上尾市の新図書館説明会の中身はどうでしたか
市民が大勢聴きに来ましたが、内容は充実していましたか?
4/24(日)に1回の予定が、希望者殺到で三回まで開くのですから市が行う説明会イベントとしては大成功です
。ですが集まった人たちの頭の中は市当局とは同室異夢です・・・

あいにく時間に間に合わず、資料だけもらいました。 

教育委員会主催で幹部職まで出ていたようなので、出てみたかったなーと悔やみます。
ずーっと尋ねたい質問があったのです。
それにちゃんと答えられるか否かで文教政策にどれほど精通しているか、判断できると思ったのですが・・・残念


説明会資料はPowerPointスライド用と思わしきもののコピー。月曜日には、pdfにして市Webに載せてほしいね。出なかった人にも告知するためにね。直ぐできますねよ・・・。
説明会資料の一部・・・ダウンロード (仮)上尾市中央図書館基本設計
前段の新図書館にまつわる経過説明は従来の公式資料や議会答弁にもあるレベル。説明はしているが具体性が乏しいものです。現本館に関する箇所は、やや作為的な内容です。駐車場満車の写真には、年間で何日間かつ何時間あるとは書いてありません。2F会議室での(受験)勉強で満席写真もありますが、残念ながら稀です(残念とは、もっと勉強してほしいという意味です)。 ちなみにピーク需要に合わせる施設など過剰だと思います。
現本館の利用実態の真実は右肩下がりです。

例えば、候補地四案の比較は詳細な比較表がないと、プロらしい比較検討をしたのか不明です。それを非開示して『総合的』の常套句を使うから、市民からの信頼感が得られないのですよ。つまり合理的判断ではなく恣意的ではないのか、と・・・

現本館に立替える案も、建築基準法制限とか敷地面積の限界という表現だけで、詳細は不明です。
建物パース図は総二階の一部吹き抜け構造。完成時には見た目は凄く人気がでると思うけど、この手の構造は一階の騒音が筒抜けになるのがデメリットです。
床はなるべくカーペット張りにしてほしいです。 関連 海老名市立ツタヤ図書館の見物記へ
上平公園近くという場所がらのため来館人数にはやや相乗効果が見込まれます(平日の公園は閑散としているため多くは期待できませんが、好天の休日は少し期待できるかも・・・)。問題なのは泥靴で入ってくる無神経な人も現れますから、その点は対策とってほしいね。
上平中央図書館の場所がようやく判明しました。やはり角地でした。地図を見る限り「中央」の名称は上尾市の中央ではなく、上平地区の中央と言う意味かもしれません。クリックで拡大。
土地面積は7152m2、2168坪。用地取得費が22,000万円と聞いたので坪10.1万円。市街化調整区域ですから市なら何でも作れます。不動産関係の方なら値段評価ができるでしょうね。でも高いのか安いのかではありません。公共事業が湧いて出れば二億円、そうでなければずーっと畑です・・・

本文とは関係ありませんが、上平公園の周辺には立派なおうちが点在しています。似た風景として郊外のスーパーや家電量販店の近くにも立派なお屋敷がありますね。こちらは民間の世界ですけど・・・
p11の新図書館と現本館施設の比較表
新図書館複合施設 | 現本館 | 現、上平分館 | |
---|---|---|---|
敷地面積m2 | 7,152 | 2,418 | |
坪数 | 2,168 | 733 | |
駐車台数 | 84 | 57(うち借地分40) | |
駐輪台数(バイク含む) | 200 | 30 | |
閲覧テーブル席数 | 館内 90、テラス 20 | 46 | |
図書館部分 | |||
開架面積m2 | 1,300 | 800 | 133 |
蔵書数 (万冊) | 43 | 30 | 2.5 |
開架冊数 | 18 | 12 | |
閉架冊数 | 25 | 18 |
一番の要約ですが、数字を真に受けてはいけません。上平公民館の図書分室は廃止になるのだから、現本館の横に並記しておきました。なお現本館の蔵書数は最新H26年要覧では34万点ですが・・・
気になるのは現本館は開架閉架で合計30万冊。対して新館はあと13万冊置けるとはいうものの、初年度に13万冊も本を買うわけはないでしょう。仮に単価千円なら一億三千万円の購入費。そのあたりの計画はまだ先ですね。
仮に購入無しとすると、開架18、閉架12で面白いことに現本館の逆になりますが、実は本を探すのは書棚を徘徊するよりも蔵書データベースからの検索が一般的です。その意味では開架冊数や開架面積に拘るのは新しいことに挑戦できない構想力の限界だろうと思います。
開架冊数は50%増し、面積比でも40%増しになりますが、相変わらず、新図書館になってからの利用数の目標見積もり数字がありません。どんなにコンセプトを高らかに謳っても、定量的な見積もりが無ければ奇麗ごとです。この先もずーっと目標数字は開示されないのでしょうか。
責任が問われなくて済むからですか?
桶川マイン内にある大幅リニューアルされた桶川駅前図書館にいけば、駅前図書館という立地性抜群の効果を見ることができます。

図書館は教育施設ですが業としてはサービス業です。サービス業は人の集積のあるところで商売繁盛しますよ。
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ビジネスゲームの館様
おはようございます。新図書館について一昨日午前10時からの説明会に参加させていただきました。小生も何故中央図書館が中央部から上平に決まったのか?それと少子高齢化がつづくなか、高齢者や若い人が利用しやすい機能を集約し行くとしている27年度策定の「上尾市地域創生長期ビジョン」の視点からも矛盾しているとして質問しましたが、政策会議で総合的に決めたという一点張りで埒があきません。貴兄が指摘されている市の井上議員への回答平成26年12月22日の政策会議で決めたという情報ですが、市長周辺の不都合な真実や市幹部(職員)のサラリーマン化の象徴の新中央図書館計画だとおもっております。オール上尾市民活動ネットワーク(AAN)では広く市民に伝え対話の場を増やして市の民主化の一助になればと思っております。貴兄にはぜひ協力して頂ければ幸甚です。AANは上尾市の市民活動のネットワークを活性化することで100年後の未来に「いい地域」をバトンタッチすることの活動を実施しているグループ・フォーラムです。
facebook
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ブログ
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投稿: 若島敏夫 | 2016年4月26日 (火) 09時39分
こんばんわ。
市役所職員や幹部は、市長が右向けと言ったら右向きます。反対派市長が登場し、これ止めようと言えば、「(私もそう思ってました)えー、是非やめましょう」と言うはずです。首長よりも有能な人間であっても、彼らは市民から選挙で選ばれたわけではない、被雇用者に過ぎないです。その差は大きい、って「公務員ってなんだ」熊谷千葉市長著に書いてありましたよ。
能力があっても判断できない立場ですから、それに年収800万?はCPが釣り合いません。ときどきここにもアクセスしてきますけどね。
建設計画が逐次議案化されているように議会の多数派が賛成では止めようが無いでしょう?。何か別次元の問題でも起きない限り・・・
。
役人を責めても暖簾に腕押しですが、こうしてネットの片隅で不合理性を追求する問題提起はしましょうね。記録に残りますからね。
それにしても本件についてネット上では他のブログやツイッター意見が殆ど皆無です。若島さんはともかく、反対派の人が高齢者だからネット上での発信が少ないです(2chには有りますが)、運動が盛り上がらない要因の一つかもしれませんし、無関心層の蔓延かなと思います。
でも、もっと不思議なのは、純粋な「賛成意見」を耳にしたことが無いこと
。これこそ笑っちゃいます。
5年後に上尾市三大愚行の一つと数えられるでしょうか・・・。
明日また書きます、ご来訪を。
投稿: 私役所 | 2016年4月26日 (火) 23時04分