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2016年9月の13件の記事

2016年9月28日 (水)

上尾市の市長、議員、職員等の報酬給与賞与の推定年収とラスパイレス指数

三役や議員、一般職員の報酬給与、賞与、ラスパイレス曲線

2017/11 追記 h28年 全国ランキングで堂々8位ノミネート(総務省資料)。県内では中核市越谷市を除くと実質1位
 

 
市長や議員は市民の代わりに仕事をする、期間四年の臨時職員です。四年後は再雇用契約を目指す人が多いですが、ある理由の下に「特権公務員」と化します。
 
ところで、公務員は一回採用試験に合格すると、地位と収入は能力や実績と関係なく保証されます。倒産リスクも皆無ですから、ヘマをしない限り生涯設計を描きやすいでしょう。
その上尾市のラスパイレス指数は東京都の全23区よりも高く埼玉県下で二位(H26)です。
 
(1) 市政人件費の見える化
 上尾市広報10月号には市職員の平均給与(月給)が公開されています。三役(市長、副市長、教育委員長)の報酬(月給)と賞与月数4.2、さらには市議会議員の各明細もみられます。 
 内容は月額であり、市民が知りたい年収はいくらなのかを示しません。目立たないようにしているので、「見える化」をしました。推定ですが、当らずとも遠からずでしょう。
 なお基礎情報は、広報10月号のp14-15、または2016年市の概要/上尾市議会事務局。
 
Photo_3
 
計算の前提
・市職員は職種と学歴と勤務年数での平均給与は表示されていますが、賞与不明のため、平成27年度の職員給与費の単純平均値604万円を使用(職員数1294人)。賞与込と思いますが年齢が不明。年齢階層別の年収開示が必要です。
 
・a日当は、議員のみに支給されます。
 正式には一日2,000円の費用弁償と言います。何を弁償しているのかは理解できませんが、悪しき慣習と思います。議会と委員会の出席日数を乗じます。2014年の本会議日数29を使いましたが、委員会日数は個々人で不明のため入れていません。
 
 非常識なことに、各議員の出席すべき総日数と欠席数(or出席数)、出席率が開示されていません。また出席で日当もらうなら、欠席は2000円を徴取(まさに弁償)しないと道理が通りません。 
 
・b政務活動費は、一人25,000円/月まで支給されます。
 消費しなかった場合は返還するものですから議員によって異なります。これは報酬ではないという扱いですが、人件費に含めました。理由は報酬の中で負うべきもので、この支給自体が不要という考えです。年最高30万円。
 
・参考表示は小池百合子さん。給与半分1448万円にするとして都議会を牽制しました。
 
参考
単位:万円 推定年収 平均月額 月の
報酬給与
左の年額 賞与 a日当 b政務
活動費
市長 1,458 122 90 1,080 378  
副市長 1,215 101 75 900 315  
教育長 1,126 94 69.5 834 291.9  
職員平均* 603.9 50 0 603.9
議長 854 71 50.5 606 212.1 5.8 30
副議長 781 65 46 552 193.2 5.8 30
常任委員長 757 63 44.5 534 186.9 5.8 30
議員 741 62 43.5 522 182.7 5.8 30
小池百合子 1,448 121   1,448  
 
 労働時間とか勤務日数は省略です。議員給料は生活給的になっていますが、兼業も可能です。しかし議会は年4回、会期日数は90日弱、そのうち正味は一回当たり二週間ほどです。
 議員年収750÷12=月額63万円なので、4か月分なら250万円です。他の月は補足的な手当てでも良いはずという見方も成り立ちます。
 有権者よりも能力の高い人が議員になっているのですから、兼業でしのげるはずですが、議員しかやれない人には4年間の生活給制度は辞められません。 ちなみに議会に出席の有無は給料とは関係ないようです。
 参考 市長の退職金は1期(4年)ごとに 90万円×19.32=,738万円。
 
(2)上尾市のラスパイレス指数
 図はクリック拡大。出典: 「上尾市の給与・定員管理など」より
Photo_2
 
ラスパイレス指数とは、国家公務員の給与水準を100とした場合の、地方公務員の給与水準を示す指標です。100超は国家公務員よりも給料が高いことを示します。
全国市平均は98台で横ばいですが、上尾市はH19年より急騰し高原状態。H21年は地域手当補正後の値が104.5でした。
  • H27年の東京都の23区は全て100未満、平均値は98.2。
  • H26年に最高値103.5となり、埼玉県下で二位。H27年は6位へ
  • H26年の埼玉県一覧表 「ageo_ras.pdf」をダウンロード
 
反論に、同規模他市も100を超しているからグラフは誇張である、というものが予想されます。が、その類似カテゴリーよりも上尾市は高いので、ムリが有ります。
どんな給与水準が適切かは分かりません。職業選択は自由です。しかし「失業リスク無し」という、民間では「埋めがたい待遇」を給与にどう反映したのか知りたいものです。
 
さて、グラフが何を物語るかはすぐ読み取れると思いますが(スマホで横軸が不鮮明だと難)、その理由まで分かる方は少ないのでは・・・。
 
 
関連
 
 

2016年9月25日 (日)

上尾市議会傍聴記-6 教育行政の誠実さと語るに落ちる

 
 
1. 地下書庫、集密書庫、特別閉架書庫(平方小学校)の写真・・・糟谷珠紀議員
 
 初めて本館地下の書庫を写真で知ったが、この程度は行政側が開示すべきだろうと思う。
 ところで、外部書庫(平方小)にある本へのリクエストは1-2日ほどかかる、と糟谷議員は調査結果をのべたが、直前の大室議員の時の市回答では1週間~10日だった。
 この大差は何か。追求すべきだろう。一体平方とは何県にあるのだ?。これでは、外部書庫は不便だから大型書庫を作るべき、というウソによる誘導ではないのか。
 
 実は、これと似たような(建設を正当化する)現状説明は、耳タコができるほど見聞きしている。本館駐車場(57台)は土日休日は満杯、椅子(約170席)が少ない、寛げるスペースが無い、蔵書が少ない等々不満の声が多いとか…。だが定量的調査(時間帯稼働率とか)で示せばましだが、多くは恣意的な文章でしかない。
 これで稟議が通るのだから民間勤め人には理解できないだろう。
 
 分かり易い例として、夏休み中の学習室の盛況ぶりがある。
 開館前に並ぶ姿や、アプローチが自転車であふれる光景を見たことがある人には、印象に残っているだろう。しかしそんな混雑日や時間帯は夏休み中に一体何日間・何回あったことなのか。その裏付けはない!(毎日職員は居たのだから、数分一回りすれば把握できる仕事だ。民間なら能動的に調べるだろう)。
 印象的な光景やピーク需要の例をあげて、あたかも恒常化しているかのように話すのは井戸端会議レベルではないのか。  
 かように実態を知らない、あるいは自分の目と足で確かめようともしない人々(議員や各種任命委員)へのなんとなく「そうなのか」と思わせる説明は、正確さを欠いた誘導でしかない。
 だが今回は、7-10日と2日の違いがでた。語るに落ちるか。
 
 ついでに言うと、どんなに椅子を多くしてもピーク需要はその想定を上回るものだ。そして今の時代、ピークに合わせて施設を作るなんてことはしないだろう。一回しか行ったことが無い、さいたま市駅前図書館ですら、たくさんの学習机があるのに高校の試験期間中は満席だった。もちろん良好な立地が前提になるから、立地が悪い所では椅子を増やしてもその効果は読めない…
 
2. 語るに落ちるというけど、底がみえない
 
 一年間に一回以上図書館で本を借りる人の数、つまり実質利用者人数を市が答えた。この質疑は一瞬で終わり、多くの人は注意を向けなかったかもしれない。しかしブログ主には違った。
教育総務部長の回答:  直近一年間で32,575人。
 
1) 2年前のH26年10月に上尾市中央図書館基本構想(案)に対するパブリックコメントが実施された。そこでも類似質問があり、その回答は平たく言えば「そんなデータは数えられません」である。  上記リンク先の回答文書内88番。
 
 数えられないのではない、たんに見ていないのだ。それが真相。
 理由は簡単、彼らの仕事に目標が無いからだ。本当に図書館を愛し、市民への知的情報提供の場となりたいなら、「この数字を5万人、6万人へと上げたいのです。そのためには大型新館が必要です」と言えるだろう。
 それが面積や駐車場だ、開架率だとぬかし言っている。利用度向上を理由にしない・・・教育に携わりながら、恥ずかしないのか。プロとして胸張れるか。
 
2) 過去データと比べると、市回答は残念な真実になっている。冴えない数字だ。
 
  2012年度(H24 2013年度(H25 2014年度(H26  期間不明 
 実質利用者数  34,324 32,859 33,366 32,575
人口比(1月付) 15.1% 14.4% 14.6% (14.3%)
H28/1/1
前年比増減   -1,465 507 -791
 
3.口頭ではさっぱり分からない建設地…図面をみると
 
 4候補地のときも名称のみで地図が示されたわけではないから、事情通ではない素人には「あのヘン」という理解しか得られない。 新図書館のパース図も最近見られるようになったが、正確な土地はサッパリ分からなかった。
 
 
●正確な上平の建設予定地 (下図はクリック拡大)
 
 Photo
 
 
Photo_4
 
4. 空の古倉庫で短期熟成されたのは、「ホショーキン」?
 
 てっきり角地の畑のみと思っていたが、そうではない。市は用地取得にからんで上平の築41年~51年の倉庫に物件補償として5600万円払うという(さらにその関連?の調査費が410万とか聞こえたがやや不明…)。
 そんな古い上物は民間取引では0円だろうが、それを高額で買い取る理由は公用地取得の条令の解釈によるという。糟谷氏は別な解釈もできるから過大であると追及したが、双方の条文の話はやや専門で話が見えなかった…。
 
 この物件補償問題はネットで調べると「図書館を考える会」が登記を調べたようでもっと詳しく書いてあった。建物転がしみたいだから、それなら利益供与って言わないのかな?、まぁその当たりは良くはわからない。  (その内容はリンク先にある9月議会傍聴記のpdf文書2ページ目)
 
 地図を見て思うが、本来は景観的に公園内か完全隣接なロケーションを優先するのがプロだろう。その分、駐車場を外縁部に配置する。つまり「上平」というよりも、赤丸土地がピンポイントであったことを伺わせる。
 
 
●この話に絡んで、あるニュースを思い出した。
 
 今年、病気理由に二年間も議会を休みながら、満額3000万円の報酬をもらったという地方議員の話。病気時の減額ルールがなく、本人が市に返すと公選法の寄付でダメとかいって結局はまるまるもらったらしい。
 
 単純に払わなければ良いだろうと思った。
 本人には支払いを求めて訴訟してもらい、裁判で争うなかで妥協点(減額和解)か大岡裁きが期待できると思う。つまり支払額を減らそうとする立場に立つことが、納税者の損失を減らす行政としての義務だと思う。迷う時は納税者有利でイイじゃないか。
 
 上記の物件補償も、(条令解釈はともかく)公金支払いを減らすほうの立場をとって交渉するのがあるべき姿だろうと思う。
 
 『安くしないと、この土地買うのも辞めちゃうよ』とか・・・
 
 
 でも、問題の本質は単純なのだ。
 
 「自分のカネなら、もっと上手に使う」
 
 
 

2016年9月20日 (火)

上尾市議会傍聴記-5 境界線の無いサービスはアクセス優劣が栄枯盛衰へ

図書館の広域利用の先にある姿から、だれが負担すべきか。
  
9/13火 かすや珠紀議員
 
 質疑応答の一時間を全て図書館移転問題に絞ったために、量も多く生々しい話しもでていた。A4カラーの配布資料はよいけど、質問項目のレジメが無いため(上尾市議会はみんなこんな調子)、三分でアラームが鳴るブログ主には辛かった。
 
1)地理的に近ければ他市図書館をよく使う、という分析
 上尾市では把握できないデータなので他市(四分館)を取材したのかもしれない。先日の井上議員もデータで議論を深めていたので、こういうのは凄くイイね。行動派だと思う。
 
 資料によると、さいたま市宮原図書館は市境にあり、大谷・西宮下の人には上尾本館よりも近い。同館の貸出数33%は上尾市民、また桶川マイン内図書館では13%
 図書館利用には行政の境界がなく、「生活圏の図書館クリーニング屋並みに繰り返し利用するように立地は重要」という結論になる。データで示したことに価値がある。
 
 老婆心ながら、示された表に単位がない。貸出数だろう。月次データはかえって理解の妨げかな(3月が利用ピークと分かるけど)。年間合計と肝心の市民構成比率%(実はこの値がネエ!)のみがシンプルで傍聴人にも分かりやすい。
 
 かやす議員はどう結論付けたか分からないが、
 上平になると、伊奈から上尾方面に通勤通学する人や桶川東口方面の人にはアクセスが向上する。伊奈町立図書館との質的比較も働き、伊奈・桶川からの利用は増えるだろう。その結果が上尾市立伊奈町兼用図書館となったら、請求書を回そうか・・・或いは上尾市民は寛容か・・・。イナちゃん、私んちの本貸してあげるよ、おいで… 
 
 なお、さいたま市の広域利用における対象8市町のうち上尾市民がダントツ一位。利用人数は6%弱、貸出数は2%弱 (全体が大数のため値は小さい、H26年度)。
 
 私的には自・他市民という区分は重視しなかった。広域利用とは「お互い様」だからというのがある。上尾における広域3市1町からの利用は、貸出総数と延利用人数ともに7.3%(H26年度)と少ないことも理由だ。
 
 しかし、さいたま市広域利用での上尾市民の存在感の大きさは、改めて立地や人の流れ(さいたま市への通勤通学者は約22,000人)の必然だと思う。もちろん彼の市から請求書が送られてくることはない。
 
●こんな例はどう読みとるか
  1. 三芳町は自市民66%、他市民34%(H23年度、個人貸出者数/同市要覧より)
  2. 武雄市のツタヤ図書館の、自市民55%、他市民45%(2015年度ここ)
 埼玉県資料では、三芳町は「人口一人当たり年間貸出数12.66冊」が県内一位(H25年度)。人口減の田舎町(失礼)にしてはヘンと思い昔、調べたらすぐに分かった。「貸出数÷人口」が優秀であっても分子には他市民が多く含まれているのだ。この統計は行政が陥る形式主義の見本例かもしれない。
 
 市外利用者が多い理由は、地図で見ると三芳町中央図書館が極めて富士見市寄り(東部線鶴瀬駅側)に立地しており、道路アクセスも良いからと思う。人と車の流れがもたらす値だ。ついでに「中央」という名は皮肉なのか警鐘なのか・・・
 
 武雄市の例はもっと単純。ツタヤ図書館の対面に「ゆめタウン武雄」という大型商業施設があり、広い商圏から車で人が集まるためだろう。コバンザメは言い過ぎだが、ツタヤのマーケティングとしては楽だ。
 ともに立地性がもたらす数字であるが、自市民に限ってみれば悩めることだ。
 
 かと言って、他市民がたくさん利用しても費用負担を請求できない。予約時に他市民が前にたくさん並んでいてもだ。 だが広域業務合併による図書館一体運営にしたら、どこでも本の受取返却ができる。そして貸出数比率で物流費を配賦する。
 でもポストが減るから賛成役人はいない。
 
 なお図書館の総費用を総貸出数で割った「一冊当たりの貸出コスト」は市町により150~300円ほど。乱暴な計算だが、タダではないことを示す。
 
 
 
 
 

2016年9月18日 (日)

17年ぶりの我家の引越。移動は10クリックだがgoogleへの住民登録がキモ

現実の引越とネット上の引越って似ているね
 
 そのココロは、
 
  めんどくせー。
 
@homepage サービス終了により、ニフティでホームページを持っていた人や小企業は大変と思う。移行先サービスは、@niftyホームページサービス ミニ(LaCoocan)。
 
立ち退き指定日
 9/29日までに新しい区画地へ越せと再三メールが来ていたが、半年も無視していた。先日は本物の郵便が来た。督促状だよ。期限を過ぎたら、強制代執行でオールクリアー。リアルもネットも似たようなものね・・・
 
引っ越し見積
 不要。
 
引越の日程
 本日、つまり連休中が良いのはリアルもネットも同じ。アクセスが少ない日がよい。
 
引っ越し作業
 荷物量は23MB、たいしたことないし狭かったわけでもないが、移転先はもっと広い2GBだから、99%が空地同然・・・
 時間は3分。その前の手続きの下見が10分。移転後に少しトラブル発生し、自分で調べるのは面倒を決め込み、電話サポートで解決。
 この段階で、初めて引越作業の人間が登場。運よく女性だった、それが目的・・・
 
大家
 プロバイダー稼業の老舗ニフティ。この商売もネット上の無料サービスの席巻により青息吐息。かんばれニフティ。
 
家賃
 前はタダ、と言っても月額会費に含まれている。引越後も無料プランでやるからタダ。
 
新住所
 ドメインがいろいろ選べたから短いスペルがイイと思い、 o.oo7.jp 
 かっこいいの選んじゃったけど、多分007と読み違えそう。
 
アクセス性
 これがやっかい。旧住所に来た客には大家のニフティが移転案内通知としてURLリダイレクトする。でも子ページに来た客はつねに新indexのトップページへ行く。当然ブックマークからの来客にも迷惑だ。 この影響は直ぐにでた。
Url 同じ先週土曜日と比べて夕方からのアクセスがハッキリと減っている。お詫び文を入れないと・・・
 
住民票登録
 GoogleへURL申請。時々googleのサーチロボットが来るが、こちらもコツコツと申請するのが仁義。市役所と違い、年中24時間無休の窓口。
 
億劫だった理由
 インターネットで誰でも情報発信できるといっても、自己満足以外では検索エンジンのリストに上表示されなければ、存在していないのと同じ。という子育て苦労を知っているからURL変更は自ら望むものではない。
 
 累計アクセス数百万の子ページも何枚かあるが、最近ほったらかし…この機会に内容更新しようか迷う。が、関心も薄くなった・・・歳かな。 上位にくるページとは、SEOテクニックよりも選ばれるコンテンツにすることなのだ。
 
 
再び、そのココロは、
 
 どんな土地に棲もうが、良き我が家を築くことが大切。さすれば人は訪れる。
 
 
 柄にもないこと書いたなー 
 
 
 
申請直後の0時台にすぐクローラー。約90%読み込み済み。インデックス反映はまだ無い。

2016年9月16日 (金)

こんな凄いボクシング試合2つは見たことない。山中慎介KOV11と長谷川3階級制覇で這い上がる

近年まれに見る倒し合い。亀田や井岡とは比べようがない
 
凄い試合は過去にもあったが、本当にハイレベルでドキドキする試合を二つ続けて見たのは珍しい。ボクシングの歴史に残ると思う。が、録画するの忘れた。

V11ko_2

 
山中の試合を見るのは楽しみだけど、内山がこの前 負けたので、最後の望みみたいな気持ちもあった。
 
前回試合は見てないものの挑戦者のアンセルモ・モレノがもの凄いボクサーであることはよくわかる。フットワークは無くても、体を動かして左右のスピードあるパンチが、山中を的確に襲う。
「神の目」ってそういう意味かと納得するくらい、大きく見開いた目で相手を見つめる。
 
初回のダウンは、いつ山中のパンチが当たったのか分からないまま、相手は激しく倒れた。スロー再生でようやくわかる。
 
当節、やたらと「神」を冠して、安物神が流行るけれど、山中の左ストレートは本当に神の左だ。昔ならカミソリ・パンチとか言ったと思うが、それでは形容不足かも。
 
左が当たれば必ず倒れる。モレスはそれまで三度ダウンしては立ち上がてきた。それだけでも凄いと思った。7Rのフィニュッシュはかすっただけと思うが、力尽きた。賞賛されるボクサーだ。
 
なんと前座が長谷川穂積の「負けたら引退」という試合。山中の生中継後に録画編集で放送されるとは・・・。
 これも凄い打ち合いと流血試合。WBC世界スーパーバンタム級王者ウーゴ・ルイスを9回TKO勝ちして3階級制覇だ。
この試合だけでもメーンイベントに相応しいと思う。35歳、長いことやっていて日本人最多16度目の世界戦というから、これまた凄い。
 
 おめでとう。
 テレビの前で拍手した。
 

2016年9月15日 (木)

上尾市議会傍聴記-4 牧歌的からICTまで盛りたくさん

住民生活から図書館、ICTまで聞いてお腹いっぱいだと・・・

9/13火 大室尚議員

 急ぐ人はラストへ…
 
 庭先の地面が乾いていたのはいつ頃だったか思い出せない。そんな悪天が続いているが、この日は朝からドシャ降り。
 
 モシモ私が議長なら開会一番、傍聴席に向かい『本日はお足元の悪い中を、お越しいただきまして、誠にありがとうございます』なんて、心にもない文切り型の挨拶を入れちゃうけれど・・・。
 歳をとると、そんな慇懃無礼そうな挨拶一つでも気を許してくれる人が居るよね。
 
 さて、与党議員による図書館問題の質疑があるというので、聞きに来た。
 大室氏は最初は都市整備や市民生活の日常的な問題を取り上げ、パネル写真で説明してくれた。分かり易かったが、質問書が配られればもっと良かったと思う。と言うのは質問か非常に多く、市回答をメモできないね。
 
 側溝の周りの草で通行が妨げられるとかの話。
 昔、田舎では近所の人が寄り合って除草とかセギ堀りなどをしていた。そんな親の姿を思い出す。今の時代、何でも行政まかせが多いけれど、以前テレビでみたある村は人手もカネも無いから、道具とセメント材料を提供して村民が自分で道路補修をしていた。放送は自治体の存立危機を伝えるものだが、これがホントの自治だろうって感心した。セルフサービス・・・
 
 カラスの巣の話し。
 巣を見つけて奴らが居ない場合は壊してもよいらしく、主や雛がいるときは鳥獣保護法でアンタッチャブル、という凄い回答を聞いたぞ。役立つかな、東電の鉄塔の上にあるの知ってるんだ・・・
 ノラ猫の避妊の話。
 タダでやれるらしいので殺処分が減る。どうやって猫をつかまえるのかと問うと「捕獲器」を貸し出してくれる。イノシシ出る街でなくて良かった、と思いながら聞いた。
 
 その他もあったが、概ね市ホームページに書いておけば、或いは直接電話すれば済む話しだろう。たぶん氏は地域住民からの相談や苦情例として取り上げたのかもしれない。これはこれで議員の仕事なのだろうし、自分が言ったことを議会で取り上げてくれたとなれば、悪い気はしないだろう。
 
●図書館問題について
 賛成の立場からなのか、予定調和型の質問と回答に終始した。それでも「柏座の人から今の本館なくなるのか、という不安の声がある」と言うように、この問題の理解度はあまり浸透していないようだ。
 
 気になったのは、収容力が限界で本館の地下だけでなく、特別閉架として遠くの(平方?)小学校の空き教室も使っている。そこの本へのアクセスは一週間くらいかかると市は回答した。毎日か数日に一回巡回してればそんなにかかるわけがない。次の糟谷議員の時に答弁がウソに近いものであることが分かった。次記事。
 
●市回答では、新図書館の名称(ネーミング)を公募するらしい
 上平中央図書館ではさすがにヤボなのは分かる。 どんな名前がふさわしいか、市民の百家争鳴は必至。
 早い者勝ちということで・・・下の著作権は当ブログ主にある。不許複製!
  • アッピー図書館        ・・・ 月並み
     
  • 上尾市トオーイ図書館   ・・・ 名は体を表す
     
  • 北上尾駅前図書館     ・・・ 走5分
     
  • 上尾私立○○○○図書館 ・・・ 氏名を入れちゃう
     
  • あげお市街化調整図書館 ・・・ お里が知れる
     
  • 上尾かみひら村立図書館  ・・・ ゆめ
     
  • 上尾市立伊奈町兼用図書館 ・・・ 実態
     
  • ここは、深刻な財政問題があるから「ネーミングライツ」による収益化を提案する。
    地元に近いカジュアルウェアの優良企業、しまむらに依頼するのが筋。市内4店目として、
    ファションセンター・しまむら図書館 
     
  • 地元企業優先でしょう、と言うなら島村工業だろう。 ・・・ 拘りすぎ
    イヤこれは不吉だ。現本館近くの建設会社が倒産したもんね・・・ 
     
  • ファッショ・センター・シマムラ図書館   ・・・ 著作権フリー
     
  • セブンイレブン上平図書館    ・・・  欲しいのはコンビニ
 
●ICTの内容は二人の専門話し
 IT系は大室議員の得意分野なのだろうか、でも延々とQ&A集を聞かされているようだった。FQ&Aではない。Fが入っているとは思えない。こうしたらイイ、これは問題だ、という強い意見のある質問というよりも、いささか市の広報みたいだった。
  個人的には、今年変わった上尾市のホームページの見にくさを追求してほしかったな。前よりアクセス性悪いと思う。
 
 で、耳を疑ったのは「現在のWindows7から年内にWindows8.1へ600台入れ替え」との市回答。
 素人でも、エッと思うけどね・・・。
 
 これらの専門的会話に、他議員や傍聴席は理解して聴いていたのかなー、と最後に見回したら、ダイジョーブ。そのまま
 
  寝ちゃいませんでした。
 
 
  ごめんなさいね。  
  では、お休みなさい・・・
 
 
つづく
 
 

2016年9月13日 (火)

上尾市議会傍聴記-3 名を刻むべき場所とは

9/12月 秋山かほる議員
 
 声のデカいオバサン議員だ。よく通る声で聞きやすく、議場に緊張感が走る。
 ボソボソ議員や朗読部長は見習わなくてはいけない。少しだみ声風なのはスモーカー?。まあ、こんなことを書かれても、いちいち目くじらはたてまい、と勝手な想像をしているが…
 
 実は、秋山議員の登壇を見るのは二回目。
 一回目は感動した。それは質疑資料を配ってくれたからだ。それまで見物した何人かの議員は誰もそんなものくれずイライラ聞いていたため、常識ある人がいたんだ、という素朴な思いである。 
 
 本日は三テーマで質問(ただし配布資料に記名と日付なし)。
●最初は介護関連
 専門知識が無いと分かりにくいが、言い含めるような物言いが面白い。対面する部長層の中には女房から説教されている感じを受ける人もいるだろうが、嫌味が無いのが彼女の良さであり、話法なのだ。
 
●二つ目は学校給食で地元のコメを食べさせることをやたらと強調していた。
 資料ではこの三年間で農業従事者は40万人減ったとある。この調子なら、いずれ「貧乏人は外米を食べろ」となるらしい。 米農家の収入は時給換算で480円という窮状だ。
 で、想った。
 学校給食がどんなものか知らないが、他市よりも「一品多い」を実現したらどうか。新図書館の凍結代替案として、小中学校の子どもにもう一品食べさせて豊かな食事の時間にしよう。これは他市との差別化であり、上尾市シティセールスそのものとして胸をはれる。
 
 上尾シティセールスの新スローガン
 『上尾っ子は、本のみにて生きるにあらず。』 \(◎o◎)/!
 
 
●三つ目が新図書館問題
 駅近から郊外へ移転した(或いはその逆方向の)図書館はいくつ、どんな図書館かというユニークな質問や現本館の建替え案を迫る質問もあった。建替案は不動産や建築士のボランティア的な協力が無いと具体的な論争はできないだろう。
 
 建替え拒否理由として繰り返されるのは、工事中の期間に本館が停止して迷惑かけることはできないという理由だが、上平移転で50年間迷惑かけ続けることとの天秤は如何に。
 
 最後に、50年間使う施設にしては市の検討は不足していると述べ、『50年後にも後世の市民から賞賛されるような図書館を作ってほしい』と懇願して終えた。
 
 拍手がなった。
 
 議長はそれを制した。
 
 
 市民の代表として良い言葉で締めたと思う。
  が、こうも言ってほしかった。
 
『賞賛とは、礎石に自らの力で名を刻むことではない。人々の記憶の中で語り継がれることである』
 
 或いは、『買った賞賛は、いずれ侮蔑に替わる』
 
 続く…
 

上尾市議会の傍聴記-2 行政マンの経験からくる重みとは

9/12 井上茂議員の9月定例一般質問

 氏の選挙地盤ではないにも拘らずポストに議会報告が配られる。以前、近所で自転車で配っていた(夫婦だろうか)姿を見たことがある。

 30人位来ていたので図書館問題の時は人が多い。配布資料を受付でもらえた。自分で加工した図書館統計データを使っての質問と市回答のやりとりは、具体的でよかったが、やや聴きにくい点もあった。

 多分Excelと思うがグラフにすればもっと傍聴人にはウケたと思う。細かな数字は年寄りには辛いよ・・・

・住民の住む場所(地区)と図書館利用度の考察は良いが、今はネットで各館がつながれて利用されるのだから、経験者としてはあまり深堀りしても仕方ないと思う。

 立地性の悪さがもたらす一番の悲劇は、自宅によい学習環境を持てない人からその場所を奪うことである。具体的には社会人教育や受験生である。現本館でも貧弱であり、上尾市が文教に弱いと思わせる一つの風景である。

 この点を文教一筋の人間はどう思うのか、本音を聞いてみたいものだ。若い頃、良い個室を持ち図書館にこもって勉強をした経験が無いのか、いつしかそのような記憶を忘れたのか・・・。

・地区別利用者数は把握していないという市回答は、嘘である(聞き違いなら失礼)。

利用登録者数のデータも粉飾みたいなもの

 引出しに使わないポイントカードが何枚もあるように、カード発行は単なる累積枚数にすぎない。一年に一冊以上借りている人は市人口の15%に過ぎない。動かしようがない事実だが、隠しているのではなくデータベースの中身を読み取れないだけである(知っている若手もいるが)。 そもそも定量的目標が無いから、読み取る動機がないのだろう(あえて書けば、彼らは高い能力で入っても、歳とともに組織として振る舞う時は無能になる)。

・統計で迫るなら、今まで図書行政として手を打ってきたにもかかわらず、総利用(つまり実需)が減っていることを追求してほしかった。需要減少なら拡張投資をしないのが政策の合理性というものだ。

・面積の市回答は、ボソボソと数字を読み上げられるとお手上げ・・・。

・上平中央図書館の年間ランニングコストは不明とのこと。前も聞いたが、行政は民間とはまるで違い、初期投資額のみで決定する。 需要予測や毎年の運転資金の試算もなしで賛成派が議会で意思決定する。つまり意思決定の理由は「別にある」ということを自ら証明している。

 そして結果責任も負わないから、自分がその椅子から降りた将来まで考えることもない。長期ビジョンとか言って分厚い計画書を作るのは得意だが、裏では平気で短期志向に徹して矛盾する。

●経験からくる言葉に重みと味があった。

 最後に、井上議員は市役所で長く勤めていた経験から一番苦労したのは「用地買収」と「苦情対応」の二つと断言した。

 ひな壇の幹部職員もその時ばかりは耳を傾けていた様子。(良くは聞き取れなかったが)行政の在り方として、市民と粘り強く対応することの大切さ・戒めとして話されたのだろう。

 その経験に照らせば、「しかるに、本件の用地買収ほど楽なものは無い」と断じても良かったろう。

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2016年9月12日 (月)

上尾の図書館問題ってTBS東京マガジン噂の現場になるの?

上尾市議会-9月場所の傍聴記-1…鈴木茂議員
 
(2017/11/11 アクセス多いために付記。 昨年末、実際にTBS取材関係者が来たものの、さらなる深堀と放映には至らず。住民投票案否決が理由かは不明)
 

 三月に一回いったきりだから半年ぶり。上尾三大愚策の一つ「上平中央図書館建設」を巡り、会期後半に5人の議員が質問するので、都合がよかった。
 なお、二つ目は長年ホーチしている上尾市名物「駅前放置自転車」(県内2位/全国24位、H27)。三つ目は書かない・・・人それぞれであり、そもそもは警鐘の言葉なのだから。
 
 「お互いに手の内を晒した質問と回答について、それぞれが手元ペーパーを読み上げ時間通りにやる、BGMすら流れない朗読劇・・・」(小田嶋隆著/超・反知性主義より)
 
 既出だが、この退屈極まりない朗読劇に聞き耳をたてるのは苦痛。それも出来の悪い声優だとしたら、言語不明瞭にイライラするだろう。 おまけに質問内容を示す配布資料がない場合は、見えない・聞こえない話に、傍聴者はおろか他議員まで眠くなるのは責められない。
 
 私的には、必死でメモを続ける人は尊敬を通り越して、奇異に映る…。速記かよ。
 上尾市議会事務局の怠慢である。
 全議員に質問や資料の印刷と配布を義務付けよ。
 たぶん、日本の議会の中の多数派は、議論を深めない・見えないことが「身の安全」だと思っているから、議会改革をしないのだろう。ネット中継以前の問題である。
 
9/9金 鈴木茂議員
 
 質問書の配布が無いので困ったものだが、人気があるのか傍聴席はほぼ満席。たとえ後ろが空席であっても用意すべきだろう。どんなに良い質問でも伝わらない。議会は当事者のためではなく、市民のために開かれているのだ。
 
●後々鈴木氏の議会報告書でも読まないと内容不明だが、役立った点もあった。上平案の来館数の需要見積90万人の根拠である。市回答は、現本館の来館45万人の倍を見込み、その根拠は、耳を疑った。
青少年センター2万人、吸収される上平公民館1.4万人、上尾市民球場とテニスコートの年間利用者27万人、他に公園利用者、アッピーランド10万人等々をただ足して90万人という(95万かも、数字ミスの場合あるかも)。
 誰が聞いても、小学生の社会科学習並みの回答であり、君の高給に見合わない・・・
 
 さらに市回答には複数の瑕疵がある。
現本館は図書館専用であるが新館は複合館なので来館数で比較してはいけない。図書館に限定した利用人数、貸出冊数等を需要予測しないとダメ。さらに言うと、他館受渡しを引いた純数がよい(新館は本を増やすため、分館受渡しの市全体貸出数は増えるに決まっている)。
 
 議員は専門家ではないのだから、質問が合理性を欠くときにそれを補って答えるのが行政のプロと思うが、それは望めないということを晒していた。
 も一つは、90万人の達成時期とそれが何年間続くのかだ。まさか瞬間風速ではあるまい。そして、未達の責任はどうする(議会が承認したから市民責任というだろうか)。未達ならますます追加投資をするのだろうか・・・(アレは目標ではないと言うだろう)。
 
 上平案は、上平公園からは徒歩数分と離れていて、周辺施設といえば老人ホームが近い。市街化調整区域である。
 雑誌や新聞を読みながら公園の人々を眺める、または散歩やジョギング中に図書館を眺められるという良好なロケーション関係にはない。出自がそんな洒落たものではないからだ。面道路も交通量が少ないから施設のショーウィンドー効果は薄く、ちょっと立ち寄るという効果は微妙だ・・・。
 私的には、この新館には全く別の新規客が増えることを予想する。
 
●他に、青少年育成センターや公共事業最適債と面積縮小、上町本館の後利用とかの質問をした気がする。でも、これらは枝葉末節と思う。・・・本件は鈴木氏か井上氏なのかごちゃごちゃ記憶になってます・・・
 
 ようするに当初「構想案」は上平に大型単館を建てるはずが、資金対策や市の公共事業政策との整合性のために複合館へと変転した。 後から現本館の一部を残すと言い出したのは、上尾地区の住民不満や反対運動を抑えることもあったろう。 ところが最適債を前提にしたために、面積減が必須となり、新館と残る本館も面積レイアウトに困った、という泥縄的な仕事ぶりではないのか。
 
 本や椅子があってもそこは○○室と呼び、図書館とは呼びませんから算定面積に含みませんとかはないのか。無理を通すがゆえに、本来の図書館の在り方からずれてしまっていないか。他市から見て上尾市は文教に弱い、と言われかねない・・・
 
 なお、年間90万人とかいう来館人数に目を奪われるのは良くない。あの武雄市ツタヤ図書館のジレンマを以下で見てほしい。
 
 
 
関連
 

2016年9月10日 (土)

前田健太が抜けても広島は優勝した。

能面、黒田の目に涙、前田は海の向こうで何を思う・・・

 
マエケンがドジャースへ行ったので広島の優勝は無いと思っていたけど、25年ぶりの優勝、凄いね。
 
ダルビッシュ以来、野球といえば、ほとんど大リーグ中継のみ。たまに大谷が投げる時に見るけれど、日ハムの試合はBSでもあまり放送されない。
Photo
今夜、テレビで見た東京ドームがあんなに赤色に染まっていてびっくり。巨人広島戦は最高のタイミングでNHK独占放送。枠をとった担当は大喜びだね。
久しぶりに大野の解説、ピッチャー時代は好きでした。
 
黒田が泣いてました。
ヤンキースでの登板試合では能面のように無表情で淡々と投げ込む姿が印象でしたが、今夜は男泣き。
こみ上げるものがあったんでしょうね。
今年で引退かな・・・
 
WBCでの前田の投球を見た印象では、大リーグに行っても難しいと思ってたけど、予想外の大活躍。多分ここまでは誰も予想していなかったと思う・・・
あのカーショー以上に14勝で登板数もチーム一位、今はドジャースのエース投手なのだ。
ドジャースはもの凄い安い買い物をしたことになる。
 
今日はダルビッシュも久しぶりに快投し、岩隈はエース級の15勝目。
岩隈や前田の投球を見ていると、ピッチャーは球速よりも丁寧なコントロール、それも低めへ。次に落ちる系のボールがあれば大リーグで通用しますね。
 
新しい環境で前田の疲労は半端じゃないと思う。来年が心配だけど、あと一つで15勝、是非達成してほしい。
 
ガンバレ広島、よりもガンバレ前田 

2016年9月 9日 (金)

上尾市シティセールスにみる違和感(武家の商法)と本気度、蓮田市

父になるなら、あげお市。(@Д@;
 
↑はパクリですが、相応しいのは↓。
     「チチになるなら、チチブ市」
 
首都圏でシティセールスのキャッチコピーとして最も評価されるのは「母になるなら、流山市。」でしょう。
冗談抜きで、初めは、流産と誤読しましたが…
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決して歯の浮くような宣伝文句ではありません。10年間で人口2万人増、とりわけ30-40歳代で急増、と流山市は胸をはります。
 
最近、図書館問題で知ることとなった神奈川県・海老名市は、郊外都市としてただ今人気上昇中とのこと。「子育てにやさしい海老名市」とテレビで(売り込みかな?)紹介されていました。
 
遅ればせながら、上尾市も2016/1月に「上尾市シティセールス戦略 」を発表しました。目的は「他市との差別化をはかり、人や企業に選ばれる街づくり」です。
首都圏近郊の自治体は、定住促進子育て世代の流入促進がネライです。ようは人口減少時代の生き残りです。「今いる人は引っ越さないで、来る人は子育て世代大歓迎」ということです。
シティセールス概念がなかった昔は工場や企業誘致でしたが、今は『人間誘致』つまり『移住促進』。昔からある宅地の区画販売はその典型と思いますが、シティセールスはもっと広い意味のようです。職業柄、本来はシティ・マーケティングだろうと思うのですが・・・。
 
ところで、その本気度には市町村で差があります。ヨソもやっているからというお役所レベルから、深刻に受け止めている所、果てはあきらめに近い自治体すらあるかもしれません。
上尾市のシティセールスの内容を(分かりずらい)市役所HPから探すのは大変です。このページを見ても、まだ片手間仕事みたいです。 まぁ、PJ組織や計画書を作っただけで満足っていうのは企業でもありがちですからね。まずは感想を・・・
 
1 公務員にできますか? という違和感
 公務員を志す人に、営業はきらい、ノルマとか成果測定や競争のある仕事はイヤという人は多くいませんか?。そんな営業やマーケティングとは縁遠い人達が「市」を商品として売り込めますか。という本質的な疑問です。
 流山市の例は外様の市長が職員の大反対の中で始めた苦節10年の難産物語です。
 
 シティセールスを本気でやるなら、民業に携わる市民から知恵を集めましょう。営業やマーケティング・ブランディング実務の経験者をサポーターとして参加させるべきです(タダですから。行政と親和性の高い団体との協業はやや疑問です)。
 市職員は20-30歳代で固めましょう。住民票のある職員が半分以上、40代以上は数名以内で十分でしょう。中高年職員が多い組織なら、悪いことは言いません解散しましょう。
 
2. 郊外住宅都市は都心への好アクセスがキモ
 スローガン「家族の夢はあげおで叶う」という50頁の文書をざっと見ですが、既存の政策テンコ盛りで、「散漫としている」が読後感です。ケチばかりでは失礼なので思いつきの指摘もしますけど…
 
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●スローガンはハード(例、住環境等)とソフト(例、暮らし方)の2フレーズ用意し、PR場面で使い分ける方がイイと思います。
●P24の都心郊外へのアクセス関係。鉄道のメリット訴求が酷すぎです。上司の目は節穴か、新宿方面がないよ!
 
① 鉄道のアクセス性は郊外市では訴求点として最優先すべきです。
② 3都心へ良アクセスという視点。
 高崎線の「東京・横浜」と湘南新宿ラインの「新宿・横浜」への直通、三つ目はさいたま市/大宮へのアクセスです。
③ 遠・短豊富な鉄道アクセスという視点。
 5つの新幹線を束ねる大宮へ10分の近さ、遠距離アクセスの良さです。長引く不況と地方新幹線のおかげで長野や高崎、前橋などの営業所を撤退し、北関東圏の営業体制を大宮に集約化する企業があります。
 上尾はさいたま市(浦和や大宮)のベットタウン都市としても最適。地形的中心にJR上尾駅があるのはメリットですが、西側では東北線/東大宮駅やシャトル線/沼南駅もあり、複数路線は選択の幅が広いです。
 
●上尾市の強み、差別化ってなに?
 シンプルで納得感あるものがイイですが・・・分かれば苦労しませんね。
 個人的に、多様なスポーツ施設が比較的狭いエリアに集積しているのが特徴かなと思ってます(さいたま市や熊谷市と比して)。まぁ県営施設が多いけど。 逆立ちしても文教では浦和にかないませんから、今以上にスポーツ施設を強化して突っ張るのもイイかな。健康推進にもつながります。
 新図書館建設ではなく、上平に今風の新競技やダンス系を優先した第二体育館構想とかね。
 市民の方は何が上尾の強みと思いますか・・・ 
 
●無用なぶ厚さと戦略と名付けられた「上尾市シティセールス戦略」
 お役所言葉を削ぎ、「文書は薄いほうがエエ」という価値観で作って欲しいものです。いくら競争がテーマとは言え、タイトルの「戦略」には違和感があります。 書いてある推進目標は「子供の作文並み」。納期も目標数値もありませんから、評価できないようにしています。これで「戦略」とは、作っていて恥ずかしくないのでしょうか。
 
3 最大の違和感は、トップは違う考え
 きっかけは、2016年1月の広報あげおの巻頭記事を思い出したことにあります。島村市長と友好市の本宮市長との対談。
 二人とも「近隣市町村と住民を取り合うなんて・・・」、「過度の競争は良い結果を生まない・・・」、「競い合うのではなく高め合う」と言って、意気投合です。
 
 ところが、過度どころかほとんど競争をしてこなかったのが行政です。選挙という競争で勝った人が、一たびその座に着くと、団体戦を拒否しているようなものです。
 競争して衰退するのではなく、競争しなかったから衰退するというのが現代の見方です。シティセールスの建前と市長の本音、この矛盾こそ市政の本気度が透けて見えるのです。
 
 「住民の奪い合い」は品の無い表現ですが、その裏返しは「選ばれる」です。最後に、童謡を一つ・・・
 
 こー こー こ育て こい 
 あっちの 市は にーがいぞ
 こっちの 市は あーまいぞ
 
4 蓮田市シティセールスにみる本気度の差は何か 
 ところで、立地性が同じ隣接(競合)する蓮田市シティセールスを読めば、現状分析は深刻、対策はリアルです。それは、高齢化率が上尾市よりも3%ポイントも高く、16年連続の人口社会増減がマイナス、つまり歯止めのきかない転出超過の危機感・恐怖から来ていると感じます。
 
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 「学力状況調査で蓮田市の小中学校は県内でトップクラス」とか犯罪発生率の低さを訴求するように、なりふり構わずの感も見えます。そして、現在の他市区町への転出超過から転入超過へ逆転させることは可能だ、と言うあたりには志の高さも見られます(難しいですがチャレンジ精神が伝わります)。
 
 数年内に大型プロジェクト(蓮田駅西口再開発事業、総合文化会館)が完成するようですから、今後の大小さまざまな政策を連続的に投入する成果が(他市民としては)見ものです。
 リンク→pfd文書/蓮田市シティセールス提言書
 
 (上尾市職員も)まずは蓮田市のシティセールスを見ることをお勧めします。ターゲットが同じなら、やるべきことはほとんど同じですから。
 モノクロの簡素なドキュメントですが、行政の質は予算や人口の多寡ではないということもわかります。その差が何かは、知っての通り・・・。
 
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ある高齢世帯の会話。
 
「どの市も判で押したように、子育て支援ばかりじゃのー。ワシらの面倒はどうするつもりかねー、婆さんや…」
 
「ほな、お爺さん。どんな世代にも使えるキャッチコピーはどうですか?」
 
  『揺りかごから墓場まで、上尾市。』
 
 
「ほー、婆さん、そりゃーホントのコピーだよ。 ワシならこうだ…」
 
  『歳をとったら、姨捨山』
 
「まー、いやだこと。もっと優しいのにしますよ」
 
  『シングルに優しい、上尾市。』 
 
後家さんになっても安心。お爺さん、お先にお逝き・・・
 
 
 
 
関連
 

上尾市の将来人口(自然動態の予測と待機老人)-3

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2016年9月 6日 (火)

スイカを丸ごと食べて、過ぎゆく夏を惜しむ・・・

残暑厳しい折、最後のスイカを食べる

子どもの頃、スイカと言えば丸ごと買うか、お中元で貰うものだと思っていた。一とき、親が遊び半分に自家栽培したことがあった。大きくは育たなかったり、熟さないのも多かったけれど、食べ放題だった年もあった気がする。 が、買ってきたスイカにはかなわない。。
 
冷蔵庫には入りきれず、井戸水で冷やして、今と比べたらたいして冷たくなくても、大勢でおいしく食べたものだ。そんな記憶がよみがえる。
 
初夏のスイカの出初めの頃は1/8カット位の小さめで400円位。旬になると1/6カット位でもやはりその位の値段のような気がする。
でも、それらを1玉分に換算すると2000円を超す値段になる。割高感があるのであまり買わない。
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買う時は、丸ごとがイイ。
包丁よりもでかいモノを切るときの、アノ手ごたえがたまらない・・・
というわけで、今年二個目の丸ごとスイカ。
 
キリギリスみたいにスイカ好きが家に複数いれば、まるまる一個でも二日程度で終る。
 
たぶんスーパーでは最終処分品みたいな扱いだったと思う。ボケておらず、丁度いい具合に店頭で熟していたようで、食べごろの品。
富良野産だった気がするが、きっと台風前の入荷だったのだろうか。
 
それにしても1/2の半分で売っているのは、あまり見かけない。なぜだろう。売れないと切り口面の鮮度が落ちるからかな。

2016年9月 1日 (木)

難易度の高い経営シミュレーション研修と想定外の若さ

アンドリンガーモデルよりも難しくなっている現代の経営モデル
 

経営全体を扱うシミュレーション(ビジネスゲーム)モデルは、概ねアンドリンガーのモデルを参考に作られていることが多い。多分、マネジメントゲーム以外ではルーツはそこにあり、当初はアメリカではトップマネジメント教育に使われたはずだ。

 
Smenu_3エクセレント-4は製造業向けの経営モデルであり、何度も改良してきたが原型はアンドリンガーへ遡る。
昔に属していた経営教育団体ではアンドリンガーモデルが日本語化されてほぼそのまま最上位の部長コースに使われていた。
その手計算モデルが当時のPC、TRS80に移植され、ついで国産PC8801に移植した。その後、仕様を改良して新コースを外部用に作った。
さらにその後も個人的な改良を加え続け、システムや研修構造そのものも作り替えているために、似て非なる変貌を遂げて今日に至っている。
 
部長層向けの上位コースの設定だか、やがて選抜管理職(社内企業塾)、課長層等へと対象階層を広げてきた。というか降りてきた。
 
今回のような管理職でもない30歳前の若い層にやることは、MBA教育でもない限り珍しいくらい、やっていてもなんだか違和感があった。
かつては、自分よりも遥かに年配者を相手にこのコースをしていたのに、真逆になってしまったとは・・・。 単純にこの年齢層なら別コースがあるが、付き合いのいきさつでこうなっている。
 
 それでも若い彼らがやれるからとって、決してコースが易しいわけではない。ようするに大変優秀な社員なのだ。理解度はめっぽう早い。通俗的にいうと出身大学が偏差値70クラスだから、仕事の分野が違って初めて学ぶことでも数期やるだけで分かってくれる・・・。集中力が違うことが良くわかる。女性も多い。
 
 若い故にゲーム性に没頭して勝ち負けにもこだわる人も多いが、計数理解度が高くプロセスを理解しているのでまったく構わない。立ったまま議論するなど、フットワークも軽い。
 一泊二日で5社編成、8サイクルの経営、中間決算と本決算が合計4回。ほぼタイムスケジュール通りに進む。相対的な競争なので赤字会社が出てきて、それはそれで楽しく夢中になっている。
Ssimg_132
 株主総会用のドキュメントも手馴れて作るが、「在庫が多くてとか 支払い不足でとか」というように即物的な表現が多く、普遍的テーマに落とし込むには、さすがに年の功が足りない。まぁ、そこまで練れたらこちらの出番も無い。
 
 むかしの教科書レベルを今の時代はもっと若い人が学ぶように、とにもかくにも、時代は進化しているんだって改めて思った・・・

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