NPOによるコミュニティビジネスのセミナー受講
二回目のCBセミナーは、事例発表が二本
最初は、NPO法人こすもすの理事長による発表。
障がい者の就労支援をしているNPO。公園近くに障がい者の作業所施設があるから、なんとなく想像はできた。
耕作放棄地を借りて、クワ、スキ一本で開墾した苦労を経て、今は手広く栽培しているとのこと。主力の豆腐と豆乳、おから製品に加え、パンや小物類まで幅広く手掛けている。さらにいろいろな無農薬の素材を使って商品開発を楽しんでいるとのこと。
理事長さんの夢は「食と農のテーマパーク」、と大きい。
しかし、障がい者の親の高齢化問題や活動資金の不足に事欠かず、苦労の多いことには違いない。 聞いていて、どうしてこれほどの困難な仕事を背負っているのか不思議に思った。もしや我が子が・・・、と想像したが、そうではなかった。
聞けば、元々教師で社会福祉教育の長いキャリアがあってのことのようだ。いわれなき中傷や偏見を受けながらも、地域に特化した活動をしている、と淡々と語ってくれた。
二本目は、NPO法人カローレの発表
35年前に学童保育から始まり、今は児童数670名、職員数64名、予算規模2億円に迫るまで大きくなった。事業展開も幅広いようだ。
面白いは(失礼ながら)、規模が大きくなると幹部は事業性を重視せざるを得ないが、組織の末端はNPOそのもののワイワイガヤガヤのままであり、その乖離や矛盾が悩みのようだった。
「世の中のために良いことをしている」 → メンバーのモチベーションを高める → しかし人のカネ(補助金)に依存 → 甘さが出る → 不採算性 → 継続難しい
世のためだから、赤字でもイイじゃん。 マァ、当たり前の筋ではあるが、実務家からの述懐は重たい。
かと言ってNPOの中から、収益性の狙える事業だけスピンアウトして株式会社化する、というような虫のよい話はムリらしい・・・・
10人いて、皆でワイワイガヤガヤやりたいなら・・・NPO
メンバー二人以上なら・・・一般社団法人
会社は一人でも起こせる。
埼玉県は補助金が多くてNPOが活発らしい。共助県という耳触りの良い言葉で、NPOを推進しているようだが、見ようではバラマキともとれる。予算が付けば、行政の末端は作れ作れと堰を切る。 NPOなんて全く興味もなく無知だったので、その一端に触れることができたから注目してみようという気にはなった。
でもNPOブームは過ぎたらしい・・・遅かったか
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