上尾市図書館の利用者数の推移と登録率-2
カード登録者数の推移と市人口比率
二回目の勝手版・図書館白書です。
図書館の利用とは、必ずしも本を借りるだけではなく、館内で閲覧したり勉強したりと言う形態もあるけれど、統計的にデータが取れるのは本を借りるという行為である。
データ元は主に2013年版の上尾市図書館要覧より
要覧では「登録者数」と書いてあるが、ようするに貸出用の図書カードを発行した人数のこと。この中には他市町村在住の人も含まれるが直近で106千人、(上尾市民は概ね10万人)。
利用登録者人数 106,457人
内、市民登録者人数 99,833人
上尾市人口 226,176人(2014/4/1)
この登録人数は基本的に減ることはなく増える一方という性質がある。市外へ引っ越したり死亡したからと言って、わざわざカード抹消を申請する人はいないだろう・・・。
なお2013年度の減少は、多分登録台帳の棚卸をしたためかもしれない(そんな話を聞いた気がするが)。 例えば長期に利用実績0とかの人を抹消するわけだから、死蔵品を露わにするように一種の誤解を防ぐ点では好ましい。
折れ線グラフは市民登録者の対人口比率である。市人口は事業年度の翌4/1日の値を使用している。
市民の44%が登録している。この値が多いのか少ないのか、果たしてどう読むのだろうか。個人的には図書館事業運営の基本的な経営指標の一つであると思う。
図書館は利用してもらうことに意味がある。一番の利用とは、本等を借りてもらうことだ。それは「借りる人数×貸し出し冊数」に表れる。
利用者数を増やすには、まず登録人数を増やし、次に登録者に対して足しげく通うことを促す策が必要になる。だから、まずもって「カード登録人数」を増やすことが不可欠だ。
今が44%だから、これを毎年数%上げていく努力が望ましい。この数字の向上は、図書館事業関係者の評価になると思う。
ざっくり、市人口の50%が当面の目標としてキリの良い数字だろうか。
でも実態はそう簡単ではなさそうだ。単純な全体統計値ではなく、各世代別の登録率を見ないと分析数字のお遊びとなりかねないかも…続く。
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