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2015年9月 1日 (火)

小説よりも面白い東京五輪エンブレムデザイン盗用事件はスタップ小保方並み

盗作疑惑を晴らすための資料から実は原案がパクリだろう、と特定したインターネットの集合力

どこかで見た景色。
それは小保方氏によるスタップ論文コピー騒動に似ている。
 
NHKの7時ニュースでは佐野氏本人が降りたと言っていた。デザインの使用説明図に他人の写真を無許可で使ったから、という言い逃れができない理由があったらしいが、それは核心ではないと思う。
今のNHKらしい伝え方だ。ネットで言われていることはもっと違う。
(図は9/1朝日新聞デジタルより。引用元の記事)
   Photo
以下はざっと見ただけだが・・・
ベルギーの劇場ロゴの盗作と疑われて、それを否定するためにかなり遅れて8月末にデザインの決定プロセスを公開して反論をした。原案はベルギー案とは素人目にも違うようだ。
しかし、こともあろうことか委員会が進言をして原案を直したらしい(決定案だけを内部で直すなんてことアリかよ)。
そしたらベルギーのロゴに似ちゃった・・・・というマヌケな様な情けない話ではないのか
五輪組織委員会は、それで一件落着を図ったつもりだったろう。
弁解が公開されるや否や、実は原案そのものが第三者のポスター図案のパクリだろうとネット上で火が付いた(説明用図版も同様)。 墓穴を掘るとはこのことですか・・・
 
まとめる、盗作疑惑があったけど実は元の原案がパクリらしく、何も知らない人の意見で手を加えたら他人のデザインに似てしまって騒動が起きた。そしたら彼の既存作品にもインターネット上で真贋の的となり、著作権違反らしきものがあるわあるわ・・・そんな感じですかね。
事の核心はそもそもの原案がパクリだろう、という疑惑である。そのヘンはネットで更にたくましい話題になっているようだ。
 
一連の風景は、スタップ細胞捏造事件の小保方氏の時に似ていて、『事実は小説より奇なり』の典型みたいに感心するし、よく考えると馬鹿馬鹿しい顛末に呆れる。
 
スタップ論文の時もそうだが、一部の高給役人や権威をかさにしてモノを言う老専門家が密室でやっていることよりも、インターネットの向こうにいる無数のマニア達の方が玉石混合であっても、猛烈な集合知のパワーとスピードで事を処理していく様を証明してくれる。時には暴走もする・・・
 
度重なる東京オリンピック組織委員会の仕事ぶりは無能さを示している。これこそ日本にはびこる無責任体制が創る作品なのだろう。
一番怖いのはこの点だ。
 
あの日、東京都庁広場で行われたデザイン発表会の派手なセレモニーの様子をテレビニュースで見てすごい違和感を覚えた。これしきの事になんでこんなに大それた発表会を・・・
あーこれから始まる巨大なイベント(予算)になんと大勢の人が、様々な名目の企てを作って群がるのだろうな、と。
 
スポンサー企業はどうでるか。広告宣伝費の損失を東京五輪組織委員会に請求できるだろうか。なあなあで損害請求しない場合は株主代表訴訟の事案に発展するのだろうか、責任の所在が明らかにできるだろうか。
 
この件で経済同友会幹事のインタビューが放送されていたが、その言葉が気になった。「たるんでるんじゃないか、社会全体が・・・」と。
おいおい社会全体まで巻き添えにするな、本質を見てないね。問題を暴いたのはネット市民の集合知であり、予算オーバーの競技場建設止めたのは健全なる国民ではないか。
 
「役人や政治家が劣化しているんだよ」。経済人は、それに載ってるだけじゃないのか?
 
次は東京オリンピック組織委員会の白紙解散でしょうか・・
 
 
ネットのおかけで簡単にコピペでき、ネットのおかげで暴かれた。インターネットの力をまざまざと感じる出来事だった。

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