課長相手のじっくり回す経営シミュレーション(ビジネスゲーム)研修事例
一泊二日は普通7サイクルだが、6期実施のビジネスゲーム例
とある素材企業でのこと。
外は連日の猛暑でも研修室の中は快適です。
そして集まった皆さんにはしんどいけど楽しく充実した研修となりました。普段忙しい課長職のはずが、『時間のたつのかがこんなに早いとは』、って感想述べます。
普通は初日に3期のシミュレーションをやって中間決算の発表までやります。この研修所は宿舎が隣なので、21時までやっても通勤時間0ですから何の問題もありません。予定では20時半に私はサヨナラするつもりでしたが、じっくり時間をかけて21時までやりました。
若干、朝の「事前学習のレポート問題」の答え合わせを一問一答式に丁寧にやったので、その点が時間が伸びた一つの原因です。平均点は87点と高め。最後の感想にも、事前学習が大切であったことを述懐されていたのは、研修の狙いをよく理解されています。
さて二日目は、前日の復習を兼ねてF/Sシートを使いますが、さらに中期計画シートを導入して経営戦略中心に進めます。その際に管理会計が分からないと困るので、限界利益管理を入れます。限界利益はあまり興味が無いかなと思っていたのですが、とんでもなかったです。
でも本シミュレーションでは単純な変動費計算ではなく、当月と前月の材料費の違いとか仕入の有無で一口に変動費と言ってもなかなか面倒な加重平均を使います。経理課長氏もしっかり計算してました・・・
当然、財務会計と管理会計の利益の違いを体感してもらいます。
そんなわけで、後半の3サイクルをやって本決算をしました。普通は後半は4期やるのですが、今回は3期で止めました。前半3と後半3で前後期の比較がしやすいというのが理由です。
もう一つはゆっくりやって理解度を高めたいというものです。これは受講者の計数能力に関係します。もっと多くの期数をやりたいという人も必ずいます。トレードオフですね。
ただし、講師サイドからしたら楽です。
今後はこれでいこうかな・・・
ゆっくり回すと、最後の株主総会用の発表ドキュメントを作る時間がたくさん取れるのは良いことです。珍しい書画カメラ付き装置をプロジェクターにつないでプレゼンテーションをしてもらいました。
それにしても課長職となると忙しい人が多く、急な海外出張で研修を休む人もいたり、とある大口顧客から呼ばれて、初日のみ参加、夕方には出張と言う人もいます。大変です。社名を聞いたらとても断れないなって思いました・・・
もちろん、この経営シミュレーション(ビジネスゲーム)研修を二日受けて、『時間の無駄でした』なんてことはありません。初日開始時に「明日夕方お帰りになる時に、『この研修を受けて良かった』、と言ってもらえるような内容にします。」とコミットしています。
●Ave87、満足4.8、成長4.3、手10、併2
中がよく整備された専門の研修所なので、やる方としてはとても楽です。しかし外は猛烈に暑かったです。火を扱う台所にいる感じですね。
そうそう、下の前記事のイベント、餌に喰いつく魚みたいにニーズありました。
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