« 2014年9月 | トップページ | 2014年11月 »

2014年10月の26件の記事

2014年10月29日 (水)

相棒13「許されざる者」2段階まであるフェイクは凝っていて面白かった

相棒シーズン13の第三話「許されざる者」は、一人目、二人目、三人目の真犯人

 
 最初の容疑者はだいたい9時半ごろには捕まってしまう・・・・
 
Photo_3
 
 その後で真犯人に迫るのがパターンだと思っていたが、父親があの体では説明がつかない。
 
 それを裏サイトの犯罪請負人に委託したというストーリーは今日的だなー、と感心してしまった。
 
 個人的には、被害者女性の彼氏あたりかなーと思ったんだけれど・・・
 
 でもあのままだと、父親が可哀想だと思っていたら!、 もう一段のフェイクだった。
 
 彼女が犯人とはなかなか思いつかない。
 
 密室トリックは、右京さんの話の通りでも、キャスター付トランクとはいえ、男性一人を車やマンションに運ぶなんて大変なこと。そのため、日ごろ女弁護士は柔道やっていたとか・・・そんなエピソード入れる暇はなかったようだ 
 
  大金目当ての架空話もやや無理筋、とツッコむのは野暮だよね。
 今夜の相棒は面白かった。
 無駄な会話シーンも少なく、小気味よい展開。たった一時間ドラマで二段フェイクまでかますなんて、なかなかできないシナリオだと感心。
 
 相棒、今夜の脚本家金井寛氏に拍手 。

2014年10月28日 (火)

潰れたアウトレットモールの使い方?

Perfumeも出演 OK Goの新作MVがすごい!

アイデアが凄い。
 
傘がきれい。
そしてみんな楽しそう。
 
 

2014年10月27日 (月)

人助けにもリスクがある

一年に二回もあるとは

 
 郵便配達人が茫然としていた。赤い配達用のオートバイが倒れており、そばに立ち尽くしていた。転んだわけではなさそう。助けを求めるような目つきだったが、何も言わないのでこちらから声をかけた。
 
 「だいじょうぶか」
 
 ヘルメットをかぶっていたため、女性のようにも見えたが、童顔の若い男だった。
 
 聞けば、オートバイから降りて止めたときに、斜面のため脚場が悪く倒れたらしい。
 
 バイクの荷台は見慣れた赤い箱だが、大量のカタログが入っていて、とんでもなく重い。30kg所ではないな・・・
 
 あまり手伝いたくはなかったのだが・・・、他に通行人も無く、
 
 「オイ、重いほうをアンタやれ」
 
 「ハイ」
 
 ということで、私はハンドル側を持ち上げた。
 
 思ったよりは楽に上がった。でも一人では、荷物を全部出さないと大変だなと思った。
 
 まだ日の浅い新人という。荷台の重さと斜面、経験不足が露呈したのだろう。
 
 「じゃ、キヲツケルンダゾ」。
 
 
 春ごろだろうか、とある駐車場で、それこそ趣味で乗る1000ccクラスの超大型バイク。カワサキだったような・・・。 倒れてどうにもならないので、手を貸した。
 その時だ、一瞬、電気が走った。
 
 何気なくわかれたが、トンデモネーことした。と、恐怖感と後悔が残った・・・
 
 無理に手伝わないで、多人数でやることが一番だね。
 
 

2014年10月23日 (木)

図書館を評価するモノサシと埼玉県7市の図書館比較 -8

広域利用の上尾市、さいたま市、桶川市、伊奈町、蓮田市のデータ。おまけに草加市と川口市
 
2016/8 絵文字の削除と文短縮化。
 
既出(前記事等)もあるが、まとめた。 データは各市の図書館要覧か市統計によるが、不明な値も多く、埼玉県図書館協会の統計(H25、内容はH24,年度)も引用。草加市は上尾市と人口規模が似ているため、川口市は駅前に大型図書館があるために採用。
 
 データの転記ミスがあればご容赦願いたい。読み易さを考慮して一部は表示形式を変えた。 貸出統計に限定し、閲覧スペースや椅子、机の数は把握していない。終了時刻、休みの有無、立地アクセス性は末尾の別表に少しふれた。
 
個人的には、勉強できるスペースと時間は貸出と並んで図書館の重要な使命と思う。自宅に学習環境を持てない人に、場と時間を提供できるのは図書館しかないはず。社会人や中・高校生が入り混じって学習している光景こそ図書館ならではの美学と思う。
 
各要覧は前年度の値であるから実質表記で「H25」と書いた。「H25/4/1~H26/3/31」の意味。金額値は予算額であり一般に翌年度の値。
 
    上尾市 さいたま市 桶川市 伊奈町 蓮田市 (草加市) (川口市)
内容の対象年度   H25 H25 H24 H25 H25 H24 H24
人口 ①   228,176 1,255,743 75,447 43,897 62,948 243,978 581,170
人口日付   26/4/1 26/4/1 25/4/1 26/4/1 26/4/1 25/4/1 25/4/1
登録者数(名目) ②   106,457 626,048 42,018 23,849 43,762 163,856 275,916
実質登録者数U ③ 37,260 237,353 14,706 8,347 15,317 57,350 90,598
実質登録率  ④ ③/① (16%) 19% (19%) (19%) (24%) (23%) 16%
(名目登録率)  ②/① 44% 50% 56% 54% 70% 67% 47%
蔵書数(千冊) ⑤   589 3,583 228 131 253 609 1,237
貸出数(千冊) ⑥   1,346 10,185 346 243 426 1,350 3,439
貸出利用人数(千人) ⑦   418 2,810 115 58 98 ×統計無し 1,070
蔵書回転率 ⑧ ⑥/⑤ 2.3 2.8 1.5 1.9 1.7 2.2 2.8
利用者回転率 ⑨ ⑦/⑤ 0.7 0.8 0.5 0.4 0.4   0.9
一人当たり冊数 ⑪ ⑥/③ 36.1 42.9 23.5 29.1 27.8 23.5 38.0
人口一人当たり貸出数 ⑫ ⑥/① 5.9 8.1 4.6 5.5 6.8 5.5 5.9
人口一人当たり蔵書数 ⑬ ⑤/① 2.6 2.9 3.0 3.0 4.0 2.5 2.1
貸出人口回転率 ⑭ ⑦/① 1.8 2.2 1.5 1.3 1.6   1.8
一人当り利用回数R ⑮ ⑦/③ 11.2回 11.8回 7.9回 7.0回 6.4回   11.8回
一回当たり貸出数B ⑯ ⑥/⑦ 3.2 3.6 3.0 4.2 4.3   3.2
不明書籍と被害額⑰              

行政コスト関係
  上尾  さいたま 桶川 伊奈 蓮田 草加 川口
図書資料費(千円) ⑱   37,936 216,142   10,343   31,247 131,377
人口一人当たり資料費 ⑲ ⑰/① 166円 172円   236円   128円 226円
図書館費(千円) ⑳ 372,246 2,634,264 106,085 66,112 76,502 183,819 682,873
一冊当たり貸出コスト 21 ⑲/⑦ 277円 259円 307円 273円 180円 136円 199円
人口一人当たり図書館費 22 参考 1,631円 2,098円 1,406円 1,506 1,215円 753円 1,175円
その他  
図書館の数   9 24 3 1+移動 1 1 9
延床面積m2   4,696 36,366 1,378 808 3,028 4,800 16,439
単位面積当たり貸出数 23 ⑥/面 287 280 251 300 141 281 209
要覧のWeb開示とレベル   ×困ります ○内容優る ×無いかも ×ないよ △統計有る ○もう一歩 ◎内容優る
来館者数(千人) a 693 7,104 115 未測定 223 639 2,145
来館者人口回転率 a/① 3.0 5.7 1.5   3.5 2.6  
総予約冊数(千冊)   193 2,607       統計無 586
内、Web予約比率   68% 77%         85%
 
 
②登録者数(名目)
 実質的な登録者数を開示しているのはさいたま市と川口市であるから、他市は名目数字として扱った。
 
③実質登録者数 U
 年1回以上借りた人という定義の人数である。実利用者数とも言う。図書館の広域利用性からして近隣市町村の人が含まれる。 実質登録者数はさいたま市では名目比0.38となるから、それよりやや低めの0.35を他市に乗じて推計した(同市は図書館利用の優良都市であるため)。
 
④登録率=実質登録者数÷人口
 推計値は( )付きとした。名目登録者数での登録率は下段。大事なのは名目値と実質値の大きなかい離があるから、名目ベース(あるいは人口)で図書館の実態を云々することは間違いを通り越して、愚かとも言える。
 
 上尾市は名目44%→実質推計16%に落ちる!。信じがたいが、YA層の登録率の高さと貸出数の乖離等(下記事)を見ればうなづける。 つまり23万人いても、一年に一回図書館で借りる人は2割以下。これを酷いとは言えない、他市も似たり寄ったりである。
 図書環境に優れるさいたま市でさえ2割に届かず、駅前大図書館を擁する川口市でも16%である。
 
 
 
⑤蔵書数・・・冊数表示にした 
 本や雑誌、CD等の総数のこと。単位は「点数」が適切だがここでは冊数とした。約59万冊、毎年微増傾向にあり本館が57%所有。現在の図書館は広域利用形態へと進化し、広域4市1町の蔵書合計は480万冊と巨大図書館である。
IT化が進み、図書情報を市の図書検索システムや外部(アマゾン等)を使って事前に得られやすいため、1館で大量に持つという発想は古いと思う。
 
⑥貸出数
 年間の貸出冊数のこと。次の利用人数と共に重要である。多いほど良いが他の項目対比で見る必要もある。
 
⑦貸出利用人数
 年間の総利用者数である。418千人。一人で二回借りれば2とカウントする。個人的には冊数よりもこの人数を重視したい。人口より少ないと、あまり本を読まない市民という事になる…
 
⑧蔵書回転率=貸出利用数÷蔵書数
 図書館の利用度合いを示す代表的指標。2.3回。全蔵書が一年間で2.3回外へ貸し出され戻ってきたという意味。経営の棚卸資産回転率と同じ概念。経営では分母の棚卸資産を少なくすることを目指すが、図書館ではそうはいかない。
 
 人気本を置き、不人気本を除籍すれば蔵書回転率は向上する。しかし年に一回しか借りられなくても希少な本があるのが公共図書館である。分子の貸出利用数の増加を通してのみ回転率を向上させる。時系列での向上が大切だが、年0.1上げるだけでも大変であり、テコでも動かない値だ。
 
 下表を見ると、蔵書回転率は豊かさのバロメーターかもしれない。
参考  市の合計   町村の合計  埼玉県全体   政令都市平均 
 蔵書数(千冊)  19,552 2,568 22,121 2,260
貸出数(千冊) 38,701 3,136 41,837 6,145
蔵書回転率 2.0 1.2 1.9 2.7
 引用: 埼玉県データは埼玉県図書館協会統計(H25)、政令市はさいたま市図書館要覧(H26)
 
⑨利用者回転率=貸出利用者数÷蔵書数
0.7。蔵書1冊に対して何人が借りたか(人気度)を示すオリジナルな指標。⑧と並び蔵書の利用度を表す。 事例-6を参照
 
⑪一人当たり貸出数=貸出利用冊数÷実質登録人数
本を借りる人は年間何冊借りているのかを示す。年36冊/人、月3冊。実質登録者数で計算する。これより図書館利用者とはリピーターなのだという事がよく分かる。
 
⑫人口一人当たり貸出数
⑬人口一人当たり蔵書数
「人口一人当たり○○」という表現は行政が広報的に多用する表現。他市との比較に使われやすいが、参考程度にした。分子と分母の関連性が希薄だと思うから。
 
⑭貸出人口回転率=貸出利用人数÷人口
値が1は、全市民が1回借りたことを意味する。1.8回となった。図書館の人口利用度(浸透度)を示すかな、と思って作ったオリジナル指標。他市との比較に使えるかと思ったが良くわからない・・・。
 
⑮一人当たり利用回数(R)=貸出利用人数÷実質登録人数
 利用者が一年に何回借りに来ているかを示す。11.2回。月に1回来ている感じ。
 
⑯一回当たり貸出数(B)=貸出数÷貸出利用人数
 一回借りる時の平均冊数。3.2冊。児童は多く、大人は少ないはず。
  (注) U×R×B =貸出数になる ・・・(別記事: 貸出数のURB 3要素
   R×Bは⑪(年間冊数/人)と同じである。 
 
⑰不明・毀損書籍数と被害額、延滞率等
 盗難や毀損して利用できなくなった損害のこと。先日、横浜市で毎年19,000点不明というニュースが出ていた。コンピュータ管理しているから棚卸で分かるはず。数量だけでなく、購入額での損失額も開示することで被害額という具体性をおびる。その街の民度を物語るが、さすがに何処も開示していない・・・
 (追記 上尾市H26年度中の不明資料数1,000冊超す/第二次図書館計画より)
 
 他に、返却遅れの延滞率も必要だ。図書館運営側の管理指標になるだろう。
 
●行政コスト関係
 
⑱図書資料費(千円)
 本や資料等の購入予算額。上尾市は37百万円台で推移。市により費用定義がやや異なるようだ。
 
⑲一人当たり資料費(円)=図書資料費÷人口
 市民一人当たりの本の購入代金。このような金額÷人口は、⑫⑬のようによくある表現だが違和感がある。 答えが少額になるから負担感を希薄化し、政治・行政に「マァその程度ならイイカ」という「お任せ」を生みやすい (例 政党交付金250円)。
赤ん坊は本を買わないし高齢者もあまり買わない。納税者数または世帯数で割った方がリアルだろう。
 
⑲図書館費(千円)
 上尾市の例は人件費や減価償却費を含むが、他市はよく分からない。
 
21 一冊当たり貸出コスト=図書館費÷貸出利用数 
 本一冊貸すための公的費用を示す。280円。 「無料のサービスなどあり得ない」ということを示すのが本指標の意味。
 図書館費には図書購入費も含むが、ほぼ固定費的であるため、貸出数が増えるほど1冊当たりコストは低下しコストパフォーマンス(CP)が向上する。
 貸し手(行政)はCP向上に努めるために時系列でこの指標を使い、借り手(市民)はレンタル代金が280円/冊、という意外と思い税負担を知る必要がある。
 
22 人口一人当たり図書館費
 図書館費が各市とも同じ基準ではなさそうなので参考にもならない。 
  
●その他の指標
 
さいたま市は浦和に元々図書館が多く、そこに合併効果で積みあがったと思う(関連: 末尾の日経記事)。 面積は、新しい施設ほど滞在型の広い作りで、会議室やPC環境などの多目的スペースが含まれるため、数字だけでの比較はムリ。
 
23 単位面積当たり貸出数
 
小売業の「坪当たり売上高」に相当するが、上記の問題があり参考値とする。とはいえ、上尾市と川口市を比べると一人当りの指標では遜色ないのに、面積効率に差がある。川口市の巨大新館が閲覧スペースを広くとっていることが伺える。ないモノをねだっても仕方ない、当市民は狭いながらも良く借りていると言えよう。
 
単純に、「面積÷人口」の上尾市を1とした倍率は、1.4、 0.9、 0.9、 2.3、 1、1.9 と並ぶ。
 
Web予約比率=Web予約冊数÷全予約冊数
 
Web予約には館内端末OPACも含むが、外部Webが圧倒的数を占める。思ったより高い比率であり、絶対数はまだまだ伸びると思う。川口市のWeb予約数43万冊は、蓮田市の全数を超え、さいたま市では貸出数の26%が予約である。
 
Web
 
図書館が、書庫=倉庫、窓口=受取場所 という機能に変りつつある。図書館のAmazon化である。
 
 
●駅前大型図書館と分館のアクセス性
 
 マクロでは東京一極集中化しているが、郊外都市では中心市街地(関東は基本的に駅前)への社会資本と人口の集積傾向が強い。コンパクトシティ構想といわれる。
 
 アクセスの良い場所の図書館は閉館時刻を遅くして社会人層に応えられる。休日回数も減らさざるを得ない。結果、利用者が増えて稼働率が高く、投資効果に優れるのだろう。文教に限らず、潜在的ニーズが高ければ、箱モノ投資でも歓迎されることになる。
だが、利便性が高いことの裏返しは目的外利用者が増えるのも悩み。ということか知らないが、予約席制もある。
 
 反面、広くサービスをと言う公共視点では、分館による地域アクセス性も大切。交通費までかけて中心部の図書館へ行く、というのは辛い。特に子供は通いにくい。人口分布やエリアの広さを考慮した分館が必要だと思うので、分館の多い上尾の現状は悪くないと思う。新図書館よりも北上尾駅前分館があってもよいと思う。
 
2 
●その他の比較と要覧への感想
 
  上尾市 さいたま市 桶川市 伊奈町 蓮田市 (草加市) (川口市)
駅前大型館の有無 東口
駅前館
さいたま中央図書館

賃貸ではなく市所有施設(三フロアー使用分)
駅西口図書館     草加市中央図書館 中央図書館
面積m2 242 
0席
立ち食いそば屋か 
5,800
    
352席、マックよりでかい 
608

34席
    4,800

 131席
6,940

480席
学校だよ
立地 駅歩10秒
駅東口のコムナーレ8階 桶川マイン     ハーモネスプラザB棟、駅歩1分 キュポ・ラの5・6階
特徴 駅前は20時
本館は19時

貸出数無制限
月が全館休み
本館は場所と時刻条件付きで飲食可(超珍し)

にも寛容
平日21時
休館2回/月

利便性高く混む


児童返却器に涙
他2館とは違う休館日     火曜が休

1館のみの大鑑巨砲主義か?

分館なくて皆、平気なの?
休み1回/月
社会人席や予約席方式、長時間滞在型等革新的。
児童貸出機も人気
             
             
要覧等を見た感想 紙の要覧内容はまずまずだが、実質登録者を把握してない。
時系列グラフがあるのは良いが、始点0値以外のグラフは疑問(波の省略必要)


誰も見ないとはいえ、Web化してないことに失望
合併後5館増が有利に働く。データ集計に優るが、グラフ無しは伝える気が感じられない。

登録者を年1回利用者として実態反映は良い。
政令20市内の多くの指標で上位にランクし、総合的には1位。横浜市より上

だが利用冊数は前年比▲3.4%!。登録率と利用冊数は数年来低下傾向にあるのだ

運営目標設定あるのは優れるが、それは当年度の目標であり、結果データは前年度だから、対比できず画竜点睛を欠く。
また差異に対する総括も必要。
H10-19年までの市データブックによると、
利用者数はH12に137千人でピーク後は低減続き、19年は▲15%。

貸出数はピーク比▲9%。蔵書数はH18まで増加も、H19に▲6%
H26教育要覧
p32
以前から減少続くが、23年比で、利用者数▲17%、貸出数▲14%と大幅減。


人口減が始まっているように見える…
H25年版要覧より

貸出数は低減傾向にある。利用人数の統計無しは致命的。

登録人数が多いのは名目数字かも?
グラフを入れて時系列推移を見せている。
利用者数を年一回以上利用者と定義。
データ集計も精緻。

時系列グラフの多用は良いが、凡例省略グラフは見にくい。

目標設定が見当たらない 
 
 

2014年10月22日 (水)

NPOによるコミュニティビジネスのセミナー受講

二回目のCBセミナーは、事例発表が二本

 
最初は、NPO法人こすもすの理事長による発表。
 障がい者の就労支援をしているNPO。公園近くに障がい者の作業所施設があるから、なんとなく想像はできた。
 耕作放棄地を借りて、クワ、スキ一本で開墾した苦労を経て、今は手広く栽培しているとのこと。主力の豆腐と豆乳、おから製品に加え、パンや小物類まで幅広く手掛けている。さらにいろいろな無農薬の素材を使って商品開発を楽しんでいるとのこと。
 理事長さんの夢は「食と農のテーマパーク」、と大きい。
 Img_7288
 
 しかし、障がい者の親の高齢化問題や活動資金の不足に事欠かず、苦労の多いことには違いない。 聞いていて、どうしてこれほどの困難な仕事を背負っているのか不思議に思った。もしや我が子が・・・、と想像したが、そうではなかった。
 
 聞けば、元々教師で社会福祉教育の長いキャリアがあってのことのようだ。いわれなき中傷や偏見を受けながらも、地域に特化した活動をしている、と淡々と語ってくれた。
 
二本目は、NPO法人カローレの発表
 
 35年前に学童保育から始まり、今は児童数670名、職員数64名、予算規模2億円に迫るまで大きくなった。事業展開も幅広いようだ。
 面白いは(失礼ながら)、規模が大きくなると幹部は事業性を重視せざるを得ないが、組織の末端はNPOそのもののワイワイガヤガヤのままであり、その乖離や矛盾が悩みのようだった。
 
 
 「世の中のために良いことをしている」 → メンバーのモチベーションを高める → しかし人のカネ(補助金)に依存 → 甘さが出る → 不採算性 → 継続難しい
 
 世のためだから、赤字でもイイじゃん。 マァ、当たり前の筋ではあるが、実務家からの述懐は重たい。
 
 かと言ってNPOの中から、収益性の狙える事業だけスピンアウトして株式会社化する、というような虫のよい話はムリらしい・・・・
 10人いて、皆でワイワイガヤガヤやりたいなら・・・NPO
  メンバー二人以上なら・・・一般社団法人
 会社は一人でも起こせる。
 
 
 埼玉県は補助金が多くてNPOが活発らしい。共助県という耳触りの良い言葉で、NPOを推進しているようだが、見ようではバラマキともとれる。予算が付けば、行政の末端は作れ作れと堰を切る。 NPOなんて全く興味もなく無知だったので、その一端に触れることができたから注目してみようという気にはなった。
 でもNPOブームは過ぎたらしい・・・遅かったか 

2014年10月21日 (火)

上尾市中央図書館基本構想を読む前に知っておきたいURBとは-7

統計が映す姿と貸出数の3要素から見える未来
 
2016/10 下記は純粋に図書館の在り方や貸出増を伸ばすために書いたものです。が、図書館問題の本質は文教ではありません。がっかりするようなかび臭い問題です。その点を知っている方は特に読む必要はないでしょう。
 
1.現状
上尾市図書館要覧2014によれば、本館は1981年(S56)に開設。延床面積2,649m2、総工費63,000万円。市内には分館や公民館、消防署等での間借り施設(併設)を含め9施設があります。貸出実績では本館に一極集中しているわけではなく、分館の貢献が目立ちます。
 
 
2.利用推移
  基礎データは要覧等から引用。項目名称は独自に作ったものも多い(詳細は次記事)。なお市の図書館要覧には利用効率を分析する管理指標は少ないです。
 
●貸出数と利用者数、一人当たり貸出数の推移(クリックで拡大)
Photo 
・貸出数は低下傾向にあり5年ぶりに140万冊を割る
2012年度が貸出と利用者数で突出したが理由は不明。翌年減少したので一過性かもしれせん。
 
・利用者数は伸びる傾向にあり40万人台を維持
 「利用一回当り貸出数=貸出冊数÷利用者数」は一度に何冊借りているかを表す。
 平均3冊ですが、利用者が増える傾向ですが貸出数が減っているため、3.2冊へと低下傾向。他市とくらべてもやや低い。なお駅前分館は2.5冊と少ないです(大人が多いためかも)。
 
●主要三館の貸出数の前年比伸び率(参考に全体蔵書数も)
 貸出数は本館69万冊、駅前14万、大石22万となり、全体の78%を占めます。主要三館の対前年比伸び率をみます。
Photo
 
 駅前は2006/1月稼働、大石は2008/1月に2倍増床してます。トレンドとしてマイナス(0%以下)になる年の方が多いです。黄線の蔵書数は微増傾向ですが、蔵書数と貸出数には相関がないように見えます・・・
 
3. 貸出数の構成要素
 
図書館の利用度は貸出数に現れ、「貸出数=利用回数×一回の平均冊数」となります。利用回数とは貸出利用者数(年間の延人数)です。
 
「利用回数=1年間に1度でも本を借りた人の数×平均利用回数」により次式になります。
 
貸出数=実質登録者数×利用回数×一回の冊数 ようするに、
 
貸出数=ユーザー数(U) × リピート回数(R) × 貸出数(B)/回
 
市民の中のU人が、年間R回借りにきて、そのたびにB冊借りる、という意味です。
上尾市の2013年度:   134万6千冊=37,260人×11.2回×3.2冊
                      (↑人数については前ブログ記事を参照)
 
この式は商売における 顧客の数×リピート数×平均買上げ点数 と同じ(本来は平均客単価もあるが図書館ではあり得ないので省略)。
 
従って貸出数を増やすには、URB値を上げること。
 
  1.  U  実質登録者数(ユーザー)を増やす
  2.  R  来館リピート回数を増やす
  3.  B  一回に借りる本の数を増やす
 
なお、R×Bは一人当たりの年間読書数を意味し、36冊/年である(本以外も含む)。
 
4. 思いつきのマーケティング策
  小売業なら、良い立地に出店し、広い売場面積、豊富な品ぞろえ、値ごろな価格、営業時間の長さ(24H年中無休)となります。しかし図書館はそうはいきません。タダで読めるとは言うものの金銭的誘因は薄いと思います。借りる度に税金がキャッシュバックされるとか、ポイント献上はできませんね・・・。
 URB向上のため行政マンは知恵を絞り、市民にも広く意見を募るべきです。
 
実質登録者数(U)の源になる名目登録者に対しては来館を促したり、新規の登録者数を増やすこと。例えば、幼児期のある年齢イベント時に図書カードを発行をしてあげる。
「実質登録者数÷人口」の登録率は開拓努力の評価指標です。なお川口図書館では実利用者数と称している。
 
マクドナルド商法
 幼児や児童に、年間○○冊達成でアッピーグッズを進呈しては如何。子供は人口減社会の救世主ですか子供への税金投入は他政策では常態化しています。 (グッズ欲しさの架空借りを防ぐには)、冊数より貸出回数にすれば良いかも。来館リピート数増加の方が効果的です。
 
読書通帳(図書館通帳)の導入
 銀行通帳もどきの通帳に日付、書名等を専用機で印刷するもの。子供に達成感を実感させるから動機付けには有効です。県内では鴻巣市立図書館が早く導入してます。専用機ではなく手書き方式や無料から一部有料までいろいろあります。借りた本の値段やその累計額まで分かる方式は、公的サービスの価値を訴える点で優れています。 参考:  読書通帳
しかし機械一台500万円とか通帳も1冊数百円するらしいです。2000円/冊の本なら2500部購入できます。一台では不公平という声で、複数台導入となると1千万円は「本」末転倒です・・・
 
Photo
 読書通帳は子供にはよき成果物になりますが、効果として読書が増えたのかの検証記事はしりません。また前記事のように成長してYA世代へ進むと図書館には来ません(下図)。でも読書力のある子はその後の受験勉強には効果あると思います。
 
 昔、わが子にこれをやりました。本の感想評価を○△等で記入もさせましたが一人目は数百冊で挫折、次女は900冊まで行きましたが、今その帳面は行方不明。
 
Photo_2   
・貸出時の印刷紙片に、利用者の累積利用数(何冊借りたかを示す)を印字します。何を借りたかというデータは消していますが、この程度はすぐできるはず。去年の値も持たせて、当年**冊/前年**冊とするのも達成感が得られます。
 
・市外からの転入者に、図書カード発行を推奨する(文教性のアピールになるかも)。市外転出者には図書カード返却を推奨する。 
 
営業時間は、本館や駅前分館は開館時間を延長済み。分館は主要客層が児童だから延長しても効果が薄いどころか午前中は開いていません。むやみに開けても費用対効果が悪そうです。
 
休館日を別にする
 さいたま市のように月と火に分けて休館するのは、月曜休みの勤労者に光を当てた政策です。毎日どこかの図書館は開いているのは良いですね。上尾市も本館と駅前館のように距離が近い所には休日を別にすべきです。一斉に休むというのは「供給者の理屈」です。
 
・リピートを増やすために、返却Boxに新刊案内POP広告やイベント情報掲示をします。
 
図書館ホームページの利便性向上
 今はテキスト主体ですが写真などのグラフィカル情報を扱えると利便性が増します。検索途中から外部(アマゾンや楽天等)へリンクさせてください。書名+書評のアンド検索でつなげるのも面白いです。ホームページはアイデア次第で発展性があります。箱モノと比べたら安い投資です。
 
・「その本、図書館にあります」はアマゾン依存者にお勧め。Amazonを逆手にとって図書館を使おう。
 
立地と転入人口増
 1館巨大図書館よりも小規模圏でのアクセス性の高い分館化が好ましいです。巨大図書館は駅前でない限りアクセス性が悪いです。当地は車社会というよりも自転車社会です。郊外では、児童や高齢者の来館が減ります。雨の日は自転車の来館者も減ります。現本館も天気の悪い日は閑散、稼働率は低いです。上平に大型館など実態無視の案です。
 
 利用統計からも分館が貢献しています(特に児童層)。 需要面と都市政策からみて、北上尾駅前の分館はニーズ有りと思います。他にもショーサンプラザやまるひろ百貨店、イオモール上尾等への図書館進出案もあるでしょう。これらは市の魅力度アップして転入人口増に効果があると思います。    駅前妄想案はこちら
 
 
1回当たりの貸出数(B)について
 上尾市は貸出数無制限という破格サービスをしています。しかしたくさん借りても2週間の返却期限内に読めないとか読後の本が長く借り手に滞留し、返却遅れとなり貸出回転率が悪くなります。「貸出青天井」は良いルールとは思えません。そもそも一度にそんなにたくさん借りる人は居ないでしょうね・・・
 
・既存施設で品ぞろえ(蔵書数)を増やすことは、開架スペース拡張が不可欠となり難しいです。その蔵書不足を補うのが広域利用です。
 上尾市59万冊+さいたま市+桶川市+蓮田市+伊奈町=480万冊(点)
 総人口167万人で割れば、一人2.9冊(現在の上尾市と同じ)。 ネット上では480万冊という凄い蔵書数のバーチャル図書館が存在しています。
 
制限のない広域利用の追求
 上尾図書館経由でさいたま市から借りるには制限があるらしいです。地元市民を優先するためかもしれませんが、政令指定都市とは対等付き合いは難しいので、他の三市1町なら対等になれるでしょう。その場合は蔵書120万冊です。
 
 行政の垣根のない運営を目指して上尾市がリーダーシップを発揮しましょう。配送手配短縮化を目指します。この考え方は自治体業務の共同事業化構想という、人口減少時代の対策です。
 
・棚の図書しか知らない人への啓蒙・・・二つの市外分館
 書棚を眺めて、そこにある本しか図書館に無い、そう思っている人はいませんか?。もう一つは、検索すれば埼玉県全域(県立図書館も含む)から借りられるバーチャル図書館の存在。これらを棚や壁に告知し啓発しても良いでしょう。
 
 
Photo_2 グラフは貸出数上位三館と市民が直接足を運んで(さいたま市、蓮田市、桶川市、伊奈町)から借りた数の推移。年22万点は大石分館レベルです。但し、内訳はAVが豊富なさいたま市が9割です。
 
 
上尾市図書書検索システムの改善で、アマゾンへ逆襲
 検索で探した本が無ければ「無し」と表示されますが、他市サイトへ行って再び書名を入力して探すと「有る」場合があります。 書名の再入力をしないで済む他市とのシームレス化を望みます。
 ①蔵書検索のメインメニュー画面に、埼玉県図書横断検索システムへのリンク。
 ②市のWeb予約画面に「○○市にあった」と本人がコメント入力できるようにする。蔵書外の予約のために図書館に行く必要がなくなります。
 
図書館のAmazon化を目指す
 蔵書拡大用に地価の安い郊外倉庫を持てば投資が軽くなります。既存図書館はWeb予約からの受け渡し場所としての機能を高める。 小学校なども空き教室化が進むなど公共施設の空きスペースはありませんか(年間400-500校が廃校になる時代)。 書庫兼閲覧場所という固定観念を取り除きます。入出庫作業はコスト増となりますが初期投資は軽いです。
 
有料配達サービス。高齢化や時間節約等でニーズはあると思う。配送料+手数料をとる(図書購入費に充当)。
 
IT時代への適応
 『書棚を巡り、目視で背表紙をみて探す、ブラブラと本を手に取り探す』という行動しか連想できないのは昔の図書館への懐古趣味です。子供は既にタブレットで学びます。図書館はスマホやPCで予約して受け取りに行く場所と化しています。書棚を徘徊する人よりもネット予約や館内端末(OPAC)の前に列をなす人のが多いはずです。
 
増席も大事、居場所の提供へ
 面積を確保して蔵書を増やすよりも、閲覧椅子と学習机は多いほうが良いです。中高生や社会人に学習空間を提供することは大切です。高齢化社会のためにもタダで長時間居られる公共空間は大切です(目的外利用とは言うが寛容さも必要かと)。図書館のあり方も変わってよいでしょう。
 ちなみに滞在型利用者は中高年男性が圧倒的に多いです。図書館ではお喋りができないから中高年女性が少ないのでしょうか。
 
今の図書館を取り巻く変化を理解できない旧世代の人間が、「23万人都市にふさわしい」という蔵書数と面積という規模拡大の発想で今後30年へ向けた投資を企画しました。しかし図書館に行かない議員や○○では問題解決できません・・・。
 
 
5. 抗えない、需要減少
 
 いろいろ書いておきながら身も蓋もないのですが、いろいろ改革をしても、図書館利用を高めるのは至難の業であるということです。 総需要の減少とネット利用につきます。 少子高齢化による読書人口の減少×読む頻度の減少は、どうしようもありません。
 
 供給側の街の本屋も減っています。毎年500軒が廃業し、1999年から2014年までの激減ぶりは四割近い。詳しくは、日本著者販促センターのサイトにグラフ付であります
 
 
 
 
 

2014年10月20日 (月)

政治家にたかった地元民の非を問わないと、利権の世襲政治がはびこる

うちわで辞めた松島大臣は、法律のセンスがない

 
 
小渕氏が議員になったのは彼女に政治能力があったわけではないこと位、誰でも知っている。親の七光りであり、弔い選挙だったと思う。
 
その彼女が大臣になったのも、能力があってのことではないだろう。安部首相の今の党内力学によるものだろう。
 
粗雑な会計処理が週刊誌程度に暴露されたのは、いわゆる身体検査をする機能が働かなかったからであり、それは安部人気依存に陥って内部牽制が欠けているからだろう。
 
本人は議員辞職だけで済むのだろうか。そして何よりも、群馬からの往復旅費と観劇や食事のフルコースを12000円で堪能した側は何も問われないのだろうか。
 
「アァ、これで来年は楽しみが亡くなった」と嘆くだけなのだろうか。
気になるのは、親父さんの時はどうだったのかだ。
 
 思ったよりも、下落は早そう…

USBメモリ型PC登場・・・Intel Atom入った究極の小型パソコン

指の大きさのウインドウズPCが登場する

本当だろうか?
本当だとしたら、どんな使い方になるのか、少しワクワクするような驚き。
Usbpc
最新のIntel Atom Z3735
windows 8.1
中国サイトでは重さ 46g 
なんとなく HDMIに差し込んで使うように見えるけど・・・
 
引用元

一か月に一冊も読まない人はマァ半分です・・・文化庁調査

全ての年代で読書離れが増えた

ソース  文化庁 平成25年度「国語に関する世論調査」  

結果の概要(16歳以上、2028人)によると、国民の読書離れは進む一方です 
 
 
① 1か月に何冊本を読むかについて聞いたところ
 
「読まない」が48% 、  11年前と比べると10ポイントも増えた。
 
Photo_2
 
② 11年前の調査と比べれば 「読まない」と回答した人の割合は70歳以上が60%で最高、一方20代が41%、40代が41%で他の年代より低い。
 
2_2
 
調査書のこの解説少し変だ。甘い感じを受ける。
確かに20代と40代は他の世代よりも低いが、11年前は「読まない人」が最も少ない世代である。この層が10ポイントも増えたことは深刻なのだと書くべきだろう。
 とにかく全ての年代で 「読まない」の割合が増加している。
 
③ 人生で読書はいつ頃がよいか
「10 歳代」 44.8% 
「年齢に関係なくいつでも」 20.2%
「9歳以下」 16.6%
「20 歳代」 10.7%
 
④ 読書量は以前に比べて減ったか増えたか
「読書量は減っている」 65.1%
「読書量はそれほど変わっていない」 26.3%
「読書量は増えている」 7.4% となっている。
過去の調査(平成20 年度)と比較すると,余り変化は見られない。
 
⑤ 読書量が減っている理由(選択肢の中から2つまで回答)を尋ねたところ
「仕事や勉強が忙しくて読む時間がない」 51.3%
「視力などの健康上の理由」 34.4%
「情報機器(携帯電話、スマートフォン、タブレット端末、パソコン、ゲーム機等)で時間が取られる」 26.3%
「テレビの方が魅力的である」 21.8%
「近所に図書館や本屋がない」  3.8%
 
スマホで読書が減る、という回答は5年前よりも11ポイントも増えたのはうなづける。
 
⑥ 電子書籍(雑誌や漫画も含む)を利用しているか
  「利用する(計)」の割合は17.3%
-----------------------------------------------
 
 
●文化庁役人に替わって、まとめちゃうと
 
高齢になると(老眼が進んで)本を読まなくなるのは体感で分かる。だから高齢者に読書を勧めても意味がない。だから本を読まない国民比率は高齢化に比例して50%を超すのは時間の問題だろう。5年後は「国民の半分超が一月に一冊も読まない」のタイトルが踊るはず・・・
 
若い世代はスマホ利用で読書離れが加速すると言われるが、実は⑤の「仕事や勉強に忙しい」が一番の阻害要因なのだろう。それは避けられないことか、或いは昔よりも余裕のない社会になったのか、どちらだろう。
顧みて20代の頃は小説は全く読まずに実務書をたくさん読んだものだが・・・
 
肝心の、どうやって読書を増やすかを問うていないのは、文化庁として無責任であり気楽なな仕事ぶりだ。「読書することの意義は10代にある」はうなずけるけれど、答えたのはとおの昔に通り過ぎた人々であり、他人事のようであり無力感を感じる・・・
 
ちなみに図書館の存在は思ったよりも小さいようだ(確かに図書館の利用分析をすると人口の20%以下だ)。
 
2016/10/6  リンク切れにより、冒頭の文化庁URLを訂正

2014年10月19日 (日)

上尾市図書館要覧と図書館の利用度を示す評価指標 -6

稼働状況を蔵書回転率利用者回転率で評価する

2015/11 一部追記・訂正
 
図書館の有効利用度を示す指標は特に決まっていないようなので勝手に考えてみた。
蔵書数は期末のストック情報である。会計なら棚卸金額だがここでは数量を使う。
 
図書館の成果(ようするに業績)となる年間フロー情報は、貸出数量利用者人数である。利用者人数とは、一度に何冊借りても一度の貸出受付を1回と数えたときの人数のこととする。
 
上尾市には本館と8分館がある。分館は消防署や小学校・公民館に間借りしており、蔵書数は少ない。上尾市図書館要覧2014の利用統計から二つのグラフを作った。
 
(1)貸出数と児童書の割合・・・分館は児童のためにある
 
Photo
 
各館ごとに、一般書と児童書(紙芝居も含む)の各貸出数(千冊)、およびその合計に占める児童書の貸出比率をみた。実は貸出数シェアでは本館は52%あり、8分館もよく貢献している。
 
駅前を除く分館は児童書貸出が40%前後と高い。ここに出していないが蔵書数でも児童書は30~50数%と多い。児童を12歳以下として、市人口比率では0歳児を除けば10%ほど。たった1割の層が分館貸出の4割を占めるのだから、いかに児童に活用されているかがわかる。狭い分館では児童書に偏った編成は当然である。また統計には表れない、幼児連れ親子のコミュニティとしての役割もあるのだろう。
 
(2)相関図・・・蔵書に対する効率度
 
 図書館の利用度とは貸出数量×人数であると思う。蔵書が多いほど貸出が増えやすいので図書館の利用指標として一般的なのが蔵書回転率である。
 
①蔵書回転率=貸出数量÷蔵書数
 市全体では2.3回。つまり一年間に蔵書全体が2.3回、貸し出され戻ってきた、と読む。値が高いほうが良く借りられていることを示す。なお年度中に、新館稼働や廃止による蔵書の急増減がある年は、期首期末平均を使うのが良い。
 
 上尾市では4-5年前からはやや低下傾向にある。回転率を高くするには読まれない本を廃棄し人気のある本だけ増やせばよいが、そうはいかない。図書館は本屋とは違い、稀にしか読まれなくても公共性の高い本が多い。むしろ値が急騰したら原因追及が必要になる。
細事だが貸出数には他館・他市からの分も含むため、純粋に分母と分子が対応するわけでない(下記の分館ごと回転率が好例)
 
②利用者回転率=利用者数÷蔵書数
 蔵書1冊当たり何人が借りたかを示す。値が1は蔵書数と年間利用者数が同じを意味する。性質上、蔵書回転率よりは低くなる。
 ヘビーユーザーや児童は繰り返し借りる傾向があるが、一人一冊であっても多くの人が図書館を利用することに意味があると思う。冊数だけのモノサシでは片手落ちと思い、人数比を計算してみた。これはオリジナル指標です! 
 
2
 
 二つの回転率による散布図から稼働状況をみた。
駅前分館の高さが目立つ。蔵書回転率が異常だ。蔵書は少ないのに立地からして他館蔵書の予約本の受取場所として高稼働になっていると推測。立地の良さが指標にもハッキリ表れ、その意味では図書館もコンビニやクリーニング屋と同じ。
 大石分館・瓦葺分館は間借り施設の割に利用者数も多く、蔵書回転率は3-4倍とパフォーマンスに優れる。
 
本館は分館に本を貸し出す供給役割もあるから蔵書に対する二つの指標が低稼働になるのは仕方ない。しかし館内が混雑したり受付が渋滞している光景が常態化しているわけではない、数字の上では閑だ。 夏場に避暑目的で混むことはあるが一時的。この意味では新たに設備拡張する必然性も合理的理由もない。
 
他の小さい分館は、利用者数そのものが少ないのがネックだ。行ったことが無いので分からないが、施設ごとの特殊事情、例えば市周辺部では少子高齢化が進んでいるのだろうか・・・
 
●上尾市の図書館立地図(クリックで拡大)
Photo
詳しい地図(上尾市図書館位置付)はここ、google地図へ
 
新しい上尾市中央図書館の建設予定地は上尾市西門前580-1他となっている。
北上尾駅から1500m位、地図上は駅徒歩18分程度。
 
追加  上尾市の資料は下図。クリックで拡大。
Photo_2
 
 
 

2014年10月17日 (金)

大リーグも日本のプロ野球も2位や3位同士の優勝争いなら偶然が面白い

2位じゃだめなんですか。いえ3位でもいいんです。
 
大リーグのワールドシリーズは2位が世界チャンピオンになる、と決まった。 
 
アリーグ西地区2位のロイヤルズ 対 ナショナルリーグの西地区2位のジャイアンツ
 
そうなんだ、「1位でなくちゃだめなんですか?、2位じゃだめなんですか」の答えは、2位でもいいんです。
日本は今の所、なんとパリーグ3位の日本ハム対セリーグ2位の阪神が有力だなー。
「3位でもいいんです。」が正しくなりそうだ 
 
大リーグを優先してみるようになって、日本のプロ野球は非力な感じでつまらなくなった。でも一番見たいのは日本ハム大谷の試合なんだけれど、有料チャネル以外では殆ど放送されない。
だからこのまま勝ち進んでほしいね。

JR上尾駅、北上尾駅、桶川駅、宮原駅の一日当たり乗車人数の推移

JR東日本の各駅一日当たりの乗車人数ベスト100は駅伝競走みたい

追記 23/7/13 2022年度のデータ編
追記 21/9/11 コロナの影響を受けた2020年データはこちらへ
追記 19/8/19 2019年のデータをグラフに入れて更新した。

追記 2018年の値を入れて三年ぶりに下のグラフを更新した。
  定期外 定期 合計 増加人数 定期比率
上尾 11,934 30,276 42,210 200 72%
北上尾 3,604 12,179 15,784 53 77%
桶川 6,254 20,229 26,484 172 76%
宮原 5,933 18,346 24,279 501 76%
前年と比べて四駅は増加しています。特に上尾駅と北上尾駅、宮原駅は過去最高を更新中。しかし北上尾駅は勢いに陰りがありますが一過性なのでしょうか。桶川駅の乗車人数の+172は0.7%増となり十数年ぶりの増加です。住宅開発の影響でしょうか。
定期利用者の比率が高い駅は昼間の利用が少ないことになります。浦和駅や大宮駅は60%台。さいたま新都心駅は55%というように昼間や休日の一般利用者が多い駅は活気がある駅と言えます。
 
----以下は元記事(グラフのみ更新)------
 
JR東日本管内の駅の一日当たりの平均・乗車人数が見られます。上尾駅の利用者数は一日42000人ほどです。
最近はベスト100駅だけでなく1000駅くらいまで発表されていて年々充実しています。子供の社会科向け資料みたいですが、それなりに重要なビジネス情報にもなるのでしょうね。世の中の動きを反映しているのが見られて面白いです。
悲しいかな、ここにも人口減少や人口の都市集中化の影響が良く表れています。
昔は、JR上尾駅もベスト100の末席に入ったり出たりしていましたが、2013年度統計では103位、一日当たり41850人、都内の荻窪駅やさいたま新都心駅の次です。二つの駅は数年前は上尾市の後ろを走っていた駅ですが、今は抜かれた・・・
さらに、その後ろには亀有駅が迫っています。別に競争しているわけじゃないけど、これが本当の駅伝です・・・・
実は、西荻窪と上尾駅は抜きつ抜かれつのライバル。昔、西荻窪にも住んでいたので、陰ながら応援しています・・・・
(クリックで拡大)
 
Jr
それはさておき、北上尾駅は順調に乗降客を増やしています。一日15000人超です。苦節?年、駅誘致の成果が出てきたのでしょうか・・・。プリンス公園をつぶして(もったいなかった)北上尾ショッピングセンターができたのが一番効果あったかもしれませんね。この地域は人口が増えているのでしょうか。
それに対して、隣の桶川駅の乗客数は減る一方で27000人ほどです。既に北上尾駅は桶川駅の二分の一以上まで迫っている、というのは驚きです。
またさいたま市であるJR宮原駅も順調に乗客数を伸ばしています。
統計を見ていると、関東圏の中堅駅程度でも新潟駅や高崎駅より多かったりしますから、鉄道に依存した集中ぶりがはっきり出ています。
たまに帰省し、故郷の駅の閑散ぶりを目の当たりにすることがありますが、ここの数字にも表れているのは、いかんともしがたい感じがします。

 

 

 

 

2014年10月16日 (木)

豆腐の三代目茂蔵という店の極上豆腐の価格

先日買ってきたら、家での評判が良いので三種類買ってみた

大宮駅東口にある、三代目茂蔵とかいう店、なんとなく店構えが今時にしては野暮ったくて、上野のアメ横みたいで気になっていた。
 
Img_72652
名前も何かヘンで、何処か田舎の老舗会社と思わせるが(この時は何知らなかった)、モノはためにし、先日なにげに買ってみた。
 
店員のお勧めの一番おいしいというトーフが、極上と言う名前の割には108円と言う平凡な価格なのに驚きながら、家で食べた。
 
おいしかった。
家族が気に入ったようで人の分まで食べてしまった。多分、おいしく食べられダイエット食品という捉え方をしていたようだ・・・
 
また機会があったので、今度は三種類買った。
食品原料は中国産が多いで気になるが、こちらは国産大豆だという。
Img_7284
 
まだ二種類しか食べてないが、独特の商品のように見えるわりには随分と価格設定が安いのが気になる。スーパーでも高級豆腐と名打つ商品は200-300円くらいするのに、不思議だ。
 
ネットで検索したら、なんとマザーズに上場している埼玉県の会社だった。トーフだけでやっていけるんだ…
しかも店は直営とフランチャイズでチェーン展開しているらしく、雨後の竹の子のようにあちこちにある・・・地元にもあった。
 
知らなかったのはオレだけ・・・

2014年10月15日 (水)

上尾市人口は23万人に届かずにピークを打ち人口減少か(埼玉県人口推計ツール) -5

埼玉県の推計< 最新の市人口数<上尾市の推計人口 と人口推移

追記: 上尾市の人口問題の目次ページはこちらへ (2)項に最新人口2015/7/1を追記
●2021年までの最新グラフのみ次に掲載。本文は過去のまま。
Photo_20220619111501

Photo_20220619111502
 
--以下は2014年の元記事-----------------
 上尾市中央図書館基本構想はまだ未発表ですが、「23万人都市にふさわしい」という表現をネットで見かけたので本当に23万人になるのか、ちょっくら調べてみました。
「上尾市の人口23万人は未達成で終り人口減少へと予測します。仮に届いてもタッチ後の折り返しは先の見えない下り坂へ」。
現在の上尾市人口統計グラフです(クリック拡大)。あなたは、0歳児の下に隠れている未来の棒グラフを想像できますか… (最新2017年こちらへ)
 
Photo_6

(1) 市と県のそれぞれの推計と人口減少  

統計あげお平成25年版の人口推計では、人口ピークが2019年、230,782人です。
埼玉県庁サイトにはExcelで使う人口推計ツールがあります。それによると2015年、224,163人(下図、クリックで拡大)。 同じコーホート法を用いてもパラメーター値で変わるから何とも言えません。しかし現人口は県庁の標準予測値を既に4,000人超えているので、市の推計の方が近い可能性があります。
この埼玉県の人口推計ツールは良くできています(Excel2007以降ファイル。リンク先は2015年用、本稿作成時よりも質的に充実してます)。
単純な年齢三区分ではなく、老年人口を前期と後期に分けているのも実用的です。関心のある方は、ぜひ、ダウンロードして遊んでください。下はデータをもとにオリジナルに加工したものです。P点の意味は下の方に書いてあります。
 Photo_2

(2) 現実の上尾市人口

下記のように、年4回の人口統計では、4月の228176人をピークに、7月10月と二期連続減少しています(2015年からは毎月発表するようだ)。
毎年、微増を続けていたのですから、初めての現象です。←シャレです。 ふり返ったら2014年が人口のピークだった、なんていう可能性があります。としたら人口減少は行政が考えるよりも早く進んでいるのかもしれません。

2013/1/1   227,525

2013/10/1  228,064
2014/1/1   228,155
2014/4/1  228,176 ・・・ピーク人口
2014/7/1   228,100
2014/10/1  228,040
2015/1/1  227,897 ・・・前年同期比 -258人
2015/2/1     227,851 -46  前月比
2015/3/1     227,749  -102  〃
2015/4/1   227,995 +246 〃・・・春の転入増加により+反転だが、前年同期比-181人、
2015/5/1 228,014  +19  〃 ・・・半年ぶりに228,000人台回復。
2015/6/1 227,984  -30
2015/7/1 228,017  +33
現在人口=前回の人口+自然動態(出生-死亡)+社会動態(転入-転出) です。
 
●上尾市の自然動態
 市統計によれば、赤ん坊は減る一方なのに死者は増加の一途、差引は去年一年間でたったの純増10人。つまり今は損益分岐点ならぬ「生死分岐点」です。22万人もいながらたった10人とは、まるで過疎地?  ちなみに生と死は共に1750人位です。
 
●上尾市の社会動態
 もう一つの頼みの綱の「転入-転出」も減少傾

向です。この値は住宅開発の影響を強く受けます。郊外に大規模団地開発があった昭和時代は凄かったです(その団地も今は高齢化)。下図の85-90年はバブル期です。

 Photo_3

最近は、コンニチハ上尾市、バイバ上尾市という人が共に一年間9000人位でバランス。そんなにいるのかヨ、って驚きます。去年は消費増税前の駆け込み住宅需要が奏功したのか、過去3年分に匹敵する+620人と大幅転入増です(下グラフ右端の赤のトンガリ)。

駅前タワーマンションも貢献したでしょう。
二つの要因を別々に表示したのが次グラフ。社会動態は景気や住宅政策の波を受けるためかマイナスに転じた年もあります。
 Photo_2

つまり、市の人口増を目指す=他市からの転入者獲得 (この式は他市も同じ)

2014年は反動で大幅に住宅販売が減りました。郊外には売れ残り物件も目につきます。まだ駅周辺に開発用地は残ってますか?。目ぼしい空き地も開発完了?。強いて上町にマンション凍結物件が一つ野ざらしです。
 
●まとめると
今年は「出生<死亡」となりついに上尾市の自然動態がマイナスゾーンへ突入したかもしれない・・・。住宅需要も反動期だし、結局2000人ほど足りぬまま上尾市の人口は天井を打った、と考えるわけです。2000人増やすというは大変なことです、目標達成派が親戚を動員してもムリ。赤ちゃん製造には10か月かかります・・・。 
「23万人都市あげお」は寸でのところで実現しません。仮に達成しても持続するわけではなく、下のグラフのように数年でリセットされそうです(元データは県ツールより、クリックで拡大)。 
2000_2

ところで、冒頭グラフのP点は、各年齢層のピーク年を示しています。社会を支える予備軍たる年少層はなんとショーワ末期に、現役の生産年齢層はミレニアムから減少に転じています。 いくら人口23万人といっても高齢化によって達成されるわけですから成長期の市政とは異なります。実態として人口はすでにピークアウトしていることを示しています。

(3) 周辺市と埼玉県の人口減少
 上のことは上尾市に限ったことではありません。県北と県南では少し違いますが、周辺市町村の2015年から2030年への変化率を「人口推計ツール」で見たものです。なお、既に人口減少に入っている市町もあります。
久喜市 ▲11%
蓮田市 ▲13%
さいたま市 2%
伊奈町 24%
上尾市 ▲7%
桶川市 ▲7%
北本市 ▲17%
鴻巣市 ▲10%
行田市 ▲20%
熊谷市 ▲12%
深谷市 ▲13%
川島町 ▲19%
川越市 ▲2%
 
隣の伊奈町の人口(35000人)はどうなっているのでしょうか!。基数が小さいのも好影響ですが、今後に大規模宅地開発でもあるのでしょうか?。子だくさん家庭しか住めないのでしょうか?まるで昭和時代?、新興国みたい。
  
埼玉県全体では3%減らしいです(意外と少ない)。ピークは2015年に725万人、その後2030年まで22万人減ると予測されます。つまり上尾市人口分が15年で消えます。
  Photo
 とかく話は暗くなりがちですが、マクロではそうであっても個々の市町村レベルでは少し違うと思います。
 これからは、住民が市町を選ぶ時代になればよいと思います(実は起きていますが・・・)。それに気づいた行政側も『隣りマチから住民を奪う』、そんなことを真顔で検討しているでしょう。質の高い行政サービス、低コストな住環境等々、相反することでも行政がその努力をすることで転入が増えるなら結構な話です。
 その点では、23万都市は実現可能性があるかもしれません。
 また、近年深刻化する台風や大雨被害、地滑り・地震等の災害発生頻度も関東南部圏からの人口移動をもたらすでしょうか?。こればっかりは予想できませんが、関東圏の中では相対的には埼玉県南部は好立地と思うし、人口流入にはプラス要因と思うのですが・・・。
 
(4) 中と小が一緒になれ
 そもそも図書館建設構想の関係で人口推移を見始めたので、それにからめてこう思います。既に広域利用(上尾、さいたま、桶川、蓮田、伊奈)で本を借りられます。いっそのこと、(さいたま市は除外し)他の3市1町で図書館運営を共同事業化したらどうですか。すでに図書館のカウンター業務は民間委託という「外注化」済みです。
 他市では館長ごと丸投げ委託もあるようです。民間委託の方が市役所のローテーション人事よりもプロ化する期待もありますが・・・
 さほど高度技能が必要とも思えないし、正職員の数は人口に比例しません、相当なコストダウンが期待できます。まあ2市だけでも良いからスタートしたら・・・
 
エ?ダメですか。
 
 俺のイスがなくなる?
 
 今まで座れたことを感謝しましょう。 人口減だもの・・・ 
 
 

--------------------------------------------------------

●追記 2015.6/21
 上尾市統計が発表され2014年の人口動態が判明。   

出生   死亡   自然動態   転入  転出    社会動態  期間増減
1,742  1,871  -129   8,627 8,756   -129        -258

------------------------------------------------------------
自然動態は-129人、社会動態は-129人、合わせて期間増減は-258人。2014年に初めて上尾市は人口減少となりました。分水嶺となる年に、二つの動態値が同じというのは統計のイタズラですか。 
全体の減少は予想通り。一番は自然動態のマイナスですが、昨年がたった10人ですからこれも予想通り。今後も死亡者数は増加一途でしょう。
社会動態は小幅増を予想してたのでビックリ。転入が900人位減!。またプラスに転じる可能性もあり暫くは綱引き状態です。
 
高崎線の東京駅直通やショッピングセンター開業相次ぐなど有利なイベントもありますが、そんな簡単なものではないようですね。かくなるうえは、近隣市町よりも魅力ある街づくりが必要です。
 まあ自然動態にカウントされるまでは毎年更新してみようかな・・・
 

 

 

 

2014年10月14日 (火)

NPOやコミュニティビジネス立ち上げのセミナーを受けた

コミュニティビジネスのあらまし

 

 NPOって聞いたことがあってなんとなくは分かるけれど詳しくは知らない。改めて知りたくなったのでセミナーを受けてきた。

 
地域コミュニティビジネス(CB)の立ち上げ方法とか事例を中心に聞いた。驚いたのは、出資金を私募債で募る話だった。話には聞いていたがそこそこ使われているのだ。
 
私募債でフリースクールの校舎建設資金を三か月で6000万円集めたとか、保育園の園舎を1ヵ月で4000万円集めたとかの例を聞いて驚いた。そんなに簡単にカネが集まるのか!。
 もちろん、これらは地域での基盤と信用のある事例のようだ。
 
コミュニティビジネスの資金構造は、本業となる自主事業、委託事業、助成金・補助金、寄付、会費となるようだ。
 
日本の寄付金は平時で5000億円位集まり、大災害のような有事で1兆円らしい。その延長でクラウドファンドも出てきて、聞いてはいたがそれなりに根付きだしているのだと感心した。
 
 
タウンカフェというスタイルはすぐ真似されるらしいが、一杯150円程度の安い価格設定だと客は来るが、長時間のたまり場と化して客の回転が効かない。さりとて高価格にしたら、誰も来ない・・・当たり前のようなことだけど、よくあるらしい。
 
コミュニティビジネスの事例やビジネスモデルは直ぐにでも真似できそうな感じを受けるが、実はかなり「地域性」とやる人(担い手)の面に依存しているようだというのは、新鮮だった。
 
 それにしても台風の過ぎ去ったあとの方が風が強かったな・・・やれやれ

2014年10月13日 (月)

Excelで人口統計グラフを作る方法とマイナスを消す表示形式

エクセルのグラフ機能による人口統計グラフの作り方と死語になった人口ピラミッドグラフ

 必要がないと作らないものだけれど意外と簡単にできる。ネットにもExcelで人口統計グラフをつくるテクニックがたくさんある。是非とも行政の人が真似をして取り入れてもらいたいものだ(そうおもったら、埼玉県庁ではやっていた・・・感心!)。 

4_5
以下Excel2010の例だが、2007/2003等の古バージョンでもできるはず。
 
① まず元となる人口統計のデータを市町村のWebページから、コピペする。
普通は5歳刻みのようだが、ここは10歳刻みにしてグラフを読み易くした。
1_2
 
② 上の元データから、次の図の左側の表をつくる。
  単に、セル参照でデータをコピーするだけだが、男性データのみ、先頭にマイナスを付けて参照式にすることで、マイナスの値とする。これが一番のポイントになる。
 
③ 次に、表全体を選択して、積み上げの横棒グラフ を選択する。
 
 一見して、ほぼ完成に見える(見栄えはともかく)。しかし横軸の0値の左側は当然マイナスの目盛となる。
 つまり男性側をマイナス値にしたから、左側に棒が描かれたというわけ。①表のプラス値のままだと右方向へ積みあがってしまう。
2_2
④ 上記表の男性データのみ、表示形式を「#,###0;#,###0」とする。これにより見かけはプラス値のようになる。単純な「 0;0 」でも可。
 
 設定方法は、下図のようにデータ範囲を選択してから、(右クリックして)、セルの書式設定、ユーザー定義を選び、ボックス内に書式を入力する。
 
3
これで目盛値が見かけ上プラスになる。
 
冒頭の完成グラフにはデータラベルを表示してないが、仮に表示させると、男性側は見かけ上プラスの値で表示される。
 
昔々、人口ピラミッドとかピラミッドグラフという名前を小学校で教わったような気がするけれど、たぶんそれは、当時まではそうだったというだけの話じゃないかな。
今日の平成時代やこれからの少子高齢化社会では死後になっていると思う。強いて逆ピラミッドグラフかな・・・
 
 
●類似記事

2014年10月12日 (日)

久しぶりの電動歯ブラシとアマゾンレビューの真贋

手で磨くのが面倒になってきたので、電動歯ブラシにした。

Photo_6 10数年ぶりに買ってみた。
いろいろな製品があって選ぶのに困る。またまたアマゾンと言うのも、問題なんだけれど、1500円程度という価格とレビュー内容でこれにしてみた。

DB4510N ブラウン オーラルB

 
アマゾンのレビュー記事は自分でも少しは書くほうだけれど、中にはステルスマーケティングもあるから気を付けないといけない。
 
ある本の、著者が自分の本にたくさんのIDを使って☆5を付けていた、という事実を知っている。何年もそんな状態が続いていたが、ランキングの上位に位置していたから効果があったのだ。
 
あるレベルの玄人が読むと、投稿時期と実に表面的なコメントにより、怪しいことは直ぐ分るのだけれど・・・星5の数で人は簡単にだまされる。怪しいIDは投稿自体が一本しかないのが多い。
ようやく何年かして突然抹消された。 実に見苦しいものだったけれど、最近は少しは厳しくチェックされているようになったかもしれない。
でも、ネットにはステマが避けられないから要注意だ。
 
 
使用感は、けっこう重くて音と振動もそれなりにする。慣れる範囲ではあると思うし、手磨きよりはきれいになる感じはする。
口をあけて、ブラシを当てていればいいだけだし…

上尾市図書館の世代別貸出数の分析と図書館の風景-4

勝手版の上尾市図書館白書 ・・・世代別男女別利用から見えるもの

2016/8/3 顔文字削除、文短縮化。
2016/1/10 (2)などを全面書き換え。一人当り貸出数のグラフ追加。
 
「上尾市中央図書館基本構想」なるものが浮上してますが、箱もの公共事業という不純な建設動機が無ければ良いですね。
その前に、「文教型の投資だから良い」という単純なものではなく、構想案の中に現行の利用実態からみた説得力ある視点があるのでしょうか。下記は2013年度の貸出統計によるものです。
2013年度 男  女 
人口比率50% 50%
登録者比率41% 59%
貸出数38% 62%
一人当り貸出数12冊 13冊
 
 人口は男女半々ですが、利用者登録は女性6対男性4、結果としての貸出冊数シェアも女性が62%で圧勝。主要顧客は女性である、という認識は新館を検討する上で重要です。しかし滞在型利用は男性が多いように見受けます。
なお、カード登録者人数は市人口の44%。図書館が無くても困らないという人も56%いるわけです。
 
(1) 年間133万冊の世代別・男女別の棒グラフと円グラフ
 
Photo
 
円グラフのYA(ヤングアダルト)とは図書館界で使われるセグメントのこと、子供でもなく大人でもないという発達心理学における見方です。12歳から19歳までと定義されます。
 でも実態はyomanai アンタ達です。
 
Photo_2  
 統計や図書館風景から見えることは・・・
30歳から49歳層で41%を占め、その多くは女性です。つまり図書館に滞在している利用層である児童や男性(中高年齢層)ではないのです。
 女性の社会進出が加速して男並みの責任ある仕事につく女性が増えると、読書量は減ると思います(男性のグラフに近づく)。
 
20歳未満は12%。30歳未満としても17%です。つまり利用者は30歳以上がほとんどです。
・男性は高齢化すると増えるのは退職が契機でしょう。しかし女性が高齢化すると読書が減る理由は何でしょうか。お爺さんは見かけても、お婆さんは見ません。
 
YA層は極端に少なく、たった2%なので無視してもよいくらいです。
 中高生は受験勉強の姿としてしか見かけません(その点で机数は重要です)。図書館がどんなにYAセグメントへの啓発をしても、彼らは見向きもしません。通塾、部活、受験、校内図書館などの絶対的な制約に加えて、スマホ普及も本離れ要因でしょう。
 下記では、読書が大切な時期を10代と答える人が多いのですが・・・
 
小学生は健闘しています。小さい頃に濃い読書体験をしておくことで、YA世代の谷間を抜けた20代からの回復に期待しましょう。
児童は一人当たり32冊/年借りており、大人世代の15冊を圧倒するヘビーユーザーです(これは下のグラフ)。分館のさらなる充実が必要です。
 
(2) 利用者属性の特徴(読書習慣)
 
●一人当たり貸出数のグラフ
Photo_2
 年齢階層と男女別の一人当たり平均貸出数を示します。この値は「貸出数÷登録者数」ですが、登録者とはたんなるカード登録者という名目人数です。「年に一冊以上借りた人」という実質人数ではないので、実質人数で割るともっと増えます(個人的には一人平均35冊と推定)。
 
・多くの世代で女性が圧倒していますが、高齢化すると男性の読書量が増えます。
・大人は一人当たり10-15冊、月一冊のペース(あくまでも統計上の平均値)。
 
・幼児はヘビーユーザーです。特に女の子は年39冊でダントツ。
小学生は親世代と差がありません。校内図書を使うためでしょうか。
・YA時代から20代まではごらんのありさまです・・・
 
30、40、50代の男女は10~16冊、月一冊のペースです。男性の読書量が増えていますが、絶対数は女性が2~3倍多いので、世代平均は14-15冊となります。 三世代が近似値になっていることから、30代で読書をする人は40代、50代になっても同じ読書習慣を継続するのかもしれません・・・・。
 なお上尾市人口の平均年齢は44歳です。カッコよく言うと団塊Jr世代、ようするにオジサン&オバサン市です。もちろん今後若返ることはありません、個々人の若作りは別として・・・ (次記事へ)
 
60代男性の読書力が凄いです。
 
(3) 世代別貸出数と登録率の相関関係
 
 縦軸は貸出数、横軸はその世代の登録者数の人口比率です。
 
Photo_4
 
 例えばYA世代は80%が図書カード持っているが、ほとんど借りない、ということです。一番の利用者層である30-40代の登録率は60%弱、登録率の開拓余地がありそうです。しかし、上尾市の登録率は見かけの数字でした。休眠会員カードのようなものです。その証拠がグラフのYA層の位置に見て取れます。ということで、あまり役に立たないグラフでした・・・
 
 
 

2014年10月11日 (土)

行政統計の見かけの数字と実質数字の違いは行政能力差なのか-3

図書館の利用統計で意味があるのは一年間に一回以上借りた人数です

何かヘンだなー、と思いつつも、公表数字を使って書いたのが前記事。上尾市図書館システムに登録してある登録者106,000人という数字。これ自体は期末のストック情報として間違いではないだろう。

しかし、この数を鵜呑みにしてはいけないのだ。とんでもないマチガイが発生する。
さいたま市の図書館要覧を見て、そのもやもやがスッキリした。共に2013年度(平成25年度)。登録率=登録者数÷人口
 
   上尾市   さいたま市 
人口 228,176 1,255,743
登録者数 106,457 237,353
登録率 47% 19%
登録者一人当り貸出数 13 43
 
 
上尾市の5.5倍の人口をもつさいたま市の登録者が23万人しかいないわけがない・・・
 
実は、さいたま市の図書館要覧では、実登録者数と称し「登録利用者中で年度内に一回以上利用した人」と定義している。
 
これが正しく実態を表す人数であることはいうまでもない。見かけの登録者数などはカード発行の累計枚数に過ぎない。一年に一度も図書館へ行かない人が多く含まれているはずだ。
 
たとえると、企業の在庫管理において死蔵品・退蔵品までも含めて在庫高評価する粉飾決算に近いものである。 
 
● 市民利用率=年1回以上利用した人数÷人口
名目的なカード登録率よりも、実態を表す数字を使うほうが図書館運営の確かな指標になる。
 
実利用者数こそ有意な数字であり、そこから導かれる「一人当たり何冊借りた」という数字も意味がある。
とにかく、実質利用者数の向上こそが図書館行政の一番の目的だと思うから、この数字を公表することを願いたい。
 
どうせコンピュータ処理しているのだから、この程度の統計数字を出せないわけではないはずだが・・・。さいたま市の例に倣うと、実質の登録率は20%前後に激減するのだろうか・・・
 
 実はこのような齟齬は上尾市に限ったことではない。広域利用対象となる周辺市町の図書館統計をみても、判で押したように名目登録人数のようである。桶川市に至っては登録率56%に達する。
 ほっておけば、名目登録人数は人口を超えてしまう性質のものなのに…
 
 行政統計におけるこの違いは、単純に政令都市であるさいたま市と中小市町村の行政能力の差である、とい言うのは容易だけれど、根本はそうではないような気がする。
 
 そもそも図書館要覧はほとんど読まれないだろう。小学生が研究課題に使うかもしれないが・・・。だから細部に分析したり多大な統計をとっても費用対効果がしれている。
 
 作る方は、前年資料の上書きで済ませていないか。(複数年を読んで見つけた)間違いや不正確な表現があるのは、作成責任である管理職も中身の精査をしていない証拠と感じてしまう。
 
 そして図書館行政に外部から関わる(これも[名目]みたいだが・・・)、協議会メンバー表を見れば小学校校長やPTA・子供会などの面々が並びそのキャリアは狭く偏っている。まさに教育委員会という内輪の集団では意を異にする者は少ないだろう。
 
 かくして、毎年、前年資料に上書き作成し、製本し、関係者に配布し、バインダーに閉じられ、書庫の片隅に格納される。読まれない蔵書がまた一冊増えた・・・
 
 その意味でも、上尾市は図書館要覧をpdfでWeb開示すべきなのだ。
 読まない関係者よりも、不特定多数の市民の目にさらされる機会を持たせることに意味があり、行政に心地よい緊張感が生まれるだろう。
 
 
追記 10/19
 
さいたま市の登録者数が判明。埼玉県図書館協会の統計によりH24年度で626千人。多分これは名目と思われ、人口登録率は50%になる。一年ずれるが実登録者数÷上記名目値では38%。 つまり甘く見て歩留まり4割
ようするに名目登録者数の内、実際に本借りた人は4割という意味。
辛めで「1/3」。 これを他市に適用するわけだ。だいぶ減るね… 
 これじゃー粉飾だよー、と言われないためにも早く開示しなさい・・・
 
  (この登録率については、記事-8へ)
 
 
 
 
 
 

2014年10月 9日 (木)

上尾市図書館の利用者数の推移と登録率-2

カード登録者数の推移と市人口比率
 
二回目の勝手版・図書館白書です。
 
図書館の利用とは、必ずしも本を借りるだけではなく、館内で閲覧したり勉強したりと言う形態もあるけれど、統計的にデータが取れるのは本を借りるという行為である。
 
データ元は主に2013年版の上尾市図書館要覧より
 
要覧では「登録者数」と書いてあるが、ようするに貸出用の図書カードを発行した人数のこと。この中には他市町村在住の人も含まれるが直近で106千人、(上尾市民は概ね10万人)。
 
利用登録者人数   106,457人
内、市民登録者人数 99,833人
上尾市人口       226,176人(2014/4/1)
 Photo
 
この登録人数は基本的に減ることはなく増える一方という性質がある。市外へ引っ越したり死亡したからと言って、わざわざカード抹消を申請する人はいないだろう・・・。
 
なお2013年度の減少は、多分登録台帳の棚卸をしたためかもしれない(そんな話を聞いた気がするが)。 例えば長期に利用実績0とかの人を抹消するわけだから、死蔵品を露わにするように一種の誤解を防ぐ点では好ましい。
 
折れ線グラフは市民登録者の対人口比率である。市人口は事業年度の翌4/1日の値を使用している。
市民の44%が登録している。この値が多いのか少ないのか、果たしてどう読むのだろうか。個人的には図書館事業運営の基本的な経営指標の一つであると思う。
 
 図書館は利用してもらうことに意味がある。一番の利用とは、本等を借りてもらうことだ。それは「借りる人数×貸し出し冊数」に表れる。
 
利用者数を増やすには、まず登録人数を増やし、次に登録者に対して足しげく通うことを促す策が必要になる。だから、まずもって「カード登録人数」を増やすことが不可欠だ。
 
 今が44%だから、これを毎年数%上げていく努力が望ましい。この数字の向上は、図書館事業関係者の評価になると思う。
 ざっくり、市人口の50%が当面の目標としてキリの良い数字だろうか。
 
 
 でも実態はそう簡単ではなさそうだ。単純な全体統計値ではなく、各世代別の登録率を見ないと分析数字のお遊びとなりかねないかも…続く。
 
 
 

2014年10月 8日 (水)

個人情報漏えいベネッセのお詫びの品500円と双方の損失額

電子マネーの振込システムとベネッセの損失額と家庭の損失額について
 
先日、ベネッセからお詫びの手紙が来て手続きした。これだけかと思っていたら、相当古いはずの長女の分も来た。この調子だと、もう一人分来るかも。もちろん子供にはあげない・・・
 
 
ベネッセのIR資料では「実態の件数としては、約 2,895 万件と推計」とある。件と人が同じか否かは分からない。そして一人500円相当のお詫びの品である。
昔のヤフーの漏えい事件でも500円だったので、まあ相場なのかもしれない。
ヤフーの時は金券だったと思うが、さすがに時代は進んで、今回は電子マネーで振り込むことができる。そこに感心 
  500
 
ベネッセのサイトからログインして、「EJOICAセレクトギフト」というNTTカードソリューションが発行する電子マネーギフトサービスを経由して、例えばnanacoカードへ500円を振り込ませるというものだ。初体験で感動した・・・
 
電子マネーはあまり使ったことが無いので、銀行システムに入ることもなくこんな簡単にお金がネット上で他の電子カードに振り込まれることに驚く。
 
便利だな、という感想よりも、怖いな、というのが正直な感想。
 
さて直接のベネッセの補償額はハウマッチ?。件数が人数とは限らないと思うのだが、最大2895万×500円=145億円+送料等・・・ほんとかな? 
 
第二四半期の決算は10/31日。そこで開示するらしい。たぶん補償額よりも、顧客減少や販促を打てない機会損失が大きいだろうと思う。
 
と同時、子供チャレンジ/進研ゼミなどに一体何年・何人分払ったのだろうか。最後の高校生用は一年だけだったが10万円位したように思う。
正直、すべてムダ金。
 
勉強したい、という強い意欲・能動性が無いと、通信教育など無駄だというのは、子供の添削レポートの出し方を見ていて分かっていた。 終わってから言っても仕方ないのだが・・・
 
ベネッセを笑えない。効果不明な横並び的教育費こそ家庭の隠れ損失額として計上したほうが賢明なのだ。でもその計算をする気にはなれないな。気がめいるだけ。
 
 
それにしても名簿漏洩なんてムカーシなら、大して気にもしなかったことなんだけどね・・・

2014年10月 7日 (火)

天野浩教授はノーベル賞とれたのに、姿が見えないのはなぜ

テレビやネットの写真が少し古いままで、天野浩教授はいま何処?
 
2014年のノーベル物理学賞を、赤崎勇 名城大教授(85)、天野浩 名古屋大教授(54)、中村修二 米カリフォルニア大サンタバーバラ校教授(60)の三人が受賞しておめでとう。
 
夜のニュースで知ったけど、テレビにはなぜか天野浩教授のコメントが無いし、取材もされていないようだ。
なぜなのかな。天野先生は今どこにいるのかな。外国出張中にしても、普通は電話取材くらいできと思うのだが、どこか登山でもしているのだろうか?。隠れているのかな。
 
もちろんノーベル側からの電話を受けているから、元気でいることは間違いないだろう・・・
まさかイラナイなんて言うわけないよね。
 
中村さんは、昔、日亜の訴訟が終わった頃、上野駅か東京駅か忘れたけど乗換ホームで見かけたことがある。外人数人と一緒にどこかへ行くところだった。外人と並んでも見劣りしない立派な体格だったのが印象的だった。

上尾市図書館白書・・・Web予約利用者が来館予約を上回る時代へ-1

公立図書館が効率図書館になったというお話

 
 
そもそも上尾市図書館白書なんて用語は、存在しないのだけれど早い者勝ちで勝手につけてます…
 
Img_7258
 
それはさておき、年に一度発行される上記の図書館要覧より、Web予約の統計が載っている2005年(平成17年)から2013年度までの9年間の推移をみてみた(図はクリックで拡大)。
来館予約には図書館内での検索パソコン利用も含めているので、Web予約とは純粋に図書館外部からの予約行為のこと。
 
 注. 2005年の何月からWeb予約が開始されたのかは不明。
 
Web
 
自分は初年度から利用した口だが、6,400件でスタートし、四年目の2008年には来館予約を上回る。9年目の去年は132,000件、全体の68%となっている。
 
来館して、本棚の迷路を回りながら苦労して本を探したり、時には予想外の本に出会う体験も図書館ならではの楽しみ方だと思う。特に子供の場合はそれが大切だ・・・
 
しかし、生活の効率からしたら、家や電車内から図書館システムにアクセスして、本を探し、図書館には受け取りに行くだけ(実際は滞在するが)、というスタイルはとても便利だ。これだけ利用件数が増えたのはニーズに合ったからだろう。行政サービスとしてはホームラン級だね。
もちろん、スマフォの普及も後押ししているだろう。
 
ところで、来館予約は年間5-6万件で頭打ち。Web予約もこの二年は13万件で横ばいなので、Web予約比率は70%程度が頭打ちかもしれない。そもそもの利用者数の増加がないと変わらないかもしれない。
 
来館予約をするのは子供に多いのだろうか。できればそうあってほしい。小学生が「スマホで予約して借りる」なんて姿には抵抗がある。でも、学校もIT化が進んでいるからそうは言ってられない。
 
「ねぇねぇ、この本、キンドル版無いの?」
 
受付にそんな小賢しいガキが現れるのは時間の問題かな・・・
 
 
ここまで書いて言うのもヘンだが、そもそも「予約件数」って何?
冊数か、それとも複数冊でも一度に予約したらそれを一件と数えた行為か。後者なら予約利用者数と同意になる。もしも、冊数(正しくはCD等もあるから点数)のことだとしたら、総貸出数(134万点)に占めるWeb予約による貸出数はまだ10%に過ぎない。
 
※ 後日確認したら、貸出数量のこと(本、CD等媒体問わずだが、ここでは冊数と表示した)。
 
 
 
 
●埼玉県内の市町村立図書館等の蔵書を一度に検索することができる。上尾市図書館のトップページに下記サイトへのリンク貼って、自分で調べてから予約しよう、というのも設備投資ゼロで楽だと思う。
但し、どの地域からでも借りられるわけではなく、物流(本)の貸借には地域間協定がある。
 
追記
 
●冒頭写真のようにタイトルが上尾市図書館要覧2014となっているが、中身は2013年4/1~2014年3/31のことである。 2013年度版とした方が誤解がない。
政府刊行物等の白書等でも慣習なのだろうか出版当年表示がされているが、利用者からしたら違和感を持つ。
強いて当年表示を踏襲するなら、副題として事業年度が分かるように2013/4/1-2014/3/31 を書くことを勧めたい。
誤解のない事業年度表示をしている他市もあるのだから・・・
●Web予約比率は80%を超す市もある。 後記事: 埼玉県7市の図書館比較-8
 
つづく

2014年10月 5日 (日)

市立上尾病院が板橋中央病院に売却された経緯は何だろう

古くて縁遠い出来事を調べるうちに、身近な人へとつながる不思議
 
実の所、東京オリンピックが開かれた1964年(昭和39年)はさほど昔というわけではない。しかし上尾百年史の中に市立病院が売却された記述は全くない。そもそも驚いたのは、百年史の本には福祉とか医療の項目が全くなかったことだ。
それはともかく・・・
 
①今、Web上に残る情報では上尾市役所のWebサイトに下記説明がある。以下、原文ママ
Photo_2
上の写真は、柏座にあった市立上尾病院で、昭和39年に撮影されたものです。この病院は、同25(1950)年に上尾町立として開設されベッド数約30床、医師、事務職員など20数人の規模でした。
町立上尾病院は同33(1958)年7月の市制施行に伴い市立上尾病院と改称し、その後も市で経営を続けていましたが、同39年3月さまざまな事情から経営を打ち切りました。この病院のあった場所は、現在上尾中央総合病院となっています。
-----------------------------------------------------
 
②昭和39.11.20発行号、市の広報記事(当時は自治だより)の「市の財政事情」のページ末にに、ひっそりと書かれていた。
 
[市立上尾病院事業会計]
閉鎖した病院の負債整理のための会計です。負債額1794万余円ですが、一度に返済することができませんので、本年度は300万円を返済する予定です。病院のあった土地は借地でしたが、あの場所に病院を建てることを条件として、建物などを300万円で板橋中央病院に売却しました。同病院では明年四月完成を目標に建築着工しました。
 
-----------------------------------------------------
③昭和40年4.20号にも、下記の会計情報のみあった。
 
市立病院事業会計  歳入2681万8千円、歳出4476万?千円、差引残高1794万4千円
-----------------------------------------------------
 
赤字以外の理由、つまり「さまざまな理由」は不明だ。当時の赤字幅1800万円はどれほどの規模なのかは、分かりかねる(単年度であり、累積は不明)。②のページにある同年上半期一般会計の歳入額は4億7千万円となっていた。
国民年金の掛金が月額100円の時代である。
 
ところで、驚いたのはこの経緯を探しているうちに、実は初代院長が近所のクリニックの大島先生だったことだ。 商工会議所の情報誌に先生ご本人が寄稿していた。
Photo_3
 
なお、板橋中央病院とはWikiによれば、中村三兄弟によって開設された病院であり、中央医科グループ発祥の病院。
 
 
まとめると、1950年に上尾町立病院(30病床)として開設された。初代院長の大島正弘医師が10年にわたって勤務。市制移行で1958年7月に市立上尾病院と改称、1964年3月に廃院。資産を板橋中央病院へ売却し、同地に医師・中村秀夫氏が1964年12月「上尾中央医院」(11病床)として開院し今日の上尾中央総合病院に至る。

2014年10月 4日 (土)

肥大化する上尾中央総合病院は埼玉県で二番目病床数へ

西の徳洲会、東の中央医科グループと言われる巨大病院だけど
 
 
内心、上尾市行政の長い歴史の中で最大の功績・最高の意思決定とは、昭和39年の市立病院からの撤退である、と思っている。
 Img_7228
平成になってから上尾中央総合病院は年がら年中のように増築・拡張工事をしているように見える。まだ工事が残っているが、2014/6月に13階建てB館第一期が完成して、ひと段落しただろうか。 エスカレーターを設けたり、コーヒーショップまでできたのには驚く。玄関口はまるでホテルを思わせる。
 Img_7221
 
 受付機械で発行された用紙のパーコードを、検査部門の給湯器みたいな機械で読み取らせると、ボトンと、名前が印字されたあの紙コップが出てくる。
もちろん、お茶のサービスではない。中身はトイレで・・・
 
 
以前は県下四番目くらいだと思っていたが、今は埼玉県で二番目に病床数の多い大病院になっていた(日本病院会のHPより)。前後が大学病院だからたいしたものかもしれない。
                                       
埼玉医科大学病院 1085
上尾中央総合病院 724
自治医科大学附属さいたま医療センター 608
さいたま赤十字病院 605
さいたま市立病院 567
川口市立医療センター 539
東埼玉病院 532
深谷赤十字病院 506
行田総合病院 504
埼玉県立がんセンター 503
 
24時間年中無休の病院工事は大変だと思う。増改築で肥大化する上尾中央病院は、中を歩くと迷路みたいにまごつく。あちこちで、行先を職員に尋ねる声が聞こえる。
聖路加ならぬメイロカ病院なのだ。病院内を迷わず歩けたら、多分健康な証拠だから来なくてよいだろう・・・
 
 
昔は、低い天井と狭い通路のごく普通の総合病院だったが、今は紹介状無しでは初診料(選定療養費)5400円とられる急性期病院というらしい。何とも敷居の高い病院になったものだが、国の政策だからしたかないか・・・
 
僅か11病床で産声あげた私立病院がここまで隆盛を極めたのはなぜだろう。
元の上尾市立病院のままならここまで巨大化(724ベット)しなかったはずだ。類似人口24万人の草加市民病院は350病床である。この「二倍」こそ民間効果なのかもしれない。
 
 
Img_7226
 
幸いにも病院をはしごした経験がないから詳しい理由は分からない。もちろん医者の質とか評判も知らない。しいてJR駅に近い総合病院という点は強みだろう。どんなビジネスも集客の立地は重要だ。マーケットを広げて隣町からも通院しやすい。医者・看護師や職員を集めるにも都合が良い。
 
遅ればせながら病院もサービス業としての有り様が問われるようになったが、本院は民間病院として早めに対応したかもしれない。最新型の検査機器や医療技術の導入という設備投資の意思決定も早いのだろう。
 
そして何より、規模拡大こそ日本の病院経営のKFSだったのではないかと思う。  上尾中央総合病院は中央グループの旗艦病院と言える。まあ、黒字経営なのだろう(何処にも情報が無いが・・・)。
 
ところで、現在、地方自治体の公立病院の半分くらいは赤字経営らしい。廃院騒ぎになった例もある。脆弱な地方財政を圧迫する要因になっている。そんな意味で、冒頭の感想を持ったわけだが、多少の皮肉もこめて・・・。ただ、一市政には合理的でもマクロ的に医療費が重いことに変わりない。年間40兆円に迫る。
 
 
「医者」は元々政治とのつながりが強く、特権的な一大政治勢力の面もある。医業へ傾注すべき力まで政治に注ぐことのリスクは徳洲会事件が黒い手本となっている。幸い当グループについては政治的な話は聞かないので、その点は安堵している(知らないだけかもしれないが・・・)
 
所で、かかりつけ医院と大病院の棲み分けを厚労省は図っているが、ミクロ的にはそうならない例もある。
 
近所の医者が高齢のため廃業してしまった。
 
さて、新しいかかりつけ医を探そうか。
 
それとも病気にならない体を作ろうか。
 

2014年10月 1日 (水)

陽のあたる家(生活保護に支えられて)--NHK「お腹いっぱい食べたい」と「老後破産」

生活保護制度を訴える漫画と二つのテレビ番組
 
Photo_2
陽のあたる家(マンガで分かる生活保護)  秋田書店/さいきまこ著
 
丁度この本と、最近のテレビ報道が重なった。
 
どんな家庭にも降りかかるリスク、それは他人事ではありませんよ。という生活保護制度にまつわる仕組みと社会の偏見について平易に描いた漫画本、良書と思う。
 
 
夫が病気になり、一カ月程度の退職金で自己都合退職に追い込まれる。大黒柱の収入が途絶え、入院・通院費で生活が困窮化していく。高額医療費や失業給付は直ぐには出ないから家計は火の車。子供の学資保険まで解約に追い込まれる。
 
妻は昼夜二つのパートを重ねるも生活費に事欠き、電気まで止められる。その間、小中学生の息子や長女も学校で孤立していく。 母親も体調壊すが通院をためらう。友人の勧めで一人で生活保護申請するも「事務所まで来られたのだから、まだ働けるでしょう」と断られる。その後、専門家の同伴により再申請し受理される。
 
家賃扶助にも上限があり安い所へ引っ越さざるを得ないとか、「支援できないか」と親族の元へ行政から連絡が行くようで、それを扶養義務者と言うことを初めて知った。
 
生活保護と言うセーフテーネットが日本では偏見を持って見られるという事を周囲の人間模様を通して描いている。漫画ならではのオーバーな表現とも感じる所もあるが、二人の多感な子供達が受ける様は痛々しい。時に、社会性の未熟な子供は大人以上に残酷な言動をするものだ。
 
 先日のNHKクローズアップ現代『おなかいっぱい食べたい』でも似た場面があった。高校生の子が、学校帰りに友達がマックで食べる時に自分は何も買えない、ことが惨めだったと寂しく語っていた。
 
 生活保護に関しては極端な例がニュースになる。申請を断られたり、或いは保護制度にすがることもせず餓死者がでたという事件もあった。もう一つは対極の不正受給者の問題だ。
 
現在の受給は160万世帯、210万人、うち単身高齢者71万世帯という。特に高齢者世帯が71万と増えていることが深刻だ。
この点に焦点を当てたのが日曜日のNHKスペシャル『老人漂流社会--老後破産』だった。
 
とにもかくにも、「健康」と「家族」を大切にすること。この二つは生きるために欠かせない。

« 2014年9月 | トップページ | 2014年11月 »

無料ブログはココログ

上尾市政をみつめるサイト

  • 上尾オンブズマン
    市民的視座から上尾の教育行政&市政を考えよう。 (情報公開請求により市政に斬り込むサイト)
  • はるかさん_かまちょ図書館
    上尾市民として市政とりわけ図書館問題を熱く語っています。ぜひ飛んでください。 かまってちょうだいの意ね。