« eラーニングの事例発表はネット配信で十分です | トップページ | 細く長くで第6刷り達成 »

2015年11月 2日 (月)

イオンモール上尾の推定売上高と出店による影響とは

坪単価から売上規模を年商200~300億円にテキトーに想定、上尾市周辺の流通業にどんな影響するのでしょうか。答えはシリマセン・・・
 
11/4 ヤオヒロ愛宕店は上尾東店へ移転関係を追記
---------
ななしさんの前記事(イオン上尾の渋滞解消ループ道路)のコメントに書かれていたことが気になって・・・・返信も兼ねて書いた妄想記事です。
 
言われるように近隣にイトーヨーカ堂が3店舗もあってIY天国みたいですが、先日7&IからIY分離せよと米投資家が突き付けたように、当のヨーカ堂は非食品部門が大苦戦中です。階を昇るたびに客の姿は少なくなり、GMS事業は赤字です・・・
流通の勝ち組と呼ばれた面影は無く、ずーと正社員削減、パート化邁進中です。7&Iの好決算は子だくさんのコンビニ事業とセブン銀行のおかけです。
 
上尾駅前の20年前のことや大正製薬跡地を巡る対抗心は分かりませんが、やや深読みかなと。酒席では面白い話しですが、個人商店でもないし中身はサラリーマンの集まり。局地的な軋轢があっても、人事異動で消えてしまうのでは?
また大企業では出店地を探す開発部門と他部門との連携が蜜とは限りません。9月オープンのヤマダ電機上尾店は自社大宮店と共食いの立地です。
 
さて両社は腐っても流通の覇者、何処に行っても商圏が被ります。イオンモール相模原店はイトーヨーカドーの隣で、しかも仲良く空中通路でつながってます。
ライバルをつぶすなんて考えはないと思います。過剰なライバル意識は、客を見る目を曇らせオウンゴールになります。『ライバルよりも顧客(市場)を見よ』は普遍です。敵地でケーズに挑んだヤマダの敗北
 
イオンは地方経済の落ち込みで大型SCの負債化リスクもありますが、ショッピングセンター(SC)開発では7&iよりも経験値が豊富。近年はイオンリート投資法人まで作って、高収益モールになったら丸ごと売却して資金回収したり、(身内間とは言うものの)商売上手です。
 
建設遅れのイオンモール上尾の敷地面積はアリオ上尾の2/3ですが、売上は敷地ではなく店舗面積に相関。その店舗面積は不明、想定売上高の発表もありません。イオンにしたら小ぶりなSCでしょうけど。
そもそも個々のSC売上高は非公開のため、日本SC協会の統計から推計します。もちろんテキトーに見てください・・・当らずとも遠からずかな?
 
2014年統計では、上尾市クラスの中都市で1SC当り平均売上高100億円、坪売上高2,567千円、平均店舗面積12,819m2です。
 
その単位面積売上高をベースに、イオンモール上尾の店舗面積が3万m2としたら年商233億円。月商で約20億円が商圏内の他店にマイナスとして現れます。また雇用も増えますが、その人数分が他市や周辺事業者から減ります。
 
 
上尾市にはSV上尾、アリオ上尾、PAPA北上尾、丸広とヨーカドー駅前群の4大商業地域があります。その周辺には中堅中小の食品スーパーが多数散在しています。近年の傾向である「駅前一極集中」よりもずっと健全です。市の広域的で均衡ある発展が期待できます。しかし、イオン参入はその均衡に一石を投じます
 
まず、大規模店のおかけで個人商店が潰れる、という話しがありますが、既に個人商店の多くは廃業しています。今さらどんどん減るとは思えません(甘いですか)。そもそも売上減少よりも後継者問題で廃業しています。
 
個人的に自転車売場と灯油販売がお気に入りのスーパーバリュー上尾店は厳しいです。でもホームセンター部門がイオンに無ければ活路があるかもです。ゲームセンター化しつつある二階を見るとなりふり構わずって感じもしますが、SVが来てもヤオヒロ愛宕店(筋金入りの地場食品スーパー)が健闘しているように、今度はお宅の番です。
 
と、思ったらヤオヒロ愛宕店は閉店して東店へ移転です。場所はカワチ薬品撤退の跡地ですが、その前は島忠(家具)ホームセンターでした。ヤオヒロという会社は各店が独立採算性が強い個店経営をしている印象を受けますから賢明な選択かもしれません(駅前店とは商圏がかぶったのも理由でしょうか)。 空き店舗の後は知りませんが、テナントが入れば、それはそれでこの辺りはまだ活気あるらしいという証拠です。
 
ヨーカドーの店舗改革の先例みたいなアリオ上尾店はライバル参入よりも周辺道路計画はいつ完成するのかの方が気になります。まぁイオン好みの人は流れるでしょう。でも愛宕陸橋から愛宕交差点周辺の交通渋滞がイオンのアキレス腱となれば道の空いてるアリオ上尾へ、という消費者行動もありえます。
 
失礼ながら、P・A・P・A上尾ショッピングアヴェニューはテナント入れ替わりが多いように見受けます。場所がら17号沿い専門店との競争が激しいかもしれません。SC内に空きスペースが目立つと全体の客足も減り、集客力の弱いテナントが入る、という悪循環になりかねません。駅近のメリットを活かし、市北部の住宅開発のためにも頑張ってほしいです。個人的には北上尾には図書館分館がないので設けてほしいものですね。
 
ところでモール事業は物販、飲食、サービスの三つですが、サービス集積型モールになると過当競争が和らぎます。運動公園で汗をかいた人が着替える施設や温浴施設があれば地域最適です。
上尾市では利用者不在の上平新図書館建設構想が問題になってますが、モールに入居させれば一挙両得です(これは妄想。資産の自前化に拘る人にはムリです)。
 
で、一番心配していることはプレーヤー皆が疲弊すること。
ネット通販が伸びてますからね・・・
 
 
関連記事

スーパーバリューはイオンモール上尾でどうなるのだろう

« eラーニングの事例発表はネット配信で十分です | トップページ | 細く長くで第6刷り達成 »

上尾市」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

« eラーニングの事例発表はネット配信で十分です | トップページ | 細く長くで第6刷り達成 »

無料ブログはココログ

上尾市政をみつめるサイト

  • 上尾オンブズマン
    市民的視座から上尾の教育行政&市政を考えよう。 (情報公開請求により市政に斬り込むサイト)
  • はるかさん_かまちょ図書館
    上尾市民として市政とりわけ図書館問題を熱く語っています。ぜひ飛んでください。 かまってちょうだいの意ね。