10年続く、企業塾と経営シミュレーション研修
大手流通業の企業塾「ビジネスリーダー養成」は今年で10年目へ
ひところ流行だった企業塾。将来の幹部候補生養成とか「ビジネスリーダー養成」というのがうたい文句で、選抜者対象の長期研修に人気があった。
半年前後の長期研修の中では、本経営シミュレーション(ビジネスゲーム)研修は総合演習的な役割を果たしてきた。

でもリーマンショックを境に、企業塾の多くは消えてしまった。続かない会社が多い中で、この企業グループは今年で10年目を実施中である。多分来年も…
10年もやっていると、相手の担当者も何人も替わり、長期研修の講師陣にも入れ替わりがある。
今回も25名前後で丁度良い編成となる。
毎回、二日目からは管理会計を導入して限界利益と貢献利益分析を入れるが、一昨年あたりから、新シートを導入によりディスカッションの種を与えることができ、かなり戦略的議論を重ねた形でシミュレーションができるようになった。

特に、第五会合で「マーケティングと戦略」をやっているので、その応用として取り掛かれるのはコースの有機的なつながりが取れたと言える。
ほぼ、研修スタイルとしては完成した感じがする。
気になっていた株主総会用の「まとめと発表方法」、そもそもは書画カメラ付きプロジェクターが無くなった、という事情もあるけれど・・・。
特殊フィルムシートに壁書きするという今時珍しいスタイルだが、私の方もようやく慣れた。
静電気で壁に貼りつけるフォリオコンタクト(ドイツ製)はまるでホワイトボートを使うみたい。

競争の激しい流通業において現場主義の会社らしく、パソコンでプレゼンなんて上品なことは少なく、こんな旧来型スタイルの方が性に合っているのだろう。確かに狭いPC画面を眺めるよりも、議論はしやすい。

最高は四枚書きあげたグループがあり、PowerPointスライドにしたらもっと多くなってしまうだろう。自然と、パートごとに発表者が替わるスタイルをとるグループもあった。結構、質疑応答があって予定よりも長引いてしまったけれど、まあ良しとしよう。

成果物を各人にコピーはできないけれど、スマホで写真にとればよいから、実は今日的なのかもしれない・・・
シミュレーションの内容では、コトラーの製品市場戦略が体現されたようになり、全方位型に近いリーダー企業、特定市場に特化したニッチゃー、行ったり来たりのフォロワー、残念ながらチャレンジャー企業といえる存在が無かった。
しかし、そんなことは主たる目標ではない、あくまでも経営数字への理解度向上に尽きる。
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Ave.4.9は過去最高。しかもいっぱいコメント書いてあった。同じことやっても、受け止め方違うものだな、とおどろく。
手 19、併 5
流通業のビジネスリーダー養成講座、企業塾、経営シミュレーション研修、ビジネスゲーム研修の事例
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