上尾市の新図書館建設費は32億円とか、今の本館は6億円強
以下は井上しげる議員のレポートより引用し要約。
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(1)新図書館(上尾市上平中央図書館)の建設費
行政側は今まで建設費の概要を開示してこなかったが、ようやく少し明かした。
延床面積 4000m2なら 27億円
延床面積 5000m2なら 32億円
ただし図書館資料費、IC機器設置費、ICタグ貼付費、インターネットシステム構築費、本館からの引越費は含まない。
(2)新図書館建設費の財源は起債(借金)
国庫補助は無い。「公共施設最適化事業債」という地方債を発行して調達するらしい。
(3)利用者アンケートの結果では上平への移転は望んでいない
当局はアンケート結果への具体的に答弁はしなかった・・・って書いてある (^-^ა)
詳しくは井上氏のサイトへ(8/11時点ではレポートはアップされていません)
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今は、公共施設の建設事業を早めに金額開示すると、反対運動を招きやすいので後出し開示の傾向にあるかもしれない。初めは投資額を少なめに出し、後から上乗せする手口は今回の新国立競技場問題の件で大っぴらになったので使えません。
・・・というのは全部ジョーダンです 

上のICタグ関連は図書万引き防止や蔵書管理を兼ねたものでしょう。図書館の本の万引き被害や破損被害は昔からあることで、地域(住民モラル)によって被害の程度も異なるでしょう(本屋から万引きして再販業者への転売とはやや異なる)。そのICタグ費用は高価と聞くので、上尾市図書館での被害額は明らかではないから費用対効果は不明です。
(個人的にはカネかけずに、高額本や時節の人気本は職員近くの別棚化で牽制すればと思っている)
上平中央図書館の用地取得費はいくらか不明。自前資産化(ストック)に拘る人達だから借地ではないだろう。公共施設が借家借地で構わないという『利用主義』(フロー)の思想なら、商業施設ビルへの図書館入居も可能ですね。
ちなみに現在の本館は、34年前の1981年(S56)開設、延床面積 2649m2、総工費63,000万円
●地方債という借金で新図書館を立てるけど、その返済義務は投資を決めた市長・議員や市職員ではありません。納税者です。それも現在の納税者と少なくなった子供達という将来の納税者です。
●アンケート結果は当たり前です。そもそも新しくてでかいもの作ってくれなんていう住民運動は有りません。実はここに新図書館建設の本質が潜んでいます。
●行政が誠実ならば、設備投資の前にやるべき事・・・キリが無いので今記事に関してのみ書くと
市民サービスを充実したいなら、一斉休館日ではなく、本館と主要館(駅前分館)は休館日をずらすことで、つねに毎日どこかの図書館は開いている、という月曜休みの勤労者への公平なサービスを実施すべきです。
さらに本気で市民への図書サービスする気があるなら365日フル稼働すればよい。既に人件費はパート主体です。域内雇用にも貢献します。
どうしても週一休みたいなら、地元スーパー・ヤオヒロを見習えばよい。客(利用者)を集める努力を見習えばよい・・・

時代が変わったとつくづく思う。
昔は住民が公共事業を誘致してほしいとか箱ものつくりに共感する時代でしたが、いまは住民側が無駄な投資をするなと政治家や行政を叱責する時代に変りました。
底辺にあるのは、責任感の有無でしょう。
そのココロは、投資の決定者は責任を取らず、残された住民のみが責任を負う。
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