一か月に一冊も読まない人はマァ半分です・・・文化庁調査
全ての年代で読書離れが増えた
結果の概要(16歳以上、2028人)によると、国民の読書離れは進む一方です 

① 1か月に何冊本を読むかについて聞いたところ
「読まない」が48% 、 11年前と比べると10ポイントも増えた。
② 11年前の調査と比べれば
「読まない」と回答した人の割合は70歳以上が60%で最高、一方20代が41%、40代が41%で他の年代より低い。
調査書のこの解説少し変だ。甘い感じを受ける。
確かに20代と40代は他の世代よりも低いが、11年前は「読まない人」が最も少ない世代である。この層が10ポイントも増えたことは深刻なのだと書くべきだろう。
とにかく全ての年代で 「読まない」の割合が増加している。
③ 人生で読書はいつ頃がよいか
「10 歳代」 44.8%
「年齢に関係なくいつでも」 20.2%
「9歳以下」 16.6%
「20 歳代」 10.7%
④ 読書量は以前に比べて減ったか増えたか
「読書量は減っている」 65.1%
「読書量はそれほど変わっていない」 26.3%
「読書量は増えている」 7.4%
となっている。
過去の調査(平成20 年度)と比較すると,余り変化は見られない。
⑤ 読書量が減っている理由(選択肢の中から2つまで回答)を尋ねたところ
「仕事や勉強が忙しくて読む時間がない」 51.3%
「視力などの健康上の理由」 34.4%
「情報機器(携帯電話、スマートフォン、タブレット端末、パソコン、ゲーム機等)で時間が取られる」 26.3%
「テレビの方が魅力的である」 21.8%
「近所に図書館や本屋がない」 3.8%
スマホで読書が減る、という回答は5年前よりも11ポイントも増えたのはうなづける。
⑥ 電子書籍(雑誌や漫画も含む)を利用しているか
「利用する(計)」の割合は17.3%
-----------------------------------------------
●文化庁役人に替わって、まとめちゃうと
高齢になると(老眼が進んで)本を読まなくなるのは体感で分かる。だから高齢者に読書を勧めても意味がない。だから本を読まない国民比率は高齢化に比例して50%を超すのは時間の問題だろう。5年後は「国民の半分超が一月に一冊も読まない」のタイトルが踊るはず・・・
若い世代はスマホ利用で読書離れが加速すると言われるが、実は⑤の「仕事や勉強に忙しい」が一番の阻害要因なのだろう。それは避けられないことか、或いは昔よりも余裕のない社会になったのか、どちらだろう。
顧みて20代の頃は小説は全く読まずに実務書をたくさん読んだものだが・・・
肝心の、どうやって読書を増やすかを問うていないのは、文化庁として無責任であり気楽なな仕事ぶりだ。「読書することの意義は10代にある」はうなずけるけれど、答えたのはとおの昔に通り過ぎた人々であり、他人事のようであり無力感を感じる・・・

ちなみに図書館の存在は思ったよりも小さいようだ(確かに図書館の利用分析をすると人口の20%以下だ)。
2016/10/6 リンク切れにより、冒頭の文化庁URLを訂正
« 上尾市図書館要覧と図書館の利用度を示す評価指標 -6 | トップページ | USBメモリ型PC登場・・・Intel Atom入った究極の小型パソコン »
「図書館」カテゴリの記事
- 図書館本館の未来とは、過ちを繰り返さないこと(2023.07.10)
- 図書館に欠けるモバイルフレンドリーと40市比較(2023.04.16)
- 畠山市長は給与減額する必要なし(2023.01.31)
- グルコースの女神と図書リクエストと先ベジ(2022.12.17)
- 上尾市の教育集いはVAR判定で失敗へ(2022.12.07)
« 上尾市図書館要覧と図書館の利用度を示す評価指標 -6 | トップページ | USBメモリ型PC登場・・・Intel Atom入った究極の小型パソコン »
コメント