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2014年3月の14件の記事

2014年3月29日 (土)

クレーム劇場でスカートの下の劇場(上野千鶴子)を読む

過激だから講師に呼ぶな、という騒動のおかげで読んだ本

 
山梨市で社会学者・上野千鶴子氏の講演会が急に中止になったというニュースを先日見た。記事には、彼女の過去の発言や著書から「講師にふさわしくない」というような意見がメールか何かで10件ほどあった、と出ていた。

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講演会は前市長時代に企画されていて、新市長は市民のクレームで中止判断をしたようだ。だからニュースになった。
 
でも開催実行を求める声の方が多くて、結局は開催されたらしい。
 
 実に不思議な出来事だと思う。
たった10件程度の否定的意見で、開催中止を決断したことだ。どうせ匿名の電話とかメールだと思う(匿名か否かは不明だが)。 過剰な事なかれ主義なのか、うわべだけの保守思想に偏った判断なのかは不明だ。
 ふつう、彼らの常套句「貴重なご意見ありがとうございます。今後の参考に・・・」で、クレーム電話を切るのが常なのにね。
 
 ネット時代は自由に意見を言えるような仕組みがあるから、匿名のクレームなどは日常茶飯事だろう。匿名意見などは一人で何人分も演じられる。つまり軽くみてイイのではないかなと思う。素性を明かして発言するのと、匿名では随分と責任感も重みも違うだろう。
 
 次に驚いたのは、開催中止が再びくつがえされたこと。役所にしては身軽な転身だね。そんな臨機応変ができるなら、多少の過激な論者でも問題なかろうにと思うのだが。
 
 当たり障りのない話を聞くよりも、上野千鶴子氏のように独特の社会観を持った人の話の方がよほど、考える点では刺激的で新鮮だろうと思う。ぜひ、我が市でも・・・
 も一つ不思議なのは、開催後の様子はニュースにならないこと。地方紙だけかも。
 
 
 で、彼女の発禁書、じゃない・・・問題と名指しされた本が次の本。「セクシィ・ギャルの大研究」と「スカートの下の劇場」。
 
 古い本なので図書館には後者しかなかった。騒動のおかけで、読むことになったというわけ。見るな見ると、と言われれば見たくなるのが人情。
 
 「スカートの下の劇場」とは凄いタイトルだ。
 
 中身は、もちろん本の中身だけど、社会学者らしいドライな視点に基づいた内容。 受け止めは人それぞれだが、とどのつまりは普通、正面から分析対象にしない領域だから、新鮮で刺戟的ではある。でも読書感想文を書くのは難しい。ベースはナルシズム。
 
 強いて、上野千鶴子氏の公演中止を求めた人は、「スカートの下の劇場」に出てくるような、ムスメ・ムスコの性の管理人たる母親もしく主婦かもしれないな、と思ったのが読書感想・・・
 
 初版本の表紙絵は淡い色調で控えめなデザインなのに、今の表紙は上のように刺激的になっている。
 
 この売り方を「激情」とよぶ。
 いや本の宣伝だから「煽情」かな・・・

2014年3月27日 (木)

プロジェクターを拡張モード表示でプレゼンに利用する方法

2画面の拡張表示を使えば効果的なPowerPointプレゼンテーションができる

2018/11 追記 主画面の外側に拡張表示し、副画面の電源オフで見えなくなったウィンドゥ画面を主画面に戻す方法(文末へ)

一般にプレゼンテーションをするとき、手元のノートPC画面と外部プロジェクター画面(スクリーン)の表示を同じにする使い方が多い。たんに習慣的に、あるいは接続起動したそのままの複製モード(クローン表示とも呼ばれる)で使っているに過ぎない人が多い。
 
 
●Windows+Pキーにより接続表示の切り替えをする(Windows 7と8)。
 例えば、Winキーを押したままPキーを何回も押すと、複製、拡張、プロジェクターのみ等の切替ができる。 またはFnキー+F5キー(機種依存キーなので機種により異なる)。NECはF3キー、富士通はF10キー。

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(1) 複製表示のデメリット
 複製表示は最も基本的な使い方ではあるが、同じ内容を表示するために、結局は一画面しかないのと同じである。
・複数のソフトやファイルを使う発表では、一画面のみでは作業性が落ちる。
・ノートPCのデスクトップ画面をスクリーンに拡大して聴衆に見られるのは恥ずかしいものだ。散乱したアイコンの風景は発表者の机の上を想像させてしまう。
・固有名詞が付いたファイル名やショートカットを見られるのは避けたいものだ。
・「えーと、どこにあるのか」とフォルダからファイルを探し出す様(マウス操作)を見せるのも嫌なものだし、見苦しい光景になる。

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(2) 拡張表示のメリット
 
 プロジェクター画面は外部モニタの一つに過ぎないため、マルチモニタ状態の第2画面として使う方が発表者にとってはプレゼンが便利になる。
 
・拡張モードではデスクトップの背景として壁紙のみが表示され、聴衆にとってはアイコンが非表示となり目障りにならない。(他人のディスクトップを覗くのも面白い時があるけれど・・・)
・複製モードではプレゼン中に表示を一時的に消したいときは、いちいちWindows+Pキーで投映オフ(プロジェクター切断)操作が必要になるが、拡張モードでは壁紙のみの表示になるからその必要はない。
 
・手元のメインとなるノートPC画面に補足資料や関連するインターネットのウェブ画面を出しておくと便利だ。もちろん、ブラウザー表示されているウインドウをプロジェクター側に移動して表示させても良い。
 
・PowerPoint本体をノートPC画面に表示し、スライドショーのみを外部プロジェクター(スクリーンに)に表示することもできる。この場合、アニメーション効果のスライドは手元側で全体像が見えるために便利である。その設定は下記の 5-③
 .
・現在、選択しているアクティブな画面がノートPC側ならば、マウスを操作してもキーを押しても、外部表示中のスライドショーには影響しない。

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(3) 拡張表示型プレゼンのデメリット
 
以下は発表者ツールを使わない場合での欠点なので、発表者ツールを使えばデメリットではない。発表者ツールを使わないのは、ノートPC画面に他の資料を表示させたい場合である。
 
・手元画面ではなく、投映スクリーンの方を見てスライドショーの操作しなくてはならない。そもそも見える位置に立たないと操作できないので、会場レイアウトによっては不可能な場合がある。
 
・聴衆の顔を見ない頻度が高まる。聞き手の顔を見ながらプレゼンをすることは大切なのでこの欠点は深刻である。スクリーンばかり見ないように注意することだ。
 
・どちらの画面を選択しているのか間違えないこと(たいしたミスにはならないと思うが)
・操作の慣れが必要。拡張表示であることを忘れて、手元の本体画面に没頭しないこと。聴衆は何も映っていないスクリーンを眺めるだけになる…
 
 拡張表示は複数のドキュメントを提示したり、複雑な講義や研修等に向いている。短時間のプレゼンでは必要性は薄いかもしれない。ただしデスクトップの散乱アイコンを見せないという点では魅力的に思う人もいるだろう。
 なお、拡張型はPowerPointの発表者ツールという機能を使う時に必要になるが、本稿では発表者ツールを使わない前提で説明している(下記④)。
 
(4) ノートPCの右側・左側なのか、投映スクリーンの位置関係が問題になる

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 スクリーン画面が発表者の右側にある方が、右利きの人には自然と体が右向きになりやすく、右手のマウスも操作しやすい。しかし左側にスクリーンが設置されているときは、そのままではソフト的な位置関係と物理的な位置関係が逆になる。
 その問題は[画面の解像度]ダイアログを表示し、二つの画面の並び位置関係を直すことで、解決できる。 下の①の画面絵をマウスでドラッグして②の右側へ移動すればよい。

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(5) 使う機能や設定方法
 
Windows+Pキーによる切り替え(これはWindows 7と8)。またはFnキー+F5 等。
 
画面解像度の設定ダイアログボックス(上図)
 ディスクトップ画面内の何もない所で右クリックしてから表示できる。どちらのモニターをメインにするかを指定したり、拡張の有無や左右の並び位置も切り替えられるなど、マルチモニター利用では一番重要な設定になる。
 
③スライドショー画面をサブモニタ側(スクリーン)のみに表示させる方法
 
 [スライドショーの設定]ダイアログボックス内の複数モニターの項目で、「モニター2」にすると、外部モニター側でのみスライドショーが表示される。(下図はPowerPoint2010)

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 この場合PowerPointウィンドウはどちら側にあっても良いだろう。メイン画面に他ファイルを表示させたいなら、PowerPointは外部モニター側に移動させると良い。

発表者ツールを使う場合は上のダイアログで指定する。しかし発表者ツールは手元のメイン画面に表示されてしまうため、せっかくの二画面が活用できない。もちろん発表者ツールを使いたい人はそれで構わないだろう。

スライドショー実行をマウス操作でやるよりも素早くできるのはF5キーである。

F5キーは先頭スライドから開始。現在の表示編集中のスライドから始めるのはShiftキー+F5キー

●個人的には、シンプルな複製モードでやることが多かったが、最近は拡張表示でのプレゼンをする事が増えた。 複製モードでは、聴衆に見せられない画面(資料)を見たい時はいちいち投影オフにしなければならないが、それが面倒だからだ。 聴衆用の画面をスクリーン側に表示したまま(或いは壁紙表示にしておく)、手元のパソコンで別作業をする時には拡張表示がとても便利で気に入っている。

●外部モニターを使う設定になっているパソコンを起動時に外部モニターがオフになっていると、ノートPC画面が真っ暗なまま表示されないことがある。①の操作をすれば復帰できるが、利用後はプロジェクターの切断をしておく方が良い。

蛇足ながら、PowerPoint2002から追加された「発表者ノート」は実践ではほとんど使ったことが無い。 多分、他人が使ったスライドで急に演じなくてはならない場面では便利かもしれない。

 食わず嫌いかもしれないので、こんど使ってみようかな・・・

 

追記 現画面からはみ出して見えないウインドウを見えるようにする方法

 Photo 外部ディスプレイ(=主にプロジェクター)にアプリのウインドウ画面を置いたまま、外部ディスプレイの電源オフにすると、アプリへアクセスできなくて困ります(現画面に表示されていないため)

 現画面の外側にあるアプリを見えるようにする方法です(図はWindows 10)

 タスクバーの起動中アイコンにマウスを合わせると

 プレビュー表示がでたら、右クリックして

 移動をクリック

 カーソル移動キー(←、→など)を押し続けていると、アプリ窓が現れる。(移動キーを1回押すとマウス操作も可)

 

 

減価償却とは わかりやすい | 減価償却費とは

 

2014年3月24日 (月)

LOSTシーズン6に真田広之が登場しているんだ、凄いね

LOSTが最終シーズンになった。終わりが見たいけど終わるのが残念。

Lost6

 日本人の映画スターである真田広之氏が出ていた。凄いと思うよ、こんな人気ドラマに抜擢されているのだから。日本人俳優では彼一人かも。
 
謎のテンプルマスターという役どころらしい。字幕放送で見ているので不思議な感じだ。彼の日本語がそのまま聞こえてくる・・・ 
 
 同じDlifeで放送しているリベンジにも真田広之が出ていたのは知っていたけど、こうやって複数のドラマに起用されているのを見ると、向こうでの評価が高いからなのだろうね。
 個人的には、昔のアクション俳優だった頃の印象が強いけど、たいしたものだと思った。
 
 LOSTは話が複雑で、ドラマの見せ方が凝っているから、見る人の好き嫌いが激しいかもしれないけど、とにかくストーリーの展開が素晴らしい。俳優陣の演技力も半端ではないと思う。
 
 シーズン5から話の展開が早くなってきた気がする。シーズン6が最後らしい。アメリカではとっくに終わっているドラマだけど、終るのがもったいな様な複雑な気がしながら見ている。
 
 個人的にはロックが好き。
 役どころも俳優も。でもその役所が良くわからなくなってきた・・・奇想天外すぎる 

2014年3月23日 (日)

生産事業部の中堅社員層への経営シミュレーション研修の風景

事前学習をやって一日5サイクルの製造業モデルの経営シミュレーション

 
 製造ラインのリーダー層と管理系スタッフが中心。今回も二段階の事前学習を実施してもらいました。
第一段階の書籍は自費で購入させています。これってとてもいいよね。レポート問題は専用ページがらダウンロード。

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 その採点結果は前年並みかな・・・
 
第二段階の本番用テキストによる演習は、本社と地方工場に分けて、生産事業部の教育担当者によって行われました。
 

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 研修を受けるためにここまで事前学習をする研修は、めったに無いと思います。これは会社側の協力が無いとできません。(この反転授業については何度も述べたので省略)。
 
 今回も能力別編成と言う、独自のグループ編成でやっているけれど、観察していてその効果は有ったようだ。少なくともデメリットは無かったと思う。
 

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 時間はたっぷりとってもらっているので、急ぐことも無く5サイクルが実施できた。少し無理すれば新記録の6サイクルはできたけれど、戦略を競うわけではないので、回数が多ければよいわけではありません。

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 その時間的余裕のせいか、発表ドキュメントの内容が結構たくさん書いてもらえました。まとめとしては、とても良かった。
ただ経営的には、やや甘いシナリオで進んだかも・・・赤字会社も最後は黒字化して、全社黒字決算で終ったからね 
 
 それにしても季節がら、花粉症の人が多かったね・・・

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 最近は打ち出しの一回目にプリンタの不調が発生する。でもリーニング一回で正常化。その時、顔絵の色が変色したのに、参加者はトラブルとしてではなく別パターンの顔絵と勘違いしてくれた。今後は顔絵に色変化を持たせることでパターン種類を増やしてみようと思った。
 
災い転じて福となす。だった・・・
 
 
 

2014年3月21日 (金)

伊賀鉄道のバスみたいな電車に乗った体験記と第三セクター

ローカル線の運営が大変な時代に、必死で路線を守っているようですね
 
 
伊賀鉄道の伊賀線で伊賀上野から乗り、西大手駅で降りようとした。運賃は、ワンマンバスの料金徴収スタイルと同じようだ。両替機があったので1000円を崩した。

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でも料金250円をどうやって料金箱に入れるのか良くわからない。蓋がついていたようだ。そもそも誰もいない(運転手は先頭車両に居る)。と疑問に思っていると、着いた。

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左側ドアの前に立ち止まってドア開くのを待ったが、開かなかった。
 

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 また戻るはめになったのはショックだったけれど、なぜかのどかな感じだったなー
 
 先頭車両の運転席側ドアのみが開く。バスと同じ要領だね。
 
 この小さな鉄道会社は、てっきり第三セクターかと思ったがWebで見たら資本金があまりにも少ない。それもそのはず、伊賀鉄道は近鉄の連結子会社だった。 だから2両しかない・・・(ジョーク)
 
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 前記事に対して、ゆ~さんからコメントもらった。
 
 えちごトキめき鉄道とは、いい名前だなと感心、さらに信越線部分の新路線名が「妙高はねうまライン」とは凝っている。トキや妙高の雪形を名前に入れている。
 
 ムカーシ学生時代に使った信越線が「しなの鉄道」になっているように、新幹線網ができると旧在来線が分断・廃止されたりする。存続のために第三セクターによる運営に移管させられる。
 
 第三セクターとは言うものの、資本の7~8割は県と沿線市町村だ。国鉄が民営化して、不採算路線が県営路線になる・・・
 
 えちごトキめき鉄道は、北陸新幹線開業に伴う在来線の第三セクターの運営会社のようらしい。新電車は、JRのお下がり?、それとも内外装刷新のリニューアル車両、はたまたIT満載新型車両ですか・・・楽しみですね。
 
 
 冒頭の伊賀線には行き帰り乗った。乗客は高校生や高齢者が多かった。この地は車社会という事情もあるけれど、車両を短くしたりワンマン化や無人駅化したりと必死で採算を目指している様が痛いように分かる。   

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 それは日本のどの地方にも抗えないような風景に見えた。高齢化だけは地方でどんどんと進んでいる。

2014年3月20日 (木)

一日で9この鉄道路線に乗ったのは人生初めて

グーグルの移動経路案内で複雑な乗り換えも楽だった
 
 先日の移動経路だけれど、一日で八回も乗換えたのは初めて。
 
湘南新宿ライン
東北線
京浜東北線
新幹線
快速みえ
関西本線
関西本線
伊賀鉄道
伊賀鉄道
 
 
実際に乗った路線だが、最後の伊賀鉄道伊賀線は一つ余計だった。伊賀上野駅から西大手で降りる時、ドアが開くのを待っていたのだが・・・
 
ナナント、ドアが開かないまま動き出してしまった。
 
手動ドアではない。
降りる客を降ろさないで、酷いと憤慨したが、ワンマン運行なので運転席の車両まで行って苦言した。
 
そしたら、先頭車両のドアしか開かないらしい・・・・バスだよ。この伊賀鉄道は・・・
 
でも、直ぐに折り返して一駅だけのロスで済んだ。
急いでいなかったので事なきを得たけど、そこまではグーグルと言えども、路線案内でカバーできないよね。
 
とにかく、日本の鉄道会社の時刻管理の精度の高さを実感できた日だった。

2014年3月17日 (月)

伊奈学園高校の卒業祝いのどら焼きと焼印

先日の卒業式の祝いの品の一つ。

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文明堂のどら焼き。

ちゃんと伊奈学とか校章の焼印がデザインされている。

いちおう、名入れの特注品なんだね。
早く食べないと・・・
 
それにしても、三個というのはなぜなのだろう。
 
一人っ子政策でもないし・・・
 
多分、三年間と言う意味かな。

2014年3月15日 (土)

STAP細胞は発見されず、見つかったのはコピペ細胞でした

大山鳴動して「切り貼りりやコピペが悪いことではないと思っていた」ではね・・・

 
世紀の大発見をした若き研究者から、「未熟な研究者」へ転落。
ノーベル化学賞の受賞者である理研の野依良治理事長が謝罪した言葉だ。真相を知ってあきれ果てたのだろうと思う。
STAP細胞があるのか無いのかは分からないらしい、内部調査で発見したのは「コピペ細胞」だけ。
 
不思議なのは研究データがいい加減でも、普通は内部チェックで外には出ないと思うのに、本件はチェック体制が機能していなかったことだ。
出るはずのない論文が世間に出てしまったとしたら、小保方(氏)だけでなく理研にも大きな責任があったと思う。組織的には相当なダメージだろう。
 
しかし再発防止策を練れば練るほど、ギリギリの先端で研究している人には論文提出が「手続きの世界」に干されることで、何日も何日も遅れるジレンマに陥るだろう。本件は、今日の競争社会では避けられないことの一つ、と思うのも手なのかもしれない。
 
もう一つ深刻に残念なのは、疑惑を最初に見つけたのは海外研究者だということ。日本人であってほしかったね。
 
 最終調査はまだのようだけど、科学の世界なのだから、あいまいな表現で総括したら恥の上塗りになる。「不正」なのか単なる間違いなのかをハッキリさせないと、日本人特有の「グレイ遺伝子」だけが残ることになる。
 
 つい先日、佐村河内という偽作曲家の詐欺事件が暴露されたばかり。食品に限らず、芸術や研究の世界でも「偽装」があるというのが教訓だけど、権威には弱いもんです・・・

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 でも現実には、国際的に研究論文の盗用や捏造件数は近年は急増している、ということを先日テレビで報道していた。
 
一刻を争う成果発表の競争が背景にあるらしい。
先日読んだ、山中伸弥先生に、人生とiPS細胞について聞いてみた/講談社」
にも研究発表が一日を争う事だという山中先生自身の例が書いてあった。 STAPよりもiPSの方が爽やかですよ・・・

2014年3月14日 (金)

マレーシア航空機墜落で機体捜索不明なのはLOSTを連想してしまう

マレーシア航空機が行方不明になった数日後には、前代未聞という記事が出ていた。

 
今時、これだけ大きい遭難飛行機の機体が見つからないというのは稀なことのようだ。
 
LOSTを熱心に見ているせいか、あり得ないと思いつつも連想してしまう。
 
 航空機事故はニュースとして大きく扱われるためか、子供心にも、一年に数回も航空機事故があったような記憶がある。
 
 
 1966年は、大事故が4件も発生していた。
 
 
 でもここ20年、日本での大きな航空機事故は無いようだ。イイね。

2014年3月13日 (木)

伊奈学園高校の卒業式に行った、皆勤賞の生徒数が多いね

800人の名前を延々と読み上げる大卒業式に出席した
 
追記 2017/2  時節柄アクセスが多いため。
 皆勤賞の生徒数比率14.2%が高いことは、生徒とってよい高校だという大切な指標になると思う。なぜなら、いやなら休む生徒が多くなるはずだから。高校選択の材料の一つとして埼玉県は発表すべきだろう。または高校独自にでも発表すべきだ。発表できる学校とできない学校、それだけでも重要だ。低い学校は高める努力をせざるを得ない。
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2014.3/12(水) : これが最後になるので久しぶりに高校の卒業式に出かけた。気温が上がって良い天気だったけれど、午前中の広い体育館の中は底冷えがする。
 
まず出席する親の心得から・・・
 
1.車で行くのはリスクが大きい。駐車できないと困る。
2.この時期、学校のビニールスリッパは冷たいから、持参した方がイイ。
3.保護者席は常設の木製の階段席だから、座布団代わりのクッションが必需品。とにかく長い卒業式なのだから。今日はお尻が痛かった・・・
4.携帯カイロも必要かも。

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とまあ、こんな完全防備で臨まないことには、この時期の二時間以上の卒業式には耐えられない。そもそも式次第では1時間40分で終るはずだったのに。
 
生徒数が普通の高校の二倍だから、生徒入場も退場もかなりの時間がかかる。いっそ、駆け足入場したら、なんて思ってしまうくらいだ(運動会みたい)。

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授与式では担任が生徒全員の名前を読み上げるのは当たり前だけれど、元気よく「ハイ」という声、ドキッとするくらいでかい声、ボソッとした声、消え入るような声。それが粛々と続く。卒業生の数789名。

 国立大学の二次試験があるせいか、欠席している人もそこそこいる。

次の皆勤賞の表彰でも該当者名を読み上げた。一体何人いるのだろうと思って、読み上げるごとに式次第用紙の余白に「正」の字書きを始めた。そもそも義務教育でもない高校三年間だから、そんなにいるわけない、とタカをくくって棒を書き続けたのだが・・・

 
一向に終わらない。
紙の余白にどんどん 正正正正正・・・が続く。
集中して点呼を聞いてないと書き間違えるから、気が気ではなかった。
 
最後と思える言葉が聞こえた。
 
 「以上112名」。
 
最初に言ってほしかったなー・・・と思いつつ、
手元を集計したらチャンと合っていたのでニンマリ 
 
皆勤賞の生徒数÷全生徒数を皆勤率とでも言ってみよう、伊奈学は14.2%
たぶん異様に高いと思うが、これについては別途書いてみたい。

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ようするに、900名の名前を読み上げる卒業式であり、埼玉県の公立高校では最大だろう。
 
点呼を聞きながら、以前、与野の女子高でのショーゲキ的な記憶が蘇った。
マイクで生徒名を読み上げている先生が、途中から泣きだしたのだ。嗚咽を交えながら読み上げる声がスピーカーから延々と聞こえてくる。
 
それは若い男の先生なのだ。
女子生徒もすすり泣きしていたかもしれないが、後ろまでは聞こえない。感涙は感染しやすくて女親たちの中にはもらい泣きする人もいたけど、くすくす笑っちゃう親もいた。
 
 あっけにとられた。そして「笑ってないで、お前たちも泣け」と言ったような気がするけど・・・
 
まあ、そういう先生だっているだろうと思って見ていたのだが、ななんと、次の男の先生も、泣きながら生徒の名前を読み上げた。
一体どんな師弟関係だったのだろう、なんて今でもずーと気になっている・・・・ 
 
 所で、この伊奈学園高校は一年次から三年時まで同じ担任の先生のようだ(確信は無いけど、うちの坊主はH先生一人だった)。高校では珍しいかもしれない。
 
小学校や中学校は毎年担任が替わる方式だったから、それに比して新鮮だった。毎年交代制の意図は分かる気もするが、教える側の力量不足か自信のなさ、はたまた事なかれ主義の安全策としか思えなかったな。
 
 で思うのだが、担任はステージ下で名前を読み上げるのではなく、誰からも良く見えるステージ上に立ってほしかった。生徒からすれば、最後の点呼に対しては校長(権威)への礼ではなく3年間への礼だろう、と思いたい。 校長先生は横でそれを確認してくれればよいだろう。

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 卒業式を長くする原因はスピーチと祝電だと思う。とりわけ(生徒には)会ったことも無い政治家からの祝電が多い。「お名前だけ発表させて頂きます」と略するものの、肩書きと名前を数千人の前で読んでもらえるのが、彼らの意図なのだ。落選したら二度と電報なんかよこさないからね。
 
 『政治的中立に鑑み、名前を読み上げないで入り口の壁に貼っておきます』、なんて方針にしたら、虚礼電報が減って良いと思うけど、浮世はそうはいかないね・・・
 
 伊奈学園の有名なオーケストラ部の演奏と歌声を聴きながら、無事終わったのは十二時過ぎだった。長かったな・・・。
いや3年間と比べれば一瞬か!
 
 今日どこの式典でも、大勢が集まった時は必ず「この瞬間に大地震があった時の避難対応と経路案内」をするだろう。 その習慣は2011年3.11からである。
 
 
 三年前のこの時期、世間は騒然としていた。余震と原発に怯えながら計画停電のさなかにあった。子供たちは忘れてしまっただろうか、薄暗い体育館での中学校卒業式を。

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 当時、中学校や入学準備の本高校に、或いは市の教育委員会にも老婆心ながら電話で進言した。校内の避難訓練はしても、不特定な部外者(親等)が集まった式典における防災対応ができていなかったことに驚いたものだ。
 
 あれから四年目に入った本日朝5時に千葉県北西部でM4.4の地震があった。久しぶりの揺れだった。
 
 地震とは卒業できない。
 
 
関連
 

2014年3月11日 (火)

55歳からのハローライフがNHK土曜ドラマにテレビ化決定

予想通り、村上龍原作「55歳からのハローライフ」がNHKでテレビ化される

初めて聞く人は、「55歳からのハローワーク」と勘違いするだろう。
 
去年この本を読んですぐに、テレビ化されやすい作品だと感じたが、その通りとなった。
2014/6月から放送される。 原作は巧みなストーリー展開なので、テレビで見る前に本を読んでおいても損は無いね。
 
 

村上龍原作 『55歳からのハローライフ』制作開始!

第1話『キャンピングカー』・・・リリー・フランキー

 
第2話『ペットロス』・・・風吹ジュン
 
第3話『結婚相談所』・・・原田美枝子
 
第4話『トラベルヘルパー』・・・小林薫
 
第5話『空を飛ぶ夢をもう一度』・・・イッセー尾形
 
番組の紹介文
“老いていくことの希望”を描くオムニバス5編。
主人公たちはみな、人生の折り返し点を過ぎた中高年。
将来への不安を抱えながらも、不安から目を背けず新たな道を探っていきます。
再就職、ペットの死、老いてからの婚活、老いらくの恋、親友との別れ……。
果たして、人生の「再出発」は可能なのか?-
 
 
このドラマは主役の演技力がかなり必要とされるけど、ベテランぞろいなので期待したいね。どれも面白い中編小説だけれど、一番面白かったのは「空を飛ぶ夢をもう一度」。次はユーモアのある「トラベルヘルパー」かシリアスな「結婚相談所」かな・・・
 
 ところで、本編ごとに必ず飲み物が登場する。それも特定ブランドの紅茶とかミネラルウオーターとか。 NHKのことだから品名を変えるかも。 そしたら、ぬるくなりそうだね・・・
 
 

2014年3月 8日 (土)

コーセー上尾跡地や横浜ゴム跡地にみる時代の変化とグーグル

小さな土地は相続で、広い土地は産業構造の変化で新たな主を探す
 
追記 2021/12/6 横浜ゴム跡地へ日本GLPが大型物流施設を建設。 こちらへ
●追記 2015/3/5 上尾スポーツレーンズ跡地はヤマダ電機へ 文末に続編
●追記 2014/6/10 イオンモール上尾(仮称)に決定。2017年春オープン予定 敷地は約72,000m2。昨年オープンのアリオ上尾は敷地11万m2。
 
 どうやら流通大戦争の始まりです。スーパーバリューの目前に出店ですが、2012年のヤオヒロの対面にベルク春日店出店とは規模が違いすぎ。イオンから見たらアリオしか眼中にないのかも。当地は既にオーバーストアとしか思えませんが、流通の当事者は広い地べたが空けば条件反射の如く駒を置くようですね・・・。周辺はますます渋滞する。

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コーセー化粧品の上尾事業所が更地になっていた。同社が来る前には、この地に東邦レースという会社があったようだ。それがどんな会社なのか良くわからない。

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古いローカルな情報はネットには乏しく、郷土史のような紙資料でないと得られにくいかもしれない。たまたま、あるページがあったけれど・・・

東邦レースと言う会社は良くわからないが戦前は軍需産業だったろうか。戦後は服地やカーテンレースの製造でもしていたのだろうか。古くに消滅している会社なのでWebには残っていない。
以下追記。---- 地元の人に聞くと、昭和三十年ごろからこの地で多くの女工を抱えレースを作っていたということだ。---- 末尾に追加 
その後、コーセー化粧品がこの地にきて上尾事業所とした。工場があったのかもしれないが、化粧品の対面販売で伸びた会社らしく、宿泊付の教育研修所としても使っていたようだ。取得時期、土地の広さなどを見ようと思ったが、有価証券報告書ではすでに減損扱いの資産でしかなく、主な資産からは抹消されている。
車で通るたびに不思議に思っていたのは、コーセー敷地内に個人の医院があったことだ。うっそうとした緑に覆われたお屋敷のような門奥に、どんないわれで作られたのだろうか。広い邸宅だが、古い人なら名前を聞けばあああの、と言う県政に名前を残した方の親族のようだ。

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近隣の上尾中学校が二つ入るくらい広大な敷地は、建物を壊すだけでなく、緑豊富な植栽も根こそぎ除去されており、老朽化した塀に囲まれて無残な風景になっていた。

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売却するときは更地で、とは言うものの年輪を重ねた木々がもったいない(売却か賃貸かは知らない)。 たまたまグーグルアースでは古い社屋が見られた。雪が残っているような時期だった。次に更新されたら跡形も見られないな。

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ざっと200m×300mはありそう。一説では2万坪。地型も良いから一体何が建つのだろうか。
開発計画が公になる前には不動産や建設関係者から噂が広まるだろう。それまで近隣住民は開けた視界と陽当たりを満喫しつつも固唾をのんで見守るしかない。
 周辺が県営スポーツ施設が集積する場所なので、おもいきりそんなテーマで何かできればいう事ないね。サッカー場とか?
それにしても、戦後70年程度の間に、二つの工場が入れ替わるというのも目まぐるしい気がする。(軍需から)イトヘン工場、そして豊かな消費社会の象徴のような化粧品会社へとバトンタッチされ、さて21世紀初頭では何が建つのだろう。ちなみにコーセー撤退理由はリストラではなく、業績は順調のよう。
近くにスーパーバリューが来ているし、オーバーストア気味の上尾では流通業はあり得ないと思うのだが・・・。しかし近隣事例として富士重工大宮製作所(工場)跡地はショッピングセンター(ステラタウン)になっている。
月並みな「住宅地」案では小学校が足りないとか中学校が手狭となりかねないだろう。
他人の土地だから、あーせい・コーセイとは言えないが、雇用につながるような事業所が望ましい。製造業の時代ではないから情報系が好ましい。データセンターはどうだろうか。それには広すぎ、土地が高すぎかな!
ところで近隣の上尾スポーツレーンズ跡地(元は横浜ゴム所有地)も、一足早く次の主を迎えるべく更地になっていた。ここはゴルフ練習場とボーリング場だったところだ。噂では遊戯施設らしい。喜ぶ人と嫌悪する人が相半ばしそうだけど、全くの憶測。駅近とは言えないがマンションには適地かもしれない。 

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そもそもコーセーの向かいの地には、ハマ化成(横浜ゴムから分離し現在はシーアイ化成)の上尾工場があった。2005年に同社が工場再編成により売却し、跡地にスーパーバリューが店を構えた。
この界隈はここ10年でガラッと変貌を遂げつつある。
新しい建物や家ができると、前はそこに何があったのか思い出せないことがある。覚えているつもりでも、いつしか記憶は薄れていく。そんなときグーグルアースやストリートビューの絵を保存しておくといいかも。
ただし更新される前に。

 

続編記事:
2014.5/4
2014.11/6  
2015.6/15

イオンモール上尾店の建設遅れは中止や白紙撤回ではなく熟慮中かもね

●箱ものか文教かが問われる、町はずれの「中央」図書館建設

 

 

 

 

 

 

2014年3月 4日 (火)

中国上海駐在所からネット研修へ参加

世界中、どこにいても日本語とExcelさえあれば受講できるビジネスゲーム研修

 つい先日、ネット研修を修了した人は日本の某重電機メーカーの人だ。管理職になったので経営スキルを一から学習したい、というのが受講動機。

Net_zentai

たまたま本社の会議出席のため一時帰国していた時に、研修教材を受け取り、受講は上海駐在所からとなった。
 
インターネットの時代だから何処にいても関係ないとはいうものの不思議な感じがするが、上海との時差は1時間しかないので、やり取りしていて全く違和感がなかった。
 
 仕事が忙しそうで、深夜二時ごろのメールも多かった。現地時間で深夜一時ということかな。
 
 彼の感想は・・・
  意気揚々で始めましたが、市場の理解が不十分なまま、資金繰りも考えず、一気に調査しようとした点が敗因だったと思いますが、良い勉強ができました。続けるごとに良く練られたシミュレーションだと実感しました。結果的に、集中して楽しく勉強でき、効果的でした。ありがとうございました。最初、研修のスパンを見て、「まじ?」と正直感じました(笑)
 
 
昨年は、香港の日本法人に勤務する中国人女性が受講したので、中国からは二件目となった。

2014年3月 2日 (日)

大人の絵本「ちいさなちいさな王様」と小保方春子さん

STAP細胞発見の小保方春子さん関連で「ちいさなちいさな王様」を読んだ

小保方さんが中学生時代の読書感想文で賞をとったというので、この本がとても話題になり、アマゾンでは品切れになっていたようだ。

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近所の図書館でも予約待ちになっていたが、ようやく順番が回ってきた。動機としてはいささかミーハー的かな・・・
 
子供向けというよりも大人向けの内容だと思うから、中学二年生で強く惹かれて読んだ小保方さんはよほど思索的な人なんだろうと思う。
 
物語は年を重ねるにつれて体は小さくなり、子供になって最後は消えていくという王様と夢も希望も失せたようなしがないセールスマンとの話である。
 
 人間が成長して大人になるにつれて夢を失っていく様、永遠の命と死の問題などが、素朴な会話の中で繰り広げられている。挿絵も素晴らしい。
 
 
 小保方さんの読書感想文はマスコミ記事ではすでに閲覧できないが、ヤフーのサイトに残っていた。
 
 
 この本に対する思いの強さが冒頭に書かれていた。 まさしく栴檀は双葉より芳し。 
 
でも、来し方をボーっとふり返るしかないような自分が読んでも寂寥感しか持てないかも・・・
 
 
●追記 3/16
 ところがそんな純粋なものではないような雲行きになってしまった。
 
 誠に人生は小説より奇なり。

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