今のポジションよりも一つ・二つ上の視点で思考する経営シミュレーション研修
課長を現場マネージャから経営マネジャーへレベルアップさせる
やはりモチベーションが違うな、と改めて思う研修だった。それは事前学習をどれだけしてきたかで分かるのだが、ほぼ全員だった。
その理由は参加者が課長だからと言うだけではない。日常的に激しい競争をしている業界の管理職だからだと思う。
とにもかくにも、反転授業の意味があった。
今回は会社専用に作ったWebページからのダウンロードではなく、参加者全員へのメールにpdf添付して届ける方式だった。
対象者はサプライチェーンの中核をなす職場の課長クラス、忙しい人ばかりだ。朝、研修が始まる前に全員がPCを開いて黙々と仕事していたのは、異様な光景だった・・・

熱心な部長氏が来て、後方からずーっとオブザーブしていた。彼もノートPCで仕事をしながらも、手を休めては研修を見学するという、珍しい光景だった。
どんな目的でこの経営シミュレーション(ビジネスゲーム)をするのか、事前学習ガイドに書いておいたが、部長が挨拶でその点に触れており、実は彼に一番響いていたようなので、真意が伝わるのは嬉しいものだ。

①経営に関する“数字”とその数字に関わる“言語”を理解し、ビジネスの標準語へと落とし込み、『数字に強い社風』創りにつなげる。
②生産・販売・財務(回収)という基本サイクルの体験から、ビジネス構造と利益が生まれるプロセスを学び、今よりも一つ・二つ上のポジションで思考する。
ということだ。
一つ目は「共通語」の方が良かったかも・・・。二つ目は、現場マネージャから経営マネージャへステップアップさせる、そのための橋頭保となる教育という意味。この辺りを、何度も何度もシミュレーションを繰り返しながら叩き込むというわけだ。受ける方も辛い、やる方は疲れる・・・

だが、実際は笑いの絶えない研修となった。これはビジネス経験が豊富でないと、笑えないような内容だからだ。
皆さん、久しぶりに大声で笑えたかもしれない。
ストレスが掛かるけれども、その分大きく緩むこともできるのが本コースの良い所であり、カードやゲーム盤のビジネスゲームとは奥行きが違う。
コース
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