労働塊の誤謬とは言うけれど、年寄りが居座ると若者が職に就けないのが短期的には現実と思う
年配者がいつまでも現役でいても、若者雇用が奪われるわけではないらしい・・・労働塊の誤謬
若年層の失業率の高さ、就職難のニュース、はてはワーキングプアとかという世相を見ていると、「年寄りは早く引退したほうがいい」と思うこともある。高給取りの年配者一人をやめさせれば若者数人が入れるではないか・・・という気もしていた。
でも、今日日経ビジネスの記事を読んでいたら、労働塊の誤謬(ろうどうかいのごびゅう)という経済学の言葉を知った。
『 「世の中の仕事量は一定量であり、しかも労働者は簡単に他者へ替えられる」 と言うのは間違っている』、という意味のようだ。
ネットで検索すればいろいろと出てくる。
でもそれほど有名な言葉でもないらしく、かな漢字変換では出ない。ろうどうカタマリ
ところが、現実の個々の雇用問題は、マクロ経済ではなくミクロのケースであり、何十年単位の時間軸でもなく、今日明日の問題である。
記事のタイトルはとても刺激的だった。そして中身は新鮮だった。
年配者は若者に「職」を譲るな
気に入っているのは、サブタイトルの方だ。
働かない市民への支出は繁栄をもたらさない
関心のある方は日経ビジネスの Economistの日本語版記事へ。
それにしても「労働塊の誤謬」とは、どうしてこんな堅苦しい日本語訳をしたのだろうか?
lump of labour fallacy
仕事量への誤解 じゃだめなの?
それとも 椅子取りゲームの誤解は?
老人たちと若者たちが、椅子取りゲームを始めた。
動きの速い若者が次々に椅子に座ってしまう。
老人たちは疲れ果てて、腹這いになる。
それを椅子とばかりに若者たちが座った・・・
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コメント
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労働塊の誤謬というのはあくまでも長期においてはそうなるという話です。そしてその長期というのは、人間の一生なみに長い可能性もあります(日本では長期的には解決されるはずの問題が20年も続いていたりします)。
何かの拠り所にする価値のない理論です。
投稿: 秋山 | 2012年3月 1日 (木) 14時23分