東芝不正会計とビジネスゲーム研修への応用
ブラックジョークみたいな仕掛けが、ビジネスゲームのリアリティさを演出します
会計とは複雑なルールの上で成り立つが故に、恣意的な側面が強いです。
科学の測定みたいにはいきまぜん。
扱うのがゼニですから、都合の良い数字を操作することが後を絶たないです。それを防ぐための監査をする方も、雇われだから一蓮托生。なんと東芝の監査はオリンパスの時と同じ監査法人とは・・・仕立ての良いスーツを着た何とかですね。
今夜のNHKクローズアップ現代では東芝の不正会計でした。
「社長は必要以上に高い数字を公表してしまう」ためにその数字が必達目標になるとか
「決算前の三日間で120億円の利益を出すように迫る」とか生々しい証言が有りました。
オリンパス粉飾事件のような複雑さは無いけど、別の意味で深刻です。それはどこの企業でもありがちな、あるいは陥りやすい事例という点です。
いろいろとビジネスゲーム研修(経営シミュレーション)のネタにも使えます。
例えば、決算期前の月に、顧客から「来月分を前倒しで買ってもいいよ。ただし単価割引してね・・・」という依頼を受けたら、果たしてどうするか。
次にやる実際のビジネスゲーム研修に入れてみます。受けること間違いなし・・・ タイミングとしては中間決算前が良いかな?
売手側が仕掛けると押し込み販売ですが、どちらにしても商習慣としてはありがちです。経営陣には決算前に大きな注文とれたと、報告できます。
実際、テレビでは東芝のパソコン事業が四半期決算の月のたびに売上急騰し、翌月は下落のグラフは笑っちゃいました。
粉飾の手口の期ズレでは無かったようですが・・・
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