鈴木茂レポートに見る上尾市議会の顛末と賠償命令判決
自治体トップへの賠償命令がでる時代へ

うちには井上茂議員からもくるが、近所のはめったに来ない・・・

昨年の上尾市12月議会の内容が凝縮されており、良くできたレポートだと感心した。W茂議員のレポートはそれぞれ持ち味が出ていて読みごたえもある。
抽象的な文言や手柄の吹聴でもなく、数字や事実と経緯主体に書いてある点でイイ。
住民投票を求めた採否の議員名リストが載っている。出身地域を見て不思議なのは、現本館が無くなる上尾地区のお膝元議員が揃って上平移転に賛成である。
フツーは地域エゴ丸出しと呼ばれるくらい、地元の利権誘導に固執する(かもしれない)政治家が、なんと市全体の視点で考えたかのような姿である。
面白い見方でしょう 

市全体を俯瞰する力があるとは・・・もちろん皮肉だが、この逆転現象を地元民はよく考える義務があると思う。
なお現本館の建物内に一部分館を作ることになっている(反対運動を鎮めるため)。
その中身は全く白紙で、明かさない。
例の面積条項が制限になるはずだから上平分館(公民館内の図書室)並みの130m2。これは現本館1F「子ども室270m2」の半分以下である。
人口比率で2対1の上尾地域と上平地域が、広い本館と狭い分館を交換するという構図が見えてくる・・・支持者さんは理解しているのかな? 

その他は・・・
・推進派の署名簿の怪しさと審議について小気味よく書いてある。請願提出先者である田中守議長が署名、可否を議論する小川明仁文教経済常任委員長も署名してある。
・住民監査請求に至る経緯、監査役のプロフィールと報酬4万円までリアルだ。
年48万円のお手当だが、少ないであろう勤務時間を知ったらパートで働く市民は悶絶するかも。鈴木さん勤務時間数まで調べてね・・・
・監査のあり方について、コンプライアンスがらみでとうとうと書いてあるが、彼らには馬の耳に念仏だったろう。が、市民に向けては必要な内容と思う。彼らを説得するのではなく市民に問題を知らせて考えさせる、これこそが核心だろう。
些末だが、段組みでないと読みにくいな…
・議員失言をめぐっての上尾駅状態化の過剰騒動も書いてあるから、本号は盛りだくさん。
・最後に子どもの貧困対策にふれている。
図書館問題は上尾市政の暗部が露骨に現れた大きく長い問題だが、一議員としてはそればかり扱っているわけには行かないのだろう。
図書館問題は上尾市政の暗部が露骨に現れた大きく長い問題だが、一議員としてはそればかり扱っているわけには行かないのだろう。
詳しくは鈴木茂 議会報告No22(平成29年1月)を参照。
●上尾市図書館用地取引の件は住民監査請求が棄却され、住民訴訟へ進んだ。シンプルな問題だから地裁判決に二年もかかるまいっ、て期待したい。
ところで昨12月に国立市のマンション高さ制限訴訟で、上原元市長の敗訴が最高裁で確定した。市に支払う損害賠償額は当初3000万円だが、利息含めて約4500万円に膨れた。
昔、国立に居たので覚えているが、こんな形で重なるとは、世間って狭いな・・・
いや、時代が変わったのかな。
豊洲移転問題では当然、石原元都知事への賠償責任が注目されるが、小池知事にも計画変更で賠償を訴えられる見方もある。
やっぱり変わったんだろうね。
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