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2016年9月13日 (火)

上尾市議会の傍聴記-2 行政マンの経験からくる重みとは

9/12 井上茂議員の9月定例一般質問

 氏の選挙地盤ではないにも拘らずポストに議会報告が配られる。以前、近所で自転車で配っていた(夫婦だろうか)姿を見たことがある。

 30人位来ていたので図書館問題の時は人が多い。配布資料を受付でもらえた。自分で加工した図書館統計データを使っての質問と市回答のやりとりは、具体的でよかったが、やや聴きにくい点もあった。

 多分Excelと思うがグラフにすればもっと傍聴人にはウケたと思う。細かな数字は年寄りには辛いよ・・・

・住民の住む場所(地区)と図書館利用度の考察は良いが、今はネットで各館がつながれて利用されるのだから、経験者としてはあまり深堀りしても仕方ないと思う。

 立地性の悪さがもたらす一番の悲劇は、自宅によい学習環境を持てない人からその場所を奪うことである。具体的には社会人教育や受験生である。現本館でも貧弱であり、上尾市が文教に弱いと思わせる一つの風景である。

 この点を文教一筋の人間はどう思うのか、本音を聞いてみたいものだ。若い頃、良い個室を持ち図書館にこもって勉強をした経験が無いのか、いつしかそのような記憶を忘れたのか・・・。

・地区別利用者数は把握していないという市回答は、嘘である(聞き違いなら失礼)。

利用登録者数のデータも粉飾みたいなもの

 引出しに使わないポイントカードが何枚もあるように、カード発行は単なる累積枚数にすぎない。一年に一冊以上借りている人は市人口の15%に過ぎない。動かしようがない事実だが、隠しているのではなくデータベースの中身を読み取れないだけである(知っている若手もいるが)。 そもそも定量的目標が無いから、読み取る動機がないのだろう(あえて書けば、彼らは高い能力で入っても、歳とともに組織として振る舞う時は無能になる)。

・統計で迫るなら、今まで図書行政として手を打ってきたにもかかわらず、総利用(つまり実需)が減っていることを追求してほしかった。需要減少なら拡張投資をしないのが政策の合理性というものだ。

・面積の市回答は、ボソボソと数字を読み上げられるとお手上げ・・・。

・上平中央図書館の年間ランニングコストは不明とのこと。前も聞いたが、行政は民間とはまるで違い、初期投資額のみで決定する。 需要予測や毎年の運転資金の試算もなしで賛成派が議会で意思決定する。つまり意思決定の理由は「別にある」ということを自ら証明している。

 そして結果責任も負わないから、自分がその椅子から降りた将来まで考えることもない。長期ビジョンとか言って分厚い計画書を作るのは得意だが、裏では平気で短期志向に徹して矛盾する。

●経験からくる言葉に重みと味があった。

 最後に、井上議員は市役所で長く勤めていた経験から一番苦労したのは「用地買収」と「苦情対応」の二つと断言した。

 ひな壇の幹部職員もその時ばかりは耳を傾けていた様子。(良くは聞き取れなかったが)行政の在り方として、市民と粘り強く対応することの大切さ・戒めとして話されたのだろう。

 その経験に照らせば、「しかるに、本件の用地買収ほど楽なものは無い」と断じても良かったろう。

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