小田嶋隆氏の超反知性主義は本よりも日経コラムの方がいいね
日経ビジネスオンラインの人気コラムを本にした
本人いわく、引きこもり系コラムニスト小田嶋隆氏によるコラムが日経ビジネスオンラインで毎週末に記事がアップされます。人気があるためランキングでは頻繁に上位に来ます。
人気の理由は、漠然とした違和感を持ちながらも日々の話題を受け入れてしまいがちな中で、ユーモアと彼独特の視点で切り込み、モヤモヤ感を払しょくしてくれるからだろうと思います。
過去記事を再編集して集めたのがこの本らしいです。でも本を買わなくても日経サイトで新しいコラムが読めます・・・。ラジオでも月曜日かな、彼が出る番組があります。
読んだこともある内容とそうでないのが混在した感じですが、Web記事と比べて何か物足りないため、読むペースが上がりませんでした。
どうやら、元記事に手を入れたらしいです。面白い与太話がカットされていて、その饒舌さが無いために、Web記事の印象からは随分と堅く重苦しい内容に変質しています。
本当は、もっと快活に語っているのに。
本書で印象に残ったのは、「美しいニッポンの本音」の中のヤジが飛び交う国会審議の様子についてのくだり。
・・・「お互いに手の内を晒した質問と回答について、それぞれが手元ペーパーを読み上げ時間通りにやる、BGMすら流れない朗読劇だから・・・
市議会を傍聴した体験が蘇りました。
反知性主義とは本来は、現在の主流の知性や理論を壊して次へ進みたいという別の知性の事らしいですが、日本では理論や合理性を無視する態度、つまりは感情的で無知なる言動を意味するようです。
たんなる遠回し的な言い方かもしれませんが、「反」だけを付けたためにヘンな感じを受けます。
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