上尾市防犯講演会に行った、ドロボーに開けられないカギは無い
ピッキングとかサムターンはおろか、どんな錠・鍵も開けてしまう手口があるもんだ
カギと言うと、鍵なのか錠なのか、その一体物なのかはっきりしないけど、ようは鍵がなくても錠を開けられるということだ。
上尾市役所と警察署の合同企画のような講演会に行った。講師は古谷義博氏という防犯コンサルタント。スライドと実演を交えての講演だった。前半のスライドや話す内容はやや抽象的でつまらなかったが、実演の部は驚いた。
壇上で模擬のドアを使って、いろいろな手口を紹介した。もちろん「こうやつて開けてしまう・・・」という事例であって、工具や使い方を解説するわけではないし、細かなところは受講席からは見えない。
しかし鮮やかな手つきで開けてしまうのを見ると、まるで犯罪養成講座?みたいな気にもなった・・・
ディンプル錠だからと言って安心できないし、ディンプル数にもよるらしい。また錠の寿命もあるとのこと。テンキー式の電子キーも寿命があると言っていたのには驚いた。
玄関のカギをツーロックにするとか、サッシ窓にも複数のロック機構がついているが、複数あると安心という事は無いようだ。窓のカギと鍵に付属するロックボタン、そして窓フレームについている三角ロックの三つがあっても、実演では開けてしまった。
複数ロックがあっても、結局は面倒くさくて、やっていない家が結構あるらしい。テレビか何かで見たが、そもそも一番の侵入手口は、鍵をかけていない玄関や窓ではなかったかな。
上尾市の犯罪発生統計によれば、平成25年2765件と前年比7.4%減っている。長期的にも明らかに減っていて、防犯ボランティア登録人数と反比例の関係にある。つまりはボランティアのパトロールが効果を上げているようだ。一番関心の高い侵入盗(空き巣等)については188件と10%減だ。それでも年間200件くらい発生しているとなると、けっこう多いなと思う。
ただし総件数の中では自転車ドロボーが一番多くて900~800件くらいもある。殆どは鍵かけない自転車だと思うけど、実演では自転車の鍵も簡単に開けてしまったのには驚いた。
興味深い話があった。
ホテルで酔っぱらって部屋に戻って寝入ってしまう客は、自動ロックで締まるドアに安心して、ドアガードをしないという。賊はドアに耳をあて「いびき」の有無を聞くらしい。ドア下のすき間から工具を入れる手口のようだ。最近は新聞が下から入らないドアも多いと思うけど、出張の多い人は用心用心・・・
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