上尾市の自転車盗難件数の推移 (埼玉県犯罪統計)
埼玉県のどの市区町村が犯罪が多いのか一目瞭然
埼玉県警察のホームページに行くと、市町村別の犯罪統計が見られます。
中には地図グラフにして、犯罪の多発地域が一目でわかるように示しています。県民必見のグラフは、引っ越しに検討してください、という親切心からでしょうかね。
こんな意味深い情報ですが、当の市役所からは縦割りどころか管轄違いということで教えてくれません(知らないかも)。 なので「私役所」ならではのサービスです・・・

なおリンク先の9罪種と称する「路上強盗、ひったくり、自転車盗、オートバイ盗、自動車盗、車上ねらい、自動販売機ねらい、強姦、強制わいせつ」が地図グラフです。
市町村別明細は「市区町村別犯罪等認知件数」のページにあります(Web構成が分かりにくいです)。

●自転車盗難数の多い上位市の時系列グラフ
古いデータは以前、埼玉県の情報公開コーナーで集めましたが、H28年が暫定値ながらも発表されたのでグラフにしました。
注) 手元の最古データであるH16年も含めた。グラフは(巨大な)さいたま市を除いたが上位10市で全体の64%。
H16年 H28年 減少率
埼玉県全体 36026 21690 -40%
上尾市 1359 706 -48%
全体に昔よりもかなり減っています。上尾市も減っていて安心できそうですが、実はH28年の「人口1000人当たりの刑法犯の犯罪率」ランキングでは全市区町村(72)で26位(h27は28位)です。つまり自転車盗難に限っては8番目に多い市です。発生件数はほぼ人口順ですが、一人当たりは9位と少しましになります。
ちなみに最も平穏なのは東秩父村です。
最近の県警報告では、被害のうち53%は無施錠とか、自宅に駐輪中の被害も多い、と伝えていますが発生原因は不明です。
自転車盗難数は放置自転車台数と相関があると思います。その肝心の放置数の統計はないのですが、上尾駅は昔から放置自転車が多いことで有名です。
名画「自転車泥棒」は生活苦からのものでした。今は市が回収した放置自転車を取りに来ないで所有権放棄する人がたくさんいる時代ですが、この問題を取り上げたのは、「上尾から軽犯罪を減らしましょう」というよりも、『犯罪を誘発するような環境を減らすべき』という動機です。
それは街づくりを司る行政の役目でしょう、と言いたいのです。『ゴミ置き場がきれいなら、汚す人が減る』という窓割れ理論に通ずる思いです。
放置自転車の多い理由は、次のようなものがあります。
・人口とその増加具合・JRや私鉄の駅の数・自転車置き場の整備度合い
当然、これは上平中央図書館建設という巨額で利己的投資への反意であり、市民目線から実需に裏付けられた合理的対案でもあります。
昨秋にほぼを調べたのですが、寒くなったのでやめていました・・・

桜の咲くころまで内容を掘り返しながら対策まで、ボチボチ書いていきたいと思いますが、忙しいです・・・
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