役所の弱点をみるような光景
図書館で近所の人と会い、雑談のために外に出た。
北風が強く、南側のベンチで話に熱中した。
陽当たりだったが、風も回り込んくる寒い土曜日。
気かつくと、女子高校生が近くに座っている。
受験生かな、参考書を見ながら膝の上のお弁当を食べている。
何でこんな所で食べているのだろう、と思いつつも、話に夢中になっていた。
本館には、ある時間帯で飲食できる場所がある。
1階奥の新聞棚のコーナーは、若い人はあまり立ち入らない所だ。
館内を見回すと、飲食や撮影などの禁止ごと貼紙がやたらと多い。全面的に飲食禁止と勘違いしても不思議はない。
学習用に使っている会議室や専用机のゾーンへ行ってみた。
案の定、「飲食コーナーのあること」を認知させる配慮は無い。
彼女が知らなかったのか、或いは見知らぬ大人の前での食事を恥ずかしがったのかは分からない。
同世代の中高年者が所在無げにくつろぐ光景よりも、勉強に励む若い人の姿が多い方が、正直見ていてホッとする。いや、むしろ健全だと言いたい。
しかし、弁当持参してまで滞在するという、一番必要度の高い利用者に対する認知活動を怠っている。
とかく行政は「・・・に寄り添う」を乱用するが、外と同じ寒々しい気持ちになった。
なぜ、こんな初歩的なことができないのか。
昔、市長へのハガキを出した。
内容は略すが、例えると「椅子が固定されている」。
不便で座りにくいから、横に向くようにしてくれ、というようなレベル。
近くの職員に尋ねると、
「よく言われるんですよ」。
派遣だから、何もしない(できない)。
仕方なくハガキに書いた。
答えは、採用。
気づかない点を恥じるでも、間違っていたと認めるわけでもない奇妙な文脈を読むにつれ、「採用」を嬉しく思う気持ちが萎えたことを覚えている。
縦割り
これこそ本質ではと思う。
他人の領域に口を挟まないのが、公務員世界の内部評価では重要らしい。
やれ市民目線だ顧客志向と言っても、他人や他部門のことはアンタッチャブルなのだろう。
暗黙の牽制が働いていたら、
改善意識なんて芽生えるわけがない。
市職員の中には能力的には民間よりも高いと感じる人もいるが、一たび組織人として振る舞う時は見劣りする。
もったいない・・・
皆様、良いお年を。
(年末ですが、タイマー投稿中)
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