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2012年1月10日 (火)

白総経理の経営シミュレーション(ビジネスゲーム)研修の顛末

日中合弁企業のパソコンメーカーなのだ。白総経理のおでまし。

White-Pro

総経理は白氏。中国語、英語、朝鮮語、大阪弁、広島弁を自在に操る怪人。彼の元

Haku

に二人の中国人エリート。さらには日本市場向けにIT業界からヘッドハントした日本人役員二人という唯一の5人体制。公用語は中国語、生産工場は大連。

上期はDesk-PCラインの一部撤退とNote-PC参入開始。製品転換の過渡期に生産能力の不足が発生しました。グローバル人材への賞与を奮発しましたが、販売玉(ギョク)が不足しているために大赤字へ。何ともチグハグ。

ホンダ社と同時のNote-PC発売にもかかわらず、巷にあふれるホワイトプラン広告の錯誤を期待してか?自社広告を廃止。大陸企業イメージを払拭できずに、市場ニーズを無視した自信過剰の値付もあいまって7月まで業績低迷続く。

8月に転機訪れる。一か八かの価格改定と取引条件の改善、販促投入し東京地区への販売攻勢が奏功。「渡りに船」のDesk-PC商談も舞い込み、在庫処分も果たす。結局、15千万円の最高売上高を達成し累損解消。

それまでの重苦しい空気が一変すると、休む間もなく大連にNote-PC第二ライン増設しフル稼働へ突入。ところが、8月に他社トラブルの報を受けるもリスクヘッジを怠り、9月には船便輸送途中での玉損失が発生。脇の甘さが露呈。

合理化やR&D投資にも注力しており、ホンダ社とのNote市場の覇権争いに期待を残す。ただし第二ラインの台数をこなせるかは未知の領域・・・実績では販売力不足が否めない。R&D投資も追随の域を出ない。更なるマーケティング投資も不可欠となろう。また需給ひっ迫期こそ値上げ検討や一時的販売費の削減も一考。

 

中国での経理の意味は日本とは違いますね。昔、総経理と言う言葉を聞いたときは、「中国では社長は経理に明るくないといけないのか」…と思っていましたが…。

経理とは日本では会計を連想します。でも経理を経営管理の略だという説も聞いたことがあります。

中国での経理は管理を意味するようです。マネジメントという意味でしょうか。包さんが日本にきて経理部という職場名を聞いて驚いたそうです。社長がたくさんいる職場なんてヘンですね。それから白総経理、ドキュメントはうまくまとめていましたが、ポケットに手を入れてのプレゼンはこの地ではご法度ですね。

 

今回は売上高トップが利益最下位、利益トップが売上最下位という結果になりました。これは市場の棲み分けが進んだためですね。選択と集中と言うことでしょうか? サムソンだけが二製品事業でしたが、せめて数社が全市場で争うともっと厳しい局面を楽しめました・・・

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