淡路の銅鐸発見ニュースの少し前に島根で銅鐸を見たばかり
島根県立古代出雲歴史博物館で思う展示の在り方
先日、淡路島で銅鐸と舌が発見されたというニュースを見たとき、ちょうど数日前に出雲の博物館で銅鐸を叩いて音を鳴らしたことを思い出した。
出雲大社のすぐ隣の広い敷地に島根県立博物館がある。とてものどかな風景だった。

一番の展示品は出雲大社の古い宇豆柱(うづばしら)とかいう鎌倉時代の柱らしいが、どうみても朽ち果てた残骸の塊にしか見えないので、感動は無かったな・・・
久しぶりの博物館見学だったが、なにか違和感があった。
それは館内がとても暗いということだ(視力が落ちたせいだろう)。小物の展示物はもとより説明書きがとても読みにくい小さな文字だったので、読む気になれなかった。たくさん書くことだけが能ではない。大きい文字で字数を減らして簡潔な説明で、読んでもらうることの方を優先してほしい。
館内の照明の明るさには、保守的な決まりがあるのだろう。しかし照明の質も昔よりは進歩しているし、LEDの人口照明が当たっても展示品の劣化に影響がほとんどないものもあるはずだ。

そういった展示物やスペースにおいては、もっと明るい展示をしてほしい。博物館の客層も高齢化しているのだからそれに合わせた工夫も必要だろう。
印象に残ったのは、島根県では銅鐸とか銅剣の出土が多いという事だった。銅鐸は教科書ではお馴染みだが、初めて、舌とかいうのを持って鳴らしてみた。
本物のはずはないが、意外に高い音が出た。まるで鐘のようだ。
体験型の展示は印象に残って良い。
これならば、青銅剣も実際に持って触ったりすることができるとイイと思う。
写真撮影できるようなコーナーを設けても良いと思う。
動物園の見せ方で旭川動物園が一躍有名になったが、そもそもは経営不振からの脱却が目的だった。
営業施設ではないが、博物館にも似たような視点が求められると思う。制約ルールや格式ばかりにとらわれずに、見やすく、体験できるような来館者のための博物館運営を考えてほしいものだとつくづく思う。
それでも、この島根県立博物館では、各フロアーに古代風にアレンジした衣装をまとった若い女性係員がいて、結構丁寧に解説をしてくれた。この点は斬新だなーと感心した・・・。一番記憶に残った展示人でした・・・

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