戦争映画アメリカンスナイパーを見て思うこと
ハリウッドは戦争を商品化して販売しているみたい
クリント・イーストウッドの作品ということで、先日見に行った。グラントリノやミリオンダラーベイビーのような味わい深い映画ではないのは分かっていたけれど・・・。
夜の部のせいか、上映期間も終わりに近いからか、あるいは娯楽映画ではないためか、多分どれでもないだろう。ここイオンシネマ大宮は相変わらず空いていた。客は8人しかいなかった。


アカデミー賞候補にもなった実在の狙撃手をモデルにした映画。
160人も殺したというアメリカ軍の英雄の物語。主人公の口から、「野蛮人から仲間を守るためにやってきた」、と自らの行為を正当化していた。
退役してイラクから家に帰ってから他の退役軍人たちのケアをするボランティア活動をしていたようだ。 戦場では生き延びながら、戦場ではないアメリカに戻ってから仲間(精神を病んだ退役軍人)に殺されてしまった、という所で終る。

戦場ではない所にこそ戦争の汚染が広がるということを伝えているが、どうにも言いようのない不快感が残る映画だった。
軍隊同士の派手な戦いを描けば娯楽映画になるが、スコープを通して見える一人一人の殺戮シーンは生々しいものがある。
しかもそれらはあくまでも米軍から見た光景であり、イラクからはどう見えたのかは描かれない。
戦争を問う映画として、最近、大岡昇平氏の「野火」が映画化された。この夏、上映らしい。
戦後70年、日本も変ってきたが、今日の安全保障や沖縄問題を巡る動きは進歩しているというよりも退歩しているよう見える。
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