによる効果でサクサクのスピード感が得られそうだ。 価格は15万円台とのこと。光学ドライブ無し。

ウルトラブックは今後続々(?)、出てきそうだ、と言っても各社1機種ラインだと思う。
と同時に薄型の設計製造技術が日本のお家芸だったのに、ウルトラブック仕様により台湾勢でも作られるようになる。つまりは普通のパソコンになる日も近いのだ。

日の丸メーカーとしては喜べないかも。

2011年10月 6日 (木)

巨星逝く。スティーブ・ジョブズ。パソコンIT史の偉人

パソコン・ITの歴史の中での偉人、アップル創業者スティーブ・ジョブズ

子供のころ、イギリスのチャーチル元首相が亡くなった時、新聞一面の見出しに巨星逝くというような見出しが大きく乗っていた。そんな記憶がある。Photo

2011.10.5 スティーブ・ジョブズ氏が亡くなった。
今は大きな戦争はないけれど、パソコンやIT業界はワールドワイドの戦時下だ。もちろん平和な戦争である。

ビルゲイツと並んで、あるいはそれ以上に彼の足跡は大きいだろう。


アップル社のホームページには追悼のページがトップに現れる。

Jobs

いろいろな写真があるが、一番好きなのはアップルを世に送り出した、パソコン黎明期の写真だ。

アップルの製品は使ったことがない。でも昔、リサを使ったことがある。マッキントッシュの先駆けとなる製品である。とても不思議な印象を持ったPCだった。

Apple Ⅱ History ・・・初代Apple 1の写真

2011年10月 5日 (水)

office 2010,2007,XP同居の起動トラブルとライセンス認証

マイクロソフト office 2010、2007、2002(XP)の利用時に、ファイルから起動するときのトラブル

1.複数のバージョンのofficeがインストールされているパソコンでのファイルとアプリケーションの関連付けは、Windowsの機能ではできない。
例えば、エクセルの拡張子 xls ファイルをクリックして、ファイルを開くと、Excel2007が起動してしまった。Excel2010を優先的に起動したいのに。

結局、マイクロソフトに電話して聞いた。
再度Excel2010のシステムCDを入れて、再インストールではないけれども、起動後に「修復」(たぶん、覚えてないがそんな名前だったような・・・)を選ぶとよい。

ただし、ソフトの更新処理(Windowsの自動更新等)で再び、office 2007が優先される方に戻ることもあるとのこと。その時も再度修復処理をしないとだめらしい。

クイックアクセスツールバーがリセットされるかと思ったが、そうでもなかったので一安心。

2.Office XPを新しいノートPCにインストールしたが、ライセンス認証の所でインターネットにつながらないし、電話番号も表示されない。

office XPのサポートが終了したので、もう使えないのかなとも危惧したが・・・そうではなかった。

残り何回しか使えないというメッセージがうっとうしい。
結局はマイクロソフトに電話して、なんと音声ガイダンスのみでやる。長たらしいプロダクトコードを音声ガイダンスに従いながら、やり取りして、認証ができた。

3. office2010のマイクロソフトへの無料期間は3ヶ月、昨日よりスタート。

●最近、HL-2040の紙詰まりが多発する。
 8月にトナーカートリッジを交換したばかり。
ホームページのトラブル対策内容を見た

電話で相談して、ローラー部分の清掃をした。それでも一枚目の終わりに二枚目が連続して休止されるようだ。分離がうまくいかないようだ。
トレイに用紙1枚のみ入れて印刷するとOKだった。様子見。

2011年10月 2日 (日)

テクダイヤのビジネスゲーム研修は池袋サンシャインシティで実施

テクダイヤの経営シミュレーション(ビジネスゲーム)研修はグローバル人材も参加した

テクダイヤ株式会社(TECDIA)様の研修は、国内組だけでなく海外拠点の中核社員も集めてサンシャインシティーの研修室で行われた。

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 24名中、外国人の方が9人(うち女性3人)と非常に多かった。他社のビジネスゲーム研修でも、たまに外国人(概ね中国系の人)1-2名参加する例はあったが、こんなに大勢参加になるなんて、時代が変わったなーと改めて感心したものだ・・・

 母国語、英語、日本語と使い分けられる有能なグローバル人材なのだ。会計面の予備知識を高めるために、事前学習(会計の基本がわかる本)とレポート問題を採用してもらった。

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 平均点で78点。日本人よりも彼らの平均点のが少し高い・・・オイオイ、日本語の本と日本語の問題だよ! 日本の若手ガンバレよ 

 

 2日間にわたり、社長さんも見に来られた。幹部役員もつきっきりで運営に当たられた。この辺りは、フットワークの良い中堅企業の良さであり、集まった彼らへの期待感の表れだろうと思う。 参加者にも良い意味での緊張感が漂う。

 テクダイヤ社は電子部品等のメーカーだが、参加者に営業系が多いと言う点と会計面の難易度から考慮して、今回の経営シミュレーションは商業モデルPRIMO-2を実施した。

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 中間決算までの3サイクルでは2強3弱の様相だったが、後半は4サイクルを実施した。一社が傑出した業績を上げ、コピー機市場を不毛地帯というか焦土にしたために、4社が大苦戦を強いられるという、まさに熾烈なグローバル競争そのものだった。

 発表は中間で専務が、最後の株主総会で社長が、ということで計10名に登壇してもらった。書画カメラ付きの併用型プロジェクターが無かったためもあるが、プレゼン場面ではドキュメントの中身や発表スキルの点でやや物足りなかった。

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では、各社に対する番外編のコメントを述べてみよう。

1.COPYDIA

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 上期順調なスタートを切る。チームワーク良く、温厚な紳士集団のように優良企業目指す。マルチ物産に対抗する唯一の会社と期待されたが、中間期に業績はピークを打ち、その後は転落の一途。

 計数面では多名賀専務や蔡常務を中心に精度高く、役員のチームワークも良く、製品集中の戦略は間違っていなかったのだが・・・一番遠地に住む社長自ら早く出社し、勤勉さを良とする社風である。

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 しかし、温厚さや勤勉さは「人の好さ」にすぎないのか、はたまた自己満足なのか、わきの甘さが露呈。事故への備えや価格調査を怠たるを見れば一目瞭然。市場のストライクゾーンを無視した高価格政策への固執が顧客の離反を招く。
最終期は支離滅裂な計画で債務超過転落寸前(-19800)。優良企業転落の物語の完成である。

業界とは「紳士の集まり」とは限らない。『業界とは、生き馬の目を抜くところ』なのである。マルチを見よ。死にもの狂いの他社を見よ。

●債務超過とは

2.野村電子有限公司

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 若い野村社長が奮闘するも、役員会のコミュニケーションが不足気味で、上期苦戦、下期も苦戦続く。新規プリンタ市場にいち早く展開するも撤退と再参入を繰り返すなど、製品市場戦略への迷いが痛手。

拠点投資もなく、強みとなるセグメント市場の確立が遅れる。マーケティング投資も不足気味で、兵力の拡散をするあまり、各セグメントでの局地戦に勝てず、低迷状況から脱せず。最終期は損益度外視の計画で粗利が赤字とはあんまりだ!

一人当たり何台販売、という指標を持ちながら、メリハリある市場選択が必要となろう。とりわけ、元々強かった東京市場へのマーケティング資源を集中し、安定した売上の確保が課題となろう。

3.3Sコーポレーション

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 社長、専務ともに海外出身者。上期の販売不振により在庫積みあがる。原因はプリンタ参入時のマーケティング戦略で、価格面と広告認知活動が弱点。セールス部隊は最少にも拘らず二商品展開では戦力的に不利。

販売低迷にも拘らず大量発注を続け、9月度に支払い不能事態に陥る。メインバンクの緊急融資で運転資金調達するが、不明瞭な仕入発注が露呈し、供給先メーカーとの仲介をメインに依頼して事業継続を果たす。その責をとりアン社長降格し、キャッシー専務が新社長へ。

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背景には社長派と専務派の暗闘があったのでは、とのうわさが絶えない・・・

役員人事刷新後は、プリンタのローカル市場への集中戦略により回復を目指す。限界利益率10%の薄利ビジネスから、20%超のブリタンへ転換して黒字達成。とりわけ、台湾に近い九州での寡占を実現… 

4.マルチ物産

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売上、利益とも業界ナンバー1達成。特にプリンタ市場では終始業界をリードする。直近の月次決算では経常利益率13%を達成。通年でも7.6%。

早期のプリンタ参入は他社も同様だが、同社は徹底して攻撃的マーケティング戦略を展開し、セールスや販促予算は湯水のごとく他社の二倍を投入して圧倒。しかも都市部を制圧して他社をローカルに追いやりつつある。

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年功の社長と自由闊達な社風でコミュニケーション良く、終始、笑いが絶えない会社。計数能力も高く、好業績も相まって資金繰り順調で不安なしだが、あくなき利益追求が行儀の悪さとなる面もうかがえる。とりわけWolfe常務と林監査役の2人組は暴走気味である。

コピー市場から撤退しプリンタ集中戦略で荒稼ぎするも飽き足らず、コピー機再参入する。再参入時の価格設定は限界利益率13%の薄利戦略、コピー機市場に価格競争を誘発する。

結果、コピー機市場は不毛地帯と化す。単一市場に依存した他社は大打撃を受け、業績急落となった。

某顧客から監督官庁へのメール有り。コピー機を原価並みで売るから、高価格でプリンタを買え、との商法を展開しているとの趣旨。コピー機は「おとり」であり、実質はブリンタ事業を収益源にしている同社のダークサイドが見えつつある・・・とても、尊敬を集めるリーダー企業とは言えないな・・・

・・・その慢心こそが市場調査を怠り、来たる変化への対応を遅らせるかもね。

 

5.パイナップル㈱

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アップルに成れなかったばかりか、債務超過転落へ、まさに朽ちたパイナップル。上期は順当なるスタート切るも、広く浅くの拡散戦略により販売は低迷。途中、製品市場の絞込みへ戦略転換するも、過当競争市場へ集中したのが裏目。

さらに遅れて大阪に拠点持つも、マルチやCOPYDIAと競合して効果出せずに、打つ手打つ手が裏目に回る。高価格(相対的に)政策のため、仕入は抑制的、そのために仕入単価も高く、低価格政策取れずに、販売低迷。価格政策も業界動向の把握遅れて(調査怠り)、浮世離れした価格で顧客離反を招く。

総じて、資金繰りに追われ、マーケティング分析が足らずに悪循環へ。最終期は換金売りの商品売却よりも借入による資金調達を優先すべき。粗利率 1%は原価割れが含まれている証拠。追い込まれたあげくの価格設定はまさしく「パイナップルのたたき売り」そのもの・・・ 

ここで失敗をしておけば、必ず現実ビジネスでは成功につながりますよ。ワンさん遠くからご苦労様でした。

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 テクダイヤの社員の皆さん、受講態度はとても良好でした。事前学習もしっかりやってきており、休み時間を惜しんでまで学ぼうとする態度がよく表れています。ぬるま湯につかる大企業の風土よりも活気がありましたね。

 しいて言えば、日本人社員の方では、肩書や外聞を気にしないで分からないことを恥じることなく、堂々尋ねながら参加すると良かったかもしれません。
 海外系の方は優秀でした。特に女性がね  


tecdia sports festival テクダイヤ運動会 

テクダイヤ(TECDIA) グローバル社員研修 ビジネスゲーム、経営シミュレーション、池袋サンシャインシティ






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