上尾市住民監査請求は棄却され、住民訴訟へと
上平への図書館移転に絡む取引疑惑は法廷へ
追記 上尾市住民訴訟へ(2017/1/6)
監査の結論
「以上のことから、請求人の主張には理由がないものと判断し、本件請求は棄却する。」
結論に至る理由も書いてあるが、その正当性を巡っては住民訴訟へと進むだろう。
監査請求のテーマは建物土地について市が甘い査定をして高値買い取りをしたというもの。
(3年前、2400万円で買った物件を市が9500万円で買上げる)
しかし市長が人選し市議会で承認された監査役なので、市政から完全に独立しているわけではない。企業の監査役も似たようなもの、閑職の代名詞と言われつつヒラメみたいな社会では、予想通りの結論だろう。今年の東芝の粉飾決算も内部告発が突端だった。
監査役(その専門性は疑問)が書いたというよりは、監査役の結論を忖度しながら、法に精通した市の事務方が起草したように読めてしまう。
今回の監査請求には含まれないが、市長の地元のX社がO社から購入した取引タイミングが、金融商品で言う所のインサイダー取引ではないのか、という疑惑だ。公共用地になることを知って投資したのでは無いのか(実際、取引8ヵ月後には市が話しを持ちかけた)。
これを偶然と言えるか。
監査請求の範囲外だが、世間は疑いの目を向けるものだ。三年間放置していたこと(使っていたと市は言うが稼働率は不明)、結局は市が高値で買ったという事実から・・・。
(そもそもは図書館としての合理的適地性に欠ける場所だから)
文教経済委員会が本日、上尾市議会で開かれた。
賛成派である「新図書館複合施設の早期実現を求める会」とかいう表に出ない組織の署名簿には同一筆跡がズラズラあるようなまがい物(良識ある人はやらない行為)という。そんなものを上尾市が正式に受け入れるのは如何なものか、という議論が交わされた。
○○○名簿を丸写したんだろう・・・とか言われている。
初めて傍聴した。
ところが開始30分で休憩すると委員長が言った。何分間休むとは言わない。だから数十名の幹部職員はおろか満席の傍聴人も待ちぼうけ状態。フツー、休みは疲れたらとるもの、しかも何分と制限する。開始30分で休む会議なんて聞いたことがねえ。このロス時間は膨大な税金の浪費。こんな幼稚な議事運営が行われているとはビックリ。
どうやら彼は議事進行に困ったから休憩したみたい(又は傍聴人に聞かせられない密談かも)だが、とても仕事ができる人には見えない。審議よりも休みのが長い委員会。いつ始まるか分からないと事務局が言うので、仕方なく帰った。
結局、多数決で受け入れとなったようだ。
賛成は尾花、新井、斉藤、橋北
棄権退席は井上
反対は糟谷
賛成派は現本館を「知の拠点」として不十分と嘆くが、それを言う人に知性が感じられないのはいかんともしがたい。(個人的には彼らの年間読書数が知りたい・・・)
彼らには名誉ある日となったはずが、傍聴は反対派ばかりで賛成派は一人もいないようだ。
物陰に隠れるような「市民」運動が後押しする上尾市図書館移転とは一体何なのか。
監査結果に書いてあった。
上尾市はH28/9/26日に物件移転補償契約を55,991,645円で締結し、同年11/4日に39,194,000円を支出し、物件の移転が完了後に残金を払う。
157万円の物件は先日、取り壊されて更地化されているが、
やがて噂の現場として蘇る。
解体前の現地は、Googleストリートビュー撮影車が次に訪れるまでは見られる。
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