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2017年2月の17件の記事

2017年2月28日 (火)

上尾市の深山孝議員への講義に始まり、抗議に終わる深い記事

市民が議員を批評・評価する健全な時代へ
 
私的には、こういう正統派ジャンルからの切り口は弱いです。
 
かまちょ図書館 深山孝議員に講義・・
 
専門性があるからすぐには理解できないのだけれど、脈打つものは読み取れるから、
『きつい一発』、っていう読後感 
 
あれ、誤変換?
と思わせる、軽妙な洒落も利いてます。
 
イイネボタンが無いのが、このシステムの惜しい所。
 
ほかの議員や考える会の面々もこれくらい発信できないと、興行一座になっちゃいますね。
 
『私は貝になる』、とならないでくださいね。
 
 
関連
 

2017年2月27日 (月)

上尾市民に伝えていない市議会の本当の姿

討論も、聞くこともしない、だけではない。
 
かまちょ図書館では、昨年12月上尾市議会における住民投票条例制定についての賛成と反対議員討論への批評を展開している。
要約と原文付なので必見。特に深山孝議員への批評は鋭いが、ふだんよりは抑制的だと思う…。
 
当ブログでは少し違った視点から、感慨深い「この日の姿」を描いておきたい。現実の根深さを直視するために・・・
 
図は2016/12/21の日程の一部。
Photo_2
・朝、上尾市議会では二人の市民陳述人が計30分意見を述べた(原稿の演説)。
原稿は傍聴席のみ配られ、議員達は初めて聞いたはず(三人の原稿はここ)。
 
・時間をおいて8番の討論になる。
 当案件については町田皇介議員、糟谷珠紀議員が賛成討論、道下文雄議員、深山孝議員が反対討論をした(かまちょ図書館より)。
 録画を見れば原稿を使っている(他議員には配られていないと思う)。
 
議会では「討論」と呼ぶがそれはウソだ。一方的な意見表明であり、双方向性がないのだから討論(=議論)ではない。
討論はしていない』。
 
さて、反対派議員は住民陳述を聞いてから、休み時間に急いで自分の原稿を書いたのだろうか?
 
「あんたらはそう言うけどよ、オレは違うよ。
 ちょっと急いで書いたからよー、間違いあっても堪忍な、それでは・・・」とか。
 
前日までに書いたはず。
 
意見を聞く前から、「態度」は決まっていた。※
 
これが議会だ。
 
今どき珍しいネクタイ姿や「討論・質疑」という用語は威厳の演出だろう。
 「議会ごっこ」。
そう揶揄されても仕方あるまい。
 
だが高みの客席から、
 この三文芝居に「カネ返せ」の声は発言禁止なのだ。
 
何も当議会だけの話ではないが、ようは(市民は)勘違いするなということ。
そんなの分かっているよ、としたり顔なのはもっと始末が悪い。
 
ところで、深山たかし議員は建設派の中では議員レポートを書くのだから貴重な存在だ。いずれは四人目の議員レポート評価として反論したい。ただもっと大切なことがあるので、後回し…。
 
不思議なのは、「図書館を考える会」やリアルやネットの中で市政に苦言を呈する人が少なからずいるのに、その想いや反論(巧拙は問題ではない)を書いて発表したら、と進言すると尻込みする。
情報格差もあるが議員と市民が論争できたら、それはそれで健全な街の証拠だと思う。
ITオンチでも筆記をスキャナーでネットに上げられる。パブリックコメントのように、匿名でもよい。 
けっきょくは、
 
はるかさんが一番乗り。
 
春一番。
 
 
関連
答弁が・・・mjk  ← 必見記事
 
 いつから? と問えば、ここから

2017年2月26日 (日)

上尾の図書館候補地の比較検討資料_情報公開≠共有化なわけ?

上尾市新図書館の立地選定の政策会議と3候補地の比較
 
Simg_0266_22014年(H26)/1/22、政策会議において下記3つの候補地から上平が建設地に選ばれました。その比較検討資料です。
  1. 上尾市の西口大駐車場
  2. 大谷北部第4区画整理
  3. 上平公園西側
各pdfは600~800kbくらい。
建前的には重要な資料ですが、図書館問題に取り組む議員や「上尾の図書館を考える会」からは情報共有を目的として公開されていません。
前記事で、現本館リフォーム(増改築)案が市民から対案として出たので、遅ればせながらも改めて見るべき資料かと思います。
カビの生えた資料と思う人には不要ですね・・・
 
なお、(行政はともかく)市民の中にも気が付かない人が多いようですが、需要見積もりがまるでありません。
 
その理由が、『真の選定理由』です…。
 
 
関連

2017年2月23日 (木)

上尾市図書館問題は誰がやってもPPAPA思考である。

考える会が、とうとう図書館を建てる会に改称。増改築で三階建て相当

上尾市(長)が悲願の上平中央図書館の出自とは、
左手に本館、
右手に青少年センター
ummm(ウーン)
しまむら図書館!

ところが3月議会を前に建設反対凍結派の上尾の図書館を考える会が、対案として出してきたのは上町の現本館の北側駐車場の上に増築するプランだ。つまり、

左手に本館
右手にアネックス
ummm(ウーン)
上尾市中央図書館アネックス! 
 
実は、こういう考え方は珍しくはない。観光地の温泉場に行けばよくある建物だ。需要が増えるにつれて、移転できないから増改築でキャパシティーを増やす方法だ。
ちょっともったいぶって、昔は分割前進法なんて経営的には呼んでいて、投資を抑制するリスクの少ない方法だ。
 
で、このアネックス案は7億円と見積もる。
当ブログ主の、フタの上にプレハブ勉強部屋を乗せる案は2億円程度だから、比較されると貧相になった・・・
 
その提案書を読んだ。面積説明がこんな書き方では分かるわけないと思うので、勝手に手を入れた。たぶん合っていると思う。むしろ提案書の下4行目、80台は57の間違いだろう。
Photo
増築面積850m2(257坪)は、現在の1Fと2F合計の47%増しとなり、意外と広い。水回りのない増築だとすると利用面積では1フロアー増に近いから、三階建てに相当する。工事中の休館リスクも低い(JR駅舎並みに営業中も工事)。
また、古い水回りを廃止して他に転用し、アネックスに水回りを新設できるという効果もある。
 
要は市街化調整区域に図書館を作ることはないだろう、という常識的な案なのだ。この絵に反対する人は利用性よりも「大きなハコ」が欲しいだけ、ということを示すだろう。
 
市役所や議会の連中がどう出るかは本質的な問題ではない。
肝心なのは、高額の人件費の塊の集団が時間をかけてやることと、市民レベルの提案のどちらが真に市民ニーズに合って合理的なのか、を上尾市民へ広くプレゼンできるかだ。
そのとき、付け加えるべきは今の上尾市政はこの程度のプラン作成を意図的に避けたという事だ(その理由を広く訴えるべきだ)。
もはや行政能力ではなく、行政人格が疑われている。市役所内部に危機感を持つ人がいなければおしまいだ、恥ずかしく無いのだろうか。
逆に『お上に反するなんて』。
 ハナからそう決めつける市民は選挙権そのものを子供に譲った方がイイ。
 
なお増改築した建物の宿命として、本を探しに行った市民が行方不明になるというリスクは残る・・・
その対策まで出せばプロだ・・・
 
 
追記
タイトルは悪ふざけだったが、「一枚の図」の果たす価値は高いと思う。本案は誰が幾らで作ったか知らないが、前から望んでいたのは「上尾市民の中から建築関係者がボランティアで作りこんで欲しかった」なと思う。
 
関連
 

2017年2月22日 (水)

Windows10のログイン時にnumlockをonにする方法

ニューメリック(umlock)をonにするWindows 7と10の方法

 
外部キーボードを使っている場合は指紋認証でのログインをしない。
普通はnumlockがオフなので、ログイン時のパスワードにテンキーを使うときはNumLockキーを押してオンにしなくてはならない。
最近Windows10にしたので、これが毎回面倒。7の時と似ていて、次の方法になる。
 
レジストリーのキーボードパラメーターを書き換えて、起動時にオンにする手順
1 Winキー+Rで、ファイル名を指定して実行を表示
2  regedit と入力
3 図のように、\Keyboard を開いてから、
 Numlock_regi10
 
4 InitialKeyboradIndicatorsに「2147483650」 と入力。
 
当初の値は2147483648だった。
Windowsの終了前にnumlockをオフにしてしまうと、起動時はオフのままになる。
追記
この方法はダメでした。 ログイン前にnumlock押してシャットダウンの方法もあるらしいけどそれもダメ。
あきらめましょうか・・・・

2017年2月21日 (火)

住民入試にでる『図書館問題』、解けますか?

眼光紙背で透ける「新図書館複合施設の早期実現を求める請願」

設問 赤枠の空欄に、もっとも当てはまる語句を下のコメント欄に記入しなさい。
    図はクリックで別窓拡大。
 
Photo   
正解が出ればコメントを返しますが、遅れることがあります。
 
--------------
 
 
傍白
実は2016年秋、新図書館凍結反対派と早期実現賛成派による上尾市図書館戦争という企画を温めました。
前者に図書館利用者が多いことは明らか。賛成派に至っては、もっと読書好きが多く、図書館通いも盛んのはずなことは上の請願書からも分かります…。
 趣旨は純粋なシティーセールスです。
 マスコミも取材に来ると踏んだのですが
 
イベント ビブリオバトル
場所   上尾駅頭
題目   3テーマ5分勝負(各チーム3人)
レフリー 私役所
判定   観衆の拍手

2017年2月18日 (土)

サンダーバードのWindows10で文字が汚いは有名なトラブルと対策

悪意のネット拡散と善意のネット利用の差
最近Windows7からWindows10に切り替えたため、前と違う場面に遭遇しては面倒だなと思うことも多い日々です。
変化には意味があるはずですが、それを受け入れがたい気持ちがふつふつと湧き上がるのは年を取った証拠かも・・・と嫌悪感へ変わります。
これだからOS切り替えを躊躇するわけです。
医者に行くのを避けるのに近いものがあります。
 
サンダーバードのWindows10引っ越しは簡単ですが、画面の文字が汚い。
特に、「フォルダペイン」と「スレッドペイン」の太文字フォントが滲みます。
 Photo
Windows10内の機能(クリアータイプとか)でも治らず、サンダーバード内の機能にはそれらしいものがありません。
結局はネットですぐ検索すればよかったです・・・。
下記のえこみみさんのブログ記事で一発解決しました。
ようするにサンダーバードにアドイン組み込みで解決します。
CSS内の設定で、メイリオに切り替えると、滲みも消えて文字はきれいになります。
フォントサイズは12にしたので、老眼にもイイです・・・
 
悪意のネット利用が多いですが、それでもネットが利用されるのは一人一人が善意で自分の知恵や力を開示して、困った人の役に立つ、ということに価値があるからだと思います。 
だから、上記ブログ記事が検索の一番に来るのでしょう。
 
困ったときはネット検索でお悩み解決ということは不変ですが、人が集まるところに悪意も寄ってくるので妄信は禁物です・・・。

2017年2月17日 (金)

かまちょ図書館の疑問へ私役所からの回答

議会だよりを読んで、鋭いことに気が付く上尾市民に、イイネ
2/19 末尾に追記。学習指導要綱に違反する算数の教育委員とその原点
 
 
やはり理系ですね、はるかさんは。
かまちょ図書館の「現本館に満足は14%しかいない・・」の記事にある疑問に、私役所から回答しまーす…
 
はるかさんが言うには、上尾市中央図書館基本構想案の末尾にあるアンケート分析で、市はでたらめな解釈をして、建設正当化に使った(28/6/22井上議員への議会答弁)、という指摘であり、怒りです。
・・・図書館アンケートにおいても、施設面で満足しているのは14%にすぎず、施設の充実が望まれていることから、速やかに事業を進めていきたい。
 
 図はそのアンケート(クリック拡大)。
Photo_3 
問6を根拠にした市回答は『施設に対する満足度は低い結果となった。本館では89+48÷990=14%である、施設の充実が望まれていることから、速やかに事業を進めていきたい』。 上図にも似た表現があります。 
 
これは問5で満足と答えた人への理由を尋ねた追加質問です。なお本館での満足系は654人90%、不満系は57人8%です。
 
問6は複数回答可なのですが、個数制限がないのはひどい設計です(上司がよく認めたと感心します)。ちなみに母集団の満足系654人で990回答ですから、一人平均1.5個選択。
 
ここからが重要、そもそも複数回答の集計では(回答総数で割る)構成比分析は「できません・やりません」。合計990は重複してますよー。回答者人数より多いですよー。
ここでは、なにが重要視されているかを見るだけでよいのです。
 
満足として重要視しているのは「手続きが楽に」と「職員の対応がよい」です。「施設面」はほとんど重要視していない(5分の一)ということです。しいて割り算するなら分母は回答者人数の654です。
 
アンケート内容もひどければ、その結果分析まで誤読するのは、曲解かバカです。小学生向けにもこのレベルの算数問題はあると思います・・・。
 
それでも分からない人がいたら、満足度の選択肢に「トイレが多い」と追加しなさい。
何人が丸を付けるか? その数が少ないと、「トイレを増やすべき」と誘導するのか?
 
ついでに選択肢5の「近い」が159ある・・・。
彼ら方式990で割ると16%になり、(低いから)市民の皆さんに「もっと近づける」必要がある、となっちゃうよ…上平から離れちゃうよ。
 
現状の評価項目の一つ一つに満足度(または不満)を問う設問なら意味がありますが、満足な人に聞いて、理由が少ない項目は「不満だ」と言い張る人は「誠実さ」が欠けます。教育行政から出ていきなさい。
 
このアンケートは瑕疵だらけ。以前にも書きましたが、あえて書きます。
 
①サンプル数が偏っています。
回収2294人のうち本館32%、大石20%ですが、貸出利用人数では50%と13%くらいです。本館は大石の4倍なければ変です。
たぶん分館は入り口や受付が狭いため、アンケート募集中が目に入りやすく、本館は目につきにくいでしょう(目立つようにもしない)。実施したか否かが大切であり、何人分集めるという目標はないと思います。
 
②年末の多忙期にやること自体が問題意識の希薄を示す証拠。
いずれも悪意はないと思いたいのですが、「市民に寄り添う」はウソです。市長に寄り添う人や部長に寄り添う人ですね。
最大の瑕疵は、『現本館を移転したり改築するとしたら、移転ですか、改築ですか、反対ですか、分からない』をわざと聞かなかったこと
 
●はるかさんへ、議事録検索はまあまあです。
便利で簡単と思う時もあります。あいまい検索ができないので正しい単語もしくは短い文字列にして広く検索しないと逃します。
困るのは、議員や部長職の中にどうしよーもなく冗舌な人がいること。もはや雑談レベル。
 
基本は、単純にテキストコピーして、読みながらどんどん削除して内容を圧縮してからきちんと読みます。5行が1行になることもざら、すっきりします。その話をした議員や部長に見せたいです。衣ばかりの天ぷら揚げやがって。
 
発言フレーズごとにデータが区切られているのが、馴染みにくいですね。本当は全文一括表示で、Ctrlキー+Fで検索しながら読めるといいなと思うこともあります。
本音を言えば、こんな検索システムに無駄ガネ払ってITゼネコンの飯のタネになるよりもgoogleのクローラーを呼び込めばタダ。その検索アルゴリズムは彼らの比ではない。
議会中継にも書いたように、世の中には有料よりも無料のほうが優れたものがあります。これも既得権益ですね。
 
●追記・・・発見への感謝を込めて
Photo
分母よりも分子の合計が大きい値の構成比なんて日本の学習指導要綱にはない →上尾市教育委員会には不適任者がいる→市長の任命責任へ。
『利用者は施設の広さや設備をほとんど重視していない』が正解。
 
改めて見たら、
④対象は未成年16÷728=2%
本館1Fの児童コーナーでアンケートとらなかったと判明。児童を無視した構想案であり、「教育」という一見上品を装った人達の仕業です。それに疑問を持てない市長任命の「いわゆる」教育委員会メンバー、いわゆる賛成議員、そのいわゆる後援者の頭には教育を偽装したハコモノしか見ていないという証拠です。
 
子供達は利用者であり、負担世代なのです。
児童を無視していた証拠は、下の反対理由記事の1番にもあります。彼らの反論をお待ちします・・・
Photo_2
 
関連

2017年2月16日 (木)

浦安市立図書館の貸出日本一から見える図書館の姿と震災の影

公共図書館が目指す姿と自治体格差の結果
 
今回初めて知りましたが、浦安市図書館の人口一人当たりの貸出数は12.5冊で、類似の人口規模の市では日本一で有名らしいです。
 
熱心な誘いもあり、風邪もなおったのでディスニーランドではなく図書館見学に行きました。公共施設は一人でも見学できますが、個人の質問に丁寧に答えてくれるとか、内部を案内してくれることはまずありえません。去年、海老名市立図書館を一人で見学した時の経験から感じていたためです(記事は末尾)。
今回のように組織的に正規見学する場合、先方の受け入れ対応も違い、得られる情報が格段に高まります。今回は浦安市の図書館館長・齋藤様が直々に案内されました。他市から見学が多いためか、手慣れたものでした。
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浦安市立図書館概要平成28年度を前夜にWebで見ました。
貸出利用度を示す指標が他市を圧倒するように高いことに驚きますが、もっと驚いたことは震災の影がこんな所に表れていたことです。
貸出日本一とはいうものの、実はh22(2010)年の235万冊、利用者75万人、人口一人当たり14.3冊がピークです。東日本大震災の2011年は稼働日数が減ったためでしょけれど、h27年度でもh19年の水準に低迷しています。 
図はクリック拡大(右軸の下限値をカットしています)。
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TDLや宅地開発が盛んな浦安市は新興都市として若々しいイメージや高いブランドを持っています。この日初めて見た湾岸部に近いエリアの風景は印象的でした。洒落た大規模マンション群と区画整理された広い幅員道路、歩道も広いです。
公園やしゃれた小学校や大規模な公共施設群が機能的に配置されている中を歩くと自治体格差を目の当たりにしますね。日の出公民館という施設は「公民館」と呼んではいけません。それともジョークですか?。これは上尾市の文化センターレベルです・・・。
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ただし、生活の単調感がありそうな印象を受けました。旧市街地というか内陸側はかなり違うらしいですね。
2011年を境に僅かですが人口減少へと転じています。浦安市の成長にブレーキをかけたかもという点では地震のすごさを感じます…。
 
●上尾との比較でみると
主にH28  浦安市   上尾市 
人口 165,411 227,890
面積 ㎢ 16.98 45.51
一般会計予算(億円 714 621
高齢化率(h26 14.7% 25%
平均年齢 推定40才 45才
蔵書数(千冊 1,189 592
 
人口は73%程度ですが、面積が1/3ですから密集度が違います。大友さん得意の商圏分析マップを見ると、全8館は徒歩圏に分散しアクセスの良さが利用者獲得に寄与していることが伺えます。
一般会計予算規模は上尾市の15%増です(理由はTDLだけではないでしょう)。
これを一人当たりでみると上尾市の1.6倍。そこに教育費20%を投入、蔵書購入は年間1億円(3倍)。優良市と比べても意味がない、というと身もふたもありません・・・。
 
新浦安駅前の図書サービスコーナー(48㎡,H18~)という本の受け渡し専用窓口が個人的に一番見たかった場所です。19万冊、全体の9%も優れていますが、サービス業として見ればごく当たり前です。貴重な見学でした。三交代で活躍するシルバーの方が説明してくれました。深謝。
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他にも人口構成が若いこと、蔵書数が極めて多いこと、分館の実態は複合館化しており多目的利用者が集えること、正職員30人(司書30人)もいて、サービスの量と質が高いことなど、あげればきりがありません。なお人事ローテーションが少ないというのは驚きを通り越してまだ理解できません・・・。
 
蔵書回転率は1.7と意外と低いです。潤沢な予算で蔵書(分母)を増やしてきた結果だろうと思います。
 
●中年化が始まってるみたいな浦安市
 随分とひどい言い方ですが、当市の平均年齢は45才の中年盛り。浦安市はH22年で38.2才でした(最新値は不明)。30代というのは千葉県下では唯一ですが、今は40才代に入ったかもとみます。それでも高齢化率はh26年で14.7%はどこもうらやむ値。つまり働き盛りが多くて地方税収は伸び盛りなのでしょう。 ただしこれは市全体平均であり、内陸側と海側で極端に開くと思うのです、歩いていてそう思いました・・・
 
●外も中も閑散としてました
 平日昼間のため、見学した中央館も二つの分館も閑散。特に学習室で勉強をしている人が少なかったです。共働きが多いのか外を歩いている人も少ないです・・・
 分館が多ければ学習机環境が多くなり、供給能力が全体として多いのではと思います。今は受験シーズンですから、上尾市のように限られた机数しかないと、平日でも本館は混雑感があります。そもそも狭いエリアに公園やヨーカドーやイオンの商業施設があったりしますから、それだけでも人の奪い合いは激しいのだろうと思います。
 
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●浦安市図書館の貸出統計をURB値で分析評価する
 貸出数の多さは図書館の最も基本的なアウトプットとして大切ですが、評価されることを忌避して目標にしない自治体が多いです。既に浦安市は一年に一度以上利用している実利用者数が人口の30%(震災前はずーっと)、他市がまねできない水準を達成しているのですから、そろそろ「人口一人当たり貸出数」などという、ケチな指標での日本一は他市に譲るべきです。
 卒業すべきです。 「もう、うちはそんなレベルじゃない」という意味で。
 
そもそも人口一人当たりと言っても、「本を借りない人口」の方が多いために、この指標はお役所仕事の典型なのです。実利用人数に限定した図書館利用指標が下のURB値です。
 貸出総数=U×R×B
 
H27(2015)  浦安市   上尾市 
貸出合計 千冊 2,056 1,348
延べ利用者数 千人 693 428
一回平均点数 B 3.0 3.2
年間利用回数 R 15.7 13.1
実利用者数 U 44,275
(市民限定)
32,575
(他市含)
Uの人口比率 27% 14%
Uの年間貸出数 46 41
蔵書回転率 1.7 2.3
人口一人当たり貸出数 12.6 5.9
 
 一回に借りる数(B)はどこも似たり寄ったりの3冊です。貸出期間が限ぎられるためです。
利用回数Rの差は図書館へのアクセス性だけでなく、施設(サービス)の魅力度にも比例します。
Uの人口比率はアクセス性の良さと文教市政の成果と思います。ここを浦安市はPRすべきです。だってこれが一番大変なんですから。
 さらに利用を高めるためには、性別と年齢階層のセグメントでURBの差を見れば参考になるはずです。データはコンピュータで出ているはずです。
 
 例)上尾市のセグメント別RとB。児童図書館をどんなに強化しても、YA世代に進むと不可避的に図書館離れします。20年後に戻るか否かは、幼児期の強烈な読書体験なのでしょうかね・・・。男性老人が足しげく通うのは社会的居場所です。末尾にも記事。
Urb
 
●こんごの図書館の姿を見る機会となりました
 浦安館長さんの話では今後のリニューアルが大きな課題とか。その目指す姿はまだ模索中みたいです。
 かつて図書館は飲食を嫌う場でしたが、最近は飲食を限定的に受け入れることで来館を増やしています。貸出利用増につながったはず。
という事は、今まで排除してきた機能を取り込むことで次のステージへ進めばよいということです。
 
 嫌っていることを受け入れる、ということです。
 おしゃべりができる図書館、ということです。
 図書館にも寛容の精神を・・・
 
 分館となる他二施設を見学した時、当たり前ですがそこは複合施設です。図書室の外エリアは自由気ままに集えるスペースがあり、弁当食べたり、勉強したり、お喋りや子供が嬌声をあげていました。
 図書館というと堅苦しいイメージですが、ようするに人口ではなく人の「クチ」を取り込めばまだまだ集客できるというわけです。
 蔵書を増やすとかサービスの質を高めるよりも、単純に「本」への距離を近くすることが一年に一度も本を借りない潜在顧客への開拓余地になるばす。
 
 「食とお喋り」。こんな言い方では行儀が悪いので、『社会的居場所』を提供できる施設という事でしょうか。特に子供の貧困や教育格差に悩む市町では、施設のあり方としてニーズがあるでしょうね。
 
『ようするに、図書館のフードコート化なの?』
 
まぁ、そんな感じかな。
だってフードコートで読書したり、勉強している人居ますよ・・・
 
 『でもねあれは我慢しているんですよ』
 
じゃあ、騒音デシベルでゾーンを区切りましょう。
 
・歌までOKのゾーン・・・カラオケゾーンと呼びます。
・談笑できるゾーン…マクドナルド並み
・みんなの図書館ゾーン・・・ヒソヒソ話しレベル
・伝統的図書館ゾーン・・・従来の学習室ゾーン
・沈黙ゾーン・・・呼吸回数に制限付き
 

その成れの果ては、『日本一うるさい図書館』 

で、副題の自治体格差の結果なんだけど・・・

その原因は?

そりゃあ、住民よりも賢くない人をトップに推す住民だよ

追記

本を中心としながらも、その地域社会で望まれるならば、社会的居場所つまりは福祉と融合させればよいと思います。それにはアクセス性が必須条件です。

2017年2月13日 (月)

上尾タウンミーティングと図書館を考える集いの案内

成り代わってのネット広報・・・
地区別タウンミーティングの集い
2/11土、午後1時半から3時半、コープ二ツ宮店メイト室・・・終了
2/19日、同上、プラザ22の第二会議室 (上尾駅西口のライオンズ高層マンション)
 
 プログラム
  1. これまでの経過報告
  2. 参加者よりのご意見と対話など
  3. 下記テーマ
  • 上尾の図書館の今と今後を語る(サービスの現状、課題、問題点、現本館リニューアルプランなど)
  • 図書館の移転、地域問題も語り合いませんか?
    (地域選出の市議会議員も参加予定)
主催 上尾の図書館を考える会の呼びかけ人 上町/清水氏、他2名
 
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2/25土、午後2時~4時、上尾コミュニティホール
みんなで上尾の図書館を考える集い。
100人超を予定とのこと。主催 上尾の図書館を考える会
 
プログラム
  1. 講演会
    真に『くらしに役立ち、市民とともに歩む図書館」とは?
    講師 大橋直人氏 日本図書館協会図書館政策企画委員長
  2. 上尾の図書館サービスへの私たちの提言(市の計画への対案)・・・大友
  3. 「市長の無駄使い」の弁済を求めましょう・・・渡辺
2番は、現本館の駐車場を覆う増改築ブランのようです。前に書いた例より大がかりな案らしいです。駅や病院のように開業しながら増改築する工法でしょう。今頃出しても?、と思われますが、この程度のことすら市は検討を避けたという具体的証拠なのでしょう。市民向けだろうと思います。
3番は、100人超で第二次監査請求を起こし、第二次訴訟へ大規模に発展させるとの内容です。
 
ふるってご参加を 
 
●図書館問題への紋切型な批判に想うこと
 伝え聞くところによると、こんな事をしているのは「共産党」の連中だけ、という言い方で妨害する例があるらしい。この言い方は政治的問題ではありがちだが、その枕言葉の後になにが言われたのかは定かではない。かかわらない方がイイよ、とヤンワリ風の忠告として使われているのだろう。
 
 シンプルに考えるべきだ。
①新しく建設する図書館をどこに立地させるかは、政党の違いではなくむしろ地元エゴが優先されるはずだろう。つまりイデオロギーとは無関係であり純粋に市民生活上の問題である。
 よって、先の枕詞による真意は、「ようするに関わるな、何も疑問に思うな、考えるな」という意味なのだろう。幼稚だと思う。
 
 実は某党議員が、昨秋の署名活動の市民から翻意を求める問いかけに、『党で決めたことだからムリ』と答えたという。
 これこそ政党支配を優先しており、地方自治を無視しているではないか。「個人では考えない」という姿勢に堕ちていることを、当人もあるいはその支持者も気づいていない。
 
②3年間で2400万円の物件を上尾市が9500万円で買い上げる取引に目をつぶれ、という意味になる。
 言い返せばいい。「君は認めるのか」、「これは踏み絵なんだよ」と・・・
 
③気分ではなく、事実で語ろうという、今の時代に求められる姿勢の大切さ。
 

2017年2月12日 (日)

上尾市の自転車盗難件数の推移 (埼玉県犯罪統計)

埼玉県のどの市区町村が犯罪が多いのか一目瞭然

埼玉県警察のホームページに行くと、市町村別の犯罪統計が見られます。
Photo
中には地図グラフにして、犯罪の多発地域が一目でわかるように示しています。県民必見のグラフは、引っ越しに検討してください、という親切心からでしょうかね。
 
こんな意味深い情報ですが、当の市役所からは縦割りどころか管轄違いということで教えてくれません(知らないかも)。 なので「私役所」ならではのサービスです・・・
 なおリンク先の9罪種と称する「路上強盗、ひったくり、自転車盗、オートバイ盗、自動車盗、車上ねらい、自動販売機ねらい、強姦、強制わいせつ」が地図グラフです。
 市町村別明細は「市区町村別犯罪等認知件数」のページにあります(Web構成が分かりにくいです)。
 
Img_0011
●自転車盗難数の多い上位市の時系列グラフ
 古いデータは以前、埼玉県の情報公開コーナーで集めましたが、H28年が暫定値ながらも発表されたのでグラフにしました。
注) 手元の最古データであるH16年も含めた。グラフは(巨大な)さいたま市を除いたが上位10市で全体の64%。
 
         H16年  H28年 減少率
埼玉県全体 36026   21690  -40%
上尾市    1359    706       -48%
Photo_2

   全体に昔よりもかなり減っています。上尾市も減っていて安心できそうですが、実はH28年の「人口1000人当たりの刑法犯の犯罪率」ランキングでは全市区町村(72)で26位(h27は28位)です。つまり自転車盗難に限っては8番目に多い市です。発生件数はほぼ人口順ですが、一人当たりは9位と少しましになります。
 ちなみに最も平穏なのは東秩父村です。
 最近の県警報告では、被害のうち53%は無施錠とか、自宅に駐輪中の被害も多い、と伝えていますが発生原因は不明です。
 
 自転車盗難数は放置自転車台数と相関があると思います。その肝心の放置数の統計はないのですが、上尾駅は昔から放置自転車が多いことで有名です。
 
 名画「自転車泥棒」は生活苦からのものでした。今は市が回収した放置自転車を取りに来ないで所有権放棄する人がたくさんいる時代ですが、この問題を取り上げたのは、「上尾から軽犯罪を減らしましょう」というよりも、『犯罪を誘発するような環境を減らすべき』という動機です。
 それは街づくりを司る行政の役目でしょう、と言いたいのです。『ゴミ置き場がきれいなら、汚す人が減る』という窓割れ理論に通ずる思いです。 
 
 放置自転車の多い理由は、次のようなものがあります。
・人口とその増加具合
・JRや私鉄の駅の数
・自転車置き場の整備度合い
 
 当然、これは上平中央図書館建設という巨額で利己的投資への反意であり、市民目線から実需に裏付けられた合理的対案でもあります。
 昨秋にほぼを調べたのですが、寒くなったのでやめていました・・・
桜の咲くころまで内容を掘り返しながら対策まで、ボチボチ書いていきたいと思いますが、忙しいです・・・
 
 
関連
上尾市の放置自転車対策の目次ページ

2017年2月11日 (土)

東芝dynabook_RZ73/C(マルチ3画面)の評価とスピードの感想

東芝ダイレクトPRZ73CB-SJDはてんこ盛りと外部モニター
Rz83_73cgraphiteblack01
Windows 10 Home 13.3型フルHD/Core i5-7200U/8GB/256GB_SSD/DVD/HDMI+Dsub/USB×3/有線LAN/アキュポイント/Office H&BP+365
 
使っているレッツノートS10は2011年購入以来、一度も故障していないのが素晴らしい。バッテリーもラッキーな無償交換に恵まれた。Windows7はあと数年は使えるし、Office も2010、2007、2002(XP)が入れてあり不足はないのだが・・・。
そろそろWindows10やOffice2016、いい加減にSSDを使いたいという理由。レッツノートS10へのSSD換装も考えたがいまさら無駄なのでやめた。
 
初めは型落ちした2016夏モデルのRZ83/V (Core i7-6500U)と迷ったが、最新RZ73/C 2017春Webモデルに決定。
Core i5-7200Uのベンチマーク性能は前世代i7と同レベルのようだ。それなのに下位ブランド扱いで価格は少し安くなるからコストパフォーマンスは優れる。
そもそも最近のインテルの「世代」は大した差がなく世代表現はオーバーだ。Uシリーズではi7とi5の違いは周波数の差程度のようだ。
 
以下、ダイナブックRZ73/Cを使い始めた感想と評価。
1. マルチ画面設定が標準のディスプレイ設定で簡単に認識できた。
 本体の13.3FHD画面、HDMIで23インチのWUXGA、D-Subで17インチSXGAの三画面構成になる。実際は本体はオフにして使っている。
20170210 2. DVD内臓でも薄くて、軽い1.32kg
 レッツノートS10は弁当箱スタイルというかでぶっちょの最終モデルだったので、分厚いのがダサい。重さは1.3kgくらいで似ているが、面積効果なのかダイナブックのが軽く感じる。また今回検討したLX(1.4kg)よりもスマートで軽い。ACアダプターも小型軽量でよい。
 
3. 5年も間隔があくと、パソコンの性能の高さをWordとExcelで体感できる。
 SSDはウインドウズの起動やシャットダウンが素早い。もはやHDDのパソコンには戻れない。
前からWordの40ページほどの文書の縮小レイアウト表示が遅くてイライラしていた。S10のサンディブリッジCore i5-2520Mや家庭で使っているCore i5-4200M,でも描画が遅かった。
 今回はスムーズだ。8GBやSSD効果もあるけれど、CPU内臓のインテルHDグラフィックス 620のためか、すごく良い感じ。
 Excelは2007以降はマクロ処理のスピードが遅くなったのが欠点だったが、今回のExcel2016は少し使った限りでは随分早くなった。これもうれしい誤算だった。
 
4. モバイル系PCでDVDやD-Sub端子、優先Lan端子を持つ機種は少ない。
 そんなレガシーモデルだが、東芝ダイレクトはかなり弱気の価格設定なので、その点はお買い得感がある。USBも3口ある。シンクパッドも検討したがインターフェースに難がある。
 
5. 春モデルからキーボードにアキュポイントが付く。
 そのためかタッチパッドのボタンが下から上に配置替えされた。これが慣れない。右片手のみでできた操作がやりにくくなったと思う(左手にするしかないのか)。アキュポイントはまだ使わないので、今はマイナス評価だが・・・この点は人によるだろう。
 
6. キーボードは縦方向が狭い。キートップも小さめな感じ。
 最近の流行なので慣れないと仕方ないかも。13インチサイズのノートPCなのでキーボードは良いほうだが・・・。通常はワイヤレスキーボードで使っている。
 
7. 東芝の問い合わせ窓口は制限なし
 2016/11月からパナソニックのパソコンサポートの電話相談は購入5年後から有料扱いになった。それまではその制約はなかったし、電話はすぐつながるので調べるよりも電話で聞くほうが楽だった・・・
 レッツノートの累積台数が増えると大変なコストになるのだろうと推測する。東芝はいまのところ特に制限がない。が、繋がりにくいので自分で調べて解決する・・・
 
8. その他
・電源スイッチは本体の液晶側にあり、レッツノートの手前側スイッチよりは使いにくい。これも人それぞれだが、私的な使い方ではよくないのだ。
・RGB接続のD-Sub端子には雌ねじが無い。いまはこんな感じなんだ。
・指紋認証、当たり前のようについているが・・・
・パーテーションは5年ぶりにやってみた。とりあえず100GBをEドライブとした。
 
9.耐久性、品質の問題
 この辺りはわからない。液晶のドット抜けは無かった。
 
 
まだまだデータやソフトの移行が終わっていない。しばらくは落ち着かない。
そもそもがWindows10が馴染めない・・・
 
 
関連
 
 
 
Windows10 ダイナブック マルチ・デュアルモニター 3画面 外部接続

2017年2月 8日 (水)

新図書館建設への代替え案と真の需要とは

本当の需要があるコトへの投資こそが優れる
 
疑惑の上平用地買収が終わっていますが、それでも凍結反対を続ける意義があります。この問題を契機にして、上尾市民の自治意識の向上や市政の刷新につながるからです。時代はそう流れていると感じます。
既に書いたこともありますが、「代替え案」への考え方や新しい指摘をしてみます。
 
1 特に何もしない
 しいてWifiやPC電源タップの増設くらい。図書館利用は低迷しており需要が多いわけではない。対して、供給力(開館日数など)には余裕があるから、高額な設備増強は無意味と考えます。 そもそもが定量的目標を持たない上尾市図書館マネジメントなのですから。
 反対派の中にも図書館建設自体は良い事だ、みたいな底の浅い理由があります。人口減少下で利用をどう増やすか、何が望まれているのかという徹底的な追求が無い限り、どこに建てても無責任投資にすぎません。
 
2.シティセールス或いは将来のコンパクトシティ化として駅前賃貸案
 何度も書いたので省略(妄想案へ)。ただし、転入人口を呼び込むという市と市の競争としては島村市政は大きな機会損失を犯したと断言できます。なお、本案への市回答は「公共施設に賃貸はなじまない」です。
 
3.本館の増床リニューアル
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 図書館を考える会から出される案と似てますが、もっと小規模で簡易な案です。北側駐車場(175坪)の上に蓋をするように床を設け、簡易施設をのせます。学習室や閲覧スペースを拡張・移転させるか開架スペース用です。本館二階とは連結通路にします。
 床面積は、利用目的や予算で変わりますが、水回りも無い施設なので数億円程度で可能と思います。柱の位置により駐車台数が減りますから、個人的には東側に寄せて1/2~1/3程度くらいかなと思います。
 
■本館駐車台数が少ないことへの反論
 市は郊外案を推すために、現本館の駐車台数(57)が少ないことを弱点として突きますが、中心部の好立地に広い(無料)駐車場はトレードオフ(あちら立てればこちら立たず)の関係です。上平案を誘導する素人考えに過ぎません。当初100台を条件にしながら、実際は84台へ縮小(さらに青少年センター分が引かれるはず)。
 ちなみに駐車不足とは、満車状態のことではなく、東側駐車場の外に一台以上が待機している回数や分数合計で表すべきですが、そんなことすら調査していません。
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 現在、本館の駐輪場の一角は65台の廃車置場と化して溢れています。上尾市民のモラルの低さを責めるつもりはありません。好立地の無料空きスペースは目的外に使われるのだというお手本です。
 
4.広い支持を集める代替え案で第2ステージへ
 反対運動は疑惑の土地取引で盛り上がったものの、それ以上に拡大しなかったのは、どうせ政治家連中は汚い事をしている、という市民の諦観があったろうと思います。それを破れなかったのは、図書館に終始したことが原因かもしれません(市民の85%は借りません)。
 38億円という大型公共事業にムダ金を投じるよりも、もっと賛同が得られるテーマ、つまり図書館以外があるはずです。それを提示すれば注目度も違ったでしょう。ブログ主としては、38億円の三分に一も満たない投資でできるテーマを提示します。それは、
  • 上尾市が今スグやらなくてはいけないこと。
  • 毎日1千人超の市民需要があるのに、やらないこと。
  • 積年の課題にも拘らず、サボり続けたこと。
  • 上尾市のセールス文句に吹聴しながら、矛盾していること。
  • シティセールスとして効果があること。
  • 地元への利益誘導や浅はかな功名心では、思いつかないこと。
 あたかも難解なパズルを解くように、行政と市民、商店、地元資本が本気で問題解決に当たらないと解けないテーマですが、メリットは不特定の市民に還元されます。
 
 図書館問題の第二ステージとして、これから書いていきます
 
 
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2017年2月 7日 (火)

上尾市議会改革_質問時間の得票数比例と議案採決数

得票数に比例して議員権限を増やすのは民主主義的でしょう

前記事(質問時間数)の続きとして、選挙の得票数との相関を見た散布図を載せておく。正の相関があるように見える。クリックで拡大。
 Photo_3
得票数が少ないわりに多くの時間を使った議員は、その対極に位置する議員よりはましである、という見方もあるだろう・・・。
 
衆議院選挙では一票の格差がずーっと問題になったまま。地区割りによる有権者数と定員とのアンバランスが原因だが、実は単一区の地方議員選挙にも一票の格差はあると思う。
 
過去に議会を傍聴していてつくづく思ったのが、持ち時間が一時間では不足する議員がかなりいたことだ。詳しくは質問時間数参照。
非常に残念だと思った。議長(や当局)は時間通りに終わりたいのだろうが、有権者の立場からは『存分にやらせろ』なのだ。
 
各議員の得票数はかなり差があり、一位の秋山もえ議員と最下位の小川議員の差は2.6倍だ。それでいて、一議員の権限が同じであるとする理由は、一体何なのだろう。有権者の不平等にならないと断言できるか。
 
1.本会議における質問時間を得票数比例方式にする
 現行の1時間を最下位議員に適用し、それに比例して秋山議員は2.6時間とする。その間は例えば15分刻みで割り当てればよいと思う。
そんなに時間あっても困るよ、という議員は通信量みたいに翌月繰越プランを選択すれば良い・・・ただし翌年繰越はできない。
 
2.議案の賛否を一人一票ではなく、得票数を使う
 株主総会と同じ考えだが、この方が民主的かつ合理的だと思う。有権者が議員を選んだ想いが反映され、議員は議案採否時にいつも得票数(有権者)を意識せざるを得ない。
ここまで踏み込めればたいしたもんだ・・・。
 
ところで、国会にはトンデモない人がいる。
質問時間が余って困ったために、延々と般若心経を読み上げたセンセイがいたかと思えば、先日は、答弁(原稿読み上げ)が長すぎる、と委員長から稲田防衛大臣が注意されていた。
 
長ければいいってもんじゃない、ていう反証か?
 
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2017年2月 5日 (日)

埼玉県の市議会議員定数と議員報酬のランキング

人口当たりの議員定数と報酬額の比較
 
●データ元  全国市議会議長会 (平成27年12月31日現在)
・市議会議員定数に関する調査結果
・市議会議員報酬に関する調査結果
 ともに回収率100%の調査。 
 
1.人口段階別にみた市議会議員の実数の状況
人口段階  市区数   1市平均(人) 
5万未満 262 17.7
5~10万未満 264 21.2
10~20万未満 155 26
20~30万未満 48 31.3
30~40万未満 27 37
40~50万未満 21 39.7
50万以上 16 45.8
指定都市 20 59.3
 
2 埼玉県40市の議員定数と議員報酬
全国813市から埼玉県のみを抽出し、人口÷定数で並び替えた。
本来は有権者数の方が適切と思うが、元データには人口が記してあった。なお18歳未満は人口の15%前後である。
表の右二列は、議員報酬のランキングである。賞与は含まないが、元データには議長、副議長、賞与等も記載されている。
 
順位 市名 人口 議員
定数
 人口÷ 
 定数 
 議員報酬  千円/月
1 さいたま市 1,270,476 60 21,175 さいたま市 807
2 川口市 592,684 42 14,112 川口市 621
3 越谷市 336,565 32 10,518 川越市 576
4 所沢市 343,390 33 10,406 所沢市 560
5 川越市 350,223 36 9,728 越谷市 515
6 草加市 245,878 28 8,781 草加市 470
7 上尾市 227,890 30 7,596 春日部市 450
8 春日部市 236,975 32 7,405 熊谷市 450
9 狭山市 153,738 22 6,988 戸田市 450
10 入間市 149,593 22 6,800 狭山市 440
11 熊谷市 200,683 30 6,689 上尾市 435
12 新座市 164,028 26 6,309 三郷市 430
13 深谷市 145,053 24 6,044 蕨市 415
14 三郷市 137,656 24 5,736 入間市 414
15 朝霞市 135,928 24 5,664 行田市 407
16 ふじみ野市 112,920 21 5,377 深谷市 403
17 富士見市 110,045 21 5,240 東松山市 402
18 戸田市 135,243 26 5,202 新座市 400
19 久喜市 154,527 30 5,151 坂戸市 390
20 志木市 74,129 15 4,942 飯能市 385
21 坂戸市 101,388 22 4,609 ふじみ野市 382
22 鴻巣市 117,885 26 4,534 八潮市 380
23 和光市 80,615 18 4,479 朝霞市 379
24 東松山市 89,574 21 4,265 加須市 378
25 飯能市 80,513 19 4,238 羽生市 375
26 八潮市 86,121 21 4,101 富士見市 369
27 加須市 114,289 28 4,082 鴻巣市 365
28 蕨市 73,289 18 4,072 久喜市 360
29 羽生市 55,677 14 3,977 桶川市 358
30 桶川市 75,071 19 3,951 本庄市 353
31 鶴ヶ島市 70,145 18 3,897 吉川市 353
32 行田市 83,585 22 3,799 北本市 352
33 本庄市 78,993 22 3,591 和光市 347
34 日高市 57,015 16 3,563 志木市 347
35 吉川市 71,048 20 3,552 蓮田市 345
36 幸手市 52,725 15 3,515 秩父市 343
37 北本市 68,154 20 3,408 幸手市 343
38 蓮田市 62,481 20 3,124 鶴ヶ島市 327
39 秩父市 65,311 22 2,969 日高市 317
40 白岡市 52,035 18 2,891 白岡市 266
  単純平均 6,974   411
 
さいたま市は政令市なので実質は川口市がトップ。人口が類似する市の間では比較する意味があるだろう。なお人口比率の値を上回る得票数を得た議員は、たぶんいないと思う。
 
報酬については本来は年収ベースで開示すべきだが、そうせずに分かりにくくしていると思う。また勤務日数に関する情報も開示されていない。
実は議会や委員会の年間開催日数は休日の数と勘違いするくらい少ないものだが、各市の議会事務局は把握している。それを広く公表することには抵抗があるのだろうか・・・。
それにしても議員にも格差がある。
それは自治体格差なのだろうか・・・ 
参考 上尾市議会 2014年 会期日数82日、うち本会議開催29日 
 
3.上尾市議会の定員削減をするケース
そのココロは、議会も小学校も少人数のがイイというもの。
上尾市は現状7600人で議員一人、これを8200人にすると28人、8800人にすると26人へ減る。このケースで前の選挙結果(下にリンク)を見ると全く違った勢力景色になる。
 
定数削減案は国会でもなかなか決まらないように、権益にしがみ付く議員が多いと難しいから、選挙時に各議員に公約化させるしかないのだろうか。
まぁ実際は何人が適切かなんて分からないんだけれど、働いていない又は働いているフリだけの議員が結構いるから、こんなことを書くわけです・・・
 
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2017年2月 4日 (土)

道草がてらの冬の京都は寒いです・・・

新幹線の車窓から富士山を撮るには、タイムラグの無いカメラがいいですね。
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大阪に行くとき。
手前に電線が入ったりして、なかなか良い写真は撮れません。愛用のデジカメIXYは少し古くて、シャッターボタンからのタイムラグが長いためコツが必要です。
 
●京都水族館
お勧めと言われたこともあり、久しぶりの水族館見物となりました。なかなか良かったです。屋内なので寒くもない・・・
 オオサンショウウオ
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●東寺、五重塔の内部公開
心柱で有名ですが、4度も焼失した歴史があるようです。古い日本建築物では、建物の構造や誰が建てたとかがパンフレットに詳しく書かれていますが、焼失については、いつ燃えちゃったとしか書いてありません。
火災等の原因やその後の顛末、なんでそんなに繰り返されたのかまで書いてあると興味がわくのですが・・・。
内部公開の特別イベント中なので寄りました。
火の気はおろか、ひと気もありません・・・
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●伏見稲荷大社
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人が少ない瞬間を撮りましたが、本当は中国人観光客がいっぱい。むしろその混雑ぶりをとる方が良かったと反省します。
屋台の主まで中国人?が居たのにはビックリです。
 
外の通りを歩いていて、一人の観光客と思しき人に尋ねられました。中国語しか話せない人なので困りました・・・
 
寒いのと眠いので早めに切り上げました。
京都タワー下の風呂屋に行くのも億劫になってしまいました・・・。
 

2017年2月 3日 (金)

生産事業部と研究開発部門の合同、経営シミュレーション研修

反転授業たっぷりのビジネスゲーム研修事例

最近、ブログの記事数が他テーマに偏ったため、今後は事例紹介は元のホームページの各コース内等に記します。
研修事例の記事は右『 カテゴリー ■ビジネスゲーム研修 』内に100本くらいあります。
 
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例年、A社では生産事業部内用に実施されてきたシミュレーション研修(RoboMaker)ですが、今回は研究開発部門からも多くが参加されました。 そこに関連会社からはマーケティング関係の人も数名加わり、やや多彩なメンバーとなりました。
 
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30名予定でしたが結局は26名、うち女性が12名。たまたまらしいですが、こんなに女性が多いのは珍しいです。事務局として4人もオブサーバーしました。
部屋が広いのでゆったりしています。
 
反転授業としての事前学習課題
  1. コース案内のホームページをアクセスして研修内容を事前に知ること。
    これは12月に案内してからは大勢のアクセスがありました。
  2. 会計書籍の自費購入と課題レポート
    レポートは上記Webから個人がダウンロードします。前年IRからの設問もあります。最後の答え合わせは事務局が実施。平均84点。
  3. 研修テキストとフローストックシートによる、4月度の計画立案と資金繰りの試算。
    これが最難関の課題です。事務局によると、今回は個人差が広いということで、「宜しくお願いします」とメールをもらっています。
上記だけで一日分の内容となるかもしれません(やらなくても受講できますが、事前学習をやるほうが効果は高いに決まっています)。
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本番
 
いきなりプリンタ故障かと・・・
宅配便の輸送が悪かったのか、インクカートリッジが認識されませんでした。タンクを一つ抜き差ししたら直りました。珍しいトラブルでしたが、以後は快調。まぁトラブルがあってもこの会社とは懇意なので何とかなるという甘い考えですが・・・
 
理解度を危惧してゆっくり実施。
初めはゆっくり。その後は一サイクル60分。休み時間も普段より1回は多めに入れたかな。
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その点では、毎期のF/Sシートの数字は確実に正解でした。計算ミスもなくスムーズでした。
事務局の心配は杞憂だった、というのが私の感想。
例年と変わらないというよりも、生産のライン要員が少なかったため、むしろ計数理解度は高いほうだったと感じます。
 
決算は損益計算書までは必須ですが、理解度が高いのと余力もあるようなのでB/Sも全員がチャレンジして完成できました。
 
生産系とR&D系なので、皆さんお行儀が良いなというのが素直な印象でした。長時間研修なのにダレたり、嫌がる素振りもなく真面目な体質の会社なのでラクです 
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見かけ上は業績の良し悪しを競いますが、それは動機づけに過ぎません。経営の用語や数字を標準語として使いこなすことが目的です。それでも業績はマーケティング一本槍の会社とR&Dまっしぐらの会社の争いになりました。 
次回は、ここに営業系と管理系が加わると刺激的な人材育成になります。
 
テザリングでネットにつないで、ちょっと余談の話もしましたが、良かったようです。
 
 
以上 研修事例。コースは RoboMaker
 

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