会議の反対である「議会」を知的格闘技へ改装する案-3
民主主義という美名で粉飾する形式主義
前記事よりの続き
質問者以外の議員さんは出番が無いため、気の抜けたビール状態。傍聴席に背を向けて座っていますから、表情はよくは見えません。
対して執行部席は傍聴席に対面して丸見えですから気を抜けません。でも、これまた出番の無いひな壇芸人状態。市幹部職の皆さんは、他部門の応答にメモを取るでもなく手持ち無沙汰でしたね。

というわけで、一台のモニターを彼ら専用に映すと心地よい緊張感が生まれます。国会中継でテレビ映りの良い位置の議員はしきりにカメラ目線を送るではありませんか。

感じたのは、同じ場に居ながら幹部職の能力が発揮できていないジレンマです。大学を出て短期ローテーション人事で出世のらせん階段を踏み外すことなく昇りつめた人達ですから、それなりの能力と脚力があるでしょう。
目は閉じていても○○みたいに居眠りする醜態は晒しませんが、その地蔵然とした姿に『この苦行こそオレの職責だ』なーんて達観にも見えちゃうのです…

で、納得したのです。あっこれは会議じゃない、と。
会議は集まった人の英知のぶつかり合いから一人では出せないレベルに到達するもの。しかし議会は質疑応答者以外は「発言が許されません」。(この当たりのルールは知りませんが、そう見えました)
急に財政問題に横から質問したり、「ワシャー消防のブロだから言うけどヨ、"火の車"は燃えつくすに限るべ」なーんて口を挟むことはありません。
一時間当たり稼働率は、約4人時÷46人時=0.1人時です・・・10%の稼働率。
40人の頭が稼働してません。

好意的に書くと「議論に参加できない」状態。申告した質問をし、用意した回答を読み上げる、これが続きます。
なんとも非生産的な現場でしょうか、人件費に金額換算したらゾッとします。
未稼働脳がでる仕組みにはノー手当です・・・

議会とは民主主義という名を借りた『贅沢な形式主義』だと思います。
大きな機会損失。 ←シャレではありません

こんなムダが堂々とまかり通るというのは、日本の民主主義が未熟なのでしょうか・・・ちょっと偉そうな言い様ですが、この日の最高の発見でした。

詩のボクシングや書評合戦ビブリオバトル風に、地方自治体の議場を知的格闘技場に改装しましょう。
青コーナーは市長(行政幹部)。
赤コーナーは議員。
主審は議長。
時間は無制限…
市民や議員サポーターが熱狂します。
特区申請して、質疑応答の優劣を議会カジノ化すれぱ賭博の税収増が期待できます。
さらに、体力と知力のある人しか市政中枢に参加できない、という淘汰効果もあります。
地方議会とは、
最高の決定機関ですが、
アウトプットが最高品質とは限りません。少なくとも参加者全員の脳がフル稼働しない仕組みでは。
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