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2015年1月14日 (水)

主人公が犯人という推理小説ってがっかりな読後感だね

二冊続けてミステリー小説の主人公が犯人という反則みたいなトリック 

 
タイトル自体がネタバレですから、どんな本なのか知るのはお勧めできません・・・
つまりこのブログ読むなっていう意味になってしまう・・・
 
現代の有名な作家のやや古い小説だが、初めて読んでみた。
 
ミステリー小説というと、犯人と探偵(:警察)等の知恵比べ対決が基本的な構図になると思うが、それではマンネリなのだろうか。
主人公が実は犯人でした、という個人的にはほとんど反則技じゃないの、という読後感。
 
刑事コロンボが典型となるがテレビドラマでは犯人が最初から分かっていて、そのアリバイ崩しに巧みに迫るストーリーなら納得する。しかし延々と話が進みながら、最後に突然と主人公が犯人に豹変するのは、ちょっとねーと言う感じだ。まあドッキリカメラみたいなものだが、その後の犯人独白はまるで読者への弁解でしかない・・・しらける。
 
読んだのは、東野圭吾著、仮面山荘殺人事件。
いくつかの作品は映画化されている有名作家のようだが、この作家の本は初めて読んだ。作品としては古いようだ。舞台(!)は資産家の別荘と言う、推理小説特有の設定なので、その点もマンネリ感はある。
 
百歩譲って、主人公が犯人であるトリック(?)を容認しても、物語の途中で主人公の内面描写において激しい葛藤が描かれているわけではない。取ってつけたような二人組強盗などはまるで緊張感というかサスペンス性の無い展開だったことこそが素材そのものなのだろう。
最後に近づくにつれ、芝居じみたり矛盾してくることが分かるので、ひょっとしてとは思えてくるが、でもそうあってほしくない感のが強い。
 
 仮に、途中から主人公が犯人であることが分かるように書いて、むしろ殺人の動機やそれを隠すための第二の殺人を犯そうとすることを犯人視点で描けばサスペンス性が高まると思うし、面白いと思う。
 でもそうじゃない、と言うところで★は2個。 残忍性が無い所が良いのかもしれない。
 
ちなみに前の本、ロートレック荘殺人事件は、「主人公が犯人」とはちょっと違うけれど、読者からしたら似たようなモノだろう。 
どちらも事件そのもののトリックで読者を欺いているわけではないから。
 その内、「作家が犯人」という推理小説本が現れたりして・・・

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