eラーニングの事例発表はネット配信で十分です
eラーニングアワード2015フォーラムで想ったこと
秋晴れの良い天気だった。少し汗ばむくらい・・・
恒例のEーラーニングの初日セミナーにでかけたが、例年より人出が少ない印象だった。昨年の進学高校のタブレット授業導入例が満席だったり、キャンセル待ちもあった気がする。
e-ラーニングの普及前から関わっている身としては、この停滞感は寂しい。まあ自分のやっているネット研修もリアル研修の脇役でしかないのだが・・・。
初期の根拠なき期待感の時は、eラーニングはインターネット時代のキラーコンテンツになると喧伝されたものだが・・・あれから10数年、それは嘘だった・・・。
学校分野はCAIの発展形として普及していくけど、一般の社会人教育・企業内教育での普及は遅い。参入していた大手IT会社が撤退したのもうなずける。今のベンダーは専業の中堅企業が多い。
ムークスと言うとんでもない学習環境の登場には驚き、岩盤で守られた大学教育市場にまでインターネット革命が押し寄せて既得権益を破壊していくのかと期待したが、御茶ノ水へ来るまでの中央線の車窓から見る景色からは、びくともしないという現実だ。
法政や中央、東京理科大・・・等々の高層化した大学ビル群の姿からはリアル大学の威光を見せつけられ、同時に日本人は形に拘りすぎているのではとも想えてならない。
皮肉にも今回のセミナーを受講していて同じ感覚を覚えた。
eラーニングの発表会なのだから、ネット配信すれば済むじゃないかって。なにせ、どのセミナーも質疑応答は無かったのだ。これならネット画面で視聴すれば済むレベル。コスト削減で元々レジメすら無いし、主催者も高い会場費を負担する必要もない。混雑する都心に集う必要もない。そもそもリアルでも居眠りしたり、話しを聴くよりもスライドのメモに夢中な人も多い・・・。
しかしそれではだめなのだろう。
リアル世界での対面商談できる機会を狙って、主催者や出展者は旧態依然とした立派な集客会場に拘るのだろうと想う。
今年はグロービスとそれとエバーノート、それともう一つ(もう記憶が薄れた)の発表を聞いた。
エバーノートのアメリカでの話は興味深かった。アメリカのオフィスではPowerPointを禁止する会社が増えているという。生産性が悪いからだ。察しが付くが、PowerPointはスライドに過剰な演出をして凝りすぎることによる時間的な無駄のことらしい。なるほどネー、と感心し納得した。
他にもクラウドサービスを使う時は、一番良いものを選び、決して自社仕様にカスタマイズしない。自社業務をベストな標準仕様に徹底的に合わせる。日本の真逆だが、これなら生産性が高まるのは当然だろう。
個人的には相当に凝ったスライドやプレゼンテーションをしているから、アメリカ人が見たら呆れるな、と内心想いながら、先ずはエバーノート無料版を使ってみようと思った。
ニコライ堂の写真を撮ってから、大学の食堂へ行った。
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