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2014年7月の13件の記事

2014年7月31日 (木)

さてあと何年生きられるかな(厚労省の平成25年簡易生命表)

平均寿命は男が80.21歳で一つ順位を上げて世界四位。
もちろん女性の平均寿命は世界一のままだ。
 
医療技術と介護制度のおかげで、昔よりもかなり長生きできるようになった。先日、母が自宅で大往生した。97歳。自宅で、と言うのは恵まれているらしい。
しかし、数年らい寝たきり状態で大好きなテレビの大相撲中継にも関心を失せ、すやすやと眠るか天井を眺めるしかない生き方は本人も辛かったと思う。
 
以下、厚労省の発表資料より。
平成 25 年簡易生命表によると、男の平均寿命は 80.21 年、女の平均寿命は 86.61 年となった。主な年齢の平均余命をみると、男女とも全年齢で前年を上回った。
 
平均寿命が延びたのは、性・年齢別にみた死亡状況の改善によるものである。これを死因別にみると、悪性新生物、心疾患(高血圧性を除く、以下同じ)、脳血管疾患及び肺炎の死亡状況の改善が大きい。

H25

  
でも、この統計は見飽きた感がある。
社会的な数字には、名目と実質の両面がある。そろそろ健康寿命なる定義とその数字を知りたいものだ。
 
 さて、あと何年、健康で生きられるかな。 
 
 ヤバッ!、急がなくっちゃ・・・
 

2014年7月29日 (火)

0円Windows登場でタブレットが安くなったな

エプソンダイレクト「Endeavor TB20S」はWindows 8.1 with Bingで35000円から

7月になってから、OSのライセンス料を0円にして、小型タブレットのWindows陣営のシェア向上を目指したPCやタブレットが増えたきた。

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エプソンのEndeavor TB20Sは10.1インチのタブレットPC。最小構成で35000円程度、ビジネス仕様にしてOffice Home and Business 2013を付属しても43,000円(税別) 。
 
10インチのWindowsタブレットでオフィスソフトが付いて4万円台だから、とても安くなったと思う。
ブルートゥース・キーボードが3000円とは、驚き。
 
年末には本命の上位cpu、CORE M を載せた本格的なタブレットが期待されている。

2014年7月27日 (日)

長野市で37度、それはそれは暑い一日だった

7月26日(土曜日)はとても暑い一日だった。

 
あー、あの日はとても暑かったね・・・と、機会あるたびに話の枕として語り合うのかもしれない。
 
 
それはそれで思い出に残る日なのだろうと思う。

2014年7月22日 (火)

初めてのLEDランプが我が家にやってきた

今ごろかよー、って感じだけれどね。

 
洗面所の天井にある電球型蛍光灯が寿命となり、買い替えた。
 
基本的に、新しいものにはなかなか飛びつかないので・・・このネットもADSL 。
その昔は、今となっては懐かしい白熱電球だったのを、一体何年前だろうか?。スパライルタイプの電球型蛍光ランプに切り替えた。 
それがようやく切れた。

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この間ホームセンターに寄った時にLEDランプが随分と安くなっていた。600円台だった。
アイリスオオヤマのLED電球 325ルーメン、30W相当品、消費電力5W
付けてビックリ、明るいね・・・
 
 できれば階段燈に、なんと言ったかな小さい口金タイプのもので、電球の背丈が低いものがあれば買いたいな。
 
メーカーのホームページに行ったら、人感センサータイプもあるって、凄いね。
 
寿命40000時間だって。
一日一時間で109年。
二時間でも54年間。
 
買主よりも長生きする・・・
 
坊やネ~、この電球。
あのお写真の「お爺さんのそのまたお爺さんの時に買ったものなのよー」
 
電球って、死なないんだねー・・・
 
( ^ω^)・・・
 

2014年7月21日 (月)

学校をつくろうの映画をさいたま芸術劇場で鑑賞

初めてさいたま芸術劇場へ行って、初めて「学校をつくろう」を見た

 
初物づくしなので出かけた。映画「学校をつくろう」は専修大学の育友会埼玉支部の主催。
 
さいたま劇場はかなり広い施設だった。
上映後にすこしブラブラ見学した。大小いろいろな舞台やホールのようなものが集合している。建物全容は良くわからないが、誰でも気軽に訪れられるように開放的に作られていた。
 映画会は小ホールで行われた。

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 大学のHPには次のように書かれている。
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1880年(明治13年)9月に創立した専修大学は、創立130周年を記念し、創立者4人の青春時代を描いた小説『蒼翼の獅子たち』(直木賞作家・志茂田景樹著)を原作とした映画「学校をつくろう -そのとき、若者たちは未来を見た-」を製作しました。
------------------
 
 大学関係者には創立の史実とその人間ドラマを知るという点で良いかもしれないが、一般の人向けには少し残念な作りだったと思う。
 

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 冒頭シーン、兵役試験で痔の有無を調べる場面はリアルだ。
 せっかくここで観客の耳目を掴んで、これから始まる物語の展開をドキドキ期待させるけれども、その後は淡々とした展開に終わっていた。
 
 明治維新後の揺籃期において士族の彼らは身の振り方に悩んだであろうし、太平洋往復の渡航は命がけであったと思う。 人種差別のあるアメリカで知識を収める苦労、創立に向けての金策等々の障害は大きかったと想像に難くない。つまりドラマチックな要素がたくさんあるのに、それを乗り越える姿の描き方がなにか物足りなかった。
 
 
 ドキュメンタリー風の真に迫る緊張感を期待してみたので少し残念。かといって若い彼らの青春物語としてのエンターテェイメントが散りばめられている、という映画でも無い。
 (日ごろ、刺激的なドラマばかり見ているせいかもしれない・・・)
 
 原作本があるとは知らなかったけれど、映画のつくり手と配役陣の力量かなと思う。
 ネット検索しても「学校をつくろう」では、シミュレーションゲームの方がたくさん出る・・・
 
 配役陣には二世俳優が多い。
 
 映画に限らず、最近の成熟日本に見られる悪しき傾向だと思う。本作に専修大学がどのていど関わったのか知らないが、演技力と言う「実力」でキャストを選択していたら、作品の出来はもう少し高いものになっただろうと思う。
 
 映画の感想はともかく、一番見てほしいのは今の若い学生達かもしれない。でも昔の苦労話を映像化して見せて、彼らの向学心を奮い立たせる、なんてことを期待するのは安直過ぎるだろう。 
 
 「今日はキュウコウ!」、と寝ている子供を見て思う。
 
 
これでは締まりがないので、最後に偉大な創立者の名前を記しておこう。
 
相馬 永胤(そうま ながたね) ・・・初代学長、横浜正金銀行頭取
目賀田 種太郎
田尻 稲次郎
駒井 重格
 

2014年7月20日 (日)

97歳の最後の誕生日を祝う

その小さく痩せ細った体を見ながら、よくぞ、ここまで生きてきたと思うし、よくぞ耐えてきたなとつくづく感心した。
 

先日、デイサービスへ母を見舞った。

 
骨折して寝たきり状態になり数年前に医者からは覚悟しておくように、と言われたことがあった。病室に兄弟が集まり今後を話しあったものだが、その瀬戸際を乗り越えてきた。
そんなことが二度三度あった。
 
ここ一月、飲み込む力が衰え体重が落ちたとのこと。往診の見立ては厳しいものだった。
介護をする兄夫婦の希望もあり、自宅で静かに逝かせてやりたい。入院して点滴をしても水が溜まるだけで吸収されない過去があった。
 
そんな連絡を受けて、でかけた。車の長野までの往復は疲れるが、久しぶりに新幹線のため楽だった。
 7/14日は、母97歳の誕生日。

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意識がなくても真似事として小さなケーキを買って見舞った。
昼食時に、母の耳元で大きな声で呼びかけ、半開きのようなうつろな目で起きた。
 
ヘルパーさんがクリーム部分を食べさせる。
さじで数回ほど食べた。回りが驚く。
 
果たして薄く開けた目に、何が写っているのだろう。
 
私が来ていることは少しは認識できているとは言うのだが・・・
 
冷たくなった手ではなく、まだ最後のぬくもりがある手を握ることができた。
 
母のためを通り越して、自分のためのお見舞いであったように思う。

2014年7月16日 (水)

事前学習と夜の宿題付のビジネスゲーム研修の雑感

管理職ならではの教訓抽出に優れるビジネスゲーム(経営シミュレーション)例

 
管理職相手の方が、若手社員や中堅層と違って豊富なビジネス経験を背景とした教訓抽出ができるから、やる方としては実は楽である。そして、シミュレーションモデルのリアリティ感を感じ取ってもらえる。つまり実務とのリンクを彼らが自然と感じている。 

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さて、今年のメンバーの事前学習の平均点は少し低かった。ごく一部の人が分からない問題を空白で提出してしまうためだ。
 
管理職と言えども、帰宅後や休日に自宅で本を読み電卓片手にレポート問題解くなんて、なかなか普段の生活ではありえないのだろう。だからこそ、勉強姿をちょっと家族に見られると、「お父さん凄いじゃん」と言ってもらえるハズ。
という効果を狙っての深ーい親心なんだけれど、通用しない人もいるもんだ・・・ 
 

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 初日の中間決算の発表は予定の21時より前に終わった。深夜にワールドカップサッカーを見ますか、と近くのグループに尋ねたら、見ないと言う。皆そんなに若くもないし、明朝の研修に差支えるから見ないで正解だと思う。
 
そこでだ。
 
宿泊棟まで歩1分、夕食も済ませており談話室で飲むしかないし…
「夜、眠れない人にはこれを」と前置きして、明日用の第四期ワークシートを配った。
 
そもそも、 
一日中、座っていただけだし・・・  こっちは立ちっぱなしだったし。
こんなに早く帰ることもないし・・・  こっちはホテルまで遠いし
頭の疲労は、一杯やれば回復するだろうし・・・  こっちは歳で回復遅いし
 

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強制ではないが夜の宿題をだしておいた。
事前学習もやり本番は夜まで研修をして、おまけに宿題まで出される、という研修は今時では珍しいかもしれない。このビジネスゲーム(経営シミュレーション)研修の特徴である。
 
実際は翌朝三人が計画から資金や損益予想までやってきた。
予想よりも少なかった・・・ でも常々、学習意欲のある人には、それにふさわしい課題を与えることも大切だと思っている。 (たぶん、うち一人は将来の役員候補になると感じた)

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二日目の研修では朝から学習効果が表れてきた。
OEM交渉が何度か契約成立し、設備投資や運転資金の資金需要が高まると借入交渉も頻発した。
 
二日目から中期計画型のワークシートを採用したのでピッチも早まったけれど、無理に8サイクルやるよりも7サイクルで終わりにし、総括の時間をたくさんとってみた。
 

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最後の発表では、さすがに管理職らしいまとめ方が多くて安心した。日頃、経営幹部から言われている棚卸資産の圧縮がもたらすキャッシュフロー効果についての言及が多かった。この点はビジネス経験の豊富な人こそ良い教訓抽出ができる。若い人が勝った負けたの戦略論に拘るのとは大違いなのである。
 
 
 

2014年7月12日 (土)

空を飛ぶ夢をもう一度、イッセー尾形が熱演するも小説のがイイね

「55歳からのハローライフ」NHKテレビの放送順は悠々自適層、中間層、困窮層の順だったが、一番心に染みるのは「空を飛ぶ夢をもう一度」かな

 
 イッセー尾形は主人公・因藤茂雄を好演していた。腰痛持ちの仕草、それが適切なのかは分からないけれど工夫していたようだ。
 もう一人の重要人物、中学時代の友人・福田貞夫役の火野正平は悪くは無いけれど、きれいに手入れされた髭が目立つだけに違和感あった。なぜ無精ひげにしなかったのだろうか。
 

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 ちょうど、テレビを見る前に村上龍の原作「55歳からのハローライフ」の本話をもう一度読み直してみた。
 過剰な形容詞や比喩も少なくシンプルな文体で、話し言葉も饒舌ではない。全体にリアルだから、取材もしっかりやって書いていると思う。読み易い。
 
 読みどころは、経済的に困窮している主人公が腰痛をこらえながらも、死に瀕した友人を抱えて、無理やり山谷を脱出するシーンであり、タクシーと高速バスを乗り継ぎながら別れた母の元へ連れて行く道中の様にあると思う。 リアルな描写からは周囲の冷たい視線と悪臭が漂うばかりである。
 
 原作と違うと感じたのは、因頭の妻は冷たくキツイ性格に演じられていること。原作では、友人を送った後、夜遅く帰宅して一切を妻に話したら、遅い夕食を作りながら「いいことをしたね」とほほ笑んだとある。
 経済的に余裕のない家庭ながらも良き夫婦として描かれており、他の作品の設定とは異なる。この状況で夫婦関係まで冷たいようでは、逃げ場がないが、この点はテレビ作品の方は、むしろリアルにしたという事なのだろうか。
 
 毎度の如く、前作の主人公が登場した。今回の登場シーンは予想を外れた。チョイ役ではなくトラベルヘルパーの小林薫が演じたのはバスの中での意味のある役柄だった。たぶん、失恋の後に故郷へ向かう旅のさなか、という設定かな。やりすぎ感あるので、個人的には無用な演出と感じる。前にも書いたけど、偶然なのか必然なのかまで掘り下げたら凄いとおもうけれどね。
 
 村上龍は「あとがき」にこう記している。
 
 ・・・五人の主人公は、「悠々自適層」「中間層」「困窮層」、それらを代表する人物を設定した。だが、全ての層に共通することもある。それは、その人物がそれまでの人生で、誰と、どんな信頼関係を築いてきたかということだ。・・・
 
最後に思う。
できれば、今回の「空を飛ぶ夢をもう一度」は原作を二回に分けてドラマ化してほしかったな。もう少し二人の心のうちをゆっくり丁寧に描いても良かったように思う。
 
 
 
 

2014年7月11日 (金)

高校が発表する大学合格者数と実際の進学者数の乖離

合格者数だけ開示する高校は粉飾決算みたいだね

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(1) 名目と実質の二つの数字の乖離
 
(2) 親のスネを削る複数受験の流行
 
(3) 是正されない理由は何だろう
 
(4) 誰のための開示か
 
(5)その他 高校のWEBページタイトルの嘘と年表現について

 例えば2014年春、埼玉県のU高校では早稲田大学へ136人 (延べ人数) 合格し、39人が進学です。三分の一。双璧をなすK高校では124名合格ですが進学数は開示されていません。 これから分かるように、「合格者数」とはあまり意味を持たない数字です。

 
(1) 名目と実質の二つの数字の乖離
 
 高校における大学への進路実績は重要です。高校のアウトプット(成果)の一つであり、高校受験生(中学生)や親が注視する有力な材料です。しかし、多くの高校はホームページで名目の合格者数のみを公表しています。
 
 本当は大学への「進学者数」も開示すべきです。進学数は内部資料として校内では開示されており、問い合わせれば答えてくれるかもしれません。 ところで公開している大学合格者数の値は、その縦合計を見ればわかるように在籍人数をはるかに超えるものです。
 進学校ともなれば三年生400人の高校が800件、1,000件の合格数をたたき出すのは珍しくありません。
 膨れ上がった数字を我校の受験戦争における「戦果」です、とばかりに告知することに何の意味があるのでしょうか。あるとすれば、ただ一つ。
 
 『良く見せたい』 という下心!?
 
 実態よりも良く見せることを企業では粉飾といいます。データの読み手をミスリードさせるために、「教育者」としてはなんとも不誠実であり、作為的です。合格数と進学数の両方を併記して初めて、正しい報告になります。
 ようは「正直であれ」と言いたい。なにせ高校の校長さんですから・・・
 

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(2) 親のスネを削る複数受験の流行
 
 現役受験生と浪人生(過年度生)は別建て表示ですが、浪人生の合格数も実人数を超す値になりがちです(まして現浪区別無しの場合は要注意)。 難関大学志向の強い高校ほど二つの数字の乖離が激しくなります。
その原因は多分・・・
 
①一人で複数大学を受験して複数合格する。現役合格を重視する高校(女子高?)は、多く受けさせる進路指導をしてないだろうか。これは大学/高校の暗黙のWin-Win関係の成果かもしれない。
 
②優秀生徒ほど合格数獲得に貢献する。かつて高校側が受験料を負担して優秀生徒に数十件の合格数を稼がせていた例があった(今は無いと言えるか?)。 Wikipedia 大学合格実績水増し問題
③一つの大学でも複数学部に合格できる仕組み(大学側の受験商法)も合格数を増やす。
④合格数には一般入試以外の推薦やAO入試も含まれる。
 
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 親は迷惑この上ない敗者だ。 
 大学側の受験商法による全学シケン、学部シケン、地域シケンとか、果ては複数学部出願にいたっては何(学部)を学びたいのかではなく、入学できさえすればいい、という安易さを助長していると思う。無垢な子供が騙され、「合格可能性が高まる」「皆がそうする」とか「志望校を書く行が9行あるから」というわけ分からない理由等で平均5~7校口位は受けるみたいだ。
 まるで夜店のクジを、当たりが出るまでねだる子供と同じ。
 
 しかし一口35000円+交通費は高額クジ!。たまったモノじゃない。 そもそも厳冬の朝、都市圏の満員電車を乗り継ぎ三校目まで受けたらヘトヘトになり、「アァモウ行くのイヤ!#&8\%’LD#$…」。「せっかく払ったんだから行って来い・・・」という家庭劇が繰り広げられる。願わくば、一人三回まで受験可、それを超す分は入学後にバイトで返済、というルールを提案したい・・・
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 ようするに合格者数とは高校側の進路指導や本人の能天気なお試し受験、見栄、家計の余裕度、大学側の受験マーケティング策(日程含む)と受験料、そして決定的なのは入学歩留まりを考慮して多めに合格者数を出す、等々で決まる『恣意的』なカズなのです。
 
 反して、進学実績は操作できない唯一の数字です。
 
 進学校ほど私立大学受験での乖離度が大きく、MARCHレベルで100人受かって10人しか入学しないという例は珍しくないようです。大学から見て、入学者数÷合格者数を入学歩留まり率と呼びます。 第一志望ではない合格者が多いと歩留まりが低くなります。これは階層社会である限り仕方ないし、私大経営の難しさでもあり、リスクとうま味の分岐点でしょう。 
 ならば学生から見た反対の指標、1-入学歩留まり率を「袖振り率」と名付けてみよう(いい名前でしょう。ネーミング著作者はワタシデス)。
 
 
 ところで冒頭の数字は埼玉県立浦和高校の例(国立優先なので極端な数字)ですが、他にも浦和一女、春日部高校等は合格数と進学数の両方を開示しています。正直な姿勢だと感心しますが、自信の表れとか進学上位高だから両数開示、というわけでもなさそうです・・・。
 
   (蛇足ながら同校のデータを見て、浪人生が出す実績は果たして高校の成果と言えるのだろうか。予備校に通っていたら一浪は1/2人、二浪は1/3人に換算評価するのが正しいと思うのですが・・・)。
 
 いずれにしても、せめて公立高校は県の高校教育指導課が一律に「正直な数字」の開示を指導すべきです。「我が校は進路指導に熱心です」と言いながら、正味の進学実績を報告しないのは自己矛盾です。
 私立高校だって助成金と言う名の税金を受けとる以上は正直開示が義務です。そうすれば、「有名大学○○名合格」なんて駅前の塾みたいな品の無い広報が少しは減るでしょう。
 
 
(3) 是正されない理由は何だろう 
 
 当事者が悪習を改めない表向きの理由は何だろう。
 想像するに「他校がやっている」、「長年の慣習」、「二浪三浪の生徒との連絡はとれないから」等々、つまりは「やらないで済む理由」が上げられます。最近なら「個人名の特定の恐れがあります」が常套句でしょうか。
 
 或いは「かえって受験競争を煽る」と言わないだろうか(水ぶくれした合格数の方が扇動的ですが)。まさかとは思うけど、「下位高校さんが不利になるから・・・」という理由なら護送船団方式です。
 
 
(4) 誰のための開示か
 
 言うまでもないけど進学実績のみが高校のアウトプットではありません。しかし、それを声高に言う高校でも次の指標を公表していません (実際は何処も公表してないかも・・・)。
 
 卒業三年生の皆勤者数と皆勤率(皆勤者数÷卒業生数)を開示してはいかがか。卒業式で名前を呼ばれて表彰されるアレです。

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 皆勤率とは、健康で、楽しく、真面目に、三年間通えたことを示す数字だと思います。その値の高低は学校と生徒の関係性の強さを三年間かけて醸成したものであり、非常に重い意味を持つと思います。 中学生にとって学校選びの良い判断材料になるでしょう。
 
 様々な角度から実態を正しく伝え、社会の視線にさらされることは学校運営の自律という点でも役立つはずです。しかし、開示に消極的な人はいつもマイナス材料を探そうとするものです・・・
 
 
(5)その他 高校のWEBページタイトルの嘘と年表現について
 
①高校の進路実績とか進学実績というタイトルは正しくない。合格数のみはたんなる受験実績であるから嘘タイトル。進路とか進学というなら正味の進学人数を表示すべきですが、それができないならせめてタイトル位直しなさい、という指摘です。
こんな悪習が治らないのは単なる言葉の間違いではなく、自己矛盾を抱えていることの表れでしょう。
 
②「平成25年度の進学実績・・・」という場合は平成26年春の進学実績を示します。年度主義の表現ですが、日常的に分かりやすい「平成26年春…」というタイトルもあります。前者の例は右横に ( 2014/4/10 集計)と書いておくと見る人の勘違いが減ります。
 
 開示データは3年ぽっちではなく最低5年間は開示すべきでしょう。長い時系列の方が学校の姿勢が見えますし、そもそも紙と違ってWebのスペースに限界はありません。
 
 
2015/6  アクセス多いため見出し追加と一部修正

2014年7月10日 (木)

台風に飛ばされたハガキの行方とは

自転車に乗って買い物に出かけた。ついでに、ハガキを出そうと胸ポケットに入れたつもりだった。
 
信号待ちの時、胸ポケットに何もないことに気が付く。入れたつもりで家に忘れてきたのかもしれない。あるいは折からの強い南風に飛ばされたのだろうか、嫌な気分だった。
 
ハガキ自体はさほど重要なものではないのだけれど・・・
 
買物の帰り、もうじき自宅という道路脇に白い紙が見えた。
 
まさかと思ったが、吹き飛ばされたはずのハガキだった。
 
なんてことだろう、差出人不明で戻ってきた・・・
 
そんなわけないか。
とにかく見事な着地だ。
雨が降っていなかったのも幸いだった。
 
そういえば、昔、手紙(請求書が入っていた)を風雨の強い日に飛ばされてしまい、探しても見つからなくて、二度出したことを思い出した。
二度あることは三度ありそう・・・

2014年7月 7日 (月)

外人に人気あるという空中庭園だけど庭なんてないよ

正確には回廊型のオープン展望台というべきだろうね。

 
梅田スカイビルの空中庭園展望台はネットを通じて海外からは人気のあるスポットになっているらしく、外人観光客が近年増えている。
ということで、築20年もたっている今頃、日本人の自分がつられて見に来るというのも実にヘンな話しだ・・・

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 屋上がスカイウォークという呼び方がされていたので、これなんかはスターウォーズを連想させるようなエスカレーターだった。多分夜に乗ればの話しだが。
 

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 世界のベスト20の建築物の一つに選ばれているらしいが、それはともかく、昇ってがっかりだった。この地上170メートルの丸い展望台の空間に草木・石・水の庭園があるのかと勘違いして見に来たのだけれど、何もなかった。
 
  ビルの展望台は室内型が普通だから、ここは吹きさらしの露出型と言う点で珍しい。高さや環境を体感できるのは好いと思う。 強風なら中止だろうが、梅雨時の今日は小雨で景色はさっぱり・・・客もさっぱりだった。
 傘も禁止。客が外へ飛ばれされたら、閉鎖されちゃうだろうね。
 
 「空中庭園」の意味には、ここから大阪市内が一望できてそれがまさしく景色が「庭園みたい」というような、ほとんどこじつけ、の理屈もあるみたいだった。大阪城天守閣の秀吉の気分に浸れという意味ではないと思うけど、無理がありすぎですな。

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 正しいネーミングをすべきだと思う。すくなくとも「誤解を元に」客を集めるのは、○○商法と変わらない。
 空中回廊(展望台)、というのはどうだろう。改名したときには是非、採用許諾を求めてください・・・
 
 露出型ということで、ヘンなものがあった。最初は鳥のフン害対策かと思ったが、どうもそうではない。 屋上の外周に見事に張り巡らされている。

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 忍者返しの仕掛けが逆についていて、その根本にはギザギザの鉄板らしきものが、痛そう・・・。↑クリックで拡大。
 忍者返しの反対だから、なんて呼べばいいのだろう。
 現代の病は秀吉にも想像できなかっただろうと思う。
 
 中にも珍しいモノがあった。
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 地上1階には人工庭園があり、その横に去年完成した植物の壁のようなオブジェがあった。テレビでやっていたのを見た記憶がある。
 

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 その名前「希望の壁」とその銘版に刻まれた主旨とは真逆な体験をしたので余計、印象に残った。
 
 JR大阪駅の中央北口から梅田スカイビルへ行くには長い地下歩道を歩かねばならない。近隣に勤める人たちの近道でもあるようで歩行者も多い。
 昔も通ったことあるが、今回も相変わらず自転車が通り過ぎていくのに驚いた。 前からだと分かるけれど、後ろからくる自転車は音もなく通過するので怖い思いをする。その数は一人や二人ではない。

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 これも大阪名物。
 
 再開発がどんどん進んで大阪駅周辺は変貌しているが、人の行いはそう簡単には変わらない、という象徴のように思う。
 
 「希望の壁」に通じる「モラルのチカミチ」と名付けよう。
 
 
 もちろん、近道と地下道デス・・・
 
 
 たぶん、一向に改まらないので、上のJR貨物跡地の再開発工事が進めば、モラルともども埋めてしまう、という方法が一番の近道ですね。

2014年7月 6日 (日)

55歳のハローライフ、トラベルヘルパーの小林薫はフーテンの寅さん風

NHKドラマ、小林薫のトラベルヘルパーは寅さん風で好演

 
本編は原作の小説も面白かったが、ドラマでも小林薫が演じるお気軽男の気取った感じが、フーテンの寅さんを思わせて面白かった。また、その裏返しの孤独感もよく演じられていたと思う。
 

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さしずめ、安田成美演じる謎の美女はマドンナのようだった。
村上龍の原作を読んでいるときは寅さんを連想しなかったけれど、テレビは映像の力だろうか、寅さんの失恋物語みたいな所もあった。
 
小林薫は演技力は安心して見られたが、堀切彩子という謎の女性は難しい役どころだから安田成美ではどうかな、とやや疑問視して勝手に木村多江をキャスティングしたのだが・・・・。
 
 素顔が笑顔系の女性には、はまりにくい役柄と思ったが、そうでもなく彼女も年のせいなのだろうか、微妙な陰というか謎のある表情がそれとなく出ていたので、思ったよりもよかっと思う。
 
 ところで、必ず前話の主人公がチョイ役のように顔を出すシーンがある。今回も、前話「結婚相談所」の原田美枝子がスーパーの試食販売係として登場していた。
まったく予想通りの場面だったので、ほとんど無意味って感じ。
たんなる演出のお遊び、もしくは自己満足。
 
 では、次回の「空を飛ぶ夢をもう一度」ではトラック運転手の小林薫がどう出るかは想像できてしまう。次の5話の主人公は工事現場の交通誘導員だから、その現場にトラックで出くわして、一言声を交わして通り過ぎる、と言う程度かな。
 
そんな安直だったら、本当に作り手の自己満足にすぎない。本当は深い連鎖を、前話の主人公と今回の主人公が遭遇するのは、偶然か必然か、と想像をかき立てるような演出までやれると凄いと思うのだけれどね。
 
 
NHKのホームページにある美術スタッフ日誌などは、「仕事」の担当者の意気込みなのだろうけれど、個人的にはどうでもよいし、この手のドラマでは資金の出し手としてはそんなことにカネ賭けないで、ストーリーと俳優の演技力やはまり役具合に注力してほしいもんだな。
 
 
 
 
 

2014年7月 3日 (木)

電車の中の広告に見る景気と時代の変化

首都圏の電車の中の光景に過ぎないけれど、以前よりは広告枚数が増えている

 都内の山手線は別格だろうが、数年前までは高崎線の社内の吊り広告や壁広告には空きスペースが目立って寂しいものだった。 ここ一年、そして最近は空きスペースが減っている。
 でも思うのだが、広告の多い業界に目立つのはエステ業界の広告。それも、ほとんど脱毛だよ・・・
 夏場という季節性もあるけれど、多分実態は女性就業者の増加に比例しているのだろうと思う。
 まさか寒くなる頃には、育毛になるのだろうか・・・
 それと私立大学の広告も目につく。夏休み中のオープンスクールの案内だ。これも季節性のものだと思う。
 かつては、サラ金の広告で車内が繁華街の看板化、と見まがう時代もあったから、それよりも健全かも。

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