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2016年9月12日 (月)

上尾の図書館問題ってTBS東京マガジン噂の現場になるの?

上尾市議会-9月場所の傍聴記-1…鈴木茂議員
 
(2017/11/11 アクセス多いために付記。 昨年末、実際にTBS取材関係者が来たものの、さらなる深堀と放映には至らず。住民投票案否決が理由かは不明)
 

 三月に一回いったきりだから半年ぶり。上尾三大愚策の一つ「上平中央図書館建設」を巡り、会期後半に5人の議員が質問するので、都合がよかった。
 なお、二つ目は長年ホーチしている上尾市名物「駅前放置自転車」(県内2位/全国24位、H27)。三つ目は書かない・・・人それぞれであり、そもそもは警鐘の言葉なのだから。
 
 「お互いに手の内を晒した質問と回答について、それぞれが手元ペーパーを読み上げ時間通りにやる、BGMすら流れない朗読劇・・・」(小田嶋隆著/超・反知性主義より)
 
 既出だが、この退屈極まりない朗読劇に聞き耳をたてるのは苦痛。それも出来の悪い声優だとしたら、言語不明瞭にイライラするだろう。 おまけに質問内容を示す配布資料がない場合は、見えない・聞こえない話に、傍聴者はおろか他議員まで眠くなるのは責められない。
 
 私的には、必死でメモを続ける人は尊敬を通り越して、奇異に映る…。速記かよ。
 上尾市議会事務局の怠慢である。
 全議員に質問や資料の印刷と配布を義務付けよ。
 たぶん、日本の議会の中の多数派は、議論を深めない・見えないことが「身の安全」だと思っているから、議会改革をしないのだろう。ネット中継以前の問題である。
 
9/9金 鈴木茂議員
 
 質問書の配布が無いので困ったものだが、人気があるのか傍聴席はほぼ満席。たとえ後ろが空席であっても用意すべきだろう。どんなに良い質問でも伝わらない。議会は当事者のためではなく、市民のために開かれているのだ。
 
●後々鈴木氏の議会報告書でも読まないと内容不明だが、役立った点もあった。上平案の来館数の需要見積90万人の根拠である。市回答は、現本館の来館45万人の倍を見込み、その根拠は、耳を疑った。
青少年センター2万人、吸収される上平公民館1.4万人、上尾市民球場とテニスコートの年間利用者27万人、他に公園利用者、アッピーランド10万人等々をただ足して90万人という(95万かも、数字ミスの場合あるかも)。
 誰が聞いても、小学生の社会科学習並みの回答であり、君の高給に見合わない・・・
 
 さらに市回答には複数の瑕疵がある。
現本館は図書館専用であるが新館は複合館なので来館数で比較してはいけない。図書館に限定した利用人数、貸出冊数等を需要予測しないとダメ。さらに言うと、他館受渡しを引いた純数がよい(新館は本を増やすため、分館受渡しの市全体貸出数は増えるに決まっている)。
 
 議員は専門家ではないのだから、質問が合理性を欠くときにそれを補って答えるのが行政のプロと思うが、それは望めないということを晒していた。
 も一つは、90万人の達成時期とそれが何年間続くのかだ。まさか瞬間風速ではあるまい。そして、未達の責任はどうする(議会が承認したから市民責任というだろうか)。未達ならますます追加投資をするのだろうか・・・(アレは目標ではないと言うだろう)。
 
 上平案は、上平公園からは徒歩数分と離れていて、周辺施設といえば老人ホームが近い。市街化調整区域である。
 雑誌や新聞を読みながら公園の人々を眺める、または散歩やジョギング中に図書館を眺められるという良好なロケーション関係にはない。出自がそんな洒落たものではないからだ。面道路も交通量が少ないから施設のショーウィンドー効果は薄く、ちょっと立ち寄るという効果は微妙だ・・・。
 私的には、この新館には全く別の新規客が増えることを予想する。
 
●他に、青少年育成センターや公共事業最適債と面積縮小、上町本館の後利用とかの質問をした気がする。でも、これらは枝葉末節と思う。・・・本件は鈴木氏か井上氏なのかごちゃごちゃ記憶になってます・・・
 
 ようするに当初「構想案」は上平に大型単館を建てるはずが、資金対策や市の公共事業政策との整合性のために複合館へと変転した。 後から現本館の一部を残すと言い出したのは、上尾地区の住民不満や反対運動を抑えることもあったろう。 ところが最適債を前提にしたために、面積減が必須となり、新館と残る本館も面積レイアウトに困った、という泥縄的な仕事ぶりではないのか。
 
 本や椅子があってもそこは○○室と呼び、図書館とは呼びませんから算定面積に含みませんとかはないのか。無理を通すがゆえに、本来の図書館の在り方からずれてしまっていないか。他市から見て上尾市は文教に弱い、と言われかねない・・・
 
 なお、年間90万人とかいう来館人数に目を奪われるのは良くない。あの武雄市ツタヤ図書館のジレンマを以下で見てほしい。
 
 
 
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