北本市のJR新駅建設投票は反対多数、時代が変わったのだと思う市民感覚
高齢化まっしぐらの時代に今さら巨額公共事業による財政負担ではないのだろう。
北本市と桶川市の間にJR高崎線の新駅建設構想があって、その可否をめぐる住民投票があったらしい。 今朝のローカルニュースで初めて知った。
投票率は選挙の時よりも高く62%、そして反対多数とのこと。
賛成 8353 ---- 反対26804 ---- (無効165)
かつて政治家と町の実力者中心で、新駅が利権の源泉のように作られた時代があったと思う。郊外の小さなニュースだけれど、つくづく時代が変わったなと思う。
行政や議会の一方的な判断ではなく、広く民意を聞くチャンスを与えたのは良いことだ。
72億円の建設事業費のうち、約51億円を市費でまかなう計画らしい。
財政負担の増加を懸念しての反対だと思うし、新駅効果への疑問もあるのだろう。岡目八目で言えば、賢明な判断だと思う。
そもそもこの手のプロジェクトは失敗しても投資の決定者は責任を追わないのだから・・・。実にお気楽な設備投資なのだ。
ところで、住民投票をする費用はいくらかかるのかな。民主主義のコストを知りたいもんだ。
近くに北上尾駅というのがある。中間駅として新設されて25年たつらしいけど、ここ10年ほどでようやく周りに建物が立ち始めたような気がする。当初の経済効果は果たされたのだろうか?、とネットでみたらWikiにはドロドロした黒歴史も書かれていた・・・。
今の安部内閣は「成長投資」を今さらのように言うけれど、必要なのは成長ではなく「成熟投資」だろう。 社会インフラのメンテナンス投資なんて物凄い勢いで増えている。
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