テクダイヤのビジネスゲーム研修・・・・2/2
テクダイヤ社の研修はグローバル人材と女性の参加者が多いのが特徴
㈱パナック
生産規模拡大をひたすら目指したような経営。マーケティング上は都市集中戦略ですが、当然、過当競争地帯ですから厳しいです。
需要が膨らんで来れば供給能力が活かせますが、残念ながらそうはなりませんでした。46%も増えた大規模設備は「重量級」です。その稼働維持が重荷になりそうです。吐け口としてのOEMルートの開拓が不可欠ですね。来期からは、この累積赤字にちなんで社名をパニックにしましょうか・・・
無印超良品㈱
経営資源に特徴がありませんでした。でも蔡社長を筆頭に若い役員たちが楽しく暮らせればイイ、という社風こそが特徴のように見受けました。それも良いかもしれません。
売上こそ最下位ですが営業利益はギリギリ黒字達成でした。でも5月の販促は反則ですよ・・・。
よくよく決算を見たら、わずかな黒字額の要因は、単に役員一人少なかった報酬分のおかけでしたね・・・。
『 教訓、黒字経営には役員は少ない方が良い。』
ガンダム㈱
唯一、製品戦略で勝負しました。ウォルフ社長の肝いりで進めたR&D投資でしたが、その収穫期を迎える大事な時に資金繰り悪化で貴重な製品玉を流さざるをえませんでした。
コストダウンを狙った材料大量発注が営業面に悪影響を与えるなんて思いもよらなかったことでしょう。生・販・財のバランスを保つことの難しさを体験されました。
製品競争力の高さは価格政策にも現れ、高い粗利率、粗利額を確保しています。しかし高価格政策に偏ったためか、棚卸資産回転期間等が長いです。質的強化と量的拡大が混在していましたね。
社員紹介のサイトに米国でのウォルフさんの雄姿を発見しましたが、実は彼は最後に「融資」を断られたんですよ・・・
訂正8/14…棚卸資産回転期間の長期化は、材料過剰によるものでした。
㈱ATOM
利益トップですが、理由は簡単です。販管費比率の低さにあるように投資を抑制してそこそこの売上を得たからです。価格政策も中庸。良く言えば堅実経営です。
悪く言えば短期業績主義です。目先の決算にこだわり、投資を抑制したために経営資源の強みがありませんから、長期的な業績を保証するものではありませんね。このような事例は良くあることです。早く利益出したかったら、余計な費用(投資)はするな、と言うことです。学習的には良い事例となりました。ヘンなほめ方ですね・・・
そもそも冬山社長と松井さんは昨年も同じ会社です。その学習効果を生かして短期逃げ切り作戦の勝利でしたね・・・
●需要と供給の関係では業界キャパシティは○○台。そこからOEMルートで吸い上げられる分はMin○○~Max○○です。そして直販市場はどのくらいあるのでしょうか・・・というのが関心事です。
供給>需要であれば低価格競争へと進みますから、それに耐えられる差別化戦略か低コスト体質の確立が不可欠でした。それを短期資金でうまく回すというのがミソでした。
ようするに時間のかかるところで勝負せよ。というわけですが、その時間が足りなかったですね・・・
そもそも、コメント中の洒落が分かるのだろうか・・・心配です
●テクダイヤ社の2011年度の経営シミュレーション(ビジネスゲーム)研修はこちら
ビジネスゲーム(経営シミュレーション、マネジメントゲーム)、研修事例、製造業
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