Web2.0よりもネットはバカと暇人のもの、という指摘の本
以前、Web2.0なんて騒がれたけど、その本は読まなくて正解でした。
「ウェブはバカと暇人のもの…現場からのネット敗北宣言」、中川淳一郎、光文社新書
著者は、ニュース配信記事の編集者なのでまさしくネット漬けの日々からの指摘であり、具体的な内容で面白いです。インターネットに過剰な期待を抱くなという警告として受け止めればよいのでしょうね。
刺激的なタイトルは「売らんかな」ととられるけれど・・・まあ、バカというのは言い過ぎかもしれませんが、この表現は現実世界では不快で禁句ですがネット世界での垣根が低いのかもしれません。
そもそも、この本に書いてあることをいちいちうなずくようだと、暇人になりますね・・・
6年前の古い本ですがインターネットに関しての技術論ではないから今でも読まれるのでしょう。つまりアルアルの世界だから。
指摘している事は2chやヤフーコメントみたいな匿名掲示板に行けばよくみられる内容です。確かに、コメント欄を作って双方向のコミュニケーションが取れて、中身が洗練されていくならWeb2.0に進化するけど、たんなるゴミ溜化しているということなのでしょう。
最近だと、東京五輪エンブレムのパクリ騒動での集合知が話題になりましたが、見方を変えれば集合愚かもしれません。
改めて、商業目的のネット記事はページビューを稼ぐことを最優先なのだということが良くわかりました。ネット記事には刺激的表現のタイトルが多いです。クリックしたら中身が羊頭狗肉みたいなのが多いですね。
実は紙媒体でも前からやっていることですが、紙媒体はコストや制約が多いけれどもネットはその敷居が低いために粗製乱造になるのでしょうかね。
でもネットでいろいろな情報に接することができるのはとても良いし、便利な事も多いです。
と思うものの、最近は「ウェブはサギと犯罪者のもの」という面が強くなってきたと思うこのごろです・・・
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