新入社員研修での学部対抗戦風ビジネスゲーム研修の例
法学部系学生グループがダントツの業績、その勝因は
古いブログにもホームページにも書いているので、このシリアスなビジネスゲーム研修をこんなお遊びみたいなチーム編成にする狙いや教育効果は略すが、ある上場企業の新入社員研修で実施した。
結論から言うと、禁じ手のようなこの編成はそれなりに効果とインパクトがある。今回のグループは次の通り。
1.経営学部、商学部の学生中心
2.法学部の学生中心
3.他に属さない多様な学部の女子ばかりのグループ
4.文学部系の学生中心
5.商業高校卒のみの男子グループ

入社式からの二週間は全体研修で数百人が一度に座学だったらしい。どんな様子かは想像がつく、睡魔との戦いは忍耐力養成になるかも・・・
第二段の専門別研修はアットホームなスタイルで行われるので、その点ではリラックスできるだろう。
実は、今年からは本ビジネスゲーム研修(正式案内は経営シミュレーション)はカリキュラムの早いほうに持ってきた(例年は最後尾)。経営全体観への早期の理解とメンバーの親睦を深める狙いがあるようだ。

事前学習を課してあり、経営系グループが他グループの面倒を見るくらいリードしていた、と事務局氏が語る。ということで、経営系グループが業績の一位予想だったが・・・
実際は法学部の会社がダントツ一位だった。特に最終期は最高利益を出した。 商業高校生達の会社は四大卒に負けないように良いチームワークでやっていた。お互いが臆することなく話しやすかったようだ。
研修そのものに苦戦したのは3番と4番の会社。彼ら彼女らは経営用語も会計用語もチンプンカンプン・・・でも事前学習を経ながらも悪戦苦闘しながら5回も損益計算書を作っていた。
借入交渉も三社あった。
去年よりも人柄的には大人しかった。毎朝、かわりばんこに発表訓練をするから、実は今の若い層は古い世代の同期比較では優秀かもしれない。ただ生真面目であるからちょっとした冗談が通じにくいので、気を付けないと・・・

今回は応用課題として「オリジナルの管理チャート」なるものを作ることができるか否かを問うてみた。新人研修では過剰だがダメ元で試してみた。
考案したのは業績トップの会社のみだった。
経営の羅針盤として活用したと発表した。他を圧倒したのはまぐれでもなければ、丁半ゲームに勝ったわけでもないことを証明してくれた。
内実は生産工学部出身者が考案したらしい。学んできたことの成果が出せたようだ。大切なのは周りの彼らがそれを見て刺激として感じたことである。
「考えさせる」という提示は個人的には大きな成果となった。

その対極が偶然、研修所の夜にテレビで見た新人研修の様子だった。
新入社員の「自衛隊体験」派遣研修である(きっと役員の誰かが好きなのだろう)。テレビ局はたんに興味を引きやすい例を取り上げたにすぎないが、まだこんなことやっているのかと思って見ていた。
そういえば、駅前で大声出して歌う、アノ養成所の研修もまだやっているのだろうか・・
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